搭乗記 エミレーツ航空B777-300ER ファーストクラス ドバイ⇒イスタンブール

この日はドバイからエミレーツ航空のフライトでイスタンブールへ。

残念ながらイスタンブール新空港(IST)・アタトゥルク空港(ISL)行き機材にはファーストクラスが設定されていなかったので、イスタンブールのアジア大陸側の旧市街地にあるサビハギョクチェン空港(SAW)へと飛ぶことに。次のイスタンブール⇒バクーのフライトはヨーロッパ大陸側のISTから出るのに…
SAW⇒IST乗り継ぎの絶望感たるや、上海の浦東⇔虹橋のそれをも上回るので、今回は流石にイスタンブールで一泊することにしました。


中東のドバイからヨーロッパへの玄関口・イスタンブールへは1845マイル、約5時間のフライト。F付き主要機材をイスタンブールのメイン空港であるIST/ISLではなく小さくしょぼいSAWへ回すということは、IST便よりもSAW便の方がF需要が高いということなんすかね。それか、エコ需要が強いが為に、Y席を多く詰め込めるF付き機材にしたのか。

イメージ的には、ISTが羽田や虹橋で、SAWが成田や浦東枠みたいな?
因みに、エミレーツはSAWにはデイリーでフライトを飛ばしていますが、この日のSAW便は大型機材を飛ばす必要が感じられないほどガラガラでした。
サビハギョクチェン空港を羽田や虹橋と同列で比較するのは羽田と虹橋に失礼か。格的には茨城空港や南通空港くらい?

機材は長距離機フライト用のB777-300ER。沖止めスポットへとバスで移動します。


豪華なファーストクラス専用車での移動なら沖止めも悪くないっすね。流石はエミレーツです。

ちな、エミレーツのB773ERは新型と従来型の2種類が同時に運用されてて、当然ながら機内での快適度合いは新型が上。オイルマネーに物を言わせて最新機材を投入するだけでなく、バンバンと革新的なアイディアを具現化していくエミレーツは本当凄いっす。
ひだり みぎ
メルセデス・ベンツSクラスのデザイン哲学にインスピレーションを受けデザインされたというB777-300ERの新型ファーストクラス“Game Changer”が来ないかなーなんて淡い期待を抱いてましたが、こんなマイナー路線に花形機材があてがわれる訳もなく。旧型機材へと乗り込みます。


B777のファーストクラスは1-2-1が2列の計8席と、14席のファーストクラスシートが積まれるA380に比べてより濃密なサービスが期待できるかもしれません。

エミレーツ航空A380のファーストクラスの搭乗記はこちら。



ひだり みぎ
シートは香港⇒ドバイと同じく1A。今回はワイ以外に若い女性がもう1人いるだけで、乗客2人に対して2人のCAさんが付きっきりというマンツーマンの専属対応となりました。

ひだり みぎ
A380とシートデザインのコンセプトは同じですが、2階部分に詰め込まれたA380よりはキャビンが全体的のスペースにゆとりがある印象を受けます。


コーランの視聴もばっちり。

ひだり みぎ
美味しくないスナック盛りや、美容意識ゼロのおっさんには使い道のないコスメもA380の物とほぼほぼ同じ。B777とA380との最大の違いはバーラウンジとシャワーが無いことでしょうか。
5時間もフライトではシャワーも浴びないし、ファーストクラスならオンデマンドで飲みたいドリンクをいつでもお願いできるので、バーとシャワーが無くても特に問題はありません。


テイクオフの時の振動や騒音レベルはA380の方が小さくて、乗り心地という点ではやっぱりA380に軍配が上がりますでしょうか。

ただ、静粛性が劣る分、二重窓のA380と比べると外の景色は撮りやすいっすね。A380は二重窓の上に内窓から外窓までの幅が大きくて、窓の外の写真は非常に撮りずらいので。

さらばパーム・ジュメイラ。やっぱり旅行者とすれば景色の写真を撮りやすいにこしたことないっす。

あわよくばバグダッドの様子も上空から激写したかったけど寝落ち。

まぁ無事に高射砲を喰らわずイラク領空を通過できたから良しとする。


ワイの為だけにボトルを開けてしまって大変申し訳ないが、無事を祝ってテセロンlot29で乾杯。肴はトラディショナルアラビアンアペタイザー3種盛り。


続いて冬眠明けのクマがごとくオーシャントラウトをペロッと平らげ…


間髪入れずにナイルパーチの直火焼きを飲み込むように一瞬で完食。

美味い美味くないは別にして、5時間程度のフライトなのに食のオプションがやたらと多いのは相変わらず凄いっすね。
アペタイザー:
キャビア盛り
ビーフコンソメ
トマトスープ
トラディショナルアラビアンメッゼ
オーシャントラウト
ビーフカルパッチョ
季節のサラダ

メイン:
ドルマ(ラム肉のロールキャベツ)
アラビアンスタイルキャセロール
ナイルパーチ直火焼き
リコッタチーズとマッシュルームのラビオリ
ローストサーモン


チーズボードも6種類w 座席数はA380より少ないですが、メニューの充実ぶりは変わりませんでした。


選りすぐりのチーズをつまみに、ボトルを開けた責任を取るべくぐびぐび行っちゃいます。料理は地上で食べた方が断然美味しいけど、コニャックとチーズのセレクションは素晴らしかったっす。


コニャックを飲みながらエキゾチックなイラン映画を見てるとあっという間にびっしりと小さな家屋が詰め込まれたイスタンブールの旧市街地へのアプローチが始まりました。良い時間というのは早く過ぎさってしまうものですね。


新しく開港したイスタンブール国際空港とは違って小さくショボいサビハ・ギョクチェン国際空港着。いやー、やっぱりエミFの酒とチーズは良いっすね。

キャセイパシフィック航空B777-300ER ファーストクラス搭乗記 香港⇒バンコク

前回のエントリー“アジアマイルのワンワールド複数航空会社特典で行く中東旅行”で記載した通り、2017/2018の年末年始はアジアマイルを使ってオマーン旅行に行って参りやした。

先ずは第一区間の香港⇒バンコクをキャセイにて。
香港⇒ドーハはキャセイが直行便も飛ばしているんだけど、残念ながらファーストクラスの無いA330での運航。そこで、短距離路線ながらもFクラス付き機材で飛ぶ予定となっていたキャセイの香港⇒バンコク便でバンコクまで飛び、同じくFクラス付きのカタール航空に乗り継いでバンコクからドーハまで向かうという遠回りのルートを取りFクラス2本を満喫することに。

あとは「Fクラスが無い機材になりましたー。Cクラス変更でご了承願いますー」とキャセイ得意の直前シップチェンジでビジネスクラスへとダウングレードされなければ…と直前の悲報に計画を潰されないことを祈りながらファーストクラスチェックインカウンターへ。

HKG-BKK-DOH-CDG-LHR-HKGという旅程を見た女性スタッフが一言、HKG-DOHの直行便もあるのに!と突っ込んできたが、Fクラスに乗りたいが為だけの遠回りと説明。サクッとドーハまでのボーディングパスも出てきてチェックインは無事終了した。お姉さん曰く予定通りF付き機材のB773ERでの飛行を予定しているとのことで一安心だ。せっかく遠回りしたのにビジネスクラスにダウングレードされたんじゃ馬鹿みたいじゃんなw

香港ではドーハまでのボーディングパスしか発行されなかったが、更にドーハから先も別冊予約のカタール航空便でオマーンのサラーラへと同日乗継があるので、今日は非常に長~い一日となる。

ボーディングパスを入手して出国した後は、いつものCXウィングラウンジへ向かうもフードファイトは控えめに。香港のFラウンジはこれからまたいくらでも訪問機会がありますからね。この日はHKG⇒BKK・BKK⇒DOHのファーストクラス機内食、バンコクでのロイヤルシルクラウンジ飯・ドーハでのアルサファラウンジ飯・DOH⇒SLLのビジネスクラス機内食と来たるべき過酷な胃拡張酒行に向けペース配分を考えないといけないですから。

ということで、ベルトの穴を2つほど緩めてバンコク行き便へと乗り込んでいく。シップは当初の計画通りB777-300ER。欧米線にも導入されているロングホール機材で、ジャンボことB747-400が退役した今現在、CXでは唯一のファーストクラス搭載機体となっている。


赤茶色の絨毯が高級感を醸し出すファーストクラスは1-1-1が2列の配置で合計6席。有償ファーストクラスでも10万円足らずで乗れたりする穴場の香港-バンコク路線だけあってこの日はまさかの満席で、香港と東南アジアの金服マダムが忙しそうにシャンパンを振る舞って周ってた。

JALやANAを含む他社のB777-300ERのファーストクラスの配列は1-2-1の横4席が主流のところ、キャセイは1-1-1の横3列とスペースにゆとりがあるのが特徴。横36インチ×縦81インチと横21インチ×縦81インチのビジネスクラスと比べても圧倒的に横幅があり、フルフラットでの睡眠時には余裕で寝返りも打てるほど。
ひだり みぎ

内装は中東系キャリアのような煌びやかさを前面に出したスタイルではなく、派手過ぎず上品で落ち着いた配色となっている。素材もソフトレザーとファブリックで豪奢過ぎず質素過ぎずで快適そのもの。100点満点の居心地で2時間半で飛行機を降りるのが勿体なく思えてくる。

天井周りもオーバーヘッドコンパートメントが無くすっきり広々。

オーバーヘッドコンパートメントの代わりに、荷物はテレビ脇に設けられた個人用クローゼットに収納する。一見すごく狭そうに見えるけど、機内持ち込みサイズのスーツケースやロングコートなんかは問題無く収納可能。

ひだり みぎ
壁側のひじ掛け横にはリクライニングや照明を調整するコントローラー及び液晶スクリーンがあり、その手前のミニポケットにはBOSEのノイズキャンセルヘッドホンがセットされている。凸凹としたところが少なく、シート周りは非常にすっきりとまとまっている。

ひだり みぎ
ディスプレイは展開式。Studio CXのお姉さんが非常に懐かしく、CXで飛び回ってた頃が思い出されるなぁと妙に感慨深い気持ちになる。ちょっと前まではあれだけ乗ったキャセイも、これでCXダイヤモンド身分としては乗り納めだもんなあ。香港を離れ2年、メンバーシップの休止制度を駆使してダイヤ身分を延命してきたけど、これ以上ダイヤからの都落ちを先延ばしにしても意味がないんでね。これでマイルも使い切っちゃったし最後の乗り納め。


感傷に浸りながら、フライト前のウェルカムドリンクとしてこれまた懐かしのキャセイディライトをグビっと一杯。とびっきり明るい東南アジア系クルーの接客にもどこか心地よい懐かしさを覚えるし、やっぱりたまに乗ると面白いわキャセイは。ここ2-3年の日本発着便はマニュアル的対応の多いJALだけを利用してきただけに、余計にキャセイのアジアンホスピタリティ全開なワッショイワッショイとした接客が懐かしく思えてくる。



キャセイディライトのお代わりを飲み干したところでプッシュバックとなり、香港空港の渋滞に巻き込まれるも20分後に無事離陸。

2時間半程度の短いフライトの為、離陸して水平飛行になるなり慌ただしく機内食のサービスが開始される。

小さな変化だけど、リブランド後はメニューブックがボードに載って渡されるようになったんだな。お上品度が増した。


ひだり みぎ
ドリンクメニュー。

Champagne
-Taittinger Comtes De Champagne Blanc De Blancs 2006

White Wines
-Louis Latour Pulingny-Moutrachet 1ER Cru “Sous Le Puits” 2015
-Matua Lands and Legends Sauvignon Blanc 2016

Red Wines
-Chateau Branaire-Ducru Saint Julien 2006
-Castello Fonterutoli Chianti Classico Gran Selezione Docg 2013
-Wooing Tree pinot Noir 2013

Dessert Wine
-Lieutenant De Sigalas Sauternes 2009


先ずはデザートワインと共にスターターとブレッドバスケットから。テーブルセットからして美しく気品が感じられる。

Starter:
Loch Fyne Salmon, Potato and Dill Salad


サラダのお次のメインコースは二択の中から軽めのタリエリー二をチョイス。紫色に熟したカラマタオリーブのビネガー漬けの程よい酸味とサッパリモッチリしたお上品な平打ちパスタがまた良く合うこと。

Main Course:
-Pork Spare Ribs, Chinese Tomato Vinegar Sauce, Pak Choy and Steamed Jasmine Rice

-Tagliolini, Porcini and Kalamata Olives


最後のデザートはハーゲンダッツのみの一択かと思いきや選択制で、ハイビスカスゼリーとバニラクリームを選択。ベリーのほのかな酸味が際立つ甘さ控えめな上品なゼリーを下品にも一口二口で平らげる。

Dessert:
-Chocolate Hazelnut Cake and Candried Orange

-Hibiscus Jelly and Vanilla Cream

この他、昼下がりの時間帯の便だからであろう、アフタヌーンティーセットと称してスコーンや各種スイーツも常時オーダー可能ということだったが、この後の乗継便でも機内食が控えていることからここでは自重。トレイで手だけ洗ってバンコクまで休憩モードに入ることに。



機内お手洗いにも、Pierのファーストクラスラウンジ同様にAesopのボディ&ハンドバーム、フェイスウォッシュ、フェイスミストが完備されている。これ、Pierで初めて使った時に気に入って買おうとしたんですけど、75mlで3000円とかするんすよね。流石ファーストクラスだわ。


ひだり みぎ
Aesopの爽やかな匂いに包まれ広東ポップを聞いていると機体はあっという間に小雨降りしきるバンコクへと降下を開始、定刻から40分遅れの17:10にバンコクスワンナプーム国際空港へと到着した。ほんとあっという間だったわ、CXダイヤでの乗り納め。

最後にアジアンBBAから中東での旅行アドバイスをもらって降機。1時間程度のトランジットの時間を潰すためにロイヤルオーキッドファーストクラスラウンジへと移動する。ありがとうキャセイ!

中国南方航空 上海虹橋⇒広州 77Wビジネスクラス搭乗記

またまた上海虹橋から広東省広州に飛びまっせ。なんたって自分は日本人ではレアな存在であろう南方航空パールクラブの修行僧ですからw

今回は以前に南方航空機内誌で案内されていたQRコードを使ってのモバイルチェックイン&タッチアンドゴーサービスを試してみることに。

SCAN, BOARD and GO!と紹介されているが、まぁ言ったらJAL国内線のタッチアンドゴー的なサービスだわな。こういったサービスの導入は中国系キャリアの中では南方航空が一番積極的で好感が持てる。

ひだり みぎ
手続きは簡単。航空券購入後、WeChatで座席指定をすればそのまま携帯電話にQRコードが出力されるので、出発当日は空港のチェックインカウンターをスルーして保安検査場に直行すれば良いですよという仕組み。

本当に大丈夫?保安検査員がQRコードの読み取り機を持ってない若しくは保安検査員がこのシステムを認知してないパターン来るんじゃね?と疑心暗鬼で向かったけど、携帯のQRコードを見せるとサクッと読み取ってくれてレシートみたいなペラい搭乗券が発行された。ラウンジへの入室も機内への搭乗もこの紙切れ一枚で全く問題無し。

保安検査員に「え?なにお前オレに携帯電話のQRコード見せてんの?」みたいなことにならないで良かった。上級会員でもビジネスクラス客でもない場合はチェックインカウンターの混雑が避けられるので利用価値がありそうだ。

ということで搭乗券代わりとなる薄っぺらい紙切れ一枚をもって御搭乗。

いわゆる運命の分かれ道、普通はビジネスクラス・ファーストクラスとエコノミークラスといった具合にキャビンクラスごとに分けられると思うのだが、CZのこの機材ではエコノミー利用客も上級キャビン方向に進むよう誘導されていた。



今回は国際線大型機材である77Wでのフライトなんで、広州までは贅沢にもフルフラットでの旅となる。



今日も軍事活動が原因による遅延来るか~との心配が現実となり、1時間半遅れでの出発となった。今回はホテル修行も兼ねて広州到着後にエアポートバスにて佛山市順徳まで向かう予定だったんだけど、こりゃあカクテルアワーには間に合わなそうだと諦める。


機内食は豚・鶏・魚の3種類。CZ国内線では献立表が用意されておらず、メニューを聞かれる際には「豚・鶏・魚のどれが良いですか?」とかしか聞かれない場合も多い。「本日のお魚はスズキのポワレ香草入りヴァンブランソース和え、鶏肉のお料理は鶏むね肉と彩どりのコブサラダ…」なんていった解説は一切ないっすからね。詳細を聞き出そうとしてもCA自身が不案内でせいぜいスパイシーかノットスパイシー程度しか教えてもらえない場合が多いので、CZ国内線の機内食選びでは直感に頼らざるを得ない。


食後は機内エンタメでお勧めされていた中国民間音楽大全を聴きながら転寝、気付いたら広州を行き過ぎていた。「え!!?広州過ぎちゃってるじゃん!?」電車で目的地を寝過ごしたような感じで焦ったが、広州空港混雑につき管制官の許可が下りるまで広州を越えて飛び続けてるらしい。焦ったわ。でもいっそのことこの日の最終目的地である順徳(Shunde)まで飛んでくれればと思ったり。


佛山を越えてどこまで飛んでしまうのか心配になった頃、思い出したかのように急にUターン。


結局、到着は2時間ちょい遅れ。国際線機材だったので、階段を降りてからバスでターミナルまで向かういつものパターンに。階段降りる途中でバスが来てないことが分かって外で待たされるのもいつものパターン。

ということで、この後はホテル修行の為に佛山市順徳へとバスで向かう。

上海虹橋ー広州 南方航空777-300ER ビジネスクラス 搭乗記2

さーて、この日もいつもの上海虹橋から広州への移動。この路線は春秋航空・中国東方航空・上海航空・海南航空・中国国際航空・吉祥航空も飛ばす基幹路線だけど、我が選択は毎度毎度の中国南方航空。そろそろ南方航空ネタも飽きられる頃だとは思うが、南方航空ゴールド(スターアライアンスエリートプラス)取得まで暫しお付き合い頂ければ。


車で空港にアプローチしている最中、中国南方航空人民日報特別塗装機がテイクオフしていった。機体に力強く踊る「権威 実力 源自人民」のキメ文字がアツく、権威に弱い自分など、ついつい飛び行く機体に向かって人民日報万歳!と跪いてしまいそうになる。


空港に着き、爆発物検査を受けてからターミナル内へと進む。日本でも東京オリンピックに向けた安全強化策としてこういった検査が導入されるようになるんだろうな。

ひだり みぎ
爆発物の無い安全な身であることが確認された上でチェックイン。広州と違ってビジネスクラスや北京や深セン行き等基幹路線利用者用の優先レーンのスペースはパーテーションポールで仕切られ、入り口で対象者かどうかの確認をするようになっている(スタッフがいなくてしない場合もあるが)。


銀行系カードラウンジ「VIP貴賓倶楽部」なるラウンジも。名前だけは立派だけど、ヨレヨレTシャツを着用した庶民的雰囲気の方達ばかりが入室していった。


優先レーンで保安検査を抜け、いつもの通りラウンジへと直行する。

ひだり みぎ
虹橋空港の南方航空ラウンジ。一部スペースが工事中になってたから改装オープンでもするのかと思ったけど、外壁が変わっただけだった。中身は何も変わっとらん。

ラウンジのお食事タイムは下記の通り。どうせ大した内容のミールじゃないのに、なんと終日オファーじゃないんですわ。誰でも作れるようなミールなんだから終日用意してくれりゃあ良いのに。
朝食:06:30-09:00
昼食:11:00-13:30
夕食:17:00-20:00

今回はまさかの時間外。どうせ二日酔いで食べれる気がしなかったから良いんだけど。



「Meal Time is Over. Please Choose Other Food」と書かれているが、対象時間外に来ちゃうとカップラーメンと饅頭系くらいしかない。ラウンジでのフードファイトを楽しまれる皆様は要注意である。

ひだり みぎ
特に何をやるという訳でもなくラウンジでまったりとした時間を過ごし、搭乗時刻となったのでボーディングブリッジから搭乗する。本日も定刻通りの出発となりそうだ。


機材が長距離路線用の777-300ERなのでファーストクラスのシートも積まれてる。


B773ERだけでなく上海虹橋-広州はB787とA332もE-EY-C-Fの4クラスで運航してるんだけど、国内線Fのくせに片道5,400元(≒92,000円)~とかなりのお値段なので、Fクラスの利用客は殆ど見かけない。乗っても広州ー北京の比較的長い区間でA380の便狙いとかになるだろうな。少なくとも上海ー広州の2時間の便で10万円の支出は勿体ない。


こちら、B773のビジネスクラス席。


前回の搭乗記でも記載した通り、ソロでの利用だとC・Hの窓際席が一番のお勧めになるのだが、この日はどんなもんかと試しにK席を選んでみた。

ひだり みぎ
やはり通路に近く、搭乗客が後ろの座席に向かう際にガンガンと肩掛け鞄を私の左肩に当ててくるのが本当に腹立たしい。


通路とモニターの距離も近いので、映画を見てても人が通りかかる度に気になってしまう。

映画オプション。今回は二日酔いで食事も出来なかったので、飛行中は映画を楽しむことに。

タイトルから判断するにサスペンス物の刑事ドラマと思しき「大いに犯人を追跡する」を見始めるも、余程疲れていたのだろう。プッシュバックで機体が動き出す前に寝落ちしていたようだ。

気付いたら隣にケニア航空。寝ぼけていたこともあり、「ファッ!?ケニア????なんじゃこりゃ!!?」と大いに焦ったようだが、広州空港に着いたとのアナウンスを聞いて我に返る。

21:40広州発バンコク経由ナイロビ行きのKQ887。機材はB787で、ケニアまでビジネスクラス片道KES251,142。アフリカ廚の皆様、The pride of Africaで飛ぶアフリカ行きは如何でしょう。

ひだり みぎ
国際線の駐機場に着いたので、いつものバスで国内線到着ロビーへと向かう。フライト自体は何の記憶も残ってないので、搭乗記と呼ぶにも恥ずかしい内容になってしまったな。

上海虹橋ー広州 南方航空777-300ER ビジネスクラス 搭乗記

この日もいつもの中国南方航空国内線で上海虹橋から広州へ。今年になってこの路線を何往復したのかってくらい飛んで飛んで飛んで飛んで回って回って回って回ってる気がする。

タクシーで空港へと移動し、いつもの通りスカイプライオリティレーンでサクッとチェックイン。ほんと、そろそろ顔パスでオッケーでしょってくらいの頻度で虹橋空港CZカウンターを利用してる。

たまーに混雑ぶりがメディアでもとりだたされる上海の空港。浦東に比べて規模の小さな虹橋空港はまだマシだけど、それでも空港内の混雑を緩和する為の様々な取り組みがなされていて、利用客の多い上海―北京・広州・深セン路線利用客専用のチェックインカウンターなんかも設けられている。ドル箱路線の虹橋―広州だけでデイリーで20本近く飛ばしてるからな。

搭乗券を入手し、保安検査を抜けると目指す先は一つ。ビジネスクラスラウンジである。

国内線ターミナルにもかかわらずV1からV8まで8つもラウンジがある上海虹橋空港。その内、南方航空のラウンジは保安検査を抜けて右手の方向にあるV7。「V」は恐らく中国人の大好きなVIPの頭文字。寿司のチェーン店で会員になってVIP・携帯電話の中国移動でもVIP、VR体験館でもVR、とにかく色んな所でVIP VIPってやっている。

ひだり みぎ
保安検査場から5分弱程歩いた先にある南方航空のV7ラウンジ。なんか工事してたから改装再オープンになるのかな。ラウンジのアップグレードは本当にウェルカムだけど、同時にシェフの腕にも磨きをかけて帰ってきて欲しいところ。

ひだり みぎ
こちらはラウンジに入って右手のビジネスクラス専用スペース。スカイチーム上級会員のエコノミー利用者は入って左手に設けられた別口のスペースに収容されることになる。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ミールの種類についてはビジネスクラスでもエコノミークラスでも大差無く、炭水化物と適当な野菜炒め系というのが基本ラインナップ。ただ、ビジネスクラスだとやる気ないシェフが面倒くさそうに腕を振るうヌードルバーも用意されている。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ヌードルバーで紅焼牛肉麺を頼んでみた。味付けタマゴやザーサイ、刻みネギなんかは入れ放題。地元の人たちは黒酢なのか醤油なのか黒い液体をドボドボとぶっこんで味を調整していたので、そういう食べ方がローカル的にはオツなのだろうか。


腹を満たしてから懐かしの巨人・身長229センチの姚明に見守られながらボーディング。いや、もしかしたら桑田だったかな。顔と上半身だけの写真だと姚明と桑田の二人を識別することができん。

ひだり みぎ
今日は国内線の当たり機材である777-300ER。国内線でも主に広州-上海や広州-北京なんかの基幹路線で運用されている。座席は足元に若干の窮屈感を感じるが、全席通路アクセスで勿論フルフラットになるので、とにかく国内線で777-300ERが飛んでればコイツの窓際席を選んでおけば間違いないでしょう。


ひだり みぎ

中央席のE・F席はペア席、また、A・K席は通路に近すぎるので、一人での利用ならやっぱりC・Hの窓際席が絶対に吉。

ひだり みぎ

国内線でもドアクロ前にドリンク(アップルジュース・オレンジジュース・レモン水)と水分をたっぷり含んだおしぼりが提供され、スリッパも袋から取り出して床の履きやすいところに置いてくれるなどの“服務”がある。スリッパぐらい自分で履きますけど。


ボーディングからドアクロまでの一連の流れは至ってスムーズで、この日も定刻通りにボーディングが始まり定刻通りに出発という無風フライトになった。


テイクオフから30分、事前に選択していたドリンク(この日はコーヒー)とナッツが不愛想に届けられる。因みに離陸前の機内食オーダー時に「寝ている場合は起こして機内食を準備するか?それとも起こさずに機内食はスルーとするか?」という質問が来るので、空の上での快眠を妨げられたくない場合は「Don’t wake me up, please!」とか「Please keep me asleep!」とか言ってやれば起こされずに済む。


機内食はポークヌードルを選択。溢れんばかりに盛るのがチャイニーズホスピタリティ!と言わんばかりの豪快な盛り付けでやって来た。味の方は察してくれ。


ランディングも定刻10分前だったし、今回も始めから終わりまで完全なる無風フライトだったわーと思っても、最後まで油断ならないのがチャイナ。フライトの早すぎる到着にバスの手配が間に合って無かったのか、結局沖止めスポットまでのピックアップバスを待つのに10分かかって早く着いた分はチャラに…