ミャワディーでのちょっとした観光でパゴダへ

国境近辺のパトロールを終えて15:00。イミグレクローズまでもう少しだけ時間があったので、人力タクシーで町の名所というスゥイミォン・パゴダに向かってもらうことにした。名所と称される寺院はもう1箇所あり、2箇所を巡るフルコースが1時間で100バーツということだったので、国境からも近いスゥイミォンパゴダのみを50バーツで行ってもらうことに。

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自分の父親の年齢程で、ガリガリに痩せ細りあばら骨が浮きでた弱そうなオッサンが汗を垂らしながら必死にリヤカーを漕いでくれるという何だか非常に気まずくなるシチュエーション。どう考えても歩いた方が速いペースで走り出してから10分程、国境から伸びる大通りを右手に折れた所にタイの寺院とは一味も二味も異なるミャンマー式の寺院が見えてきた。オッサンは「ほら、これ見てみいぃぃ!」と言わんばかりにどこか誇らしげでご満悦な表情なのは、この寺院が町人に慕われた由緒ある寺院だからか。


正門から全力で滲み出てくるコミカル感。なんかもうね、入り口に立つ一対の獅子の突拍子のない感じもそうだけど、愉快なテーマパークといった雰囲気で気持ちが和むんだよな。

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ミャンマー名物の愉快そうに振る舞うアニメチックな白塗り美顔のオッサン陣も全力でお出迎え。ここら辺もホスピタリティ精神が伝わってくる対応で、これだけでミャンマーに来た気分にさせられる。


じゃじゃん。本堂や仏塔は真面目な造りで立派。逓減する層状の屋根が載るスタイルはタイ建物はちょっとタイの寺のようではあるが、切妻の棟ではなく宝形の屋根が重ねられている点がミャンマースタイルの特徴。


本堂の中にいるご本尊はやはりどこかコミカルというか、美白細眉丸顔で親近感が湧くデザイン。ありきたりの量産型仏像だけでなく、民間信仰の精霊神やらヒンドゥーっぽい神々が祀られるバラエティーの豊かさもミャンマーの寺院の魅力である。ガチな仏教徒が見たら噴飯物というか激怒の対象になってしまう勢いだけど、もはやテーマパークと言いたくなるような珍事天国で面白いんですよ。


もちろん、ミャンマー名物「大当たり」な光背を持つ仏像もご健在。LEDでピカピカに飾られた有難味のなさそうなエキセントリック仏もミャンマーならではである。


「だっちゅーの」のポーズのように胸を寄せ上げ仏塔を護る獅子の神。

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しなやかなお体がどこかセクシー。嫌らしく悩ましい体勢のようにも見えるが、魔除けの格好か何かだろうか。

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時間が無いのでこれにて引き上げる。自分の親の年齢ほどのシニアを使用人とすることに何だか変な罪悪感を持ってしまい、チップ込みで100バーツをお支払。汗たらたらで頑張ってくれましたからね。すると、この糞オヤジ、つけ上がって「やれレイディーはどうだ、マネーはどうだ」とか機を見て攻勢をかけてきやがって幻滅。因みにマネーと言うのは、どうも話を聞く限りカジノのことっぽい。裏カジノが近くで運営されているのだろうか、世界最貧国の一つとしても挙げられるミャンマーのカジノは多いに興味があったのだが、出国管理局のクローズ時間が迫っていたので泣く泣く断念。

ミャンマーの入国管理局で滞在許可証と引き換えにパスポートを取り返してミャンマーとオサラバ。入国時に本日付けの入国スタンプと出国スタンプの両方が押されたので手続きも無く、後ろ髪が一本残らず抜け落ちるくらい思いっきり強く後ろ髪が引かれる思いでタイへと戻る。

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密入国し放題な水量のムーイ川を渡った先はもうタイの領土。


国境に掲げられたくっそシリアスな内容のポスターもミャンマー語で書かれるだけで全体してコミカルな出来に仕上がっているように見える不思議。


パスポート番号とか、枠をハミ出すぎぃぃぃ。文字を眺めているだけで気分が和む面白い言語だわ。

タイの入国管理局では中国のスタンプだらけ(日本や香港への入国は自動ゲートでスタンプが押されないので、パスポートが必然的に中国のスタンプだらけになる)だからか屈強で厳ついイミグレオフィサーに訝しがられてまさかの質問責め。タイで何をしてどこに泊まっているんだ、勤務地はどこだ、仕事は何をしてるんだ、お前は誰だといった具合に矢継ぎ早に黒い照英似のイミグレ担当からクエッションが飛んでくる。イミグレでこんな高圧的態度で執拗に質問されたのは初めてだったし照英の態度にビビったけど、名刺を見せたらあっさり問題解決。名刺だけでパスできるなら身分詐称も容易いけど…。

国境からメーソート市街地のバスターミナルへはソンタオで移動。タイに入国して正面すぐ左手に市内行きのソンテオ乗り場を発見。既に満席満員御礼なのに集客活動を続ける欲深い運転手のせいでなかなか発車せずに歯がゆい思いをする。


10分程して漸く出発したソンテオ、後ろの立ち席で棒に掴る状態の私には無論シートベルトなどありやせず、完全なるジェットコースター状態。手を離した瞬間に車外に放り出されてしまうので気が抜けない。


無事にメーソート市街地のバスターミナルに到着し、往路でもお世話になったターク⇔メーソート間を走るハイエースへと乗り込む。


タークでスコータイ経由ピサヌローク行きハイエースへと乗り換えだが、ここでも乗客が集まらず1時間待ち。


結局、スコータイに戻る頃には真っ暗。今回はタークでの乗継便の接続の悪さが大誤算。せっかくなんでメーソートに一泊すれば良かったかな。

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長距離を走る大型バスなんかは集客待ちもなくある程度の時刻通りに走る様なので、参考までにターク発着便・ターク経由便の時刻表を張っておく。クリックしたら拡大します。

【2016年スコータイ・ピサヌローク旅行記】




ミャワディーでミャンマーの魅力を再確認

てな訳で、昨年のタチレクに次いで二か所目のミャンマーとなるミャワディーにやって来た。
国境を抜けた先にはスカートを巻いたインド人ぽい顔つきの男や白っぽい泥みたいなのを顔に塗りたくった女性陣がうじゃうじゃ溢れるように歩いているし、地面には吐き捨てられた赤い紙タバコが血糊のようにへばり付いていたりして、川を一本渡っただけでいきなり異国感・未知の文化感満点なのが良い。

国境前の大通りは意外に栄えていて、メーソート同様にこちらもランボー最後の戦場での描かれ方とは異なり内戦の戦地と化したカオスな密林地帯や野蛮な鬼畜将軍共の姿も確認できなければ銃声や阿鼻叫喚の声も聞こえない。カレン民族解放軍の過激派が籠る山々はもう少し奥まったところにあるようだ。

国境から伸びる大通りの左右には見渡す限りなんとも埃臭い雑多な個人商店が密集しているが、主に闇両替商・バスのチケット売りの店が多く、観光地ではなく至って庶民的な地方都市といった第一印象だ。タイとの貿易でそれなりに潤ってはいるのかな。


ただ、平凡な地方都市でもやっぱり未知なる土地の未知なる文化圏にいるってだけで、目に飛び込んでくる全てが刺激的に思えてくる。


ミャンマーの達人旅行者には至って普通なんだろうけど、ほぼミャンマー童貞の自分は看板に書かれた訳わからんグニャグニャとした文字を見てるだけでワクワクドキドキときめいてしまいますからね。一部の白人様みたいに判読できんくせに漢字にハマって意味不明な漢字タトゥーを入れちゃうような愚行には走らんが。


そんなこんなで国境前の大通りをそぞろ歩いていると、チャリとリヤカーを繋げて作ったような人力タクシーの運ちゃん達が群がってきた。タチレクの時と同様、100バーツで観光スポットを回ってくれるとのオファーが入ってきたが、先ずは自分の足で周辺を歩きたかったので丁重にお断り。彼・彼女らの足を見ると明らかに自分で歩いた方が移動速度が速そうだしw


リキシャ軍団の脇にある駐車場的な広場ではレトロなバスを発見。

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どこか見覚えある車体だと思ったら、なんか千葉駅行きとか書いてるしw。日本での職務を全うし終えた車体が遠く離れた東南アジアのミャンマーの地で余生を送っているとか胸アツだわ。こんな初期のスケルトンバスが生まれ故郷を離れて現役バリバリで世のため人のため頑張ってるんだもんな。燃え尽きるまで完全燃焼してくれたまえ。

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ふと駐車場の外に目をやると、テトリスの感覚で隙間なく貨物を屋根に積む男が汗を滝のようにしたたり落としてる。すっごい頑張って天にも届けとばかりに高く積んでるけど、これで悪名高きミャンマーの悪路を走るのかと思うと心配でならない。職人的には高く積めば積めば積む程うれしいのだろうが、普通に考えて高く積めば積む程危ないだろ。到着地で預入荷物紛失クレームの嵐とならなきゃ良いのだが。


こいつは銃の持ち込み禁止マークが生々しい。


ピックアップトランクの後ろには人騒がせな貨物が載せられてるし、なんかもうすっごい破天荒な感じの町の雰囲気が気に入った。

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2時間ほどミャワディーの町を歩き回ってみたけど、やはり一番賑やかなのは国境前の大通り。この大通りを中心線として左右に簡易な住宅やら学校やらがごっちゃごちゃに広がっているイメージだな。

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若者向けの流行ファション(?)の店やビリヤードホールまであったりと、中心部はそれなりに若者で賑わっていて活気がある。


Designed in Myammer, made in Myammerというオリジナルパーカー、700バーツ。町はバーツが流通しているので、数時間程度の滞在ならミャンマーの通過に両替することもないだろう。


買い物だけじゃない。ミャワディーは最新映画(?)だって見られる若者の夢の都のようである。

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少し歩き疲れたんで、国境脇の一等地に建つ場末感漂う酒場で小休憩することに。前回のタチレク訪問の残り銭3,000チャット(≒270円)を使っておきたかったしな。


ミャンマービールの大瓶が1,000チャット(≒90円)。これにモヒンガーを足したかったけど、お手洗いを借りた際に裏手にある調理場の惨状を我が目で目の当たりにしてしまった為に自重。

なんか、何しにわざわざこんな僻地を訪れたのか分からないグダグダぶりですが、良いんですよ。町を歩いてるだけで面白い、それがミャンマー。

【2016年スコータイ・ピサヌローク旅行記】




ミャンマーとの国境の町・メーソート

遂にやってきた国境の町・メーソート。スコータイからの移動で疲れたし腹も鳴り始めたんで、ミャンマーに出る前に町の繁華街を探して腹ごしらえすることに。
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バスターミナルから南の方角に歩いて5分、町の中心部であろう一角に出てみると辺鄙な田舎町だと思っていたメーソートが意外と小洒落た町でビックリ。ランボー最後の戦場に出てきたメーソートの描写とのギャップに驚きだ。ランボーが毒ヘビ売りをしたり船の船頭をしながらひっそりと暮らしていた未開のジャングルってイメージしかなかったからな。


こんな辺境の密林地帯的なイメージだったんだよ。

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そんな地方都市メーサイを歩いていると、庶民の台所市場を発見!と思ったけど、果物は干からびてるし食べれそうな物が見つからなかったので、すぐさま撤退。タイの田舎の市場といえば肉や魚が鼻をつくような匂いを発する中で蝿を追っているおばちゃんが忙しなくしているイメージだが、ここで売られているのはそれらとは全く趣が異なるというか、一部の果物や揚げ物を除いて食料品はなく、色鮮やかな石で作られた盆栽やミャンマー経由で中国から入ってきたと思われる怪しげな漢字の書かれた電化製品が主流となっている。


中華風の市場を離れ、近くに良い感じのカフェを発見。その名もAuntie’s Cafe。本当は市場のローカルフードを食べたかったけど、店番してたカーネルサンダースみたいなオジサンのまったりした人柄に惹かれ、こちらで昼飯を済ますことに。

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西部劇風な店内。一番奥の席で腕利きガンマンが一杯やってそうな雰囲気だ。

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こんなレトロチックで洒落たカフェなのに、やっぱりバンコクと比べると格段に安い。内容としては観光客向けの物が多いのかな。ローカル食というよりはクロワッサンとかサンドイッチとかフライドライスとか万人受けしそうな無難なメニューが並んでいる。

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家庭料理的な玉子とチキンの炒飯(60バーツ≒180円)とアイスラテ(50バーツ≒150円)。単調な味でボリュームがあったので途中で飽きちまったが、無理やり胃袋に詰め込んで完食。


さぁ胃袋も満たされたし、いざミャンマーへ。…と思ったのだが、国境行きソンテオは中々乗客が集まらなそう…。


仕方なく路肩で屯していたバイタクを捕まえバイクで国境へ。運賃は80バーツ。ソンテオだと20バーツなので炒飯一食分の値差になるが、タークバスステーションの時みたくバスの集客待ちで時間を浪費する日程的余裕は無いので致し方ない。


町の中心から10分やそこらで出国管理局に到着。イミグレの造りといい周囲の景観といい、メーサーイのボーダーそっくりだ。


出国手続きのレーンはタイ人用と外国人用に分けられているが、外国人レーンは大量のミャンマー人出稼ぎ労働者に占拠されて長蛇の列。ただでさえ混雑していてウンザリのところ、審査官が超がつくほどの几帳面・生真面目野郎で、一々なめるように出国書類とパスポートをチェックしてやがり、出国だけで30分もかかってしまった。やっぱり密入国とかがあるから厳しいんだろうか。

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タイ側での出国手続きを済ませ、炊飯器などの物資を担いだ爆買い(?)ミャンマー人と一緒にムーイ川に架かる橋を渡ってミャンマーの地へ。左側通行でタイを出国して右側通行でミャンマーに入国するのがややこしい。

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国を分かつムーイ川。ランボーはこの川を下ってランボー最後の戦場へと入っていったのだろう。

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映画で見るのよりは随分とショボイ川を渡りきった先にミャンマーの入国管理局が見えてきた。事前にミャンマーのビザを取っていれば普通に窓口で入国手続きをすれば良いが、私みたくビザ無しで行き当たりばったりに来た外国人はFOREIGNER(ARRIVAL)と書かれた部屋で特別に手続きを行う必要がある。


まぁ特別手続きと言っても内容は至ってイージー、簡単な資料を記入して手数料を支払うだけ。しかも、この特別手続きの為に500バーツまたは10米ドルの手数料を支払うことになるからか、イミグレ担当が上客のように丁重に扱ってくれるしw。手数料と共に渡したパスポートは入国管理局の小汚い木机に放り入れられ、代わりに使い古された滞在許可証的な物が手渡されて手続き完了。ミャンマーを出国する際に滞在許可証と引き換えにパスポートが返される仕組みなので、このチケットは決して無くさぬよう。

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因みに、入管は小遣い稼ぎに余念がないのか知らんが、着替えが放置されてたりと生活感丸出しの入国審査室の壁にはレンタカーのプライスリストがデカデカと掲示されていた。ハイエースの10時間レンタルで150,000チャット(≒1,350円)とすっごい安いのが逆に怖い。

そんなこんなでタチレクに続き二度目のミャンマー上陸。既に目の前にはスカートを履いた男や顔にタナカを塗りたくった女性陣がウロウロしていて異国感全開だ。

ミャンマー側イミグレーション営業時間:6:00~16:30
*ミャンマーはタイより30分遅いので時間を間違えぬよう!

【2016年スコータイ・ピサヌローク旅行記】




スコータイからミャンマーとの国境の町・メ―ソートへ

スコータイ5日目の1月2日はスコータイから西に170Km、ミャンマーとの国境沿いにあるメーソートへ。メーソートと言えばランボーがコブラ獲り兼船頭として細々と暮らしていた未開の地。スコータイからメ―ソートに向かう間には山間部の難所を突き抜けないといけない為、バイクだと片道3時間以上はかかるだろう。

うーん…。険しい山道を越える必要がある事と日焼けで腕と首裏が痛すぎるし、バイクでの移動はキツそうだ。ということで、バイクでの移動は諦め無難にバスで向かうことに。

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殺伐とした朝一のスコータイバスターミナル。ここでバイクを預けてバスのチケット売り場へと向かう。

メーソート行きのミニバンは08:15~17:15の間に1時間間隔で出ているようだが、当日はまさかの全席完売。ミャンマーからの出稼ぎ労働者が大挙して地元に戻るからなのか知らんが、まさか全席売り切れになっているとは。タイの田舎町を完全にナメていた。誤算だ。
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今さらバイクでの移動に切り替えるのもキツイし…。チケット売り場の御婆ちゃんに助言を求めたところ、07:15発チェンマイ行きのバスに乗りタークで降りれば、タークからは頻繁にメーソート行きのバスなりミニバンが出てるので何とかなるだろうとのこと。乗り継ぎが面倒だがしゃーない。この方法に賭けてみる。


タークまでの乗車券は53バーツ。折角ここまで来たんだから国境ハンターの端くれとしてはメーソートまで行ってみたいわなぁ。

ピサヌロークからスコータイ・タークと中継都市で客を拾いながらチェンマイを目指す中距離デラックスバスへ乗り込む。こういったバスって中継都市から中継都市への移動でも使えるんだな。
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スコータイからタークへは1時間ちょい、ガラガラで寂しくなるようなバスで何の見所も無い田園風景を西に向かって直走ると、ターク市街地にあるバスターミナルへと到着した。ここでは英語が喋れる係員が居ないだけでなく、チケットカウンターの表示もタイ語のみ!!何とか身振り手振りでメーソート行きの乗車券を買いたいのだが、肝心のメーサーイーのタイ語風発音が分からず交渉は難儀。最後の奥義・筆談で事なきを得た。


この乗車券がメーソート行きの物かどうかも確認する術がないのが悲しいところだが、とりあえず78バーツを払って乗車券を手に入れた。スコータイから400円弱でミャンマーまで行けてしまうのだから経済的だ。

無事に乗車券を入手しタークのバスターミナルを見回してみると、バンコクやチェンマイ行きの大型バスや、東北部のコーンケン方面行きのバスなんかも数多く停車していて、タークが中部タイに於ける交通の要所であることが見て分かる。
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それら大型バスに混じって幾つかのミニバンも停まってる。一定数の乗客数が集まった段階で出発するミニバンで、メーソート行きもこいつでの移動となるらしい。なかなか人数が集まらないので、駅の売店で買った殺人的甘さのスナックを食べながら暇を潰す。

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ハイエースに乗り込むも後続客が中々続かず…。ある程度揃ったと思ってもまだまだ詰め込む詰め込む。結局、13人が無理やり狭い車内に押し包められたところでやっとこさ出発する。車内の人口密度も高いし座席も詰め込んでるので狭い狭い。ここからメーソートまでは修行の2時間になると覚悟を決める。


乗客13人を詰め込み、西に見える山脈に向かって100キロ超で爆走するミニバン。運転が少々荒いなんてレベルじゃなく、いつ事故ってもおかしくないくらいに無茶で無謀で乱暴な走行が続き、隣に座る眼鏡のひ弱系タイ人も不安からか顔色が優れず唇が真っ青な模様。

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ミャンマーとの国境へと続く国道だからか、所々にある検問で足止めを喰らう。どうせなら爆走野郎の交通マナーも取り締まってもらいたいものだ。

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起伏もカーブも多い本格的な山道でも容赦のない爆走が続く。出会いがしらに正面衝突したりカーブを曲がり切れずに吹っ飛ばないかと手に汗握るレース展開で、全くもって生きた心地がしない。


途中、山間部の市場で運転手が用事を済ませるまで待機させられるという意味の分からぬ展開もあったが、無事に山を越え…


最後の検問もパスし…


お昼前に無事にメーソートに到着しましたとさ。このメーソートのバスターミナルから国境へは更に12Km程の距離があるので、バイタク若しくはソンテオに乗り継ぐ必要がある。時間もあることだし、メーソート市内で腹ごしらえしてからミャンマー側のミャワディーまで足を伸ばしてみることとする。

【2016年スコータイ・ピサヌローク旅行記】