搭乗記 カタール航空A330 エコノミークラス ドーハ⇒ベイルート

見所の少ないカタールでの観光は早々に切り上げ、お次はレバノンの首都・ベイルートへ。ゴーン逮捕への報復措置として難癖つけて別室送り⇒長期拘束とかされないことを祈る。


07:45ドーハ発の早朝フライトだったので、ホテルでの朝食を楽しむ間もなく朝一で空港へと移動。


PCエンジンのレトロなレーシングゲームのビーチサイドコースを思い出すような美しい景色の中を空港へ。カタールはゴミ一つ落ちていない綺麗なユートピアといった感じで、確かに退屈ではあるけれど、ゆるーくまったりするには良い場所だとは思います。ホテルもドバイに比べたらだいぶ安いですし。


今回はアラビア海側から地中海側へとアラビア半島を横断するフライトになるのだが、残念ながらC席が取れなかったのでY席での移動。朝一ということもありテンションが上がらぬままチェックインしようとすると、レバノン入国の為のビザがどうのこうのとイチャモンを付けられ更に悲しい気持ちに。
自分の知識があやふやなのに、「あなたはレバノンの入国ビザを持っていなければならない」とか、よう主張できるよ。分からないなら「お調べしますから少々お待ち下さい。」って一旦逃げれば良いのにと思うんだけど、なんなんすかね。プライドが「分からない」と言うことを許さないんすかね。

結局、アライバルビザの申請ができるのでフライトの搭乗手続き時にはビザが不要という当方の言い分が認められて搭乗券が発行されてきた。搭乗手続き時にビザが必要になるならアライバルビザの意味無いじゃんか。
ひだり みぎ

ご自慢の近代的空港のど真ん中に、よくもまぁこんな趣味の悪い巨大な黄色いテディベアを置き続けるよなぁ…と思いつつラウンジへ。それこそ、まだ首長さんの大好きな真珠のモニュメントを置いた方が格好がつくだろうに。

カタール航空 ファーストクラスラウンジ

ひだり みぎ
ファーストクラスラウンジといえど、今回の搭乗クラスはエコノミー。アルサファFラウンジへの入室権利が無いので、仕方なく非Fパッセンジャーのワンエメ同志が集うレギュラーFラウンジへ。


ファーストクラスラウンジといえど、アルサファと比べると天と地ほどの差があります。

ひだり みぎ
一応シャンパンはあったりするが、ミールはコールドもホットもショボショボ。


特にホットミールは「スクランブルエッグ」「ソーセージ」「麺」「カレー」の4種類のみというビジネスホテル以下の質素な内容。全予算をアルサファの方に振ってしまってこちらのラウンジはかっつかつの予算で回しているのでしょうか…

フライト:カタール航空 ドーハ⇒ベイルート


この日の機体はA330。恐らくレバノン人であろう陽気な方々と共にボーディングの開始時刻を待ちます。彼ら、アラブ人とは全然気質が違うっすね。あと、男はガチでカルロス・ゴーンみたいな顔した人が多くてビビる。

ひだり みぎ
C席が取れなかったのに搭乗率半分以下のガラガラってどういうこと?と思ったら、このフライトはC席・F席の2クラス運用の為にC席が無かったというカラクリだったんすね…。ぐぬぬ。

ひだり みぎ
さらばアラビア海。レバノン・ヨルダンと周ってからまた年明け早々に戻ってきます。

ひだり みぎ
エメラルドグリーンのペルシャ湾を抜けると、直ぐにからっからで茶色一色のイランの大地が現れた。


そして辺り一面雪景色。


こんな感じの飛行ルートらしい。ドーハからベイルートまでたかだか1,130マイルの距離だけど、諸々の事情でサウジとシリアを迂回する羽目に。


機内食は無難にソーセージとオムレツの朝食コースを選択したところ、味つけが香辛料がっつりでめちゃめちゃアラビック。ソーセージなんてラムケバブだったし。懐かしのBabybelのチーズが食べれたのは嬉しかったけど、やっぱりカタール航空の機内食とは相性が良くないなー。フライト自体はエキゾチックな雰囲気むんむんで好きなんですけど。

ドリンクは赤白ワイン・各種スピリッツ・コニャック・ビール(ハイネケン)と揃っていました。


結局、4時間以上かけ地中海側のアラビア半島へと飛び、海にダイブするかのような勢いでベイルートにランディング。


山肌にびっしりとへばりつくように家屋が並ぶ様は圧巻。

西は地中海
南はイスラエル
東と北はシリア

とガードが堅い国で観光情報も少ないのですが、一体どのような国なのでしょうかレバノン。


アライバルビザについては入国カード以外の書類は提出不要だし完全無料。入国手続き書で入国スタンプを押されるだけなので、実質ビザ不要と何ら変わりくあっさり入国することができました。イスラエルへの渡航歴がばれたらやばいらしいっすけどね。

世界一退屈な町? カタール・ドーハを一泊二日で観光する

2018年年末年始旅行の観光先1カ所目はカタールのドーハ。
ドーハという地名を聞き真っ先に思い浮かべるのはやっぱり子供心に悔しい思いをしたドーハの悲劇。ロスタイムラストワンプレーでの衝撃の結末に崩れ落ちる日本代表イレブンの姿が頭に思い浮かんできて、今でもちょっと悲しい思いをする名前であるw

そんな苦酸っぱい思い出の地・ドーハ。
観光的には取り立てて見所の無く、しばしば「世界一退屈な町」とも表現されているようだけど、ドーハではどんな楽しみ方ができるのか。ざっと見たところ、ドーハ市内・近郊の見所は確かに非常に少ないようで、ガイドブックに取り上げられるのは大体下記6ヵ所程度。

・真珠をモチーフとした巨大高級リゾート島“ザ パール カタール”
・イスラム美術館
・カターラ カルチュラル ヴィレッジ(カタール文化村)
・スークワキーフ(伝統的バザール)
・ラクダレース
・デザートサファリ

ただでさえ見所が少ないのに、デザートサファリは去年のオマーン旅行で満喫したし、ラクダレースに至っては曜日的に開催されていないときたもんだ。


来てみたは良いけどやっぱりやることのないドーハ。もうここでは適当に街歩きを楽しむだけで、あとはホテルでまったりと過ごすことにした。旅の後半に向けて体力も温存しとかないかんしね。

街歩きのスタートはインターコンチネンタルホテルのある外交地区から。
ひだり みぎ
ビル乱立のコンクリートジャングルの中を高級車がバンバンと走る近未来都市ドーハ。ただ、外で見かけるのは肉体労働に勤しむ印パ・東アジア・アフリカ系の人たちばかりで、ここは本当にミドルイースト?と疑いたくもなってくる。なんでも、世界有数の経済的豊かさを誇るカタールの社会は、人口の9割は国外からの移民労働者が少数のカタール人の生活を支えるという構図になっているようだ。そういやサッカーのカタール代表も、明らかにアラブ人じゃないだろみたいなアフリカ系が半数くらいいてチートみたくなってたしな。


モスクもあるけど規模は小さめ。それもそのはず、カタールなのにカタール人の人口は25万人程度と寧ろマイノリティですからね。日中の町で見かけるのは出稼ぎ労働者ばかりで、あまりアラビアンワールド感はありません。

町の中心に建つこちらの宮殿かのような建物は、建物がカタール人の行政の長である首長の館。カタールではお隣のアラブ首長国連邦と同様に首長制を採用しており、1868年以降はサーニさんー家が首長として国を統治しているそうな。

カタールには消費税もないし、学費や医療費だけでなく、なんと電気代、水道代、電話代まで全て無料。更には土地も政府から無料で借りることができ、10年後にはそのまま自分の所有地にできるという地上のユートピア。所得税もないですし、金持ちカタール人は資源価格が暴落しない限りは一生安泰という人生イージーモードぶりっすわ。身を削って稼いでも税金で搾取されるジャパニーズ社畜モードのプレイヤーとしては本当に羨ましい限り。一人当たりの名目GDPも日本(US$39,306)の1.8倍にあたるUS$70,780とかっすからね、カタール。大変な実動部分は移民部隊に任せて自分たちはのほほんと…みたいな感じなんすかね。



完璧に整備されゴミ一つ落ちていないユートピアの海岸沿いの遊歩道を南へと下ると、海の上にそびえる海上都市かのような摩天楼が見渡せるコルニーシュという憩いの場に着く。

ひだり みぎ
伝統的なダウ船(伝統的な木造のカタールボート)と近代的高層ビルの対比が美しいビーチ沿い。今でこそ石油・天然ガスの一攫千金を当ててウハウハ成長モードにあるけれど、従来は天然真珠産業に頼った漁村程度の存在だったそうだ。初心忘るべからず的な意味合いなのか、町の中にはパールに因んだモニュメントが設置されている。


ここらを歩いていると、船の所有者がしきりに声をかけてくれる。遊覧船としてカタールの見所を周ってくれるそうだ。くっそ緩ーく生きてそうな船乗りでも、日本でガツガツと仕事する人達より平均的にはGDPが上というね。人生不公平っすわ。


エメラルドグリーンの海に突き出た人工島には、白い角砂糖の山ようなユニークな建物が見える。これは、ルーブル美術館のガラスのピラミッドをデザインしたI.M.ペイという著名な建築家が設計したイスラム芸術美術館。イスラム文化圏から収集されたコレクションが展示されていて、入場無料とのことだったので入ってみることにした(残念ながら、今はQR50の入場料が必要になったようです)。

イスラム芸術博物館


カタールの国家的シンボルとして世界的な建築家が設計したイスラム美術の殿堂。所蔵品もカタール首長が持つ世界最高峰のコレクションを取り揃えているそうだ。

ひだり みぎ
影を巧みに使って幾何学的模様が様々な形で表現されたユニークな神殿。建物だけでも見る価値があります。中はエアコンが効いてて涼しいですし。


ひだり みぎ
中でも圧巻なのは、海側の壁をガラスにした中央のアトリウム。幾何学模様に支配された空間の中を民族衣装を着た地元の人たちが行きかう姿はとても絵になり動画作品かのよう。


常設展は地域・時代・テーマごとに展示されており、イスラム圏の文化を広く網羅的に紹介しているのだが…これら展示品は首長家の個人コレクションが元になっているというのだから驚きである。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
豪華爛漫な宝飾品や貴金属類だけでなく、エキゾチックな柄の巨大な絨毯やユニークなコーランの写本、アフリカの象牙細工、美しい幾何学模様が描かれたタイル、歴史的な伝統被服やオスマントルコの甲冑などなど、イスラム教が誕生したと伝えられる7世紀から、近代の19世紀にかけ各地域地域で発達した美しきイスラム芸術の数々。一つ一つ厳選されたのであろう上質な展示品が暗室内に浮かび上がるかのように展示されていて、美しいイスラム芸術の魅力がより引き立てられている。

博物館というよりは美術館なので、学術的知識ゼロでも楽しめるっす。

【THE MUSEUM OF ISLAMIC ART】

ホームページ:http://www.mia.org.qa/en/
営業日:
Sunday 9:00am to 7:00pm
Monday 9:00am to 7:00pm
Tuesday 9:00am to 7:00pm
Wednesday 9:00am to 7:00pm
Thursday 9:00am to 7:00pm
Friday 1:30pm to 7:00pm
Saturday 9:00am to 7:00pm
入館料:QR50

スーク・ワキーフ(Souq Waqif)

官庁街が集まる湾を中心に同円状に開発されたドーハの街。イスラム美術館から内陸地側に向かって広がる住宅地の方向へと歩いていく。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
町の内陸側へと進むにつれ、ガラス張りの近代的建築物が乱立する官庁街とは異なる、エキゾチックなアラブ情緒を感じさせる建物が増えてきた。


ダウンタウンのアル・スーク(Al Souq)地区で最大の見所は、スークワーキフというバザール。古くからあった当地にあったバザールを観光客向けにリノベーションして再現したものらしい。

ひだり みぎ
バザールの内部は迷宮かのように細い路地が入り組んでいて、アラビアンな民芸品や貴金属、幾何学模様が美しい織物、ナッツ類なんかの乾物、水タバコなど、ありとあらゆる物品を売る個人商店がエリアごとに集まっている。これが古き良きアラビアのバザール(の再現)らしい。

ひだり みぎ
実際にバザールを再現して作られた観光地なので仕方がないのだろうが、どうもテーマパークっぽいし、わちゃわちゃ感が少なめでどうしても作り物っぽさがある。売り物もペットマーケットを除けばベタな中東グッズがメインで掘り出し物が見つかるといった感じでもないし。


お洒落なオープンテラスカフェやシーシャラウンジもあるけれど、朝だったからか活気がない。たぶん、夜とかに来たらミュージックやダンスのイベントがあったりして違ったんだろうなー。

【スーク・ワキーフ(Souq Waqif)】

ということで、特に何もすることなく適当にドーハの街をブラブラとしてみましたが、ドバイあたりと比べると本当に観光的には何の見所もないっすねw ガンガンとベタな中東アクティビティを楽しむならドバイ、アラビアンリゾート的な雰囲気の高級ホテルでまったりするならドーハが良いでしょう。やっぱりドーハのホテルはコスパ高めなんで。

宿泊記 湾岸都市のアーバンオアシス インターコンチネンタル ドーハ ザ・シティ

ドーハに着き、カタール航空のアライバルラウンジであっつあつのシャワーを浴びてから宿泊先のインターコンチネンタルホテルへと移動する。

ドーハにはInterContinental Doha, InterContinental Doha Regidence, InterContinental The Cityと狭い範囲の中に3か所のインターコンチネンタルがあるが、今回泊まるのはディプロマティックエリアにあるアーバンオアシスことインターコンチネンタル ザ・シティ。「ザ シティ」と名乗るとか、名前からして恰好よくて期待ができますね。

空港⇒インターコンチネンタルの移動


トリプルセブン(777番)の路線バスに乗り、外交地区にあるシティセンターモールまで下車。インターコンチネンタル ザ・シティはそこから歩いて5分ほどのところにある。


空港内の窓口が閉まってたので、乗車カードは運転手のおっさん(出稼ぎケニア人、良い人)から購入。乗車カードはスイカみたいなトップアップ可能なICカードの他、旅行者用にも2種類のカードが用意されている。

【バス乗車カード】
Limited Card, QR10 Card (USD 3) : two inner-city trips within a 24 hour period
Unlimited Card, QR20 Card (USD 5): unlimited trips across Qatar within a 24 hour period

24時間の乗り放題で600円とは安い。物価が高くて無味乾燥なつまらない町という印象が、バスカードと愉快なケニア人のおっさんによりいきなり覆された。
ひだり みぎ
車窓の外の情景も、湾岸都市ドーハらしく風情があって楽しめる。


建物も奇抜な設計の物が多く、シェラトン沖縄サンマリーナっぽい建物があったり…

ひだり みぎ
シャープな刃のような建物があったりと、窓の外を眺めているだけで意外と楽しめます。

ひだり みぎ
バスを降りても360°見渡す限りの高層ビルビューで、シムシティの世界に迷い込んだかのよう。道路もゴミ一つ落ちておらずきちっと整備されていて、近未来都市感が半端ないっす。The Cityの名前は伊達ではなかった。


モールもすっごい大きく、大型のカルフールやアイスリンクまで入ってる。物価については、家電や輸入物の高級食材とかはぼったくりレベルだったけど、出稼ぎ労働者が食べるようなローカル飯は普通に500円も出せばお腹いっぱいに食べれるレベルの物もあって安心した。空港でスタバのカプチーノのミニボトルが800円とかしてたんで滅茶苦茶ビビってた。

インターコンチネンタルドーハ “ザ・シティ”


スカイラインのド真ん中にあり、インターコンチネンタルも超高層ビル。2012年完成、58階建ての建物だとさ。

ひだり みぎ

近代的ビルのあちらこちらに幾何学模様があしらわれたアーバンイスラミックオアシス。従業員も国籍不明の中東系・アフリカ系・アジア系・ヨーロッパ系と幅広くてエキゾチックな感じ。

ちな、日本語使いはいらっしゃらないようですが、Languages Spoken By Staffも非常に幅広い。
Afrikaans
Arabic
Chinese
Dutch
English
French
German
Greek
Hindi
Indonesian
Italian
Punjabi
Romanian
Russian
Spanish
Swahili
Tagalog
Turkish
Albanian
Kazakh
Ukrainian
さすが、人口の約9割が外から来た労働者という移民大国である。

部屋:エグゼクティブスイート

今回はポイントを使っての最安値部屋予約だったけど、スパイアアンバサダーパワーでエグゼクティブスイートへとアップグレード頂いた。もちろんラウンジアクセスまでは付きませんが。
ひだり みぎ

ドアを開けて正面がリビングスペース。ドア開けた瞬間にアイスリンクかのようにギンギンに冷え切っていて全身凍り付くところでした。


この部屋、とにかく窓の外の見晴らしがやばい。

ひだり みぎ
奥のベッドルームは窓二面のコーナールーム。日当たりが良すぎてカーテン開けたままだとテレビがまともに見えません。

ひだり みぎ

バスルームも開放感抜群、夜はカーテンフルオープンでポロリし放題っす。


ただ、凹凸コンビのトイレとビデの高さがあまりに低すぎて、座って小便するのも不便、立って小便すると跳ねて不便と使い勝手が悪かった。子供用かよ。

アンバサダーウェルカムギフト


アンバサダーギフトは夕食代わりになるくらいのレベルのがっつりした内容。アラブ世界の定番スイーツのデーツがすっごく甘くて柔らかい焼き芋のような味で印象的だった。

ルーフトッププール


ひだり みぎ
日中はサウナのように蒸したけど、陽が落ちて涼しくなってからは雰囲気も良く最高でした。

ひだり みぎ
狭いけど夜も雰囲気は素晴らしくて、色鉛筆みたいにニョキニョキと地面から生えるカラフルな高層ビルを眺めながらのひと泳ぎを楽しめた。混んでなければ雰囲気良くて楽しめるプールです。

館内レストラン“Al Jalsa Garden Lounge”



夕食は、妖艶な曲調のアラビアンミュージックに惹かれてホテルの中庭で営業するミドルイースタンレストランへ。カタールでも所謂カタール料理と呼ばれるものはなく、シリア、レバノン、イラク料理、イエメンあたりの料理が中東料理として出されているみたいで、鶏、牛、羊の肉料理がパンやビリヤニとセットになったメニューが多い。あとは定番のメッゼあたり。今回は、とりあえず無難にシャワルマとアラビックヨーグルトをオーダー。



ドリンクは、カルピスのようなサッパリした見た目なのに超絶エキゾチックで癖のある匂いと味をしたターキッシュラク。青汁の「不味い、もう一杯!」に通ずるものがあって、ついつい不味いのに飲み過ぎてしまう。陽が落ちると流石に寒くなってきたけれど、獣臭するシャワルマとトルコの蒸留酒ラクを胃袋に流しんだら、地球内部のマグマのように体内が燃えるように熱くなってきたぞ。


夜の町に繰り出すかー!といっても、ここは世界一退屈な町。気楽に行ける赤ちょうちんの居酒屋やら面白スポットもない。ネオンだけはギランギランに輝いてるんですけどね。

うむ。これで一泊25,000ポイントならお得っすわ。ウェスティン=25,000ポイント、リッツカールトン=35,000ポイント~、セントレジス=40,000ポイント~、W=30,000ポイント、マリオット=20,000ポイント~と、ドーハのホテルのポイント泊はコスパが高いっす。

【InterContinental Doha The City(インターコンチネンタル ドーハ ザ・シティ)】

所在地: Off Al Wehda St, Doha
電話: +974 4015 8888

機内にバーラウンジ 搭乗記 カタール航空 A380 ビジネスクラス 広州⇒ドーハ

2018年の年末と2019年の年始の休暇は溜め込んでいた有給をぶっ放して中東の安全そうな国巡りに出ることに。

中東での旅程(計画):

羽田から広州経由でドーハへ⇒ベイルート⇒アンマン⇒クウェート⇒バーレーン⇒ドバイと周ってから香港経由で帰国という予定。そういや2017年末はオマーンにいたので、2年連続の年越しin中東。2018年は旅程の消化具合次第だけど、ヨルダンかクウェートあたりでの年越しになるかと思う。


先ずは広州からカタール航空でカタールの首都ドーハへと移動。CAN-DOHで感動のフライトをお願いします!



新しくできた第二ターミナルに負けじと、スタイリッシュに変貌を遂げた広州白雲空港の第一ターミナルからの出発。新ターミナルのお陰で利用客が分散されて、空港内の人口密度がだいぶ落ち着いてマシになった。

広州白雲空港 ビジネスクラスラウンジ


ラウンジは外部委託のBaiyun Airport Lounge。


シャワーのバスアメニティから漂うローカルビジネスホテル臭。


ミールはそこそこ。ローカル市場価格1缶3.5元のビールで酔っぱらうのは勿体ないのでドリンクは自制。お楽しみは機内へと持ち越すことに。

フライト カタール航空A380 広州⇒ドーハ


機体はA380。総二階建てなので、ボーディングブリッジもメインデックとアッパーデックに分岐。

前回はファーストクラスに乗れたので、今回はビジネスクラスを試してみる。


メインデックは全席エコノミークラスで、ファーストクラスとビジネスクラスはアッパーに集約されている。エコノミー席だけで461席もある超巨大船なんだけど、この日のクリスマスフライトはほんと数えるほどしか乗客がいなかった。


良いねー、ムーディーな紫の照明により演出されたこのセクシーな雰囲気。クリスマスを独りカタール行きの飛行機に乗るルーザーのワイ、ワクワク感が止まらず夜遅くだけどテンションアゲアゲモードになる。



シートもワインレッドを基調としていてセクシー。


ポーチは楽しみにしていたBricsではなく、カタール建国記念日限定モデルとしてNappa Doriというインド発の発ハンドクラフトブランドの物が配布された。カタールの代表的風景を描いた幾つかのパターンがあるらしい。


C席の乗客はまさかの3名で、すっかすかでのままドアクローズ。聖なる夜に広州からドーハに飛ぶような好事人は殆どいないらしい…と思ったら、この区間ってあまり需要が無いらしく、CAさん曰く、「C席0人の日もありましたから大丈夫」ってw いやいやいやwww タイ人のキラキラした女性クルーの方だったんですが、すっごい面白くてエンタメ性能の高い方でしたw

そんなもんなんで、機内食のサーブとかも素晴らしく迅速。ほぼ付きっ切りのファーストクラス並みのサービスを受けることになった。

テーブル周りの演出もエキゾチックで素晴らしい。


QR875便の飛行時間は10時間55分。広州を00:55に出発し、カタール時間の05:50にドーハ着。先ずは夜食が配膳され、目覚め後にも朝食が提供される。


そして、カタールのA380といえばのバー。コストかけてバーを作る必要ある?と毎回思ってしまいますけど、それでもついついフラフラと立ち寄っちゃいます。

Bar Menu:
Lallier Grande Reservre(Champagne)
Atair Etoile Rose(Champagne)
Spier Private Collection 2017(Chardonnay
Anakena Enco Reserve 2016(Sauvignon Blanc)
Chateau Vieux Maillet Pomerol 2013 (Bordeaux)
Baily and Baily Folio Barossa 2014 (Shiraz)
Chateau de Rayne Vigneau Sauternes 2002 (Dessrt Wine)
Quinta do Vallado 20 yrs old Tawny Port (Port)
各種スピリッツ
各種カクテル
ビール(Peroni、Heineken、Hoegaarden)
コニャック(Frapin XO VIP、Grand Marnier)

寝酒をグビっとしてるうちにベッドメーキングまでしてもらっていて、中国時間02:30には就寝。深夜便なのに寝間着はおろかスリッパすら無いのには驚いたが、疲れもあって朝までぐっすりと爆睡。起きたら美しきオマーンが目の前に。これは空飛ぶ五つ星ホテル。

ひだり みぎ
目覚めの朝食は味の無いプレーンのオムレツで。これが美味しくないのなんのって。まぁ基本、カタール航空機内食はワイの味覚には合わんので期待してなかったですけどね。期待してなければ外れても失望もしないので。



深夜便なんで食べて寝るだけみたいになっちゃったけど、機内の雰囲気やクルーの対応でいつも旅情を良い具合に掻き立て楽しませてくれますカタール航空は。

アライバルラウンジ

急いでない時に限って早く着くもので、定刻より30分も早い05:20にドーハ着。どうせホテルに行っても部屋は準備されてないと思うので、アライバルラウンジでシャワーを浴びてから市内へと出ることに。
ひだり みぎ
アライバルラウンジのくせに、くっそ広い。今は亡きキャセイの香港アライバルラウンジがギャグだったかのように思えてくる充実ぶりだ。

ひだり みぎ

アライバルラウンジまで手抜き無しの全力投球。シャワーだけでなく、クワイエットゾーンやビジネスセンターまで用意されている。

ひだり みぎ
ミールは質素でしたけどね。一応オーダーメニューもあったけど、卵料理のみだったし。またあの激マズオムレツが来たら食べきれる自信が無かったので、ここではコーヒーだけ頂くだけにしときました。

市内へと出る前に、あっつあつのコーヒーを飲み、あっつあつのシャワーを浴びれる幸せ。最後までありがとうカタール航空。

ドーハ⇒パリ カタール航空A380ファーストクラス搭乗記

アルサファファーストクラスラウンジで夜を明かし、07:35発QR039便でドーハを離れパリへと飛び立つ時がやってきた。



機材はバンコク⇒ドーハ便と同じく巨艦A380。パリまでは意外と近くて7時間20分の空の旅となる。


1週間ぶりのカタール航空Fシート。今回は座席の説明は省きますので、詳しくは下記のバンコク⇒ドーハ便の記事をご覧頂ければ。

今回の担当CAはボーイッシュでキュートなタイ人女性で、本日は他にもタイに加えカナダ・フィリピン・タイ・アラブ・フランスから集結した多様なクルーが揃っているという。このダイバーシティあるクルー編成から生まれるイケイケグイグイ感がカタール航空の魅力である。

座席へと案内され着席。今回は1Aと2Aにそれぞれヨーロッパ系ビジネスマン風の男性が乗っていて、Fキャビンの乗客は合計3名とのこと。たっぷり飲んで食べて楽しんでくださいね~と素晴らしい歓迎を受ける。


席に着き、先ずはお決まりの苦い苦~いアラビアンコーヒーを目覚ましに一杯。ブラックブラックの1000倍は目覚まし効果があるね。一瞬で眠気が吹っ飛んだ。

ひだり みぎ
アメニティポーチも待望のネイビーを頂けたし、本日は上々の立ち上がり。


バンコク⇒ドーハのアメニティはまさかのキャメル色一択だったからな…。

ただ、機内食は朝食仕様でちょっとパンチが弱いラインナップとなっていた。

Appetiser:
– Seasonal Fresh Fruits
– Choice of Breakfast Cereals
– Greek Yoghurt, Blueberry Compote
– Bircher Muesli
– Smoked Turkey and Beef Pastrami with Emmental Cheese

Main:
– Traditional Arabic Breakfast
– Vanilla French Toast with Apple and Raisin Compote
– Paneer Bhurji with Aloo Matar Poha
– Create Your Own Breakfast(卵料理と各種サイドメニューを選択)

Light Option
– Selection of Hot Arabic Mezze
– Cajun Chicken Salad with Toasted Sweet Corn
– Ricotta Cheese Filled Pasta with Sundried tomato, Kalamata, and Olive
– Falafel Wrap with Tahina Dressing
– Cheese Selection
– Selection of Indulgent indivisual Desserts

先ずは手始め。危険な香りが上空まで漂ってきそうなイラク・トルコ国境辺りで手始めにLight Option Mealのメッゼをオーダー。

軽めにスタートしようとしたのに全然Light Optionに見えないボリュームのメッゼがやってきて、こりゃあ本気出さねばとベルトの穴を緩めて挑む。


続いてもLight Optionから中東風ケイジャンチキンサラダを頼んでみる。ライムが絞られたピコ・デ・ガヨがたっぷり乗っていて見た目はサッパリしたサラダなんだけど、チキンはチポトレの味が強烈なこれまた目の覚める一品。


せっかくなんで今日は最後まで中東料理で押し通すと決め〆にファラフェルをお願いすると、CAの方が物凄く怪訝な顔して私の出身地を尋ねてきたw ミドルイーストご出身でしたかって?やっぱ中東料理はアラブな人たちしか注文しないんだな。確かに日本人の味に合うかと言ったらちょっと微妙で、ここまで中東料理一辺倒に頑張り過ぎたことを少し後悔しながら頂きました。

朝からこれだけ食べて胃袋はパンパンだが、旨い酒は別腹なのでと食べ終わりにバーラウンジに突撃。

ひだり みぎ
わざわざタイ人のCAさんがビジネスホテルの後ろに設置されたバーラウンジまでエスコートしてくれて、「ファーストクラスパッセンジャーのミスター〇〇ですよー」とバーテンスタッフに紹介されたのは恥ずかしかったw

ひだり みぎ
つまみや軽いデザートはテーブルの上に常備。


お勧めを頼んだらスクリュードライバーがやってきた。この爽やかな一杯で口直し。


とりあえず一杯だけやって自席へと戻ると消灯タイムになっていたので、自分もパリに着くまで少し休むことに。食っては寝、食っては寝の豚まっしぐらなフライトだけど、正月休みくらいぐうたらで自堕落な過ごし方したってバチは当たらんでしょう。


改めて見ると長いわこのシート。どんなに頑張って前屈してもアップライトポジションからだと画面横のコンセントまで届かないのが逆に不便だったけど。


ということで、なんだか食べて飲んだ記憶しか残らないフライトだったけど、無事にパリまでやってきましたよっと。

パリでは空港近くの宿に一泊だけしてから明日ロンドン経由で香港まで戻りやす。