ウェスティンジャカルタ クラブフロア宿泊記

この日は土曜日!渋滞まみれ汗まみれローカルフードまみれでくったくたに疲れた泥臭いジャカルタ滞在の最後は評判の良いホテルで出張の疲れとストレスを癒したいと、評判良さげなウェスティンジャカルタ(Westin Jakarta)に泊まってみることに。



ジャカルタのウェスティンはクニンガンのラスナサイド通りに2016年8月にオープンしたばかり。高さ308メートルとインドネシア最高峰のガマタワーの50-69階という高層フロアで運営している高層ホテルマニア垂涎の贅沢なホテルなのである。
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客室はガマタワーの中の53階から66階にある全272室。スパ・プール・フィットネスクラブは50階、フロント・レストラン・ラウンジは51-52階に位置し、いずれの施設からもジャカルタの街を一望できる。ラッフルズタワー(252メートル)も高かったけど、ガマタワーは遥かに高い300メートル越えで見上げると首が痛くなるレベル。



ホテルエントランスで金属探知検査を受けてから高速エレベーターで52階のロビーフロアへと垂直移動。金属探知検査というと物々しい感じもするが、保安検査員は朝早くても夜遅くともラテン系的なノリで明るく接してくれて堅苦しい雰囲気は皆無だった。

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250メートル超の高度からジャカルタの街を360℃見渡せる圧巻のロビーフロア。なんたって現時点でインドネシア最高峰の建物なんで見渡す限り視界を遮るものは一切なく、まるでジャカルタ上空に浮遊する天空城のような感覚を楽しめる。


ロビーフロアから見下ろせる51階のオールデイダイニングのSeasonal Tastesがモザイクタイルで優雅だな~と思ったら、窓の外が思いっきり墓地になってて思いっきりワロタ。稲川淳二もびっくりのスピリチュアル系墓地ビューレストランw。こっち側に面した墓地ビュールームだけは絶対イヤだわー。

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チェックイン時にフロントマネージャーがわざわざバックヤードから出てきて手厚い挨拶攻めを受けるなど、謎の厚遇を受けてから客室へ。チェックイン時に部屋の説明が無かったのでアプリで予約内容を確認したところ、「リニューアルルーム」との記載があったが、昨年に完成したばかりのビルでリニューアルルームって一体なにをどのようにリニューアルしたんだ??

部屋

ゲストルームは13のスイートを含む全272室。カテゴリーは最安値のウェスティンルーム(46~48㎡、163部屋)・プレミアムルーム(56-59㎡、38部屋)・ウェスティンクラブルーム(46-48㎡、19部屋)・リニューアルルーム(68㎡、23部屋)・エグゼクティブスイート(92-94㎡、11部屋)・ウェスティンスイート(166㎡、1部屋)・プレジデンシャルスイート(270㎡、1部屋)と7タイプあるが、半数以上が最安値のウェスティンルームの為にアップグレードには渋そう。自分はスイートとか要らないのでとにかく墓地ビューだけは勘弁してくれとお願いしておいた。
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アプリの部屋説明ではリニューアルルームはコーナールームとの説明書きがあったが、フロアマップを見たら全然コーナーじゃない。


落ち着いた色調のファブリックを纏った家具が揃う。オープンして日が浅いだけあってファーニチャー類はピチピチで張りのあるコンディションのままである。


ベッドボード上のペインティングやカーペットの花柄が落ち着き有る空間を演出。シャープでクールな印象のシェラトンジャカルタに対してウェスティンは落ち着き有る色彩や丸みあるフォルムの家具を多用したりと、どこか柔らかく優しい印象だ。

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期待していた部屋からの眺めは空が靄っちゃってて魅力半減。せっかく墓地とは反対側のダイナミックな展望が楽しめるであろう部屋を取ったのに、スディルマンの高層ビル群が霞んでしまってる。

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クローゼット。おいおいアイロンないぞー困ったぞーって探し回った末、セーフティボックス脇の隠れ引き戸の中に発見。

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スタイリッシュな水周り。バスタブが大きくてやったりと入浴を楽しむことができる。

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ミニバーはウェスティンクラスにしたら随分と寂しい内容。どうせ高いから手は付けないんですけど。


SPGプラチナ会員向けウェルカムフルーツ。個人的にブドウはポイント高い。ナイフ入れたり皮剥く必要が無く気楽に食べられるんでw

エグゼクティブラウンジ

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イブニングカクテルのサービスを満喫すべくお腹を空かせて65階へ。がっつり食べ漁ってきますよ!

イブニングカクテル
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ほお。品数は多くないものの、一点一点の料理のレベルが高い!特にサラダが充実。生野菜を洗って出すだけでなく、特製ドレッシングに絡めた海鮮サラダや海藻サラダなどがお洒落に盛られて供されている。あとはプルコギだな。柔らかお肉をあっつあつの状態で食べさせてくれた。

朝食

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朝食はラウンジではなく51階のSeasonal Tastesで。ウェスティンに泊まる場合は生絞りフルーツ・野菜ジュースやスムージーをガブ飲みできる朝食会場で朝御飯を取るのがマイルールなのである。

定番のブレックファーストメニューだけでなく、インドやアジア料理も豊富。
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充実のローカルフード。ムルタバなんかもオーダー制で焼き立てを食べさせて頂ける。

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レモン・生姜・セロリ・バナナ・青菜・キャロット等々のフレッシュジュースとミューズリーの鉄板焼きがお勧め。他にもヌードルバーやエッグステーションもあるし、ここまでライブキッチンが充実したホテルの朝食会場も珍しいし、各スタッフが活き活きとプライドを持って調理されている姿に感銘を受けた。ここのスタッフ、シェラトンに負けじとレベル高いわ。

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ついつい食べ過ぎた。

周辺環境


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Plaza Festival、Mall Kota Kasablanka、Kuningan City Mall、Mal Ambassador、Lotte Shepping Avenue、ITC Kuningan等々、ホテル周辺には多数のモールがある。

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異臭漂わすヘドロの川、穴トラップ(歩きスマホに注意!)、集団墓地といった数々の難所を越え、ラウンジスタッフお勧めのカサブランカモールへと歩いて向かう。


ジャカルタにあるカサブランカのリトルトーキョーという、自分が今どこにいるのか良く分からなくなるフードコートを発見。


凄く美味しくなさそうに見える鮭寿司ロールの広告。


こちらは興味を惹かれる「飛んで芸者ロール」。こういったネタ的な寿司屋もあるけれど、モールカサブランカは基本的には清潔で現代的なモールだった。

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もっとローカルローカルしたモールがお好みの場合はITC Kuninganへ。

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海賊版DVDやコピー物のブランド腕時計なんかがところ狭しとならんでる他、バンコクのMBKのような小さな家電や携帯屋が集積したフロアもある。

所感

シェラトンジャカルタと同様にラウンジスタッフのレベルが高いホテルであり、SPGプラチナなホテラーの皆様にもご満足頂けるでしょう。特に朝食と部屋からの眺めについてはウェスティンに分があるかな。あとは立地と部屋の好み次第。自分は部屋がクールなシェラトン派なので、朝食レベルに妥協してでも次はシェラトンかな。

ウェスティンジャカルタ(Westin Jakarta)


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住所:Jl. H.R. Rasuna Said Kav.C-22 A Kuningan Jakarta Selatan, DKI Jakarta 12940
電話:+62 21 27887788


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フォーポイント バイ シェラトン ジャカルタ タムリン 宿泊記

この日は次なる宿泊先を求めてマットレスラン。ジャカルタタムリンにあるフォーポイント(Fourpoints by Sheraton Jakarta Tamrin)へと移動する。ここ数年、インドネシアでフォーポイントが攻勢をかけてますね。2015年7月の初進出からと開業ラッシュを仕掛け、ここジャカルタはバリ(クタ、スミニャック)、スラバヤ、バンドン、マカッサルに次い6軒目のフォーピントプロパティということになる。ここ2年で6件だから、かなりのハイペースである。価格帯的にもデザインコンセプト的にもインド人に受入れ易いと踏んでるんだろうな。



場所はタムリン通りで、サリナデパートの向かい側。ホテラーな皆様にはIHG系列のホリデイインエクスプレスWahid Hasyim近くと表現した方が分かってもらい易いだろうか。Wahid Hasyimから300メートル弱、歩いて2-3分程度の距離にある。一見ナイスな立地に思えるが、タムリン通りの交通規制の影響をモロに受ける場所なので、宿泊するにあたっては注意が必要だ。

タクシー・バスは対象外だが、平日偶数日は偶数のナンバープレートの車、奇数日は奇数日のナンバープレートの車しか通行できないという交通規制がかかっている。また、日曜日はカーフリーデーとして06:00-11:00は一切の車両の通行が禁止されているので、交通規制が出張/観光計画に影響を及ぼさぬか、宿泊前に要確認。



タムリン通りに並ぶ高層ビルの中の一つがフォーポイントジャカルタ タムリン。見てくれは一般的なオフィスビルといった感じで、あまりホテルの様な雰囲気ではない。


エントランスも狭いわー。車一台がギリギリ通れる程度の道幅だ。

建物の床面積が小さいので、当然ながらロビーも狭い。
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狭い空間にフロント・バー・レストランが詰め込まれた1階は、朝の忙しい時間帯には混雑し、SPG会員専用のチェックイン/チェックアウトカウンターも機能しなくなる。


エレベーターホールも、SPGホテルというよりはオフィスビルとかアパートのものっぽい。利用客も出張者が殆どなんじゃないかな。自分の滞在時は日本人サラリーマンの姿もチラホラと見かけました。

部屋

全164室の大半がデラックスとデラックスシティビューの2カテゴリーで、ベッドタイプはそれぞれツインとダブルの2種類から選択可能。スイート(39㎡)は僅か4室のみ。基本的にはフォーポイントはSPGプラチナであってもアップグレードは見込めんし、スイート4室の当該プロパティにあってはアップグレードは絶望的と考えておいた方が良いでしょう。どうしてもスイートというのであれば普通にスイートを予約しても1万円⁺⁺程度なので、アップグレードに期待をせずに始めからスイートを予約されることをお勧めしますが、個人的にはフォーポイントのスイートに泊まるならエルミタージュシェラトンあたりの部屋を取られた方が良いと思います。

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オープンして間もないこともあって小奇麗に纏まってはいるんだけど、入った瞬間に狭いなーと感じることになる。面積で言えば24㎡だったかな。部屋の広さ的にはホリデイインエクスプレス級。


タムリンの渋滞地獄が直ぐ足元にあるもんで、低層階だと車のクラクションやらなんやで煩く、今回は隣の部屋からもテレビの音が聞こえてくるなどノイズのダブルパンチ。宿泊費が安いだけあって防音対策が余り施されてない印象だ。まぁまぁ綺麗な空間にあってそこそこ寝心地の良いベッドがあれば良いんでしょ、的な。


ウェルカムスイーツ・ウェルカムレターが用意されているだけでなく、じゃかるた新聞まで用意して下さる気づかいはありがたい。ただ、願わくば新聞はチェックイン当日だけでなく、滞在期間中毎日配給頂ければ助かるのにとは思った。出張中に御当地新聞を読むの好きなもんで。リクエストしたら毎朝頂けたのかな。


クローゼットの中はセキュリティボックスとスリッパのみで、こちらもホリデイインエクスプレスレベル。バスローブ・アイロンは用意されていないが、アイロンは電話で頼めば直ぐに持ってきてくれる。

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ミニバーは無いが、ただでさえ狭いデスクにインスタントコーヒー・ティー、コンプリメンタリーのボトル水×2、ケトルといったところは用意されている。


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簡素な造りのバスルーム。歯ブラシ・使い捨て髭剃り・櫛・バスアメニティ・シャワーキャップ等々、滞在に必要なアメニティは大体揃っている。オールインワン的な部屋への据え付けシャンプーのみのホリデイインエクスプレスと違ってボトルに入ったシャンプー・コンディショナー・ボディソープも用意されてるしw

ジム


ジムはあって無いようなものレベルで、今回は利用せず。

朝食

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朝食会場は一階フロントの奥のレストラン・The Eatery。テーブルがぎゅうぎゅう詰めで、混んでる日は少し窮屈。スタッフの数も足りてないのかコーヒーも冷めた頃にやってくる具合だし…。

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茶色い系のローカルフードも満載。

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自分の携帯カメラの画質が悪いこともあって、全くもって美味しく見えないですね…。

夕食

ジャカルタに来ると駐在員たちに捕まって平日夜は中々一人で食事できないんだけど、この日は一人だったのでホテルの夕食会場を利用してみることに。他部署のお偉い方々とのコネクションを作るという海外勤務時ならではの社内営業的な活動も重要とは分かりつつ、日本戻った後は全く関係ない部署に分かれて二度と会う機会もないであろう方達と毎日毎晩気を使いながら食事をするのも精神すり減るんでね。正直この日は一人で食事ができて少しホッとした。
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ただ、レストラン側としては御一人様での利用は想定外だったのか、着席するなり当然のように注がれる二人分の茶。確かに周りを見回すと賑やかにディナーイベントを楽しむ学生の団体や家族連ればかりでボッチでの利用者は皆無w 一人でほっとしたのも束の間この仕打ちw

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どうやらラマダーンを祝うインドネシア人向けのバッフェだったらしく、朝食と同様、色の彩りに欠けるインドネシア料理が並ぶ。

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無難にサラダとデザート中心で。

所感

シェラトン、ウェスティン、メリディアン、ラグコレといったジャカルタのSPGホテルと比べて宿泊費が約半値と安いですからね…。まがりなりにもSPGプロパティなんで数日程度の短期滞在を不満なく過ごすには全く問題無いクオリティではあるのだが、ラウンジ無いしNHKワールドプレミアムも視聴できんしバスアメニティのクオリティもアレだしと、長期の出張にはキツイかな。

フォーポイントバイシェラトン ジャカルタ タムリン


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住所:Jalan M.H. Thamrin, Kav. 9
電話:(62)(21) 390 2226
チェックイン/チェックアウト:15:00/12:00
SPGカテゴリー 2


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シェラトングランド ジャカルタ ガンダリアシティ クラブフロア宿泊記

この日のお宿は2015年11月にジャカルタ南部にオープンしたシェラトングランドジャカルタ ガンダリアシティ(Sheraton Grand Jakarta Gandaria City Hotel)。ホテル名が示す通り大型複合施設ガンダリアシティの一角にあり、食事にもショッピングにも困らず快適な出張生活を過ごせる便利さがウリのSPGホテルである。近くに住まわる駐在員も多く、出張者はここに泊めとけば良いっしょ的な流れでこのホテルに泊まったことのある出張者も少なくないのでは。



ジャカルタのシェラトンと言えば以前はスカルノハッタ空港とマンガドゥアにも展開してたんですけどね。メディアホテル&タワーズとしてSPGを離れたシェラトンメディアホテル&タワーズに続いて、昨年になってシェラトンバンダラもバンダラホテルとして独自に経営するようになってしまったので、現時点ではシェラトンガンダリアシティがジャカルタに於ける唯一のシェラトンブランドとなっている。
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空港からシルバーバードで乗り付けたシェラトングランド ガンダリアシティ。シェラトングランドだけあってグランド感漂わす立派な外観の建物がどっしりと構えていて、館内に入る前からテンションが上がる。

館内に入ると、至る所にアート作品が展示されていることに気付く。「芸術品多いですねー。芸術点100点!」なんて話をロビースタッフにしたら、なんかジャカルタの美術団体とガンダリアシティがタイアップしてるんだと。国内外のアートを館内に散りばめるとか、メリディアンみたいなコンセプトだね。憎い演出だねー。
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森美術館にも収蔵されていたという鏡面ガラスの目玉作品「羅漢の大きな結び目」が宙に舞い神秘的な空間を演出する。

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この日は日本からJL729での移動。飛行機の若干の遅延もありホテル着は現地時間2時となり、ロビーフロアに居るのは一人黙々と床を磨き上げる熱心な掃除スタッフのみだった。その彼、私の存在に気付くなり速攻でモップを置きフロント裏からスタッフを呼び寄せてくれ、彼のお蔭で速やかにチェックインすることができた。

フロント裏から出てきたスタッフ、「いやー、Mr. ポンズ!ウェルカム!スイートの部屋を準備してお待ちしておりました」とハキハキした声のトーンと裏腹に表情が明らかに眠そうでなんか可哀想だったw。居眠りのところ起こしちゃったかな?
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手際良くあっという間にチェックイン完了。ピッカピカのエレベーターで我を待つエグゼクティブスイートルームへと進む。

部屋:エグゼクティブスイート

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ドアを開け正面がベッドルーム…って、あれ?部屋はこれだけ?57㎡と中国・東南アジアのシェラトン水準のスイートルームに比べると若干程度狭いのは覚悟していたけど、予想以上に狭いというか…これ、スイートというよりも普通のデラックスルームじゃんな。

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ただ、居心地の良さはジャカルタのホテルの中でも随一。フロアの端っこのコーナールームということもあってか奇妙に感じるくらい静寂が保たれてるし、家具の一点一点が高級だし、照明具合も絶妙でとにかく居心地が良い。



デスクに置かれたSPGプラチナ特典の案内とウェルカムスイーツ。

【SPGプラチナ特典】
ラウンジでのパーソナルチェックイン/チェックアウト
ラウンジでの朝食バッフェ(06:30-10:00)
ラウンジでのオードブル(17:30-19:30)

ひだり みぎ
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クローゼット、広っ!面積の大部分がクローゼットに割かれているからリビング・ベッドルーム周りが実面積より狭く感じるのかw

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水周りも広っ!これは確かに57㎡ありますわ。疑ってしまってすみまそん。

すべっすべリネンのシェラトンシグネチャーベッドの寝心地も抜群で、部屋の満足度は高い。ただ、これをスイートと呼ぶのは中国・東南アジアの他のシェラトン基準で考えると厳しいかな。部屋の造り的にはせいぜいコーナーデラックスの名称が良いところかと。

クラブラウンジ


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ラウンジは20階。ここもロビーフロアに負けじと多くの絵画美術が壁にかけられていて、中には子供が見たら泣いちゃうだろってな感じで強烈に見る者に何かを訴えかけるグロ系?ホラー系?な作品も。



せっかくだからタイトルまで掲示してくれれば作者の意図まで伝ってきてもう少し各作品を味わえるのに。これだけドーンと見せられてもトラウマもののホラー作品としての印象しか湧いてこない。

イブニングカクテル

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ローカルなミールセレクションが揃っててインドネシアならではの味覚が楽しめたのと、すっごい親切且つフレンドリーで、ゲストを愉しませようとするおもてなしの心に溢れたスタッフチームに感銘を受けた。ついつい話してるうちにやったらと甘いインドネシア産赤ワインをグビグビと飲み続けることになってしまったが。

朝食
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朝のラウンジスタッフもフレンドリーで優秀。僅か二泊だったけど、「良い滞在だったなー。」って未だに記憶に残ってる。次はいつになるか分からんが、次回のジャカルタ渡航の際も間違いなくこちらにお世話になるでしょう。

周辺環境

ガンダリアシティのモールに直結しているので、食事に買い物にと非常に便利。


セントレジスシンガポールの館内を華やかに飾るフェルナンドボテロ作品がこんなところにも。ご夫婦共に相変わらず豊満ボディだこと。彫刻作品でケツ周りから太腿周りに蓄積された脂肪のたっぷたっぷ感を出すフェルナンド氏は流石w

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何でも揃う巨大なロッテマートもあるし、綺麗めで美味しいローカルフード・各国料理・スイーツのお店も充実。ココ壱番屋やペッパーランチ、丸亀製麺といった日本のお馴染みチェーンもありまっせ。

所感

部屋もラウンジも居心地が抜群。好印象だったエルミタージュを抑えてジャカルタのSPGプロパティでは自分の中のベストチョイスになるかな。

シェラトングランド ジャカルタ ガンダリアシティ


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公式サイト:www.sheratongrandjakartagandariacity.com/
住所: Jl. Sultan Iskandar Muda, Kebayoran, Jakarta 12240 Indonesia
電話: +62 21 806 30888
SPGカテゴリー:4


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JL720 ジャカルター成田 スカイスイート767 ビジネスクラス搭乗記

ジャカルタからの帰国はJL720のスカイスイート767で。朝04:30にホテル出発し、ジャカルタ名物・暴走狂ドライバーによる荒~い運転で夜闇に包まれたスカルノハッタ航空へと移動する。

空港到着後の荷物検査を経てC客専用のプレミアラウンジ直通プライオリティチェックインカウンターへ。

しかし、JALはプライオリティカウンターが使えないとのことで敢え無く撃退され、せっかく空港の端っこまで来たのにJALのチェックインカウンターに引き返す。JALは指定ラウンジこそPura Indah Loungeだけど、JAS Premier Loungeにも入れるんだが…。どうもプライオリティチェックインに対応しているのは、キャセイ・全日空・エミレーツ・ルフトハンザ・カタール・エバー・KLMオランダ・フィリピンだけとのことである。


JALのチェックインカウンターに行くと、この便にしては珍しく混んでいる。この便はC席24席に対して乗客10名弱とガラガラの場合が殆どだけど、この日は空席僅かに6。今日は「インドネシア人の団体客様が~…」とのこと。

出国後はJAL指定のPura Indah First and Business Class Loungeに直行。エントランスを入って右側がビジネスクラス・左手がファーストクラスのラウンジとクラスごとに空間が分かれているけれど、フードやドリンクの内容は殆ど差別なし。

ビジネスクラスのエリアはプライオリティパスや各種クレカでも入れたりするので混雑してるが、流石にFクラスは利用客少なく静か。ただ、座席の詰め具合はビジネスクラス以上なので、だいぶ窮屈に感じられる。


シャワーもトイレ内にあるけれど、外の小便器との距離が近すぎて、とてもシャワーを浴びる気持ちになれん。

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ラウンジ飯はパン・粥・炒飯・味噌汁・焼きそば・おにぎり・サンドイッチと基本メニューが揃っていて、毒々しいはぐれメタル色のゼリーやケーキなんかのデザートも置かれてる。

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ドリンク。禁酒制も審議されているくらい酒に対する規制が厳しいインドネシアにあって、アルコールは建前でバックステージに隠しておかないといけないのか、ビール等はオーダー制。もう一つのJASプレミアラウンジはビールサーバーがあってビンタンの生が飲めたと思ったけど。


ハッキリ言ってミールはどれもこれも見た目からして頂けないんだが、朝04:30発でホテルでの朝食が食べれなかったので、ここで簡単に炭水化物を補給。お味の方はお察しあれ。

炭水化物を摂取し、早めにゲートへと向かう。ジャカルタはゲートの手前で再び保安検査があるんで、時間にゆとりをもってゲートに向かう必要がある。

朝一のフライトなのにスーツを装備したサラリーマン同志で溢れるゲート前待合室。このエキゾチックな待合エリアに来ると「あぁ、今回もようやくジャカルタから解放された。」と妙な安堵感で胸がいっぱいになる。アデュー、ジャカルタ!また会う日まで!

搭乗は予定時刻通りに開始、今回も767でのお気に入り席である窓際2Kに着席する。チェックイン時に聞いていた通り、インドネシア人家族が中央席1-4列目の合計8席を占拠して、観光地域ローカル電車ボックス席かのような、ちょいとワイワイガヤガヤ煩い系。そんな空気を察してか、パーサーさんも「今日は団体客様がいらして~…少しでも皆様に快適なフライトになるように一方懸念明頑張りますー」なんて出発前挨拶の際に殊勝な発言をされていた。別に深夜便で消灯時に騒ぎ立てる訳でもないし、来たる日本旅行の楽しみから少しばかり興奮してる程度なので、特に不快には思わなかったけどな。
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プッシュバックも予定通り、ランウェイでの渋滞も無く、テイクオフまでも全てが順調だ。

飛行時間7時間40分のジャカルタ-成田便。まずはシートベルト着用サインが消えると同時にサンドイッチ等の軽食がサーブされる。
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ここで、無理言ってエコ席で出されるヤクルトをお願いし、乳酸菌を注入。体質的なものか知らんが、早起きした日は無性に乳酸菌を摂りたくなるんです。


映画も往路でバッチリ見倒したし、この日は疲れもあったので軽食後はフルフラットにして爆睡。

日本領空に入ったあたりで遅めのランチを頂くことに。

前菜はハーブチキンのグリルに蜂蜜風味のスパイシー海老のグリル。もちろん、ここでもヤクルトを追加でリクエストw。


メインはミニッツステーキ。味付けは安っぽかったが、溢れんばかりにペッパーソースとパスタが盛られていてボリュームは中々のものである。


タンザニアのコーヒーが美味かった。タンザニアと言えばキリマンジェロですかと聞くと、キリマンジェロ近くで作られているコーヒー豆らしい。調べたら「ンジャメナ」や「ンギグミ」と並んでシリトリを持続させる切り札として有名なンゴロンゴロが産地なんだと。

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ちょうどコーヒーを飲み終えたタイミングで着陸態勢に入り、最後は揺れに揺れたものの無事に飛行計画通りの16:25に成田に到着した。

ナイスフライトに気分良く入国審査を済ませ、バゲージクレームエリアで荷物を引き取ると…なんとリモワのハンドルのプラスチック部分が破損してるではないか!

JALの問題というより現地空港スタッフの乱雑なハンドリングが問題だとは思うのだが、恐る恐る到着フロアにあるJAL窓口にて修理のお願いをしてみると、修理して頂けるだけでなく、修理期間の代打として金リモアまで貸し出して頂けた。

1週間で修理を受けたリモアが返ってきて事なきを得た。

実は預け入れ荷物の破損は人生二度目。以前、ベトナム航空利用時にハンドルが完全に取れて返ってきたことがあったが、その際はロープをハンドル替わりにしろみたいなことで縄を渡されたことがある。その際のVNの珍提案と違って日系はこういう対応では安心できると再確認させてもらいましたわ。

エルミタージュ トリビュートポートフォリオホテル ジャカルタ 宿泊記

ようやくだ。昨年度は志半ばで断念せざるを得なかったSPG全11ブランド制覇の夢、漸く達成することができた。

今夏にエレメントを落城させリーチをかけてからというものの約3か月、ようやく最後の難関A Tribute Portfolio Hotel”を攻略して悲願達成。同時に今年のSPG滞在数44・宿泊数75となり、Your24の特典も手にすることができた。

まだまだホテル数の少ないトリビュートポートフォリオ、アジア専の自分の修行先はもちろんエルミタージュ・ジャカルタとなる。今でこそシンガポールとバリに新たに開業したので選択肢が増えたけど、つい最近まではアジアだとジャカルタかキロロの二択だったもんな。来年度はエレメントもクアラルンプールで開業する等、今年よりは負担少なく全ブランド制覇が出来そうだ。

さて、そんな拙僧の修行先であるエルミタージュ・ジャカルタは、ジャカルタの中心地のメンテン地区にある。オバマが幼少時代に通った学び舎があるような高級住宅地で、門番や女中を抱える御殿や屋敷がズラリと並ぶ閑静な環境の中にある。

細い道が多く入り組んでることに加えて一方通行も多く、周辺をウロウロと走り回った末、ようやく白亜の大宮殿のようなエルミタージュホテルが目の前に現れた。SPGの提携する前もエルミタージュホテルとして営業していた筈だが、タクシー運ちゃん内での知名度は低い。

要塞かのようにも見えるこの美しきジャワコロニアルの建物は、1923年に建てられたオランダの電気通信局がリニューアルされたものらしい。旧宗主国の遺構を文化資産として積極的に活用するあたりにもインドネシアの懐の深さを感じるな。戦後補償うんぬんと…

ヴィンテージ物独特の魅力がプンプンして、館内に入る前から優雅な気分にさせられる。

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天井が高く、全体をホワイトで統一した明るいチェックインロビー。磨き上げられた大理石の床や調度品の格式の高さは歴史ある宮殿さながらで重厚感ある造りだが、ピッカピカの白を基調としているので決して重苦しさは感じない。デザインホテルズもそうだけど、SPGは提携先を使ってローリスクでホテルブランドのバラエティーを上手く広げてきたな。結局マリオットに買収されたけど。


チェックインをお願いするとすかさずウェルカムドリンクと冷たいおしぼりが提供される。ホテルスタッフも美男美女揃いで一人一人が礼儀正しく、素晴らしいホスピタリティ精神を持っている。流石、ジャワ伝統のおもてなしを謳うことだけある。

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客室エリアへはルームキーが無いと入れない仕組みになっているので、ホテル内は安全だし静か。全90室で宿泊客も多くないし、ジャカルタの喧騒に疲れきった身を静かに癒す療養先としてはもってこいだな。

部屋はSPGのスイートナイトアワード効果によりエグゼクティブスイート。ドアを開けてすぐ目の前に広がるのがリビングルーム。奥にバスルーム・ベッドルームと続き、それぞれのエリアは引き戸で分けることができる。
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天井にぶらさがるシャンデリア風のランプや大理石の床にテーブル、チェアのファブリックなんかに格式の高さが表れている。もっとアジアンアジアンしてると思ったけど、オランダ海上帝国の役所だった建物が使われていることだけあって、印洋折衷的な内装にしているのだろうか。洋風の箱にジャワ要素を散りばめましたといったテイストで、嫌味の無いゴージャスさが演出されている。

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一番奥のベッドルームには豪華なカーペットが敷きつめられたり、ヘッドボード上にジャワの伝統織物が掛けられたりと、全体として気品の高さを感じさせる空間になっている。寝室まで白一辺倒じゃ落ち着いて寝れやしないからな。

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中庭を見下ろせる優雅なバルコニーなんかも付いちゃって。


ダブルハピネスの壺やジャワ陶器、植民地時代のジャワの市民生活を描写したレトロチックな絵画なんかもさり気無く飾られちゃったり。

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水周りはコンパクト。レインシャワーとハンドシャワーの両方があるものの、このクラスのホテルのスイートルームにしては珍しくバスタブは無し。

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バスアメニティは気合のETRO。


そんなこんなで素晴らしい空間での優雅なひと時を堪能していると、突如としてピンポーンとベルが鳴る。プラチナギフトをお召し上がりあれーと。ここでも御膳が三段トレイになっていたりと、演出が一々凝っている。

館内:
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ロビーフロアは天上がバカ高いので、縦長の写真が増えてしまう。

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客室数100未満のブティックホテルだけど、屋上にはエレガントなインフィニティ・プールとオマケレベルながらもジムもある。

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ルーフトップバルコニーもまた雰囲気良し。周囲が閑静な高級住宅街なんで、外に出てても一定の静けさが保たれていて、とてもジャカルタらしくないんだ。

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全周辺に高い建物がないので、ジャカルタの夜景が存分に楽しめる。良いな~、この隠れ家的雰囲気。そもそも、エルミタージュってフランス語で隠れ家という意味らしいんでね。そこ、オランダ語じゃないんだ!って思わず突っ込みそうなところだけど。

クラブラウンジは無いので、SPGプラチナだと代わりにロビーフロアのエルミタージュ・ラウンジで使えるカクテルアワーサービスバウチャーを頂くことができる。
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豪華な革張りのソファーや生花が配され、シックでエレガントな雰囲気。


プラチナ会員用メニュー。食べ飲み放題ではなく、Foo・Drinkを一種類ずつ選択するシステム。オリジナルカクテルも選べるあたりが気前良い。

ジンベースでスパイスが効いたシグネチャーカクテルとBramble Van Javaに3-Tier Delicacyを選択。
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ディナーを頼もうと思ったんだけど、一品だけで腹一杯。翌朝は04:00起床と朝が早かったので、今回は一杯のみで解散。

ひだり みぎ
朝が早くホテルで朝食を食べれなかったのが大きな心残りだが、私の失望ぶりを見てか、きちんとチェックアウト時に朝食ボックスが用意されていた。配車対応も問題無かったし、フロントから車へのエスコート対応も完璧で、好印象を持ったままホテルを後にすることができた。これが1万5-6千円なら安い!

アホみたいな渋滞や理不尽なアレコレで何かとストレスの溜まるインドネシア生活に疲弊しきった心身を癒す為の週末リフレッシュステイには本当にもってこい。既存のメリディアン・シェラトン・ラグジュアリーコレクションに加えて2016年にはシェラトングランド・ウェスティン・フォーポイントが新規開業したイケイケなジャカルタ。2017年には2つのアロフトがオープンするなどSPGホテルの選択肢は多いけど、エルミタージュは要リピート決定。

エルミタージュ トリビュートポートフォリオホテル ジャカルタ


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住所:1 Jalan Cilacap, Menteng, Jakarta
電話:(62)(21) 3192 6888
SPGカテゴリー:4(ポイント宿泊=10,000ポイント~)

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