宿泊記 ウェスティン 広州でシティライフを満喫

今回は広州に1か月程滞在。宿泊レートも手頃で、長期滞在でもスイートへのアップグレード率が高いウェスティン(広州海航威斯汀酒店)に泊まることに。

近くに似たような価格帯のシェラトンとマリオットもありますが、スイートにアップグレードしてくれるのはウェスティンだけかと思います。SPG時代はシェラトンもアップグレードに寛容だったんですけど、マリオットの傘下に入って渋ちんになってしまいました。

さて、ホテルへの移動ですが、ウェスティンのある天河は市街地ど真ん中で一番交通量の多い場所なので、今回は地下鉄で向かうことにします。

HDDのメモリ不足w

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地下鉄の最寄り駅はAPM線と3号線の林和西駅で、最寄り出口から歩いて4-5分の距離にあります。Westinの文字がデカデカと書かれた高層ビルに入っているので、迷うことはないでしょう。

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宿泊者向けの飲食割引も長期滞在には助かります。今回は2階の中華レストランでの点心食べ放題が税サ込みでRMB148というオファーを出していました。ホテルの外に出ることなく本格点心をこの価格で楽しめるのはありがたい限りっす。

部屋:Exective Suite

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今回も安定のアップグレードで、一人での滞在にはもったいないくらいの部屋に通して頂けました。謎の中国系メーカーのものですが、希望すれば空気清浄機なんかも持ってきてもらえます。


オフィスビルのワーカーに見せつけるタイプのビューバス。

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リビングからは天河体育中心体育場とフットサルコートも見えます。都心ど真ん中にありながら運動施設が近いのもポイント高いです。

クラブラウンジ

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ラウンジは結構な広さですが、特に週末の夜は混みあって、何度か他人との相席を余儀なくされました。1泊600元程度~と他都市のウェスティンと比べると宿泊レートもお手頃ですし、長期滞在の出張者も結構多いのかもしれません。

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ミールは麵や粥のライブキッチンもありますし、そこそこの種類のメニューでローテーションしてるので、数週間滞在しても飽きることはありません。


デザートも凝ったケーキや楊枝甘露なんかが出てきたりとレベル高め。個人的なお勧めは亀ゼリーですw

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大量に作り置かれたカクテルなんかもあったり。かなりの量の氷を入れているので、早めに飲まないと水っぽくなっちゃうけどw

朝食

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ホットミールはコロナ禍でクオリティが落ちる一方ですが、麺のオプションやサラダメニューは相変わらず豊富。


健康志向なウェスティンだけあってスイカやパッションフルーツの生絞りジュースも用意されてますし、内容的にはまぁ特に不満はないレベル。
ただ、近くの証券会社なんかが数十人単位で押し寄せてくることがあったりして、ラウンジと同じで混んでしまうことも多いっす。

周辺環境


フットサル!中国人とのカンフーサッカーだけでなく、普通に日本人も利用しています。日系企業も多いエリアですからね。

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摩天楼。

賑やかな新市街地にあるホテルなので、飲む食べるには事欠きません。
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お勧めはBeer Hardcore(精酿啤酒屋)。輸入物のビールの種類も多いですし、何より自家製生ビールが美味しいこと。


輸入物ビールに関しては、出前appの美団で注文してホテルまで届けてくれるお店も多いです。ちょっと前まではビールと言えば青島、バドワイザー、ハイネケン、朝日、タイガーくらいしかみかけなかったのが、最近では中国でもハードコアなバーが増えてきましたね。

所感

コスパ良し!シティライフを満喫するにはもってこいのホテルです。

【Westin Hotel Guangzhou】

所在地:広東省広州市林和中路6号
電話:+86 20 2886 6868
ホームページ:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/cangw-the-westin-guangzhou/

宿泊記 カテ1最強の朝食が楽しめる コートヤードバイマリオット順徳龍江

ボンヴォイ!ボンヴォイ!
ということでこの週末は広東省でのマリオットウィークエンド!まずは一発目、順徳にあるコートヤードバイマリオット順徳龍江(联塑万怡酒店順徳龍江、Courtyard by Marriott Shunde Longjiang)に向かいます。

今回は時間もたっぷりあったので、ローカル風情を味わうために交通公共機関での移動にチャレンジ。

ホテルへのアクセス

広州市街から地下鉄で広州南駅へ
広珠都市間鉄道で広州南駅から順徳駅へ
順徳駅からローカルバスでホテルの最寄り駅へ


広珠都市間鉄道の順徳駅。広州南駅から10分足らずで着きました。寧ろ広州市街地から広州南駅に行く方が時間がかかります。

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順徳駅からローカルバスの370番線に乗り、44駅先の盈信広場で下車します。そう、44駅!ホテル名に順徳って入ってるんですが、順徳駅から滅茶苦茶遠いんすよw 完全に騙されましたw


順徳駅から1時間半くらいかかりましたかねw 盈信広場で下車すると、左手のショッピングモールの奥にCourtyard by Marriottの文字を掲げた高層ビルが見えてきます。中国だと、中級ブランドのカテ1ホテルのくせして建物だけは立派だったりすることも多いっすね。ハードだけで見たら、日本ならカテ4-5クラスです。

ちな、広州の天河あたりから車でホテルに直行すると、1時間半ほどで着くみたいです。タクシーだと運賃250元弱くらいっすかね。

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最寄り駅からホテルへの道中には、モールやらベッドタウンのミニ遊園地やらが盛り沢山で賑やかな雰囲気。可愛げない犬だか熊だかの乗り物を運転した子供が後ろから突っ込んできて軽く怪我したりしますので、歩く際にはお気をつけくださいw


モールの中には一人カラオケボックスも。1曲6元、1時間55元となかなかの料金。

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モールを抜けた先にはコートヤードのエントランスが。ベントレーも停まってて、カテ1コートヤードとは思えないバブリーな感じですw

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258室のホテルにしては小ぶりなロビーで、チェックインの際には行列が。15分ほど待って順番が来たと思ったら、「アンバサダー会員様ですのでクラブラウンジでチェックインさせて頂きます。」と。カテ1中級ブランドなのに、クラブラウンジ付きなんですね。15分前に教えて欲しかった情報ですw


この日は当たり日なのか、一日で2回もロボットとの人身事故に巻き込まれました。宝くじ買っておけば良かったなw

部屋:クラブルーム(高層階)

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残念ながらエグゼクティブスイートへのアップグレードとはなりませんでしたが、コンテンポラリーな装いのクラブルームをご用意頂けました。


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床まで広く設けられた窓からの景色の迫力は中々のもの。賑やかなベッドタウンの中心にありますが、高層フロアにあるだけあって、町の喧騒は気になりません。13階以下の低層階だと少々安いレートが設定されているので、もしかしたら外からの騒音が入ってきてしまうのかも。


ちな、低層階と高層階の値差は48元(≒730円)。まぁプラチナ会員以上ですとほぼ間違いなく高層フロアのクラブルームには入れてもらえるので、最安値部屋での予約でも問題無いかとは思います。

ひだり みぎ
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2017年開業とオープンから間もないこともあって、家具や設備面はまぁ問題無いっすね。勿論USBの充電ポートもデスク周り・ベッド周りにありますし。

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バスルームも綺麗に保たれてます。


細かいことだけど、初めて日本国外で日本製の歯磨き粉使ってるホテルって地味に初めて遭遇しました。どういう経緯でサンスター製を利用することになったのか、気になります。

ウェルカムギフト・ウェルカムスイーツ


ウェルカムギフトの充実ぶりもマリオットクラス。良い意味で意識の高さを感じさせてくれます。

エグゼクティブラウンジ


コートヤードのくせにラウンジがあるだけでなく、アフタヌーンティーまサービスまで提供してるとは!もちろん、朝食やハッピーアワーも楽しめますし、チェックイン・チェックアウトもこちらで対応頂けます。素晴らしい。


寝間着でラウンジに来る地元の3世帯家族、カップル、家具の買い付け業者などなどがチェックインの時にいらっしゃったくらいで、夜のハッピーアワー時は比較的空いてました。

ハッピーアワー:
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謎の手巻き寿司やサラダは充実してるけど、ホットミールはカテ1相応。種類はそこそこあるのですが、麺を炒めただけとか、ブロッコリーを茹でてみただけとか簡単な料理が中心。ここだけでディナーを済まそうとするのは厳しいかもしれません。

美団での注文オプションは多いので、出前しても良いかもしれませんね。広州や深センなど大都市と比べると比較的安いですし。

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ただ、そこはなんと言っても美食の町・順徳。デザートで意地を見せてくれました。

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ドリンクはまさかのビール無し。ワインやスピリッツがあってビールが無いというのは初めてのパターン。

朝食

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朝食は、カテゴリー1のホテルの中では今まで泊まってきたホテルの中でも屈指の内容でした。



単に美味しいだけでなく、順徳の名物料理なんかも豊富に用意されていて。ポンズが選ぶ「2019年カテゴリー1朝食部門」「2019年コートヤード朝食部門」の二冠王っすね。天国の周富徳も誇らしく思ってるに違いありませんw

ジム・プール

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ジムにはトレーナーまで付いててビビった。独りで勝手にやりたいタイプの自分には不要ですが。

周辺環境

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ベッドタウンのド中心的な場所にあるので、ホテルの周りは朝から晩まで賑やか。特に子供が多いのが印象的で、ただの週末でも縁日かのような雰囲気でした。

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マクドナルドのアイスが2つで12元のセットディールやってたので、掟破りのアイス1日2個。


色んな人がいて面白いですね。この人、シャツに書かれてる日本語分かってて着てるのかな? Fu〇K Meとかいうドストレートなメッセージが書かれたシャツを着て英語圏を歩いてた愚かなアジア人が思い出されますw

香港からのアクセス

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香港からはホテル直行のバスが出てるみたいっす。直行っていっても、イミグレでバスを乗り換えるパターンになりますけど。

香港から中国大陸行きのバスは、佛山行きのこちらの記事が参考になるかと思います。

まぁわざわざ香港からこのホテルに泊まりに来るという方はいらっしゃらないですよね…正直、自分もなんでわざわざこのホテルに泊まりに来たのか自分でも分からないっすw

しかも、お次は更なる奥地となるフォーポイント台山へ向かいますw

【联塑万怡酒店順徳龍江(Courtyard by Marriott Shunde Longjiang)】

宿泊記 食べ歩きには便利なホリデイイン広州シーフー(広州十甫仮日酒店)

広州での一泊。今回は広州新市街地に建つ最新鋭ホテルでの快適ステイというよりも、体がワチャワチャしたオールドカントン風情を欲していたので、旧市街地側のホテルでオールドカントン成分の補充を図ることに。
ただ、残念ながら前に泊まったチャイナホテルがマリオットを脱退してしまったようで予約ができず、プランBとして上下九路歩行街にあるIHG系のホリデイイン広州シーフーに泊まってみることにしました。

先ず、シーフーとは何かってとこですよね。いきなりシーフーなんて言われても、9割9分9厘の日本人は「???」となるわけで。“シーフー”とは“シースー”とか“シーメー”とかいった類いの業界用語…なんてことはなく、ホテルが位置する第十甫路(Di Shi Pu Lu)という路地名のことなんですと。うむ。ドヤ顔で説明してみましたが、わざわざ説明する程のことでもなかったですね、すみません。シーフー=広州内の地域名です。

シーフーこと十甫路は上下九歩行街という広州でも有名な歩行者天国のショッピング街に繋がる賑やかな通りです。広州酒家・陶陶居・蓮香楼といった広東料理の老舗が集まっていて、食の都・広州での食べ歩き紀行には最適と評しても過言ではないロケーションなのかと思います。

ただ、三つある周辺の最寄り駅からはそれぞれ約徒歩10分と地下鉄でのアクセスは微妙。ならばタクシーで!ということで今回はタクシーで移動しましたが、タクシーの運ちゃん的にはあまり入り込みたくない地域らしい。「歩行者天国の規制による車輛進入禁止」「一方通行が多い」「人が多く、ごみごみして車輛の流れが悪い」「工事による通行止め」などなど、口を開けば出てくる出てくる文句の数々…表情も露骨に嫌そうで、後部座席に座っててなんだか気まずい雰囲気になりました。

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案の定、「ここからは自力で歩いて行け」と近くの通りで降ろされたので、最後はコロコロを引きながら歩行者天国を歩いて目指す羽目に。流しのタクシーだとたまーに感じの悪い出稼ぎ系運転手にあたってしまう可能性があるので、やっぱり中国でのタクシーは滴滴の利用に限ります。滴滴だと短距離でも快く乗せてくれますからね。で、降車時に「高評価宜しく!」がお決まりのパターン。

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細い路地も多く、下町風情ある通りにさりげなく建つ陶陶居や蓮香楼。



ほんとにこんなわちゃわちゃした通りにホリデイインがあるのか!?と心配になりましたが、ローカル感満載な路地に埋もれるように建つホリデイインを発見。足元には広州美食街なるローカル屋台ストリートがあり、夜遅くまで大変賑わってます。



煙と熱気でムンムンの屋台街。広州飯だけでなく、中国全土の有名B級グルメが集結していて、夕方以降は常に座席が空かないくらいの賑わいでした。


そんな旧市街地のド真ん中に建つホリデイイン。一階にはロビーフロアへと繋がるエレベーターがあるだけなんですが、これが汚いのなんの。「工作進行中」と書かれていて工事をしているようでしたが、ゲストが近くにいようがお構いなしに全開でドリル作業。火花がゲストに当たろうが、爆音で電話の妨げになろうが没問題!周りに目もくれず一心不乱に私服の作業員が工作業務を遂行してました。う~ん、中国!

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こりゃあ先が思いやられるわ…とガックリしましたが、4階のロビーはホリデイインらしいしっかりとした造りで、チェックインを担当してくださったフロントスタッフの対応も非常に丁寧で好感が持てました。結構な数の日本人が泊まっているそうで、日本人ゲストの扱いにも慣れているようです。



便数こそ少ないものの、広州空港や香港各地とを結ぶ直行バスの停車場にもなってるみたい。これは便利っすね。香港まで片道95元なら全然安いし、ワイもこれで来ればよかったわ。

IHG スパイア会員特典


フルーツ盛り、ドリンクバウチャー×2、60元分の飲食バウチャー。


こちらの規約に定められている通り、中国のIHG系ホテルはレートが安いので特典モリモリでホテル修行が捗ります。

部屋:デラックスルーム

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高層階のデラックスルームの部屋にアップグレード頂けたらしい。スーペリアからの1ランクアップ。

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無難なホリデイインクオリティ。

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足元に見える広州酒家。高層階の部屋をご用意頂いたこともあり、外の喧騒が嘘のように客室内は静けさが保たれています。

上下九歩行街


荷物を降ろし、上下九歩行街を歩いてみます。バリバリのハイエンドなショッピングストリートというよりも、ローカル感満載の雑多な店舗やパチモン商品を扱うB級メーカーの実店舗、屋台系飯屋、飲茶の老舗などなどが入り乱れる実に味わい深い通りです。新市街地のホテルで外籠りも良いですが、たまーにこういった旧市街地成分を体が求めるんですよね~。

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無数にある選択肢の中から好みの図柄を指定、選んだ図柄が入ったTシャツその場で作ってくれるプリントTシャツ屋。一枚48元〜。

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NAIKE UNITE、WANIKE RUNNING。

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New Nuobailun。21世紀、経済大国になってもこういった店はバリバリ健在です。ただ、クオリティはSQNYみたいな偽家電品の時代に比べると追いついてきてる印象。それなりのクオリティをそれなりの安さでという人達には良いのかもしれん。


夜になっても縁日のような賑やかさが続きます。

サイゼリヤ

ホテルの近くで見つけたサイゼリヤで就寝前のおやつを大人食い。グラスワイン約80円、ディアボラ風ハンバーグ約280円と、日本のサイゼより更に安い。


真実の口もある。こりゃあ胸を張って「今日の晩御飯はイタリアン!」って言えますねw


中学生の時に散々お世話になったミラノ風ドリアとドリンクバーは、それぞれ12元(200円)と7元(120円)。ワイン1杯6元、ライス2元…


晩食を済ませた後だったのですが、怖くなるほどの安さに定番メニューを大人食い。これだけ食べて39元(≒590円)でしたw ライス2元ってw

広州酒家

夜の間に食べた物はきっちり朝を迎えるまでに消化し、翌朝はホテルから徒歩1分のところにある飲茶の名店・広州酒家へ。

安定のクオリティ。胃袋が一つしかないことを恨みましたね。

所感

なんかもうサイゼリヤと広州酒家の印象が強すぎて、正直ホテルに関してはあんまり覚えて無いっすw
とりあえず言えるのは広州飲茶食べ歩き紀行の拠点にはお勧めであることと、クラブアクセスや朝食は付けずに外で食べた方が良いということでしょうか。

【ホリデイイン広州シーフー(広州十甫仮日酒店)】

公式サイト:https://www.ihg.com/holidayinn/hotels/jp/ja/guangzhou/guhsf/hoteldetail
所在地:中国広東省広州 茘灣区第十甫路188号

“食は広州にあり” 飲茶界の横綱・広州酒家

待ちに待った広東美食ターーーイム!
広州と言えば飲茶。飲茶と言えば広州酒家。
というこで、今回の広州で迎えた週末は広州酒家の飲茶を食べに行って参りました。

2019年11月現在で広州市内に15店舗を構える1935年創業の老舗・広州酒家。
広州酒店というドストレートな店名が許されるくらい広州の飲食業界の中では横綱的存在で、同じく老舗の北園酒家・泮溪酒家と合わせて三大広州酒家と呼ばれてるとか呼ばれてないとか。大体の観光ブックにも、広州に来たら一度は足を運ぶべき飲茶の名店として紹介されてますよね。

ワイも中国勤務時代に何度かお世話になりましたが、いずれも夜に個室を借り切ってのアラカルトメニューでの利用で、朝から一人飲茶というのは初めて。せっかくなんで数ある店舗の中でも広州酒店の本丸を攻めることにしました。

15ある店舗のうち、上下九路歩行街にある文昌総店が本店扱いとなっている。ファサードには看板がデカデカと掲げられており、繁体字×達筆により描かれた「廣州酒家」の文字の文字が老舗としての威厳を醸し出してます。


で、よくみたら“食は広州にあり”って書いてある。日本語でw どうせなら日本語も達筆系フォントにしてくださいよw 英語も「Eating in Guangzhou」との一言だけで「食は広州にあり」の意味深さが含蓄されずに残念な感じだし…


朝は7時オープン。張り切って7時5分前に馳せ参じたところ、既に店の前には回転を待ちわびる地元民と観光客の皆様の姿が…。で、開門となるなりディズニーランドの開門時さながらのスタートダッシュで店内へと雪崩れ込んでいく。
せっかちすぎるだろ!と思えるものだが、どうやら、地元の常連客の皆さんはお気に入りの席の確保に必死なんだそう。決まった時間に決まった場所で決まった物を食べるというルーティンを大事にされているのでしょう。

間違って地元の名士のお気に入りの聖域席に座ってしまったり、常連客の間の暗黙の了解を破ってしまったらどうしよう…なんて余計な心配を胸に、適当に空いてた席に陣取ることに。

中は建物の外から見るよりずっとモダン。店の中央は吹き抜けになっていて、池があったり木が生えてたりと、食在広東の代名詞たる名店ならではのゴージャスな雰囲気です。


ほっと一息つき、じっくりと新聞を片手に茶をすすり始める常連客。早茶=朝食というわけではなく、広東人が飲茶に求めるのは美味しい点心とのんびりした心休まるひととき。常連客と店員さんの掛け合いを見ていても、実にのんびりほんわかしていて、この店舗内の空間だけゆったりとした時間が流れてる気がしてきます。カリカリと勉強する学生や食事しながら仕事をするパワーリーマン、「おい!注文した料理が来ないぞ!」といきり立てるイキリーマンは当然皆無。以前に夜に利用した際は大声で話す酔っ払い集団がいたりと大衆的な雰囲気でしたが、朝の本店は実に良い雰囲気です。


飲茶のスタートは茶の注文をするところから始まります。ジャスミン、プーアルなどから好みの茶を選択してから点心をオーダー。ゆっくりと茶をすすりながら読書したり世間話をしたりするうちに点心が運ばれてくるという流れです。

点心の注文はオーダーシートに書かれたメニューの中から好みの物にチェックマークを入れて注文する仕組み。ちな夜の広州酒店では普通のアラカルトメニューでの注文になりますので要注意。アラカルトメニューも普通に美味しいんですけど、一品一品が大きいので、一人で来てちょこちょこっと色んな美食をつつき倒すという楽しみ方が難しくなります。
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点心でのメニューは回転寿司の寿司更の色みたいにメニューごとに“超点=24元”・“特点=18元”といった具合に点心の格ごとに価格が定められていて分かり易い料金体系です。最も格の高い優点でも30元(11時以降の注文は1元プラス)とお手頃価格なので、懐の状態を気にせず気になったものをガンガン頼んでいきましょう。

ただ、ガンガンいっても一人だと食べきれるのは3-4品っすかね。今回は「金鼎鮮味蝦餃皇」「陳年果香牛肉球」「生煎脆皮甜薄罉」「養麦瑶柱海参粥」の4点と宮廷プーアル茶を注文してみました。

程なくすると熱々の点心が湯気をたてながら一個一個運ばれてきます。どれもさすが広州美食と言わしめる美味しさです。

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生煎脆皮甜薄罉だけはイメージと違ったかな。あとあと見たら品名に思いっきり「甜」って入ってるんで完全に自分のミスなんだけど、何を思ったか上海の生煎のような揚げ餃子的な品だと思って注文してしまった。それでもイメージとは違くとも大変美味しかったので、注文ミスが思わぬお宝メニューの発見に繋がって結果オーライ。


本日のMVPは養麦瑶柱海参粥。これは海鮮の味が濃厚に効いてて幸せになるような味。粥飯を普段食べない方にも超お勧めです。

流石は広州三大酒家と称される広州飲茶会の横綱・広州酒家。美味しいだけでなく、広東省の古き良き時代を思わせるようなゆったりとした店の空気感が素晴らしい。この雰囲気は夜には感じ取ることはできませんので、広州酒家に行かれる際は、是非、観光客の少ない朝方に足を運んでみてください。

【広州酒店本店】
公式サイト:http://www.gzr.com.cn/shop.asp
文昌总店

住  所:广州市文昌南路2号
電話番号:(020) 81380388 81389840 81392285
営業時間:7:00-22:00

【広州酒家支店】
滨江西店
住  所:广州市滨江西路20号
電話番号:(020) 84423123 84428999
営業時間:07:00-22:00

体育东店
住  所:广州市体育东路112号
電話番号:(020) 38809228 38809138
営業時間:08:00-15:00、17:00-21:30

环市东店
住  所:广州市越秀区环市东路世贸大厦6楼
電話番号:(020) 87662008 87666322
営業時間:09:30-15:00、17:00-21:30

东山店
住  所:广州市东华东路东山大街1号
電話番号:(020) 37623088
営業時間:08:00-14:30、17:00-22:00

江畔红楼店
住  所:广州市荔湾区大坦沙红楼路55号
電話番号:(020) 81783388
営業時間:07:30-22:00

黄埔店
住  所:广州市黄埔区海员路39号
電話番号:(020) 82282168 82282128
営業時間:06:30-15:00、17:00-22:00

昌岗中店
住  所:广州市海珠区昌岗中路238号达镖国际中心4楼
電話番号:(020)81889929 89202018
営業時間:09:30-15:00、17:00-21:30

白云店
住  所:广州市白云区云霄路353栋5号停机坪三层A区
電話番号:(020) 36075228
営業時間:08:00-15:00、17:30-22:00

越华店
住  所:广州市越秀区越华路112号珠江国际大厦5-6楼
電話番号:(020) 83033688
営業時間:土日祝09:30-15:0017:30-22:00、月-金 11:00-15:00、17:30-22:00

临江大道店
住  所:广州市天河区珠江新城临江大道57号中和广场2层(広州省博物館東門対面)
電話番号:(020) 38078268 38078050
営業時間:9:00-15:00、17:30-22:00

逸景店
住  所:广州市海珠区逸景路西464-466号珠江国际纺织城六层
電話番号:(020) 89809128
営業時間:土日祝09:00-15:00、17:30-23:00 月-金 10:00-15:00、17:30-23:00

黄埔大道店
住  所:广州市天河区黄埔大道西495号广州嘉冠国际酒店5楼
電話番号:020-81820010 020-81827866
営業時間:09:30-15:00 17:30-21:30

花都店
住  所:广州市花都区公益路47号金宏利大厦2-4楼
電話番号:(020)36990666 36990333
営業時間:09:30-15:00 17:00-21:30

深セン航空 広州白雲空港ラウンジとB737ビジネスクラス搭乗記

飛びますよ!飛びますよ!この日も中国の空を飛びますよ!

この日のキャリアは深セン航空。その名の通り深センをベースとする深セン航空だけど、中国有数のハブ空港である広州の離発着便も多く、今回は広州からの利用。

さて、この深セン航空、地味にスターアライアンスに所属している為、マイルの加算先はシンガポール航空で。夢のSQファーストクラス発券に向け一歩前進だ。
*陸でせっせとクリスフライヤーマイルを貯めた甲斐もあり、2019年のGWに念願のSQファーストクラスで香港⇒シンガポール⇒ドバイと飛べることになりました。
ひだり みぎ

久しぶりに来た広州空港国内線第一ターミナル。中国特色社会主義核心価値観を刷り込まれながらラウンジへ。


スタバが潮汕牛肉麺ビジネスを始めたのかと思ってしまうようなミスリーディングな広告に騙されスタバに入るも、「えw 牛丸面なんかありませんよwww」と軽くあしらわれて無事撃沈。

深セン航空 広州白雲空港ビジネスクラスラウンジ


凄いな、深セン航空。広州白雲空港にも自社ラウンジを構えちゃってます。寧ろホームの深セン空港のラウンジよりしっかりしてるっぽいし。

ひだり みぎ
スターアライアンス系の乗客は皆さんこちらにぶっこまれるみたいだけど、南方航空のラウンジと違ってガラガラ。清掃員の皆様も暇すぎてモニターで流れてるドラマに見入っちゃってますw


逐世界 為不凡!赤の尾翼に金の鵬とか、なんだか凄くおめでたい感じの中国らしい機体デザインである。


深セン航空公式ホームページには「中国では万人の長城に行ったことがないのは人生における一大痛恨事であるように、中国の空を頻繁に行き交う旅客が深セン航空のフライトに乗ったことがないのは、人生における一大痛恨事である。」と記載されているので、今回搭乗することで人生における一大痛恨事を回避できて良かった。
参照元:https://global.shenzhenair.com/zhair/ibe/static/pages/wcm/ja/07-4-4-GloriesOfCompany_ja.html

ひだり みぎ
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ラウンジのミールは南方航空のラウンジと殆ど同じ。ケータリングサービスの業者をシェアしてるんだろうな。


デザートにプチトマトがそのまま置かれてるあたりがすっごいチャイナ。

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南方航空と差がみられたのはヌードルコーナー。南方航空よりも内容が充実していて、4種類のメニューからオーダーできる。盛り付けはひどく汚いけど、ジャージャー麵は普通に美味しかった。キュウリもシャキシャキ、麺はモチモチ。お勧めです。


しょうもない味のしょうもないお菓子。右側のやつは完全にうまい棒のコーンポタージュ味でしたw

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アルコールはビールとワインで、ビールの銘柄は青島とSUPRAなる無名ブランドの物。滑らかな口触りと花のような香りがウリらしいが、聞いたことないぞ。中国の空港のラウンジビールなんて青島ビールとハイネケンの専売特許みたいなもんだったのに。


SUPRAに関してはサーバーまで置いちゃう頑張りよう。ラウンジ責任者とSUPRAの社長が知り合いとか、SUPRAがすっごいバックマージンをオファーしてきたとか、ただならぬ裏事情がありそうな謎のSUPRA推し。

フライト:深セン航空 B787


フライトはよくぞキャンセルにせずに飛ばしてくれたなーと思うくらいガラガラで、搭乗開始時刻となってもゲート前には数十人程度しか集まっていなかった。

機内に入ると都会的で洗練された深センガールがお出迎えしてくれるものかと期待していたのだが、中国系キャリアでは非常に珍しい物腰の柔らかいヤサオが冴えない表情で迎えてくれた。会話は中国語だけど、日本語訳するとしたら語尾は「やんす」になっちゃうようなのび太君風男子というか。ワイシャツがはち切れんばかりのムキムキな体育会系上がりの男が多い中国系キャリアでは異例中の異例の人材だ。
ひだり みぎ
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シートはピッチもあり足元は広々としているし、深セン航空のコーポレートカラーのワインレッド色が高級感あってワイは好き。


私が外国人だからかシートポケットの新聞も英語版だったし、国内線とはいえ、しっかりとした生地のスリッパも用意されている。

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座席のリクライニングも電動。どうせ殆ど座席が倒れないないので別に主導でも良いのですがw 離陸まで機内で2時間ほど待たされる羽目になったので、リクライニングしないシートで一休み…と思いきや、ヤサオがわざわざドリンクはどうですかと起こしてきやがった。ドリンクよりも睡眠が欲しいっす。


仕方無いのでドリンクを飲みながら機内誌を見てたら、とんでもないゆるキャラを発見。ハイテクメガロポリスの深センをベースとする航空会社なんだから、近未来的ロボットみたいなマスコットにすれば良いのに。ダースベーダーみたいなキャラとか深センっぽいんだけどなー、イメージ的に。


待ちに待たされ、2時間後に漸く夜の大空へ向け離陸した。

機内食は海鮮料理。遅延があったからか、シートベルトサインが消えるのと同時にサービスが始まった。

ヤサオ: 本日の機内食は「海鮮」と「白身魚」になります。
私: それでは「海鮮」でお願いします。
ヤサオ: 「海鮮」or「白身魚」ではなく、「海鮮」and「白身魚」になります。


ピザのハーフアンドハーフみたく海鮮と白身魚が半々でやってきたのだが、これが久しぶりのデッドボール。外れも外れの大暴投。とりあえず炒めてチリソースぶっこみましたみたいなメインに、水のようなスープ。完全に外れでした。


漫画盛りのご飯からは深セン航空の気合いを感じましたがねw。


食後はフルーツで口直し。

機体トラブルによる出発遅れに激マズ機内食。比較的評判の良い深セン航空ですが、ちょっと今回は残念なフライトになってしまいました。なーにが深セン航空に乗らないことは人生における一大痛恨事だw