そうだ、日本の友人にアジアン雑貨を頼まれていたんだ。ハイアットのチェックイン時間までの隙間時間で土産を買いに行こう。
ジャカルタの土産物市といえばブロックMのパサラヤモールが定番だが、折角ジャカルタのド真ん中に泊まっているのにブロックMまで南下するのも怠い。どうせなら近くの手頃な場所でパパっと買い物を済ませたいので、今回はタムリン通りを歩いて10分程のところにある国営のローカル百貨店・サリナデパートに行ってみることに。ちょうどタムリン通りは午前中いっぱい歩行者天国になってるので散歩がてら渋滞フリーで歩いて行くことができるし。
外に出てみると相変わらず凄い人。色々な主張をするでも集団が混じり合ってるようだ。
とはいってもみな和気藹々、楽しみながらやってる感じで、ガチの政治的・思想的主張をしてる者はいない様子。まぁよくよく観察してみたら、この人ごみの中の大多数はデモの野次馬参加者のようなものみたいだ。
人ごみを掻き分け、官庁街のタムリン通りを南へ南へと進む。いつもは渋滞で泣かされるタムリン通り、歩いて進むのは初めてだ。
グランドハイアットから10分程、あっという間に目的地のサリナデパートに到着した。多分幾度かの改修を経ているのだろうが、オフィシャルサイトに拠ると、元々の建物は日本の戦後賠償金により建てられ、1966年に開業したという老舗デパートになるそうだ。サリナという名前はインドネシアの英雄スカルノの乳母の名に因んでいる。
新しく近代的なショッピングセンターとは雰囲気が違い、場末感漂う一昔前の百貨店といった売り場に主にローカル商品を取り揃え、ローカルな老若男女が買い物を楽しんでいる。ポップなイスラムファッションコーナーではイスラムの服やヴェールなどが売っててエキゾチック。
地上階は古びれた地元民用の百貨という感じだが、店3階、4階に上がっていくと次第に観光客向けの民族的な土産物がフロアの面積の多くを占めるようになっていく。
バティックフロア。
一口にバティックといっても色々なメーカーのものがあり、値段も様々。でも、概して高い。シャツ1枚が普通に日本円で6~8千円とかしてしまう。ろうけつ染めで手間暇かかるし特別な伝統的技術が必要なのも分かるが、この価格設定には驚いた。
続いてお目当ての民芸品コーナー。木工細工にピューター製品、ジャワコーヒーやなめこ石鹸、影絵グッズ、絵画、各種アジアン雑貨などなど。ちょっと寂れた感じは否めないが、伝統工芸品的なインドネシア土産なら何でもござれといった感じで商品のラインナップは幅広い。
これは悩む。しかも嬉しいことに店員たちは井戸端会議に忙しいようで押し売りなどもしてこないので、のんびりと自分のペースで商品を物色できる。
影絵グッズ。面白いけど、万人受けはしないだろうなぁ。
木工細工系。立派な物からB級感満載の物まで振れ幅が大きいので、掘り出し物を探す感覚で買い物を楽しめる。
タイガーやカモの木彫細工にフラグメント。これもちょっと違うよなぁ。
アート系は高いぞ。このトゥクトゥクの油絵でIR1,700,000(≒16,000円)。お洒落だけど、今回の土産用にそんな高額なバジェットは組んでいない。
インドネシアの各種コーヒーを取り扱ったコーヒーショップなども入っている。その場で淹れてくれてカフェ内で休めるし、勿論気に入ればパックや樽に入ったコーヒー豆を買うことができる。
結局、ノートパットやペン類用のケースやらノートブック、ペンケースなどなどのオフィス用品やコーヒーなどを購入。コーヒーならコーヒー、民芸品なら民芸品で各部門ごとに領収書を書いてもらい、各階にあるキャッシャーで纏めてお支払い。この点はパサラヤと同じ仕組みなので迷うことはなかった。これに影絵キャラクターが模された栞×5と土産物入れの手提げ鞄を入れてだいたいIR280,000(≒2,500円程)。まぁこんなところかな。スカルノハッタ空港で買うよりは断然お得。パサラヤと比べたらフロア面積・商品取り扱い点数共に劣るけど、全然全然、最低限の土産類なら揃っちゃいます。地下のデパートではジャワティーのパックなどのばら撒き用土産も手に入るし、ジャカルタ市街で安上がりに土産物を調達するには十分に満足できるデパートかと。
【Sarinah Department Store】
住所:Jl.M.H.Thamrin No.11
電話:021-3192-3008
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