クアラルンプール国際空港 マレーシア航空 ゴールデンラウンジリージョナル

この日はクアラルンプールから他都市への移動日。

クアラルンプール国際空港はサテライト、リージョナル、ドメスティックとターミナルが分かれており、マレーシア航空はそれぞれのターミナルでゴールデンラウンジを運営してる。規模的にはサテライトのラウンジが一番大きくファーストクラスラウンジもあるのだが、この日は改装休業中だった為、先に改装を終えリニューアルオープンしたリージョナルターミナルのラウンジに潜入してみることに。
*サテライトターミナルのゴールデンラウンジのオープンは遅れに遅れに遅れに遅れたが、2018年3月1月に漸くオープンした。
ひだり みぎ
【Malaysia Airline Golden Lounge Regional】
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最新情報はコチラ:マレーシア航空公式ホームページ

ひだり みぎ
改装を終え以前より清潔な感じになったのと、USBポートが付いている席が増えた。ただ、座席が詰め込まれているので込み合うとフードコートのようにガヤガヤしてしまうのがちょっと…。一応はラウンジのスペースを仕切って作ったファーストクラス専用スペースも設けられているのだが、対象客は真正ファーストクラス旅客とMHエンリッチの上級会員のみで、ワンワールドエメラルドステータスだと入れないときた。リージョナルターミナルからファーストクラス付き機材なんて殆ど飛んでないだろうに…

また、以前にあったスパルームが男女別の仮眠室へ、ビジネスセンターがバースペースへ、バーカウンターがカフェカウンターへとそれぞれ変更になっている。

バースペースは照明が落とされていて大人の雰囲気。アルコールはフードコーナーには置かれていないので、ビールなりスパークリングワインなりアルコールが必要であればこちらでバーテンダーにオーダーする形式となっている。おおっぴらにアルコールを扱わないのはムスリムへの配慮からだろうか。


空いてる時には良いラウンジなんですけどね。マレー要素たっぷりで。

ミール

ミールもマレー系料理を中心に充実しているし。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
サラダ、スイーツ、フルーツといったところから、ガッツリとしたホットミールまで。リージョナルラウンジとしてはまぁまぁ贅沢な内容になっている。


デトックスウォーターもやけに充実しているし。

ひだり みぎ
週ごとに変わる4種類のラクサやワンタンメンが供されるヌードルバーもある。マレーシアのラクサも日本のラーメンのように地域ごとに味付けや具材が異なるらしく、この日のジョホール州のラクサも非常に特徴的だった。先ず麺がスパゲティでしたからねw で、ただでさえ辛いカレースープにサンバルという唐辛子ベースの辛味調味料を投下。シンガポールでよく出るココナッツ風味が強くクリーミーでマイルドなラクサとはちょっと違うピリ辛ラクサだった。


こちらは別の日に頼んだパスタ。麺の種類とソース(ミートソースorカルボナーラ)を選択することができた。

シャワー



シャワーはトイレにあるパターン。トイレの入口にいるスタッフにシャワーを使いたい旨申し伝えると、バスタオル、バスアメニティ、ドライヤーといったシャワーキットが手に入る。もちろんバスタオルとドライヤーは要返却だけど。

所感

旗艦ラウンジであるサテライトターミナル側のゴールデンラウンジに比べれば規模が小さく時間帯によっては込み合うが、中距離・リージョナル用としてはまぁまぁ気合が入ったラウンジかと。

リッツカールトン クアラルンプール クラブフロア宿泊記…

この日は「世界で一番安く泊まれるリッツカールトン」とも揶揄されるリッツカールトンクアラルンプール(Ritz Carlton Kuala Lumpur)に泊まってみることに。


閑散期にプリペイドで払えば14,861円⁺⁺~で泊まれるので、確かに世界一安く泊まれるリッツカールトンと言っても過言ではないかとは思う。こないだ泊まった東京のコートヤードより安いレートだしw

ただ、確かに安いんだけど、ホテルが供給過多気味のクアラルンプールでは他の中高級ホテルも押し並べて安いので、リッツカールトンだけが特別に安いという訳じゃない。シャングリラやグランドハイアット、インターコンチネンタルだって他都市の同ブランドホテルと比すると非常にお手頃だし、ウェスティンル・メルディアンルネッサンスシェラトンクラスのホテルなら1諭吉でお釣りがくるくらいの日だってある。

コスパ重視のケチで小さな人間である自分にはこれら1万円弱のマリオット系列ホテルの方が身の丈にもあって居心地良く感じられたので、安いとはいえ今までリッツカールトンには泊まろうとも思っていなかった。リッツだとクラブフロアで予約しないとラウンジアクセス付かないし。

それが、試しに調べてみるとこんなキャンペーンが出してましてね。これなら一度試しに泊まってみるかと思い至った訳であります。

Rewards Elite Recognition: We Care, You’ve been upgraded宿泊プラン。マリオットのゴールド・プラチナ会員にはクラブラウンジアクセス・朝食・16:00までのレイトチェックアウトなどのベネフィットが付きますよってな内容のレート。一般的にリッツカールトンの場合はプラチナ会員でもクラブルームを予約しなければラウンジアクセスが付かないので、このラウンジアクセス確約プランは魅力的。この日の最安値レートと同額でクラブベネフィットが付いちゃう訳ですから。

場所はスターヒルギャラリーの直ぐお隣で、スターヒルギャラリーとは渡り廊下で繋がっている。
ということで、自分とは縁の無いハイエンドなショッピングモールであるスターヒルギャラリーを通ってリッツカールトンを目指す。


このスターヒルギャラリーの正面に位置するのは、同じくハイエンドな高級モールであるパビリオン。パビリオンからはペトロナスツインタワーやKLCC公園へと繋がるエアコン付きウォークウェイブリッジが伸びているので、リッツからスターヒルギャラリー経由でパビリオンまで行けば、炎天下でも雨が降っててもペトロナスツインタワーやKLCC公園まで快適に歩いて行くことができる。熱帯気候に属しクアラルンプールの雨季には頻繁に夕立ちが降るので、雨に濡れずに移動できる通路は貴重な存在である。


また、スターヒルギャラリーと直結する形でJWマリオットホテルがあり、その隣にはウェスティンも。もっと言えば、スターヒルギャラリーからは同じくマリオット系列のホテルストライプスオートグラフにも無料シャトルバスが出ているので、マリオット修行でホテル梯子するには最適の立地条件となっている。

スターヒルギャラリーとホテルとを結ぶリンクブリッジはIndulge Floorにある。Indulge Floorとはスターヒルギャラリー用語で2階のこと。ここスターヒルギャラリーでは各階ごとにユニークな名称が付けられているのである。Please go up to “Indulge Floor”!と案内されても“ふぁっ!?”とならぬよう。

1階=Feast
2階=Indulge
3階=Adorn
4階=Explore
5階=Pamper
6階=Relish
7階=Muse
流石はハイエンドショッピングモール、一般庶民にはどうでも良いと思える余計なところまで色々と考えている。

ひだり みぎ

リンクブリッジから見たリッツカールトン。エレガントなヨーロピアン調の外観だが、大通り沿いの歩道に並ぶヤシの木がアジアンな風味を添えてくれている。


エントランスの格式からしても、「世界一安いリッツカールトン」という不名誉な称号はそぐわない立派な造り。くっそ暑い中でもパリっとしたブラックスーツを身にまとった複数のドアマンが困ったゲストがいないか徘徊しているのもリッツカールトンらしい。Tシャツでも汗ばむ気温でスーツとか、もはやサウナスーツ状態だと思うのだが…暑苦しさを微塵も感じさせぬ爽やか笑顔で対応しているのには感心させられる。職務とはいえお疲れ様でございます。

ホテルはクアラルンプール随一の賑やかなショッピングエリアにありながら、一歩館内へと踏み込んだとたんに喧騒から遠く離れた優美な空気に包まれる。

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二階の吹き抜け部分では、カルテットによるクラシックの生演奏が披露されている。それにしても、以前からこんなに立派なホテルだったっけか?と思ったら、2016年に改装されたらしい。世界一安いリッツカールトンなのに頑張ってるわ。

そんな音楽隊が奏でる音色により演出されたムーディーな雰囲気のロビーを通ってフロントに赴くと、チェックインはお部屋にて…とのことで、ご用意頂いた部屋までエスコートを受け移動する。
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建物はフロントを中心に2棟で構成されていて、私が泊まった棟へ向かうには2階のラウンジスペースの奥にあるエレベーターを利用することになるとのこと。部屋へと戻るのに紳士淑女の皆様がお楽しみになられる重厚なラウンジを毎度毎度突っ切っていかねばならないのは、ちょっと気が引けるというか…。

クラブベネフィット


朝食、16:00までのレイトチェックアウト、そしてもちろんラウンジアクセスといった特典が付いてくる。一日中ラウンジに入り浸りたい気持ちにさせてくれるリッツのフードプレゼンテーションはここクアラルンプールでも健在で、他都市のリッツに負けず劣らずのラウンジサービスが提供されている。

【リッツカールトンクアラルンプールのフードプレゼンテーション】
06:00〜11:00 朝食
12:00〜14:00 軽めのランチ
14:30〜16:30 アフタヌーンティー
17:00〜20:00 カクテルサービス
18:00〜20:00 イブニングオードブル
20:00〜22:00 デザートのおもてなし

部屋

1997年オープンと決して新しいホテルではないけれど、ロビーのリニューアルに先駆け客室も2015年に改装されたとのころで、部屋の中もエレガントで快適そのもの。
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入って左手に広がるリビングは、モノトーンで落ち着いた装い。



こんなにもエレガントな部屋にいると、ウェルカムフルーツもなんだか気品があるように見えてくるw


エントランスから入って右手がベッドルーム。


思いっきり抽象化しちゃったけど、間取りはこんな感じだったと思う。後述のトラブルの為に部屋には20分程しか滞在せずにホテルを引っ越すことになってしまったので、正直なところ余り詳しくは覚えていない。



ベッドルームに入って左手奥がパウダースペース的な空間になっていて、その右側にウォークインクローゼット、左側が細長いバスルームに繋がるという構造。


細長い間取りのバスルームはリビングとベッドルームの両方からアクセス可能。

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総大理石で、見渡す限り純白のウェットエリアはリッツカールトンならではの高級感。とても税サ込1.5万円で泊まれるホテルとは思えない。


バスアメニティも手抜きなくAsprayの物だし。

部屋に大満足したところで、打合せ前の下見としてアフタヌーンティータイムのラウンジへと顔を出すことに。
ところが、ここで問題発生。なんとラウンジアクセスの権利は無いと言われるではないか。元々ラウンジで打合せをする予定だったのに、フロントに訊ねても要領を得ない回答が返ってきたので、打合せの場所を急遽変えてもらいスターヒルギャラリーまで向かうことに。

これはちょっとなぁ。ラウンジアクセスはお願いベースのリクエストではなく、ラウンジアクセス確約ということだから予約をしたのに。
なんかもう気持ちが萎えたので、打合せ後に他の寝床が見つかるか検索し、ルネッサンスが1万円弱で泊まれることが分かったのでリッツはキャンセルさせてもらって引越しすることにした。営業が勝手に立てた宿泊プランが全現場の従業員に周知されていなかったということ?”Rewards Elite Recognition”という宿泊プラン名が皮肉に聞こえますw

後日談:
ホテルからお詫びの連絡があり、無償でクラブルームに招待しますとのオファーを頂きました。そこまでして頂くのも恐れ多いので再訪はしておりませんが、ここらへんのフォローは流石。問題起こした時こそ逆にファンになってもらえるような対応を心掛けていらっしゃるんでしょうね。

リッツカールトンクアラルンプール(Ritz Carlton Kuala Lumper)


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住所:168, Jalan Imbi, Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
電話: +60 3-2142 8000
ホームページ:http://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/malaysia/kuala-lumpur

ルネッサンス クアラルンプール西館クラブデラックス宿泊記

ホテルストライプスに続いてやってきたのは、同じくマリオット系列のルネッサンスホテル クアラルンプール(Renaissance Hotel Kuala Lumper)

ロケーションは良く、モノレールのBukit Nanas駅から徒歩数分。クアラルンプール観光の目玉であるペトロナスツインタワーにも歩いて10分とかからないという立地である。

ホテルの前からたけのこの里のようにニョキニョキと生えたツインタワーの姿が確認できるし、東館高層階の部屋からは大迫力のツインタワーを根元からガッツリと拝むことができるようだ。

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高層ビルが乱立するエリアの中心で、外壁に大きなRの文字を躍らせる重厚なツインタワーがルネッサンスクアラルンプール。ウェストウィング(西館)・イーストウィング(東館)から成るツインタワー仕様の大箱ホテルで、部屋数は実に910にもなるという。

東西ウィングの棲み分けとしては、東館がレギュラールーム+ツインタワービュールーム、西館が改装済みデラックス+各種スイートルームということらしい。ホテルのウリであるツインタワービューの方にもスイートルームを用意すれば良いのにと思わずにはいられない構成である。
ひだり みぎ
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館内はアールデコ風のゴージャスさと重厚さで、なんともバブリーというか。シェラトンインペリアルに似てるかな、雰囲気的に。


くっそでっかいロビーフロアを彷徨い歩いた末、東館のエントランス近くにフロントデスクを発見。ツインタワー仕様だけど、フロントは東館のみということらしい。

チェックインはスムーズで、改装したばかりでお勧めだという西館のクラブデラックスルームにアップグレード頂いた。何の為にツインタワールームを予約していたのか分からんが、新しい西館がお勧めだというのでツインタワービューは諦め、西館クラブデラックスルームへと向かうことに。

【ルネッサンスクアラルンプールのルームカテゴリー】
スーペリア(東館) 30㎡
スーペリアツインタワー(東館) 30㎡ ← 予約部屋
デラックス(西館) 40㎡
クラブデラックス(西館) 40㎡ ← 宿泊部屋
ライフスタイル(東館) 30㎡
ジュニアスイート(西館) 45㎡
ルネッサンススイート(西館) 61㎡
プレジデンシャルスイート(西館) 202㎡

クラブデラックスが西館クラブルームで、ライフスタイルが東館クラブルーム。東館の方は老朽化が進んでいるので、確かに部屋の快適度で行ったらリニューアルオープンしたばかりの西館の部屋に軍配が上がる。

部屋:西館クラブデラックス

ひだり みぎ
これまたシンプルな部屋に仕上げたなー。


デスク周りはペンダントライトとガラステーブルでシンプルながらもスタイリッシュ。

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改装されて未だ間もないことから、家具類は全て新築ばりの新しさで、香ばしい木の香りを漂わせている。ほんと、徹底的なリニューアルぶりで、従来の古く陰気臭い部屋とは全くもって別のホテルのようである。

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バスアメニティは相変わらずルネッサンス御用達の東京ミルクだけど、水周りもピッカピカですわ。こりゃあ確かに老朽化の進んだ東館よりこっちの方を勧めるわ。

ラウンジ

ラウンジも東館のR Club Loungeはリニューアルオープンしたばかり。今は西館のLifestyle Loungeの方が改装しているようで、西館住民も押し寄せてきてたことからイブニングカクテル時はちょっと混み過ぎていたかな。

・営業時間:06:00-24:00
・朝食:06:00–10:30(平日)/ 06:00–11:00(週末、祝日)
・アフタヌーンティー:14:30–17:00
・イブニングカクテル:17:30–19:30
・レイトイブニングスナック:21:30–24:00

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スタイリッシュでルネッサンスらしいラウンジ。夜遅くは流石に利用客も疎らで良い雰囲気だった。

ひだり みぎ
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カクテルアワーは終了間際に滑り込んだら、ミールは殆ど残っていなかったw ホットミールもコールドミールも3種類以上用意されていたようだし、ライブキッチンのコーナーもあったりとかなり充実してるっぽかったのに。残念。


残飯を寄せ集めていると、夕食難民の私を見かねたライブキッチンのシェフがイタ飯を作ってくれた。

胃袋は不完全燃焼に終わってしまったが、気を取り直してドリンクに走る。
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カクテルサービスまであるし、マリオットカテゴリー2で1泊1万円以下のホテルのイブニングカクテルサービスとしては異例の充実ぶりだと思う。

プール

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プールとジムは4階。スタイリッシュさはないけれど、大型ホテルだけあって大きくてガンガン泳げる。陽が沈んで暑さが和らいでからはクラブミュージックが流れて結構な白人が終結してノリノリで酒を飲んで燥いでいたりと、いかにもイケイケルネッサンスらしい雰囲気のプールだった。

朝食

朝食はWest Wingロビー横のレストラン・TEMPTationSで。

入り口で3分待っても誰も来なかったので、自分で適当に空いてる席に着席した。管理されていないので、飲み物を取りに行ってる隙にプレートが片づけられていてインド人が座っているし。大箱のホテルなので細かな管理ができてないし、ナイフのテーブルマナーも知らないでプレートを途中で勝手に片づけるとか。

ひだり みぎ
ミールはやっぱりインドカレーやナシレマ、ナシゴレンにミーゴレンを中心としたアジアン料理が充実。。エッグステーションとヌードルバーもあります。


オムレツにごっついセロリやら小エビやらが投入されてたのにはびっくりしたが。確かに具材について聞かれてeverything with extra cheeseって言ったけどさ、こんな具沢山で来るとは想像してなかったわ。普通オムレツの具材ってeverythingって言ってもタマネギ、トマト、チーズ、パプリカ、マッシュルームくらいじゃないっすかね。

アフタヌーンティー@クラブラウンジ

チェックアウトをお願いするのにラウンジに来てみたら、ちょうどアフタヌーンティーの時間帯だった。カテ2のくせにリッツカールトンばりのフードプレゼンテーションじゃねーか。

まぁ流石に内容はリッツカールトンのアフタヌーンティーには劣りますが、それでも各種ケーキにスコーン、サンドイッチなんかが置かれていてそれなりに充実。ガラガラだったのでコーヒー飲みながらまったりするにはちょうど良い。

所感

陰気臭い部屋をリニューアルしてくれたお蔭で、自分の中ではル・メリディアンと並んで好きなホテルとなった。一泊1万円以下のカテ2ホテルでここまで充実したラウンジサービスを提供してくれるところは少ないと思いますし、個人的にはお勧めのホテル。東館のラウンジとツインタワービューの部屋が改装されたタイミングで再訪せんとな。

ルネッサンスホテル クアラルンプール(Renaissance Hotel Kuala Lumper)


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住所:Corner of Jalan Sultan Ismail and, Jalan Ampang, Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan
電話: +60 3-2162 2233
ホームページ:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/kulrn-renaissance-kuala-lumpur-hotel/

宿泊記 ホテル ストライプス クアラルンプール オートグラフ コレクション

この日はマレーシアのクアラルンプールで増えつつある中規模ブティックホテルの一つ、ホテル ストライプス クアラルンプール オートグラフ コレクション(Hotel Stripes Kuala Lumpur, Autograph Collection)に泊まってみた。マリオットブランドの一つであるオートグラフコレクションということで、前に泊まった『ザ・マジェスティック・ホテル・クアラルンプール、オートグラフ コレクション(The Majestic Hotel Kuala Lumpur, Autograph Collection)』と同ブランドのホテルになる。


ひだり みぎ
2017年にオープンしたばかりの新しいホテルストライプス。白亜の建物に赤煉瓦が覆い被さった特徴的な外観のホテルだが、客室の窓まで煉瓦で塞がれてしまっているように見受けられるのが気になるところ。


場所はシェラトンインペリアル近くのごみごみした下町風情溢れるエリア。LRTクラナ・ジャヤ線 ダン・ワンギ駅から徒歩3分、KLモノレール メダン・トゥアンク駅から徒歩4分の少し奥まった場所にある。

シャトルバス

二駅使えるとはいえ正直公共交通機関での移動は微妙なので、今回は空港からタクシーにて移動。

パビリオンやファーレンハイト辺りから移動される方は、JWマリオットが入るスターヒルモールとホテルストライプスとを結ぶ無料シャトルバスを利用したら良いでしょう。

タクシーを降りホテルのエントランスへと近づくと、満面の笑みを顔に浮かべたドンキーコングのような男が館内から出てきて迎え入れてくれた。どうやらドアマンらしく、以降ホテルを出入りする度に野性味溢れる笑みを作りながらドアを開け閉めしてくれた。

そんなドンキーコングに招き入れられたロビーは小さく、エントランスを入って左手にあるフロントは常に二~三名体制。幾らブティックホテルといっても184も部屋があるもんで、時間帯によってはロビー前が混雑してしまっていた。ちょっと手狭すぎる上に、部屋に行くのにロビー前を通らざるを得ない動線なので、ロビー周辺の混雑は是が非でも解消してもらいたいところ。

プラチナベネフィット


SPGプラチナから棚から牡丹餅的に得られたマリオットリワードプラチナステータスにより、朝食無料、ラウンジアクセス、16時までのレイトチェックアウト、ルームアメニティor500ポイントといった特典を受けることができた。

部屋:エグゼクティブスタジオ

チェックインの際に挨拶しに顔を出してくれたゲストリレーションズマネージャーがそのまま部屋まで付き添ってくれ、部屋の案内までしてくれた。こちらのスタッフはオープンから間もないこともあってか皆さんモチベーション高いわ。気合が漲っている。

マネージャー曰く、何といっても特徴的なのはドアを開けて目の前にある巨大な鏡付き洗面台!…とのことだったが、自分的にはやっぱり窓を覆い塞ぐ煉瓦の方が気になってしまう。煉瓦にブロックされていて何も見えないので、折角の大きな窓はあって無いようなものになっているのだから。世にも珍しいブリックビュールーム、これこそがホテルストライプスの特徴だろ。

ひだり みぎ
ただ、窓の外の煉瓦以外は中々のクオリティ。コンテンポラリーでアーバンチックな装いの部屋の中に、古き良きマレーシアを描いたアートを飾ってみたり、ホテルのTVチャンネルでマレーシアの伝統ミュージックを流したり。最近のブティックホテルらしく、モダンとクラシックの融合をテーマにしているらしい。

ひだり みぎ
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ミニバーとウェルカムスイーツ。ミニバーはペプシ×2・7UP・リプトンアイスレモンティー・地場メーカーのスポーツドリンクなどなど大したラインナップではないが、全て無料で提供されているのが驚きポイント。これは別にプラチナ特典という訳ではなく、宿泊者全員に振る舞われるサービスらしい。

ひだり みぎ
色々と気前良いホテルだなーと感心していたら、クローゼットの中のハンガーは気前が悪く、用意されているハンガーは4本のみ。しかもその内2本はバスローブ用に使われてしまっている。お願いしたら持ってきてもらえるんだろうけど、こんなにハンガーの少ないマリオット系列のホテルは初めてだわ。私の前にこの部屋に泊まった宿泊客がパチっていったパターンだろうか。

水周り。最安値のデラックスルームはバスタブが無いみたいだけど、スタジオルーム以上はバスタブ付き。


ただ、バスアメニティはまさかの備え付けボトルのみ。気前良く見せておいて、切り詰めるところを切り詰めてるから部屋代が安いのでしょう。この日の宿泊費は朝食・夕食付きで1万円ちょいとかでしたし。

ディナー

この日は17:45クアラルンプール着のJL723で移動。ラウンジのハッピーアワーに間に合いそうもなかったので、ディナー付きパッケージで予約をしておいた。キャンセル可能な宿泊レートに2,000円ほど余分に払えばディナーが付いてくるといったプロモレートだったので、まぁたいそうな馳走は望めないだろう。
ひだり みぎ

ディナー会場はロビー横のブラッスリー25(Brasserie 25)。名前からしてフレンチレストランなんだろうが、おフランスな雰囲気は皆無。そして、利用客も皆無。赤レンガのアーケードとスプートニクシャンデリアがイカしたお洒落な空間なのに、土曜日ディナータイムにもかかわらず閑古鳥が鳴いている。サービスが悪いのか、それとも不味いのか…不安が過る。

ディナーパッケージはスターター・メイン・デザートの3コース制で、ドリンクは一切付いてないので別注でお願いすることになる。

スターターは6種から、メインは5種からそれぞれ1つづつ選択する方式だけど、正直ラインアップは微妙。

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前菜はスモークサーモンとアイスバーグレタスのサラダ。2,000円のコース料理にしてはサーモンががっつり来てビビる。おフランスなんで、無駄に大きいプレートの上に顕微鏡を使わねば存在が確認できないような小さな小さなサーモンの切れ端がお上品に乗ってるようなものだと思ってた。


メインのフリカッセ(チキンのクリームソース煮)もボリューミー。


締めはカフェグルマンことデザートの盛り合わせで、こちらも胃袋に溜まる内容。

オーセンティックなフレンチではないような気がするのだが、長旅後に胃袋を満たすという目的は果たすことができたのでそこそこ満足。

ラウンジ

ゴールド、プラチナメンバー専用のクラブラウンジはないが、2階にあるレストラン“The Snug”がラウンジ代わりに解放されている。ただ、ラウンジクローズ後にレストランとして営業する為なのか、閉まるのが早いんすよね。19:00クローズっす。

営業時間:11:00-19:00
ハッピーアワー:17:00-19:00


The Snugの名前通り、温かく居心地の良い場所ではある。スタッフもフレンドリーでアテンティブだし。

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サンドイッチ、サラダ、フルーツといった軽食は終日提供される他、15:00-19:00の時間帯にはホットミールが、17:00-19:00の間はワインとビールも用意される。


試しにシーザーサラダとパパイヤを頼んでみたが、かなり普通。レストランというので期待をしていたのだが…。カクテルアワーのドリンクもビール(カールスバーグ)と赤白ハウスワインだけとしょっぼしょぼだし、ここのラウンジはオマケ程度と考えておいた方が良いでしょう。

朝食


翌朝の朝食は、昨晩の夕食と同じくブラッスリー25(Brasserie 25)で。

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ミールの種類は大したことないが、カクテルのようなフルーツポンチや出来立てのオリジナルスムージー、ミューズリー、生絞りジュースなどなどドリンクの種類は豊富。


ワッフルとパンケーキ用のシロップもバリエーション豊か。ビビットなヤバい奴なんかも置かれてる。



やっぱりミールは全体的に種類はやや少なめで、ガッツリと食べたいオッサンには若干物足りない。フレンチトーストとパパイヤが美味しかったことくらいしか印象に残ってないわ。

プール・ジム

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ルーフトッププールは小さいながらも、開放的なKLタワービューのインフィニティプールになっていて、混んでいなければ雰囲気良好。ただ、19:00以降はプールサイドのバーが営業することから泳げなくなってしまう点は要注意。夜にこそ泳ぎたくなるような雰囲気なのに。

所感

確かにコスパは良いし、悪くないホテルなんだけど、ホテル天国のクアラルンプールには同じように1万円程度で泊まれるナイスなホテルも多いからなー。連泊するんであれば、ラウンジと立地の差でル・メリディアンウェスティンを選ぶかなー、自分だったら。悪くないホテルなんだけど、積極的に泊まりたいと思うにはややパンチに欠ける。

ホテル ストライプス クアラルンプール オートグラフ コレクション


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住所:25 Jalan Kamunting, Chow Kit, 50300 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
電話:+60 3-2038 0000
ホームページ:http://www.stripeskl.com/

プトラジャヤのピンクモスクとシルバーモスク

ル・メリディアンに泊まる為にわざわざやってきたクアラルンプールの南25Kmに位置する行政都市・プトラジャヤ。せっかくここまで来て何もせず帰るのも勿体ないので、適当にプトラジャヤの街を徘徊してみることに。

プトラジャヤは1980年代に起草された連邦政府機関移転計画に則り開発された計画都市で、各省庁の本部など国の中枢機関が集積する。これだけ聞いてもただのつまらない官公庁街としか思えないのだが、極めて計画的に造られたユニークで美しい都市景観や独特な現代イスラム調の建築物が注目を集め、国内外からわざわざプトラジャヤの街並みを見に来る観光客も絶えないという暦とした観光地らしい。確かによく見たらガイドブックにも「美し過ぎる新行政首都」なんて取り上げられてりしてるわ。

行政都市として真っ新な所から作られた為、俯瞰図を見ると非常に細かく整備されているのが良く分かる。

ひだり みぎ
首相官邸から南南西の方向に国際会議場まで一直線に延びる100メートル幅の直線道路がプトラジャヤ全体の中心軸となっていて、中心軸の左右には各省庁の建物が建ち並ぶ。

マリディアンのコンシェルジュにプトラジャヤの見所を伺ったところ、ピンク色の花崗岩で出来たピンクモスクと鉄とアルミで出来たシルバーモスクという二箇所が主たる観光名所になるんだと。早速ピンクモスクへと向かうべくタクシーを呼んでもらい車上に乗り込むと、70リンギット(≒2,100円)でプトラジャヤの町の見所を見て回ってやるとの逆オファーを巨人の元助っ人・ヘンリーコトーを彷彿とさせるちょび髭のマレー人運転手から提示された。「日本人も沢山ガイドしてきたし、元お役所務めだから官庁街であるプトラジャヤは私の庭みたいなもの」的なアピールを繰り返していてちょっと怪しかったけど、暑くて歩き回るのも嫌だったんでお願いすることに。


糞みたいにやる気のない無気力脱力系バッティングフォームからセオリー無視のやけくそゴルフスイングを武器にハッスルする褐色のちょび髭付きスキンヘッドは当時野球をやっていた小学生中学年の自分的には凄く印象的だったのだが、まさかこんなところで彼のことを思い出すことになるとは。

コトーのせいで話が逸れてしまったが、モスクは入場時間が限られているとのことで、先ずはモダンイスラームの意匠が施されたユニークなデザインの政府機関の建物が立ち並ぶプトラジャヤの幹線道路へ。メインストリートだというのに週末だからか街を歩く人は疎らだし、整然とし過ぎた計画都市ならではの殺伐さもあってなんだか異様な雰囲気だ。
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近代建築とエキゾチックなイスラム建築が見事に調和した街並みが続く。多様・猥雑・混沌・混雑といったキーワードがお似合いのクアラルンプールとは対極的で、人工的に造られたプトラジャヤは実によく秩序づけられ、非常に静かで整然とした町である。

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これは運輸省庁で、こちらは教育省庁…といった具合に元お役人と自称する運転手が一々説明してくれたんだけど、大変申し訳ないことに今や彼が説明してくれたことは殆ど覚えておらず、彼が元マンチェスターユナイテッドのライアンギグスのファンというどうでもいい記憶だけが残っている。コトー似のギグスファン。

立派な橋が架かる湖ももちろん人口のもの。プトラジャヤの総面積に対して3割強もを湖や緑地などに充て、都市景観を高めると共に冷却機能を発揮させているのだと。
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プトラジャヤの町を見て回るにはタクシーチャーターが便利だと思うけど、遊覧船に乗って湖から入念に計画された建築群を眺めたり気球に乗って上空から町を俯瞰したりなんて楽しみ方もあるらしい。

シルバーモスク


街の中を適当に30分程流してもらった後、プトラジャヤの見所の一つであるシルバーモスクへ。このモスクは大部分をアルミと鉄を使っていてワイヤーを張り巡らせて形作っている為、色合いからシルバーモスク、素材からアイアンモスクやスチールモスク、鉄のモスクとも呼ばれているらしいが、政治家だかの名前に由来する正式名称はトゥアンク・ミザン・ザイナル・アビディン・モスクとやたらと長い。こんなんタクシーの運転手に告げても絶対通じんわ。



ひだり みぎ
角ばった近代的デザイン。ガラス繊維補強コンクリートやワイヤーメッシュ、大理石を用いた装飾が洗練された近未来的な雰囲気を醸し出している。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
中には3つの主要な祈りの間が設けられていて、約20,000人がお祈りできるらしい。


二階の遊歩道を渡った先にはイスラムの意匠がふんだんに施されたドーム型の連邦裁判所が。マレーシアって国民全員を対象とする法・行政・裁判制度と並んでムスリムのみを対象とするイスラム法・イスラム行政・イスラム裁判制度も併存する一国家二制度の国なんだけど、一般裁判所の最上 位に位置する連邦裁判所の建物にイスラーム的意匠が施されるというのは司法もまたイスラムの下にあることを暗に示しているようで意味深だ。

【Masjid Tuanku Mizan Zainal Abidin】

住所:Jalan Tuanku Abdul Rahman Presint 3, 62100 Putrajaya

ピンクモスク

続いて可愛すぎるモスクことピンクモスクへ。

ピンクモスクの周りはプトラ広場と呼ばれる直径300mの円形広場になっていて、観光バスが沢山押し寄せている。現地の方にとっては神聖な祈りの場ですが、やはり刊行者的にはフォトジェニックなかわいらしいモスクと言うことで人気なのだろう。

とはいえ、普段は現地の方々の為の宗教施設なわけであり、見学可能な時間は下記の時間帯に制限されている。

土曜日-木曜日 9:00~12:30、14:00~16:00、17:30~18:00
金曜日 15:00~16:00、17:30~18:00



また、女性や肌の露出多い系ファッションの男子は入り口で無料で貸し出されているローブの着用が義務付けられることになる。この日も中国人のおばさんたちが暑い暑いとピンクのマントをモスク内で脱ごうとしてガイドに怒られていたので皆様はきちんとルールを順守されるようお願いします。


ひだり みぎ
中に一歩入ると目の前に巨大なピンクモスクが現われる。全体のデザインはペルシアのサファヴィー朝のモスクの設計様式で、健在は鮮やかなピンクの花崗岩を用いたそうだ。その大きさはあまりにも巨大で、中庭から全体像をカメラに収めるのが困難なほど。


ひだり みぎ
通常のモスクとは異なり、尖塔が1本しかないのが特徴的。本数がないぶん高さが重用視されたのか、このミナレットの高さはなんと116メートル。中東やアフリカのアラブ世界の並み居る強豪を抑えて世界で4番目に高いミナレットとして知られている。

建物の中に入ってみると、壁・柱・天井…絨毯と細部まで全てピンク色。クールでスタイリッシュで現代的なシルバーモスクとは対照的にどこまでもラブリーでプリティーなモスクである。

ひだり みぎ
ドームの内側や壁にはみっしりと植物の紋様などのイスラミックな装飾が施され、ステンドグラスの窓からは柔らかい陽の光が注ぎこんでいて幻想的。イスラム芸術の魅力を目の当たりにすることができる。

この場にいるだけで女子力がアップしそうなくらいのかわいらしいモスクであり、おっさん一人だとなんとも申し訳なくなりそうな気分にすらなってくる…。

【Putra Mosque(ピンクモスク)】

住所:Persiaran Persekutuan, Presint 1, 62502 Putrajaya

なんだかんだで楽しめたプトラジャヤ。移動で2時間+観光で2時間と、クアラルンプールから半日あれば余裕で見て回れるし、クアラルンプールと空港の中間地点にあるので、夜行便の出発前にサクッとプトラジャヤ観光をしてから出国みたいなスケジューリングを立てるのも良いでしょう。