毎度毎度のベトナム航空A321 ホーチミン⇒香港 VN594

ダナンからベトナム航空国際線でホーチミンに飛び、いよいよ香港へと戻る時間がやってきた。今回乗るVN594の機材も毎度毎度のA321。この路線のビジネスクラスでは日本人の姿も多く見かけるので、知り合いと鉢合わせなんて可能性も否めない。しかしこの日の私はTシャツ、短パン、サンダルという南国仕様三種の神器セットを身に纏い、連日の観光で肌も別人のように焼けている。きっと知り合いに見られても気付かれずに済むだろう。

タンソンニャット空港は国内線と国際線ターミナルが分かれているので徒歩で移動。矢印に沿って歩道を歩くだけだし、ターミナル間は歩いて5分の距離なもんで迷う心配はないかと。ちょっと暑いのがキツイけど。以下、備忘録を兼ねてタンソンニャットでの乗り継ぎ方法を記載しておく。今回もそうだったが、特に国内線は予期せぬ急なフライトキャンセルも起こり得るので、乗り継ぎ時間には余裕をもっておきたいところ。

【国内線から国際線】
預入荷物を受け取り、ターミナルを出て左手に伸びる野外通路に沿って歩き、隣接する国際線ターミナルへと移動。国内線チェックイン時に乗継便のボーディングパスを発行していない場合、国際線ターミナルにてチェックイン→→簡易荷物検査→出国審査→荷物検査。

【国際線から国内線】
入国審査後に預入荷物を受け取り、ターミナルを出て右手に伸びる野外通路に沿って歩き、隣接する国内線ターミナルへと移動。出発先の空港で乗継便のボーディングパスを発行していない場合、国内線ターミナルにてチェックイン。

【国際線から国際線】
入国審査を受ける手前、審査場の手前にある乗り継ぎカウンターにて乗継手続きをする。その後カウンター裏の入り口を通り、荷物検査を受けた後に2階出発フロアに上がり、搭乗する。

今回は国内線から国際線への乗継なので、International Terminalと書かれた矢印に沿って歩く。

国際線ターミナルに到着後、チェックイン→簡易保安検査→出国審査→保安検査という流れを踏んでラウンジへと向かう。国内線機内食がショボすぎてスルーしたので腹が減っている。乞食モード全開でガッツリ行くぞ!


国際線ラウンジ内で入れるラウンジは3か所。


どこもドングリの背比べなもんで、出発ゲートに近い中央のラウンジに向かう。

ひだり みぎ
クロワッサンやら麺類やら。

ひだり みぎ
お粥・スープ系。なんでだろ、あれだけ飢えてたのに、どうも食指が動かない。

ひだり みぎ
うーん。空きっ腹に飲むのもアレだしなぁ。


チェーだけ軽く頂くことに。リョクトウやリュウガン、タピオカなど具ダクサンだし、良く冷えてて結構オイシイじゃないですか。


ドリンクは世界的に有名なあの赤い牛を…って良く見たらRed BullじゃなくてまさかのGold Cow。金の牛なのにパッケージには本家同様の赤い牛がいるんだよなぁ。ただ、本家の缶には筋肉質で勇壮な牛2頭が描かれているのに対し、こちらは何故雌牛になっていて、更に一匹だけで迫力も若干なくなってる…なんだろな、脚のあたりに動きを出そうと精一杯の表現が加えられているが、ちょっとこれでは躍動感が感じられない。表情も気弱で遠慮がちな感じだし。飲んでみると、味は確かにレッドブル的なエナジードリンクなんですけどね。

エナジーを回復した後はタンソンニャット空港の中を探索する。本当はラウンジもう少しゆったりしたかったのだが、隣に座った中国人がパソコン使って爆音でテレビを見始めやがったので、ラウンジを離れることにした。ここはお前の家かよ!寛ぎすぎぃぃぃぃ。

ビューティーサロン。フットマッサージ30分で20ドル。ヘッドとフットマッサージ45分で29ドル。他にネイルやペディキュアのメニューなんかもある。もちろん非エロ。

ひだり みぎ
市内価格よりも高いけれど、最低限の土産物として使えそうな小物なんかも結構売られている。


あやうく買いそうになった菅笠五連のキーホルダー。

適当に土産物の売店を冷かしてからゲートへと向かう。

なんかスマートでかっちょ良い特別塗装仕様のA321。


今回も最前列窓側の1Gを確保。相変わらずビジネスクラス感が演出されてないというか、なーんか爺臭いシートだよなぁ。機体の塗装とか女性CAのアオザイデザインとか実はVNのセンスって好きなんだけど、ちょっとこのシートばっかしは…

でも、今回のキビキビとしたCAは中々のやり手。ビジネスクラス席16に対して乗客が5人しかいなかったってこともあるだろうが、フライト前挨拶からお絞りサービス、機内食やドリンクのオーダー確認といった離陸前の対応は迅速かつフレンドリーで好感が持てる。シートはしょぼいけど、ビジネスクラスの乗客数が限られる為にCAとの距離が近くなるという意味では、ベトナム航空A321のビジネスクラスも悪くない。(注1、国内線は除く。注2、CAの当たり外れは大きいと思う)

VN594の機内食はランチメニュー。チキンパスタ・ココナッツ風味のポーク・マトウダイのマスタードクリームソース和えという3種類で、サラダ・パン・フルーツは共通となっている。

お腹空いてると言ってたから急いだわ、と言って水平飛行になって直ぐに機内食がサーブされる。笑顔が眩しいアオザイ美女によるサービス、悪いわけがない。アジアンビューティーにメッロメロだ。

サラダなんかもシャキシャキしてるし、メインも意外に癖が無く食べやすい。2時間程度のフライトには十分な内容だし、費用対効果的には大満足。(性的な意味じゃなくて)気持ちの良い機内サービスのお蔭で今回の素晴らしい旅行を締めくくることができました。

【2015年2月 ホイアン・ダナン旅行】
1. 2015年旧正月(ホイアン&ダナン)
2. VN593 香港⇒ハノイ ベトナム航空A321のビジネスクラス
3. VN175 HAN⇒DAD ベトナム航空国内線ビジネスクラス
4. ホイアン初日の夜
5. ホイアン歴史文化博物館⇒関公廟
6. ホイアン市場とバーレー井戸の謎/
7. ほのぼのとしたホイアン民俗博物館
8. ホイアンで鑑賞するベトナムの民族音楽と伝統舞踊
9. ホイアン五大華人会館+明郷華先堂をコンプする(明郷・瓊府・潮州)
10.ホイアン五大華人会館+明郷華先堂をコンプする(福建・中華・廣肇)
11.各国ツアーの溜まり場・貿易陶磁博物館
12.日中建築文化を調和させた進記家(タンキーの家)
13.風情満点のトゥボン川をクルーズする
14.ホイアンのランドマーク的存在の来遠橋(日本橋)
15.ホイアンで食べ歩き飲み歩き(モーニング・グローリー・シークレットガーデン)
16.チャンパ王国の聖地跡・ミーソン遺跡
17.450年前の日本人商人のお墓(谷弥次郎兵衛、蕃二郎)
18.陶器作りの伝統工芸村・タンハーでろくろ体験
19.ホイアンそぞろ歩き ~昼編~
20.ホイアンそぞろ歩き ~夕編~
21.ホイアンそぞろ歩き ~夜編~
22.五行山経由、バイタクでホイアンからダナンへと戻る
23.チャンパの遺産が眠るチャム彫刻博物館
24.怠惰な一日 モンキーマウンテンのリンウン寺とミーケービーチ
25.ダナンそぞろ歩き ダナン鉄道駅~カオダイ教寺院
26.ダナンそぞろ歩き ダナン鉄道駅~カオダイ教寺院
27.長閑なダナンの町を歩く~ダナン大聖堂やらドラゴン橋やら~
28.ベトナム航空国内線A321のビジネスクラス VN103
29.毎度毎度のベトナム航空A321 ホーチミン⇒香港 VN594
30.ホイアンヒストリックホテル宿泊記(Hoian Historic Hotel)

ベトナム航空国内線A321のビジネスクラス VN103

陽も昇るの暗がりの中をダナン空港へと向かう。ノボテルからはタクシー乗っても15分でVND70,000弱(≒400円)と、空港が市内に近く移動が楽なのがダナンの良いところ。

今回はもともと05:50発のVN101に搭乗予定だったのだが、フライト前日にベトナム航空から次の便に乗るよう“指導”のメールが入った為、次便への変更を余儀なくされた。サイゴンでの乗り継ぎ時間にどうしても行きたいレストランがあるから朝一の便にしたんだけど、香港への乗継便が10:45発のVN594なんで、これじゃあホーチミンで空港外に出ている時間はない。

どうせ採算ラインまで集客できなかったから便を間引いんだろう。ベトナム航空の国内便はフライトの遅延は勿論、勝手なリスケジューリングやキャンセルの常習犯と聞いていたが、まさか自分もやられるとは。客への迷惑など屁にも思っていないのだろう。

空港に着き、VND100,000を渡すと当然のようにお釣りを返そうとしないタクシードライバー。何のためのメーターなんだ?そんなずうずうしい輩とのお釣りを巡る小さな戦いから幕を開けるベトナム中部旅行最終日。小さなことで一々疲れるのがベトナムの嫌なところ。メーターに細工してたり、前の乗客のメーターを故意にリセットしなかったり、釣銭を誤魔化したり、メーターで走っても安心できないベトナムのタクシー事情、本当に要注意です。

空港内は綺麗でびっくり。国内線はもちろん、上海や昆明、シンガポール、ソウルなんかへの便も飛んでいるし、成田への直行便も就航したらしい。ダナンはともかくとして、ホイアンやフエなんかはこれから日本人にも人気が出ること必至だろう。

ひだり みぎ
チェックインカウンターはエコノミーは激込みだけど、ビジネスの方は私一人。故にスタッフも皆さんエコノミーの方に駆り出されていて、ビジネスクラスの方はスタッフ不在で待たされる。係員は私が待っている姿をちらりと見て私の存在を認識してるはずなのに、それでも来てくれない。1分、2分、3分…5分立っても誰も来ないし声もかけてくれない。何なのこれ。もしかして私、透明人間モードがONになってしまってるのか?結局エコカウンターの一つの客がはけてから係員がやって来た。もちろん、一言目はお待たせしましたとかではなく、Where you go!!!!!…Where you Go?と疑問形ではなく、エクスクラメーション・マークが5個くらい付いた超強調。こちらからしたら怒鳴られているようで感じは良くない。どうやらここではビジ客1人よりエコ客5人の方にプライオリティーを置いてしまうらしい。

荷物検査のセキュリティーレーンも一応はビジネスクラスの乗客やロータスクラブ上級会員用のプライオリティレーンがあるんだけど、完全に普通のレーンと同様に扱われている。朝で混んでいるからってのもあるだろうけど、ベトナム航空国内線のビジネスクラスの扱いはこんなもんだと判断せざるを得ない。ベトナムのフラッグシップキャリヤとして国際線は結構頑張ってる印象だったんだがなぁ。

ひだり みぎ
非常にコンパクトな地方空港だが、荷物検査後にも一応の飲食店や土産物屋はあったりする。

ひだり みぎ
生ビールなんかも飲めたり。


せっかくなんで、ベトナム航空ラウンジにも立ち寄ってみる。期待はしてないけどね。


L字型になっていて奥は広々としているのだが、客は私一人で非常に閑散としてる。ソファは汚い&机も拭かれてないというクオリティーの低さが残念なラウンジだ。ラウンジの外は綺麗なのに…

ひだり みぎ
まぁベトナムの国内線ラウンジなんてこんなもん。


豆おこわに鶏肉おこわ。おこわ祭りでもやってるのかと思うくらい、おこわの数だけ充実してる。そして、ジェンガ風というか、皿の並べ方が特徴的。客がいないんだから無理してこんな沢山並べなくてもいいと思うんだが。


アルコールはサイゴンビールにダラットワインが置かれているが、残念なことにグラスが汚すぎてどんなオイシイお酒でも飲みたいと思えない。結局、ラウンジでは何を食べるでも飲むでもなく、搭乗時刻までひたすら読書。ラウンジの受付嬢も携帯でピコピコとゲームをしているし。ザ・東南アジアのラウンジといった感じ。

10分程滞在し、意外にも定刻通りに搭乗開始のアナウンスが入る。ゲートに行くと、前の便からの振替客の影響か、見る限りエコは満員御礼で、ビジネスクラスは私以外にビジネスマン風ベトナム人が3人。

最前列窓際席を確保。


うーん、この。古臭いんだよな、仕様もデザインも。 エコノミー席との仕切りもカーテン1枚だし。まぁA321のビジネスシートなんてどこもこんなもんなんかな。


さらばダナン。奇跡の定時出発で朝靄に包まれたダナンに別れを告げる。


ぐずついた天気だったけど、雲を突き抜けたらこの通り!

40分程度の単距離フライトなもんで、離陸後すぐに朝食が配給される。

しかしまあ、このサンドイッチ、いくらなんでもやっつけ仕事すぎだろwラウンジの残飯あり合わせをパンに乗っけてみました的な。パパイヤも硬っいし。淹れたてコーヒーが美味かったのが唯一の救いで、カフェインガバガバ摂取したった。


あっという間のサイゴン。

ひだり みぎ
やっぱりベトナムでは群を抜いた大都会だよなー。


お疲れ。ビジネスクラスは機体停止後すぐに専用のバンで移動できる。これくらいかな、国内線ビジネスクラスに乗るメリットとして感じたのは。


国内線ターミナル-国際線ターミナル間は移動が必要だけど、隣同士にあるので徒歩で5分程。ハノイのノイバイ空港みたいにシャトルバスを待つ必要もないし、徒歩移動の為の矢印もあるんで迷うことはありません。

長閑なダナンの町を歩く~ダナン大聖堂やらドラゴン橋やら~

強烈な太陽が照り付ける昼下がり、ホテルや個人商店なんかが建ち並ぶチャンフー通りの平凡な街並みの中を歩く。ダナンはベトナム第三の大都市と言っても市街地はゴミゴミしているし、寂れかけの一地方都市といった印象を拭い切れない。

こちらはダナン市民の台所・ハン市場。中はカオス・アジア☆の象徴で、日用品から果物、香辛料、野菜、衣類などが所狭しとぎゅーぎゅーに詰められている。もはや観光地化されたホーチミンのベンタイン市場とは違い、もう完全にローカル市民のローカル市民によるローカル市民の為の市場であり、目ぼしい土産物なんかを探し求めていくような場所ではない。観光客としては、せいぜい市場で買うマンゴーにかぶりついて南国フルーツの魅力を味わったり地元民の活気に触れることができるくらいか。それでもゴミゴミしたところって嫌いじゃないんでどうしても旅行中は市場に寄ってみたくなる。

ここから南に進むと見えてくるピンク色の壁が特徴的な建物、それがダナン大聖堂。なーんか普通の街並みの中にぽかーんと埋もれてる感じで結構地味。これに大聖堂の称号は与えられんわ。せいぜい小聖堂くらいが丁度よくてしっくり来る程度。特に立ち寄りたかった訳ではないが、歩いていて目の前に現れたんで思いっきり飛び込んでみることに。

パステルカラーのピンクとかwwわんわりとした色使いの建物なので妙に脱力感があるが、一応はそれなりに威厳のあるローマカトリックの大聖堂なんだと。欧州の大聖堂をイメージして来られると失望すること必至。

フランス統治時代の1923年に建てられたネオゴシック様式の建物、なんかテーマパークにある教会風建物の張りぼてみたい。もともとは地元のフランス人の為に建造されたものだが、現在では地元のカトリック教徒がミサをしたりする現役バリバリの教会なんだと。


教会前にはホイアン行きのバス停がある。ガイドブックでデカデカと紹介されているので、大聖堂よりむしろバス停の方が有名なくらい。


こいつがホイアン行きの路線バス。爽やかで可愛らしい黄色の車体と裏腹に外国人料金を要求してくる運転手の腹黒さで有名らしい。まぁ外国人価格といってもほいあんmVND50,000(≒200円強)程度らしいけど、まぁ額は関係無く足元を見られて外人料金を請求してくる魂胆が許せんわな。


バス停のある道路に面した正面の門は閉まってたけど、横の門が開放されていたので敷地内に入ってみる。なんだ、横から見たら結構奥行きあるんじゃん。でもやっぱり宗教施設というよりテーマパークのアトラクションぽいんだよな、どこか。

ひだり みぎ
キリストに纏わる絵の展示なんかもあったりする。すげーよな。水の上を歩いちゃうんだから。一説にはキリストが歩いた湖面が凍ってたなんて話も聞いたけど。

ひだり みぎ
なんか途中から映画のワンシーンを切り抜いたみたいなリアルなタッチになってるし。

ひだり みぎ
愛の宗教キリスト教。敷地内には神の完全無償の愛・アガペーがビンビンに溢れ出ている。


しかし、マリア像やキリスト像は分かるが、このホーチミン伯父さんと瓜二つのオッサンの像はなんなんだ。どうみてもホーチミンさんなんだが。余ってたのかな、ホーチミン市の像が。

ひだり みぎ
教会内ではミサが行われていて、信者が牧師様に倣って讃美歌を捧げている。1番後ろの席に座り、聖徒が描かれたステンドグラスを見ながら暫し休憩。あんまりというか全然ベトナムってキリスト教のイメージが無いんだけど、1000万人近くのカトリック教徒がいるんだとか。印象的には仏教とか共産主義ってイメージなんだけどな。

【ミサ情報】
日曜日に05:15~合計6コマのミサが行われてるほか、平日・土曜も05:00~と17:00~の2回に分けて行われている。


お隣はシスターが勤めるサンポーロ修道院。


キリストが考える人みたいになっている。ちょっと悩んでそう。


続いてハン川沿いに出る。ボチボチ歩き疲れたんで、ここからバクダン通りを北に進んでホテルに戻ることにする。


こいつは全長666メートル、ダナンの象徴ともいえるドラゴン橋。李太祖が空に昇る金色の竜を見たという伝説に因んで8800万米ドルの工費を費やして建てられた超大作で、時間帯によっては火や水蒸気を噴きよるらしい。安っぽいんだけどなー、見た感じ!


伝説上のドラゴン、さぞかし勇壮かと思いきや目が♡型だしw


そんな顔で火を噴かれたら草はえるわ。

ハン川にはドラゴン橋以外にも4つの橋が架けられている。

こちらの斜張橋は全長731mのチャンティリー橋。船の帆をイメージしてデザインされたそう。


ソンハン橋。港町ダナンらしく、でっかい船舶でも通れるように回転式可動橋となっている。


川辺にもうけられた大理石アートの展示会場。岡本太郎作品張りにコンセプトが伝わってこない迷作が並んでいる。


インディアンとかダナンに関係あるんかよ。フェザーヘッドドレスっていうの?あの頭の衣装が凄い存在感。風吹いたら飛んでいきそうだ。

ベトナム最大の商業都市な触れ込みで大都市的な先入観を持ってきたんだけど、川あり、海あり、山ありでのんびりした町だわ、ダナン。


【ダナン大聖堂】
住所:156 Tran Phu Street



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【2014年ホイアン・ダナン旅行記】






ダナンそぞろ歩き ダナン鉄道駅~カオダイ教寺院

ミーケービーチで程よく飲んだ後は、ほろ酔い気分でダナンの町をぶらつくことに。昼間っから千鳥足で知らない町を歩き回ることほどエキサイティングなことは無い。

街歩きの起点はハノイとホーチミンを結ぶベトナム南北統一鉄道のダナン駅に決定。ダナンの鉄道駅は市街地にあるので起点としてはちょうど良い。


1902年、フランス統治下で南北鉄道を建設した際に造られた古い駅舎修理改築しながら大事に大事に使用しているそう。駅前ロータリーにはディーゼルが展示されている。

ひだり みぎ
思ったより活気が無いというか、何か廃れ腐ってる。

人口100万人弱を抱えるベトナム中部最大の都市の駅の割には激しくしょぼいよなー。近隣の世界遺産都市・フエは勿論、遠くハノイやサイゴンまで繋がる南北線の主要駅の一つだというのに…時間帯の問題なんだろうか。

皆さん北に行くのかな。こんだけくっそ暑い中にあってもとにかく厚着してらっしゃる。

もう少し旅情が味わえると思ったけど何もなかったので、ダナン駅はサクッと切り上げてそぞろ歩きを開始する。
ひだり みぎ
流石は常夏のダナン、美味しそうな色とりどりの青果が町中至る所で売られている。冷蔵販売してくれたら尚良いのだが。リュウガンを一房だけ買ってちょこっとつまみ食い。蜂蜜でも塗ってるんじゃないかという甘さで美味しいのだが喉が渇く。


カオダイ教寺院を発見。

ひだり みぎ
富豪の邸宅みたいな感じで、良い感じの庭園まで作っちゃって。

ひだり みぎ


真実の目はご健在。何度見ても不気味に感じて21世紀少年を思い出して鳥肌が立つ。


急に肩を叩かれたので驚いて振り返ると、若い信者の方が立っていた。やたらとカメラレンズに収まりたがる人懐っこい若者だ。英語は苦手だけど案内してくれるみたいなことを言ってくれている。

ひだり みぎ
真実の目には決まった大きさの星が決められた数だけ描かれているんだといって、目の裏側に通される。更に目の中まで見せてもらうと、ちょうど真実の目の眼球あたりにランプが灯されている。それにしても、近くで見たらなんとチャチな作りであろう。スチールのハンガーかのようなしょっぼいフレームで形作った球体の骨格に薄い紙を巻き付けているだけだった。それこそ小学生の図工作品レベル。


こんなショボっちい図工作品レベルの代物だが、一応はこの目玉がカオダイ教徒の信仰対象になるので、お供え物としてお酒を振る舞うそうだ。もっと突っ込んだ質問を色々したかったのだが、別に今回の案内役は対外広報員という訳でなくたまたま居合わせた一般的ベトナム人なので、英語での説明は大変みたい。これが中国なら筆談ができるのだが…

ひだり みぎ

ひだり みぎ
携帯電話を使ってカオダイ教の手の組み方(?)的なものをレクチャーされるwなんか洗脳教育が始まりそうだったんで長居は無用。そろそろ街歩きを再開したい旨を伝えると、「ここに行ったら面白いイベントやってるので行ってみな。」と言って住所を渡された。3 minutes by carとのことだったので、騙されたと思って向かってみると…


なんと別のカオダイ教支部だったwww

ひだり みぎ
確かにイベントっぽいの催してるけどさ、これ、私はどうすれば??一人でタジタジしていると領主のような初老の男に声をかけられるも、言語上の問題で意思疎通が出来ず。すると、何かわざわざ英語ができる女性が招集される。30代前半くらいかな、領主の娘でアメリカで育ったそうで、英語は完璧。たまたまダナンに帰郷中だそうで出かける間際だったそうだが、折角なのでということで建物の中を案内される。


螺旋階段で二階へ。

ひだり みぎ
彼女自身は別にカオダイ教でもなんでもないらしいが、色々と聞いてみると、なんとアメリカにもカオダイ教支部があるんだとwww色んな宗教の良いとこどりのオムニバスなんて絶対アメリカじゃ受け入れられなそうだけど。本当に5分程でスクーター乗って去っていっちゃったけど、面白かったな彼女のツアー。私は行かないといけないけど、まぁゆっくりしてってよなんて言われたけど、ここでも長居は禁物。幾ばくかのお布施を領主に渡してサヨウナラ、と。

町を歩いていてまさかカオダイ教の支部を2か所も訪問する展開になるとはなwwwダナンでは石を投げればカオダイ教徒にあたるのか。



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【2014年ホイアン・ダナン旅行記】






怠惰な一日 モンキーマウンテンのリンウン寺とミーケービーチ

あーあ、チャム彫刻博物館も見終えてしまったし、ダナンはもう用無しってくらいやることが無い。もっと長くホイアンでまったりすべきだったかと激しく後悔する。うーん、、でもかといってホテルでブラブラ怠惰に過ごすのも勿体無い。と、何気なくホテルの観光案内誌をペラペラめってみると、モンキーマウンテンことソンチャ山という観光スポットが紹介されている。ダナン湾を形成する半島の山の麓にあるリンウン寺がダナンの絶景スポットになっているらしい。他にやることないし、行ってみっか、ということでタクシーを走らせる。


タクシーの洪水の中をアーダコーダと独り言をつぶやきながら走り抜ける運ちゃん。周りのバイクは急ブレーキあり急な方向転換有り、右に曲がると見せかけて左に曲がるなどというフェイントあり。こんな中を走らせるタクシーの運ちゃんはストレスも溜まってしまうのだろう、ベトナム人には珍しく禿げ散らかしていた。まだ若いのにご愁傷様。


ビーチの向こう岸にある山の麓に白い物体を発見。禿げ曰く「ビッグブッダ!」とのこと。


おー、いるいる。


ホテルから20分強で到着したリンウン寺。帰りの足も心配だったので、タクシーを待たせて見学する。

ひだり みぎ
先ず目に入るのは、寺院の前に等間隔で並置された高さ3mほどのブサイクな石造群。これは本堂の釈迦を守る18羅漢。かなーりコミカルなオッサンたちばかりだが侮るなかれ。彼らは立派な修行者達なのだ。


出た!バトゥ洞窟のハマヌーンよろしく胸を切開する男。でも、迫真の表情して痛そうだなーと思ってよくみたら、胸(というかお腹)を切り開いてるんではなく、仏陀が腹に浮かび上がってるwwwどんなカラクリだよ。ホクロみたいなもん?

ひだり みぎ

ひだり みぎ
本堂の裏手に廻ると金色の千手千眼観音像が祀られていて、全ての者に救いの手を差し伸べるというこの像の前では、お供え物を差し出し熱心にお祈りをする参拝者も数多い。確かに御利益ありそうな雰囲気なんだけど、観音様が座る台座を支える奴が気色悪いんだよなぁ。なんでそんな毒に冒されたような肌の色になっちゃったん??


本堂を出て山の麓を徘徊。日差しが強烈で肌が痛いけど、空気は澄んでいて居心地は悪くない。

マウンテンビューの反対側はオーシャンとダナンの町ビュー。ダナン市内から五行山、遠くはチャム島や水平線まで見渡せる絶景スポットだ。やっぱり港町って良いよなーって、無性に惹かれてしまう。

ベトナム戦争時には南ベトナム最大のアメリカ軍補給基地がダナンに置かれたこともあり、戦争被害も甚大だったと聞く。しかし、こうしてダナンの町を眺める限り、ベトナム戦争の痕跡は全くない。世界でも有数の美しいビーチと評されるミーケービーチがあり、ハン川には新しく美しい橋が次々と掛けられていて、ダナンの町は一大リゾート地に変身しようとしているのが伺える。フラマやクラウンプラザなんかのカジノホテルなんかも出来てたりするし、ダナンは今後もベトナム中部最大の都市として観光業も発展していくだろう。


で、最後になったが、こちらが海と街を優しく見守る巨大な観音像。直径35mの蓮華座に立つ高さ67mという巨大さはベトナムで最大の像になるそうだ。何とも福々しいご尊顔。

一通りお寺を見回った後、帰りは運ちゃんにビーチで降ろしてもらう。

何か色々浮いている。

ひだり みぎ


この桶みたいな竹編みのカゴ舟に入って海水にプカプカ揺られるのがオツらしい。

ひだり みぎ
ミーケービーチ。申し訳程度に椰子の木も植えてあったりビーチパラソルやチェアーが出ていたりと、まぁ適当に頑張れる範囲で頑張りましたよという印象。フォーブス誌でも地球上で最も魅力的なビーチ6に選定されたなんて情報もあったので期待もしていたが、プーケットなどを想像して行くとがっかりすること必至。風は強く波も荒いからかサーフィンはおろか泳いでる人も少なく、殆どの人は延々と続く黄銅色の砂の海岸に沿って建つレストランやカフェ、砂浜のビーチチェアでまったりして過ごしてる。


ビーチチェアで横になって日光浴してたら金取られた。100円くらいだけど。料金徴収されたついでにビールも注文。Biere LARUE(ラルービール)330mlが1缶VND12,000(≒40円)と、ボトル水と同じ価格で売られていた。こりゃあ水が如くビールをがぶ飲みしてしまう。

てなわけで、何ともゆるーい締まらない一日である。この後どうしよう。


Chua Linh Ung
住所:Bai But, Son Tra, Da Nang



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【2014年ホイアン・ダナン旅行記】