搭乗記 ロイヤルヨルダン E195ビジネスクラスとアンマン空港RJラウンジ

2019年記念すべき一発目は元旦フライトのロイヤルヨルダン便。アンマンからクウェートへと飛んできます。


西から東へアラビア半島横断フライト。


カタール航空で半島の東から西に飛んだ際は迂回コースを飛んで4時間半近くかかったけど、ヨルダン⇒クウェートはほぼ直線最短距離で飛ぶので2時間のフライト。オンタイムで入国もスムーズだったらワンチャン今晩の宿泊先でのイブニングカクテルサービスに間に合うか!?


死海からアンマンの空港へはクラウンプラザ前で拾った僕は良い人アピールが激しい運転手の白タクで。運賃24ディナール。始めは50ディナールと言われたけど、ディナールでの手持ち残金が24ディナールと伝えたらあっさり24ディナールでディール成立。正直に手持ち金を申告せずに、ダメ元で残高10ディナールって言ってみたら良かったか。

出発するなりヨルダンの魅力を一方的に語りだす自称良い人。その柔らかい語り口と裏腹に運転はワイルド。砂漠の真ん中に延びるハイウェイを120kmで爆走し、死海を出て1時間足らずでアンマンクイーンアリア国際空港に到着した。
ひだり みぎ
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無骨なシーリングが妙にしっくりくるアンマン空港。正月だからか全然人がいない。町でも旧市街地の一部のエリア以外ではあまり人をみかけなかったけど、何?みんな冬眠してるの?

チェックイン

今回利用する航空会社はもちろんアンマンを根拠地としたロイヤルヨルダン航空(RJ)。RJの本丸ラウンジが楽しみなので、しょっぱい死海での朝食は食べずに空港へとやってきました。古事記精神全開ですみませんの。


チェックインは、クラウンクラス専用カウンターが入る一室でゆったりと座りながら。遺影チックなヨルダンロイヤルファミリーの写真に見守られながらチェックイン。「どこに行かれるのです?」いやいや、クウェートへの直行便だしクウェートでしょ。「何でクウェート?もっとあるだろ?ドバイとか…」機内でも「は!?クウェートに行くの?何しに?」みたいな感じのやりとりがあったくらい、クウェートに観光で行くのはあり得ない選択肢らしい。確かに、自分も何故クウェートに行くのか聞かれると回答に窮しますw 「〇〇に行く」って言えるよな観光地も世界遺産もないですからね。


搭乗手続きを終えた後は、クラウンクラス専用部屋にある保安検査と出国審査で制限エリアに入れる仕組み。



やっぱRJのロイヤル感あるセンス好きだわー。

ひだり みぎ
チェックインカウンターでの搭乗手続きから保安検査、出国審査までビジネスクラス専用のレーンで一直線に繋がる無駄の無い動線。通路の壁にはRJのフィロソフィーや歴史に関する展示品が掲げられていたりと、中々に面白い作りになっている。


レバノンから来て感じるのは対レバノン人比での人々の顔の薄さ。これがまた、アラビア海側のクウェートに行ったら違ってくるんでしょうね。

ロイヤルヨルダン航空 クラウンラウンジ

出国審査通過後は免税店群をまっすぐ抜けてロイヤルヨルダン空港の本丸ラウンジへと直行。金に物をいわせた豪華ラウンジで有名な中東系キャリア、しかもワンワールドにも加盟する実力のある航空会社の本丸ラウンジですからね。知名度の低いレバノンベースのミドルイースト航空のラウンジが立派だったということもあるし、期待が高まります。



ラウンジ入口に通じる専用エレベーターで2階へと移動…って、年越したのに、まだクリスマス祝ってんのかよ!

ひだり みぎ
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無駄に広っ。吹き抜け部分以外の2階全体がラウンジというマジキチぶり。混むときは混むんだろうけど、この時はワイ以外に2-3人の利用客がいる程度という無駄さ加減がもうね。

ひだり みぎ
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ミールは完全なるローカル飯。


ひだり みぎ
ドリンクは無人のバーカウンターで。アルコールはヨルダンワイン赤、ヨルダンビール2種類、各種スピリッツと、まあ最低限は揃ってる印象。


アンマンの町並みと同様に色彩に欠けるヨルダン飯をかっ喰らう。見た目はアレだけどチキンビリヤ二はまぁイケる。


そして、周りの人の見様見真似でよそってみた3時のおやつならぬ3時のメッゼ。ちょっとローカル色が強すぎる献立なんで、日本人ウケは悪いかもっすね。

フライト:ロイヤルヨルダンE195 アンマン⇒クウェート

ひだり みぎ
荒れ果てた大地、武骨な空港にマッチする真っ黒い機体が滅茶苦茶良い味出してます。


バスもビジネスクラス用は黒で徹底。中東御三家と比べるとカスみたいなエアラインで人気が低いのも納得なんだけど、でもなんか個人的には好きなんだよなーロイヤルヨルダン。


アンマン⇒クウェートの距離は730マイルでフライト時間は2時間。大阪-那覇間程度の距離なもんで、機体は小型のエンブラエル195でした。もちろんTechLionで話題の最新鋭機E195-E2ではありません。


ビジネスクラスは1-2のアブレスト。1側を選べば隣席が無いのでソロユースに向いている。


ただ、やっぱり機体は小さいのでオーバーヘッドコンパートメントにバックパックが入りきらず。詰めて詰めて押し込んで、なんとかギリギリ入ったところでプッシュバック。

今回の空の旅の客室乗務員様は真っ赤で情熱的な制服がお似合いの熟熟マダム。

「メッゼとはこう盛り付けるのだ!」とばかりに美しく盛り付けられたメッゼ。マダム曰く、“渾身の力作”だそうで、味はおいておいて確かにカラフルで美しいのは美しい。ラウンジで自分が盛り付けたメッゼとは大違い、流石マダムです。


デザートはRJ機体に負けじと真っ黒い特濃チョコレートケーキ。舌に絡みつくねっちょり特濃ダークチョコ、外で買ってきたのをそのまま出してるだけなんだろうけど、これは中々美味かった。

そりゃ中東御三家と比べると格下感は否めないし、飯はローカル色強め、更には良くも悪くも緩~い感じの対応が目立つ地上スタッフなどなど。評判悪い理由も分かるんだけど、なんか好きなんだよなーロイヤルヨルダン。
あっ、自分ロイヤルヨルダンの回し者ではありませんのでw

宿泊記 コスパ高い死海リゾート クラウンプラザ ヨルダン デッドシー

2018年もいよいよ最後。
何故だかオマーンで年越しを迎えた2017年に続き、2018年も中東で大晦日を迎えることになったワイ、一年の締めはクラウンプラザデッドシー(死海)で迎えることにした。縁起悪そうな名前で良い年越しできなそうですが、ヨルダンにいるうちに死海にも行っておきたかったんすよね。アンマンから日帰りというのも勿体ない気がしたし。

ということで、ヨルダン一ファンキーなホテルことWアンマンを離れてデッドシーへとレッツゴー。

【アンマン市内⇒死海のアクセス】
1. ツアーに参加
2. タクシーを利用
3. レンタカーを利用
4. バスとタクシーを乗り継ぎ利用

ざっくりと4パターンあるうち、ワイはバスとタクシーを乗り継いでいく手段を選択。

アンマンのMujaharinから乗り合いバスに乗車

ラーマ(Rama)で下車(1ディナール、1時間)

ラーマから死海へタクシーまたはヒッチハイク(4ディナール、30分)


先ずはラーマ方面行きのバスが出るムジャンマムハジェリーンに向けとぼとぼと移動。すると、前方から走ってくるマイクロバスから半身を出した男が英語で「Dead Sea?」と声をかけてきた。ナイスタイミング!ということでほぼほぼ満席のマイクロバスへと飛び乗った。どうやらすれ違う歩行者に対して手当たり次第に声をかけているようだが、これは助かった。基本的に満員にならないと発車しないらしいですからね。


後ろ向き、しかも床に直座りという超下座。でも待ち時間無しでバスに乗れたので良しとする。


アンマンを出て1時間弱、ラーマという町についたというので一人下車。周囲に何もないただの三叉路だが、観光客狙いのタクシーが待ち構えているのでここからの足に困ることは無さそう。運賃は4ディナール。ここから歩いて死海に向かうには10km弱あるのでちょい遠いです。


まぁまぁ交通量もあるので、旅費をとことん切り詰めたいバジェット旅行者はヒッチハイクもありかもしれん。自己責任で。


ここら辺は見晴らしのいい一本道が続き、タクシーの運転手が時速80kmで手放し運転をしだす始末。ローカルバスを乗り切ったと思ったら、死海へのデスロードの最後にこんなボスが出てくるとは。危ないでしょーって言ったら時速30km程まで落としてくれましたが、スピードの問題じゃないw 手放しどころか前すら見てない超舐めプw


海抜ゼロメートル地点を過ぎ暫くすれば、真正面に死海が見えてくる。このあたりは死海の北岸であり、向こう岸はイスラエルではなく紛争地帯のパレスチナ自治区。よくニュースで見る曰く付きの土地だけど、こうしてみると全然全然長閑なリゾート地です。


到着。「じゃ、20ディナールね」と運ちゃんから迫真の演技で告げられるも、「いやいや4ディナールでしょ?」と冷静に返したらアッサリ納得してくれたw 悪意があるというか、お約束のギャグでワンチャン20ディナールもらえれば…みたいな軽いノリだったんすねw
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今宵の宿・クラウンプラザ ヨルダン デッドシーリゾートアンドスパ(Crowne Plaza Jordan – Dead Sea Resort and Spa)。ここら一帯はビーチリゾートとして開発されていて、湖岸にはクラウンプラザ以外にもプライベートビーチを構える何軒かのリゾートホテルが建ち並ぶ他、有料・無料の公共ビーチも整備されているようだ。


それにしても、くっそでっかくて立派なリゾートホテルだな。オマーンのサラーラにあるクラウンプラザもそうだったけど、没個性で平均点クラスのホテルが多い平のクラウンプラザとは違って、クラウンプラザのリゾートはコスパが良く当たり率が高い印象。

ひだり みぎ
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ロビーからアラビアンリゾート風でしっかりしてるしなー。多少の古めかしさは否めないとはいえ、これで1泊8,000円弱はお値打ち感がある。


なんだったらホリデイインエクスプレスより安いし。


チェックイン時には、ちょび髭おやじのディナーショーの席を予約。リゾートホテルということもありゲストにはホテル内での飲食を推奨しているようで、様々な宿泊者限定の飲食オファーが用意されていた。


あと、日帰り旅行者向けに、ビーチやスパ施設が使えるデイユースコースとか、リゾートホテルならではの様々なプランも用意されてます。


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部屋は死海へと続くホテルのバックヤード側。


テーマパークみたいなワクワク感あるホテルです。

部屋


部屋はdouble upgradeで、ホテル本館とは離れたヴィラタイプの一室へと案内された。水のせせらぎが聞こえるようなのんびりとした雰囲気の良い部屋で、一泊で去るのが実に惜しく思えてきます。


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雰囲気あります。



中庭に面したバルコニーからの眺めが最高。冬季のオフシーズンだから冬季のか利用客も少なく静けさも保たれていて、南国の楽園かのようです。

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ウェルカムフルーツは青リンゴ青リンゴ青リンゴ。

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バスルーム。アメニティもこだわりの死海スパブランド。

死海デビュー

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宿泊棟の直ぐ背後に視界が蟻、海岸沿いに綺麗な遊歩道が整備されている。


死海の標高はマイナス418メートルと、地表で最も低い場所とされている。海水の塩分濃度が30%(一般の海水は3%)と異常に高いことから魚類の存在が確認されておらず、故に死海と呼ばれている。良い子の皆様は死海での遊泳前にひげ剃りなんかされませぬようご注意下さいw 海水浴直前にムダ毛処理をきちんとする紳士淑女が海の中でヒーヒーもがく絵が想像できますねw


殆ど人がいないクラウンプラザのプライベートビーチ。実に優雅な雰囲気です。

海辺に出ると、海中に浮かぶインド人を発見。別にこいつが神秘のインドパワーで浮遊を極めているわけではなく、そういうものなのです。

ということでワイも死海へダイブ。ワイの天然浮き輪効果付きの脂肪と死海の浮遊力で、マジヤバい。水面が腰のあたりまでくると浮力で足を取られてバランスを崩してしまう。浮遊と言っても意外と難しいもんすよ。色々なポーズで浮いてもみたけど、やっぱあのお約束の「海で新聞ポーズ」が一番楽で安定的。

ちょっと寒いかなーと海水温度が心配でしたが、12月でも晴れたら死海プカプカ体験楽しめるっす。寧ろ、その後のシャワーの水の方が冷たかったくらいですし、利用客も少ないので12月の死海は意外とお勧め。


そして死海といえばコレ。セルフサービスの泥パックも無料だったのでインド人と一緒になってマッドマン化。死海の海水は塩分濃度が高くてミネラル豊富、その天然の泥でパックすることで美容効果があるらしい。


お目汚し失礼。美容の為というより、お約束のネタでね。

浮遊体験に泥パックという定番コースを消化し終え、あとはしばしビーチサイドでのんびりと。ここから陽が沈むまではただただ幻想的。この穏やかな風景の対岸が数十年におよぶ紛争地域であるとはとても信じられない長閑で平和的な雰囲気です。


2018年最後の夕陽がゆっくりと沈みゆく。

陽が沈み切ると、今度はめくるめくアラビアンナイトのはじまりはじまりだ。
ひだり みぎ
いやー。良い。アラビアンリゾート感あります。絨毯に乗ったアラブなオッサンが空飛んできそう。


水とじゃれあいお腹もすいたことだし、髭爺のgala nightに顔を出してみることに。

ひだり みぎ
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ビュッフェディナーの部。中東諸国の料理が並ぶブュッフェスタイルだが、どうも先に来ていた中国人観光客の皆様が浮かない顔をしてらっしゃる。浮く死海で浮かない顔w ただ事ではないと察したが、どうやらビュッフェには飲み物が一切無いという罠があったらしい。せめて水くらい用意してくれよ…

お腹も一杯になったことだが、ここで残念なお知らせが。口髭の大御所エンターテイナー様のご登場はもう少し後になるみたい。胃袋を満たしたら睡魔が襲ってきたので、アラビアンデザート食べたら大御所の髭を拝むことなくひっそりと退場…

部屋に戻って就寝。この時点で日本時間02:30ですからね…。髭の野郎、勿体ぶりやがって!

死海⇒アンマン空港


翌朝はホテル前の通りで拾ったタクシーで空港へ。運賃は24ディナールでした。

いやー、来てよかった、泊まってよかったCP死海。ちょいとハードは古いんだけど、マリオットやケンピンスキーの半値。なんだったらバジェットホテルのホリデイインエクスプレスより安いくらいなんで多少の古さには目を潰れます。

【クラウンプラザ ヨルダン デッドシーリゾートアンドスパ】

ホームページ:https://www.ihg.com/crowneplaza/hotels/jp/ja/swemieh/nscjo/hoteldetail
所在地:EDead Sea

宿泊記 ヨルダン一のオシャレホテル Wアンマンでのヒップな夜

二日間過ごした歴史ある名門ホテル・インターコンチネンタルを離れ、2018年4月オープンの最新鋭ホテル・Wアンマンへとマットレスラン。ヒップでポップな夜の幕開けだ。

場所は新市街地側の丘の上。アンマンで一番高いとされる高層ビルに入ってる。
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Whatever, whenever!地味な石灰岩で作られた低層家屋ばかりが立ち並ぶアンマン市内にあって、ここだけ完全に別世界。


中に入っても真っ赤w

アンマン市内はこんなにモノトーンで色彩に欠けるのに…


モノトーンなアンマン市内とは正反対のド派手なムード。WはアンマンでもWだった。

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ちな、日中の雰囲気はちょい違う。色使いがエロいっちゃエロいけどまだ大人しめ。Wにしては微妙に節度が保たれてるのは流石にイスラム圏なのでW側も空気を読んだのかw

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真っ赤に染まったグランドフロアからエレベーターに乗ってフロントのある上階に行くと、ロビーフロアは一転真っ暗で大人な雰囲気。謎の民芸品が暗がりに照らし出されてお洒落な美術館的雰囲気です。

ひだり みぎ
迫力ある顔面アートに囲まれチェックイン。この時点で既に2018年はSPG/マリオット系列ホテルでの宿泊数が100泊を超えアンバサダー会員になっていたからか、ロシアとヨルダンのハーフがねっとりねっちょりした濃厚サービスで迎えいれてくれた。

また、嬉しいことにチェックイン時にルーレットボードの運試しもあったりする。ポイントが当たったり軽食が当たったり。大晦日限定のオリジナル特典だったかもしれないけど。

ポイントこい!!と念じながら挑むも矢印が示した先は無情にも“High 5”。フロントスタッフの皆様とハイファイブという謎テンションでチェックインの手続きを終え部屋へと向かう。

部屋:Wスイート

ひだり みぎ
部屋もWスイートにアップグレード頂いたようだ。Wonderful⇒Spectacular⇒Mega⇒Marvelous⇒Cool Corner Suite⇒W Suiteとよもやの5段階アップに心躍る。


ファンキー。このシートとクッション欲しいわw

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風船まで無造作に置かれててパリピの夜の館感が凄い。まぁまさかW側としてもワイが一人で泊まるなんて思ってもなかっただろうなw すまんの。

ひだり みぎ
ライティングもWらしいエッジが効いたスタイリッシュなデザイン。


唇!


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ミニバーもフルストックで、カクテルシェーカーまであるパーティー仕様。


窓の外に広がるしょっぼいアンマンの夜景を見ながらシェイクシェイク。


水周りはリビングから見てバースペースの背後にある。スペースの使い方も斬新っす。



Wの手にかかるとビデまでスタイリッシュに見えてくるから不思議w


バスアメニティは死海のミネラル成分を豊富に含んだヨルダン発ナチュラルコスメブランドの物。死海の塩はもちろん、ヨルダンでとれるホホバの種やアボカドのオイル、アロエなんかも入ってて匂いからして癒やされる。

ひだり みぎ
クローゼットも白と黒のコントラストでキッメキメ。隙がありません。

イブニングカクテル


4階のバーラウンジへのWIPアクセスを貰えたので、早速カクテルアワーに参戦する。まだ19時半前なのにDJまで動員してイケイケノリノリムードっす。

ひだり みぎ
真っ暗なクラブムードでガンガンミュージック。客層は20-30代に絞られてます。インターコンチネンタルアンマンを好んで選ぶようなお堅い系のご年配者がここ泊まったらカルチャーショックで心臓発作起こしてしまうかもしれん。それくらい別世界。どっちが良いとかどっちが悪いという話でもなくね。合う合わないの問題で、アンマンのインターコンチネンタルとWだったら好みが両極端に分かれると思う。

ひだり みぎ
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ミールもちゃんとある。ポップコーンとかロリポップとかのパーティーメニューだけじゃなくて良かったわ。


ドリンクにはボッテガ・プロセッコも用意されている。メニューの種類は少ないけど、ワインはヨルダンワイン、ビールもヨルダン発のクラフトビール等、ヨルダンならではのメニューも揃っていて個人的には大変気に入った。



許可を貰って撮影&アップ。


無料の酒だけじゃ飲み足らず、ここでオリジナルカクテルJust Beat Itをオーダー。生絞りビートルートの苦味とレモンの酸味、テキーラの刺激がガツンと効いた脳天直撃系の一杯で、眠気が一気に吹っ飛んでしまった。

朝食


部屋が真っ赤な朝日に包まれるなか起床。Wはアンマン一高い建物らしく、部屋からの見晴らしの良さも抜群っす。


バスタブからのアンマンビューも抜群に良い。


ひだり みぎ
さっぱりしたところで朝食会場のレストランへ。朝食会場は地中海レストランMESH。


ディスプレイが博物館のそれw ミューズリーが上品にライトアップされてますw


生ザクロ絞り機が大活躍。


これどうですか?あれどうですか?と勧められまくるがままにどんどん料理や飲み物が運ばれてくる。


さー、食べたし部屋戻るかーと思い席を離れると…朝食は会員特典で無料だけどビルは来るんすか。料金の10%とかできないからチップの金額書きずらいなこれ。

プール・ジム


ジムは普通。プールは野外のみで、冬の間はクローズでした。

いやー、スタッフの皆さんも気合入ってましたし、素晴らしいホテルでした。大晦日の年越しイベントもあるようなので延泊しようかと激しく迷ったのですが、やっぱり死海にも行ってみたいということで翌日にはチェックアウト。死海にあるクラウンプラザデッドシーへとマットレスランすることに決めました。

【Wアンマン(W Amman)】
ホームページ:https://www.marriott.com/hotels/travel/ammwi-w-amman/
所在地: Rafiq Al Hariri Ave 13, Amman 11953
電話: +962 6 510 8888

一応世界遺産… イエスキリストが洗礼を受けたヨルダンの“バプティズム・サイト”

マダバ⇒ネボ山⇒バプティズムサイトとキリスト教所縁の地を巡るJETTバスでのツアー第二弾。
モザイクシティことマダバの町マダバの町マダバの町とネボ山の観光を終え、最後は本ツアーの終着点となるバプティズムサイトへと向かう。

マダバ:ビザンツ時代のキリスト教徒の中心都市。通称“モザイクシティ”。
ネボ山:預言者モーゼ終焉の地で、キリスト教徒の聖地。
バプティズムサイト:キリストがヨハネから洗礼を受けた聖地。☚今ココ

バプティズムサイトを単純に翻訳すると洗礼の場所ということになるが、ここヨルダンのバプティズムサイトは単に人々が洗礼を受ける場所にあらず。なんと!あのイエスキリスト氏の受洗礼地とされているらしいっす。そんな世界の宗教史の中でも重要な聖地がヨルダンにあるということが先ずもって驚き。ヨルダンには失礼だけどw

場所は、ヨルダン川西岸地区とヨルダンとの国境線にもなっているヨルダン川の畔、そのヨルダン側にちょこっと入ったややこしいところにある。基本的にヨルダン川周辺は国境地帯の為に立ち入り禁止区域になっているが、イエスキリストの受洗礼地とされるバプティズムサイトだけは世界遺産として整備され、特別に観光地として人々の出入りが許可されているそうだ。


ということでネボ山からの山道を下り、荒れ果てた砂漠の中を蛇行しながらヨルダン川を目指す。

ネボ山を出て40分、砂漠の中にぽつんと佇む世界遺産とは思えぬしょっぱい建物の前に到着した。

エリアマップ。右上のシャトルパーキングで車を降り、ここからはシャトルバスでヨルダン川の畔へと連れていかれるシステムらしい。


洗礼地は国境地帯で軍の管理管轄になっており、個人行動は一切不可。ガイドと一緒にシャトルバスに乗って移動することになります。


シャトルバスに乗り、荒れた大地の向こうに見える教会の方へと走っていく。


遺跡側の駐車場でバスを降り、今度は灌木で覆われたヨルダン川の河原の砂利歩道を歩く。ここでも自分勝手な行動は許されず、集団での移動が義務付けられるのだが…せっかちで協調性無いマンなワイ、ちんたら歩くツアーグループに後ろからドロップキックをかましたくなる衝動を抑えつつ抑えつつゆっくりと進んでいく。


すると、何気ない歩道の前に聖地が突如として現れた。何の変哲もない発掘現場のように見えるが、この窪みがキリストが洗礼を受けたと考えられている場所だそうだ。2,000年前とはヨルダン川の流れが変わっている為に現在はただの窪みだが、かつてはこの地点が洗礼儀式を行う場所だったらしい。

洗礼は川の中で受けるので、聖地は川の両岸を指すはずだが、2,000年の時を経て川の水路が移動。洗礼を行っていた施設の遺跡がヨルダン側の国土で発見されたため、ヨルダン側のみが世界遺産に登録されたそう。信仰心の薄い自分なんかは、こんなん掘った者勝ちじゃね?なんて思ってしまうのだが…

いずれにせよ、このヨルダン川の畔でキリストが先駆者ヨハネから水をかけられ洗礼を受けたんだと。


イメージこんな感じ?実際はイエスなんてもっとアラブアラブしたオッサンだったと思うけどな。



まぁとにかくここが重要な聖地であることには変わりなく、ヨルダン川の敷地には各派の新しい教会が建てられ巡礼者も年々増加しているそうな。将来的にはブッダガヤのような聖地になっていくのかもしれませんね。

…と、ガイドの説明を受けながら歩いていると、乾いた中東の大地の隙間を静かに流れ続ける聖なるヨルダン川に突き当たった。…神聖なる場所とは程遠い水質と水量に若干戸惑ったわ。
ひだり みぎ
この川の対岸はイスラエルが実効支配しているパレスチナ自治区の「ヨルダン川西岸地区」ということもあり、それぞれの川岸にはそれぞれの国境警備隊が監視にあたっていた。そりゃそうだよな。こんなん直ぐ渡り切ってしまえるくらいの川ですから。


風にたなびくイスラエル国旗。ヨルダンを含むアラブ社会にとってはイスラエルは悪の存在。そりゃあピリピリしてるんだろうなーと思いきや、対岸の男女の警備隊はフレンドリーに談笑中w

なんか意外とゆるーい感じでしたw

ということで、マダバ⇒ネボ山⇒バプティズムサイトを巡るJETTバスでのツアーはこれにて終了。
金曜日・日曜日限定ですが、参加料15ディナール(≒2,250円)なら参加する価値あると思います。アンマンから日帰りできる範囲にも観光地が散らばってるし、ヨルダン良かったっす!

【バプティズムサイト(Baptism Site)】
ホームページ:https://www.baptismsite.com/
営業時間:08:00-18:00(冬季は-16:00)
入場料:12ディナール

モーセ師匠の終焉の地 ネボ山

前日のペトラ遺跡ツアーに続き、マダバ⇒ネボ山⇒バプティズムサイトとキリスト教所縁の地を巡るJETTバスでのツアー第二弾。
モザイクシティことマダバの町での観光を終え、お次はモーセ終焉の地として有名なネボ山へと移動する。ツアーの最後に立ち寄ることになるバプティズムサイトと同じく、ヨルダンが誇るキリスト教の聖地である。

マダバ:ビザンツ時代のキリスト教徒の中心都市。通称“モザイクシティ”。
ネボ山:預言者モーゼ終焉の地で、キリスト教徒の聖地。☚今ココ
バプティズムサイト:キリストがヨハネから洗礼を受けた聖地。



ネボ山はマダバから北西に10km程の距離。モーセ師匠終焉の地へと向けグングンと高度を上げていく。


山の中腹で突如として停車するミニバン。え?これがモーセが最期の時を迎えた聖なるネボ山?んなこたーない(タモリ風)。

ただの土産物屋だった。観光途中の強制土産屋巡り、ツアー旅行あるあるっすね。マダバで1時間半しかなかったのに、この土産屋で1時間40分も過ごさせられる理不尽に耐え時間を潰す。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
ガチの壺や絨毯だったりモザイク画だったり、ハイエンド系の土産物が中心。刃牙みたいな少年のモザイク画や机と椅子セットなんて10万円超。クレジットカード決済もできるのでご安心下さいとのことだが、そういう問題でもない。単価の安いのを大量に買わせてこつこつと少額のキックバックを得るスタイルではなく、一発ガーンとジャックポット狙い!ということか。



モザイク職人常駐でモザイク柄の家具なんかも作ってた。博物館として見て周るには楽しく、買う気無いよオーラを全身に纏ってひたすら商品を見て歩きます。なんたってここで100分もの時間を潰さないといけないのですから…


ダチョウの卵のエッグアート。本物の卵の殻に緻密なペイントが施されていて、なるほど確かにこれは凄い!!要らないけど。


定員お勧めの定番土産は死海の泥パック。これも美容意識皆無のワイには無用の長物。


ゆるキャラならぬゴツキャラ。ワイみたいな貧乏旅行者向けのネタグッズもあるけど、いまいちセンスが合いません。

結局、同行した6人だか7人だかの白人観光客の皆様も何も買わず、ただ無為に100分の時間を過ごしてからネボ山へと向け再出発。

土産物屋からものの5分程でまたしても停車したミニバン。今度こそモーセの旅の終着地点であるネボ山の聖地に到着したようだ。

標高800mのネボ山からの絶景。ここからエルサレムのオリーブ山までの距離は46km、空気が澄んだ日には遠くエルサレムやジェリコ、ベツレヘムなど、まさに聖書の舞台となった各地を見渡すことができるようだ。
この丘の上から「見よ、あれが約束の地カナンだ…」とモーセが言ったんですね。確かに神が約束してくれたかと思うような素晴らしい眺めではある。
ひだり みぎ
エジプトのファラオに虐げられ苦しむイスラエルの人々を引き連れここまで導いてきたものの、モーセ自身は過去の罪から約束の地に入ることができず。率いてきた民をパレスチナに向かうよう促し、自身は憧れ続けた約束の地をこの山頂から眺めながら 荒野の中の不毛の岩山で力尽きたそうな。因みにその時モーゼ氏120歳。ん?120歳?ありえなそうなんだけど、200歳とかと違って数字の盛り方が控えめ。杖で大地を叩いただけで泉を出現させちゃったり海の上に手を差し出すだけで水が分かれて道を作っちゃったりする超人ならありえなくもないのか?と惑わされるような微妙な数字。

モーセのおっさん、なんかもう日本ではネタキャラ感ありますしね。

出典:FELISSIMO様
モーセの奇跡ポーチw ネボ山も聖地というならこれくらい攻めた土産物を置いて欲しいものだ。

一応、敷地内にはモーセに関係ありそうなモニュメントも置かれてたりするんですけどね。

モーセが人々を毒蛇から守るために作った銅の蛇のモニュメントとか。ただ、中東旅行前の課題図書だった旧約聖書を読まずにきた不良旅行者の自分には内容が理解できず、これを見てもあまりテンションが高まらない。ガチ勢の方々が見たら、「うっぉー、マジ?あの銅の蛇?やっば!」ってなるんでしょうけど。

これはなんだ?
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2000年にネボ山を訪れたローマ教皇ヨハネ・パウロ2世のミレニアム記念碑らしい。顔が浮き出てるようで、見れば見るほどだいぶキモい。というか怖い。

ひだり みぎ
こちらは教会の跡ですかね。基礎部分だけですが大規模な遺跡も残ってる。

ひだり みぎ
このモザイク画はビザンツ帝国時代の教会跡の床下から発見されたものらしい。

また、キリスト教の聖地だけあって山頂には現役の教会も建てられている。

ひだり みぎ
床にはモザイクがびっしり、祭壇の十字架までもモザイクで描かれたり。聖地の教会にしては割と質素で、一番奥のステンドグラスを見るまではモザイクや出土品を保護する為の資料館的な建物だと思ってしまったくらい。

ひだり みぎ
床のモザイクの題材は主として動物と人、幾何学模様など。キリン?シマウマ?黒人などアフリカ由来のものが多いのも特徴的。


西暦530年頃に作られたモザイク画。その頃からアフリカとのつながりが強かったんですね。

ということで、ちょうど1時間弱で見て周れました。ガチ勢のキリスト教徒様でない限り、1時間もあれば十分でしょう。

お次はイエスキリストが洗礼を受けたバプティズムサイトへと向かいます。

【ネボ山(Mount Nebo)】
営業時間:08:00-18:00(冬季は-16:00)
入場料:1ディナール