搭乗記 ロイヤルヨルダン E195ビジネスクラスとアンマン空港RJラウンジ

2019年記念すべき一発目は元旦フライトのロイヤルヨルダン便。アンマンからクウェートへと飛んできます。


西から東へアラビア半島横断フライト。


カタール航空で半島の東から西に飛んだ際は迂回コースを飛んで4時間半近くかかったけど、ヨルダン⇒クウェートはほぼ直線最短距離で飛ぶので2時間のフライト。オンタイムで入国もスムーズだったらワンチャン今晩の宿泊先でのイブニングカクテルサービスに間に合うか!?


死海からアンマンの空港へはクラウンプラザ前で拾った僕は良い人アピールが激しい運転手の白タクで。運賃24ディナール。始めは50ディナールと言われたけど、ディナールでの手持ち残金が24ディナールと伝えたらあっさり24ディナールでディール成立。正直に手持ち金を申告せずに、ダメ元で残高10ディナールって言ってみたら良かったか。

出発するなりヨルダンの魅力を一方的に語りだす自称良い人。その柔らかい語り口と裏腹に運転はワイルド。砂漠の真ん中に延びるハイウェイを120kmで爆走し、死海を出て1時間足らずでアンマンクイーンアリア国際空港に到着した。
ひだり みぎ
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無骨なシーリングが妙にしっくりくるアンマン空港。正月だからか全然人がいない。町でも旧市街地の一部のエリア以外ではあまり人をみかけなかったけど、何?みんな冬眠してるの?

チェックイン

今回利用する航空会社はもちろんアンマンを根拠地としたロイヤルヨルダン航空(RJ)。RJの本丸ラウンジが楽しみなので、しょっぱい死海での朝食は食べずに空港へとやってきました。古事記精神全開ですみませんの。


チェックインは、クラウンクラス専用カウンターが入る一室でゆったりと座りながら。遺影チックなヨルダンロイヤルファミリーの写真に見守られながらチェックイン。「どこに行かれるのです?」いやいや、クウェートへの直行便だしクウェートでしょ。「何でクウェート?もっとあるだろ?ドバイとか…」機内でも「は!?クウェートに行くの?何しに?」みたいな感じのやりとりがあったくらい、クウェートに観光で行くのはあり得ない選択肢らしい。確かに、自分も何故クウェートに行くのか聞かれると回答に窮しますw 「〇〇に行く」って言えるよな観光地も世界遺産もないですからね。


搭乗手続きを終えた後は、クラウンクラス専用部屋にある保安検査と出国審査で制限エリアに入れる仕組み。



やっぱRJのロイヤル感あるセンス好きだわー。

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チェックインカウンターでの搭乗手続きから保安検査、出国審査までビジネスクラス専用のレーンで一直線に繋がる無駄の無い動線。通路の壁にはRJのフィロソフィーや歴史に関する展示品が掲げられていたりと、中々に面白い作りになっている。


レバノンから来て感じるのは対レバノン人比での人々の顔の薄さ。これがまた、アラビア海側のクウェートに行ったら違ってくるんでしょうね。

ロイヤルヨルダン航空 クラウンラウンジ

出国審査通過後は免税店群をまっすぐ抜けてロイヤルヨルダン空港の本丸ラウンジへと直行。金に物をいわせた豪華ラウンジで有名な中東系キャリア、しかもワンワールドにも加盟する実力のある航空会社の本丸ラウンジですからね。知名度の低いレバノンベースのミドルイースト航空のラウンジが立派だったということもあるし、期待が高まります。



ラウンジ入口に通じる専用エレベーターで2階へと移動…って、年越したのに、まだクリスマス祝ってんのかよ!

ひだり みぎ
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無駄に広っ。吹き抜け部分以外の2階全体がラウンジというマジキチぶり。混むときは混むんだろうけど、この時はワイ以外に2-3人の利用客がいる程度という無駄さ加減がもうね。

ひだり みぎ
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ミールは完全なるローカル飯。


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ドリンクは無人のバーカウンターで。アルコールはヨルダンワイン赤、ヨルダンビール2種類、各種スピリッツと、まあ最低限は揃ってる印象。


アンマンの町並みと同様に色彩に欠けるヨルダン飯をかっ喰らう。見た目はアレだけどチキンビリヤ二はまぁイケる。


そして、周りの人の見様見真似でよそってみた3時のおやつならぬ3時のメッゼ。ちょっとローカル色が強すぎる献立なんで、日本人ウケは悪いかもっすね。

フライト:ロイヤルヨルダンE195 アンマン⇒クウェート

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荒れ果てた大地、武骨な空港にマッチする真っ黒い機体が滅茶苦茶良い味出してます。


バスもビジネスクラス用は黒で徹底。中東御三家と比べるとカスみたいなエアラインで人気が低いのも納得なんだけど、でもなんか個人的には好きなんだよなーロイヤルヨルダン。


アンマン⇒クウェートの距離は730マイルでフライト時間は2時間。大阪-那覇間程度の距離なもんで、機体は小型のエンブラエル195でした。もちろんTechLionで話題の最新鋭機E195-E2ではありません。


ビジネスクラスは1-2のアブレスト。1側を選べば隣席が無いのでソロユースに向いている。


ただ、やっぱり機体は小さいのでオーバーヘッドコンパートメントにバックパックが入りきらず。詰めて詰めて押し込んで、なんとかギリギリ入ったところでプッシュバック。

今回の空の旅の客室乗務員様は真っ赤で情熱的な制服がお似合いの熟熟マダム。

「メッゼとはこう盛り付けるのだ!」とばかりに美しく盛り付けられたメッゼ。マダム曰く、“渾身の力作”だそうで、味はおいておいて確かにカラフルで美しいのは美しい。ラウンジで自分が盛り付けたメッゼとは大違い、流石マダムです。


デザートはRJ機体に負けじと真っ黒い特濃チョコレートケーキ。舌に絡みつくねっちょり特濃ダークチョコ、外で買ってきたのをそのまま出してるだけなんだろうけど、これは中々美味かった。

そりゃ中東御三家と比べると格下感は否めないし、飯はローカル色強め、更には良くも悪くも緩~い感じの対応が目立つ地上スタッフなどなど。評判悪い理由も分かるんだけど、なんか好きなんだよなーロイヤルヨルダン。
あっ、自分ロイヤルヨルダンの回し者ではありませんのでw

搭乗記 ロイヤルヨルダン航空 ベイルート⇒アンマン ミドルイースト航空ラウンジ

この日はレバノンのベイルートからヨルダンのアンマンへと飛ぶ。

レバノン市街地のホテルから空港へはホテルが手配したタクシーで。

04:50発のフライトの為、眠い目をこすりながら02:55にホテル発。往路のようにタクシーの運ちゃんの後出し的な値上げ要求をされることもなく運転手と別れて真夜中の空港へ。

ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港はミドルイースト航空の本丸ということもあって空港内の壁一面MEA MEA MEAとミドルイースト航空のロゴだらけ。ロゴのレバノン杉がクリスマスツリーみたいでシーズン感たっぷりです。
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今回飛ぶベイルート⇒ヨルダンの飛行距離はたかだか148マイルで、東京-名古屋区間より短い超短距離フライト。MEAもデイリーで3発飛ばしているみたいですが、ワンワールド厨の自分のチョイスは勿論ロイヤルヨルダンで。

以前に香港⇔バンコクの以遠区間でお世話になったRJ。海賊船風の真っ黒い機体がワイは好き。


ガラガラのカウンターでパパっとチェックインを済ませてラウンジへ。

おっ、カタール航空ラウンジもあるやんけ!と思い乗り込むも、QRラウンジは自社便搭乗客専用。ワンワールドエメラルドの印籠が効力が発揮されず入室を拒否られる。

ミドルイースト航空 Cedar Lounge

ということでセカンドチョイスのMEAラウンジへ来たのだが、これがもう凄かった。良い意味で期待を裏切ってくれました。
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3,000㎡超で450もの座席が用意された大型ラウンジ。規模もさることながら、中東とは思えぬ垢抜けたスタイリッシュさに度肝を抜かれやした。


中央のホールのド真ん中にはレバノンの国章や国旗にもあしらわれている杉の木が。なんかもうスケール感が違います。

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そしてラウンジ内に散りばめられたこのアートコレクションの数々。バールベック遺跡での出土品とか、左官壁アートなんかとは比べものにならない考古学的価値を持った展示品が普通に置かれててビビる大木。

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ミドルイースト航空なんてお堅いイスラム圏の弱小航空会社風な名称と、ビシッと決めたスタイリッシュなラウンジとのギャップがやばい。ほんと、ミドルイースト航空のラウンジなんて、全くもって期待してなかったすからね。


お酒も勿論振舞われるし、シャンパングラスにもレバノン杉がワンポイントであしらわれてたりとセンスの良さが光ってます。禁酒なんてくそくらえ!

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ただ、ミールは朝食仕様だからかホットミールは殆ど無く、全体的にショボめ。


ホットミールはカレーと春巻だけで美味しくもなさそうだったけど、何故だかマンゴーがぷりっぷりしててめちゃくちゃ美味い。MEAラウンジのマンゴー、是非ご賞味あれ。

フライト


胃袋を満たしてからゲートへと向かうと、既にラストコールで既に皆さん搭乗を終えているのかゲートには乗客が誰もいなかった…

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と思ったら、単純にガラガラなだけだった。ビジ席は12席あって吾輩のみ、エコ席の方も数える程しか乗客がいなくて笑っちゃうのを通り越して心配になるレベル。CAさんは、完全オフシーズンな上にこの時間帯のフライトなんでこんなもんですよーってサラっと言ってましたが…

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目覚まし代わりの特濃アラビックコーヒー。メガシャキガムの1000倍効くね。カフェインの錠剤なんかも可愛く思えるくらい強烈な一杯で、眠気など一瞬で吹っ飛びました。


眠気も吹っ飛んだところで定時通りのテイクオフ。


そして離陸直後に特濃コーヒーをもう一杯。早朝5時前発の超短距離便でこれだけ食べさせてくれるロイヤルヨルダン航空に胃袋が歓喜。羽田-名古屋間より短いフライトだと聞いていたのでビールでパンを流し込むように大急ぎでガン食いします。


ところが、なかなか高度が下がらないなーと思って地図見たらイスラエル上空絶拒コースを飛んでてめっちゃ遠回りしてた。羽田から名古屋に直で飛ばずに富山・大阪をグルーっと周ってから名古屋に行くような見事な三角飛びが披露されて困惑するワイ。ドーハからベイルートに飛んだ時もサウジアラビア・バーレーン・イラク・シリアの上空の迂回コースを飛ばされたり、ほんと中東情勢複雑すぎ。


そうこうしてるうちに朝陽まで昇ってきたし。ただでさえ数えるくらいの乗客しか乗せてない大赤字フライトなのに、こんなに大回りする羽目になりRJも涙目ですわ。

結局、ベイルートを発ち2時間半後の06:20にアンマンに到着した。

アラビア語のスターバックス、イェイ!

ロイヤルヨルダン ビジネスクラス バンコクー香港 A330 RJ182 搭乗記

ロイヤルヨルダンでバンコクに来て、本当に何もせずにロイヤルヨルダンで来た道を戻る。せめて有給をくっつけてもう一泊すべきだったか…。根性の無い自分にはタッチ100連発修行みたいなマネは絶対にできんわ。

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チェックインカウンターに着くと、往路と同じく酷い閑散ぶりに心配になる。これだけ広々としてるのに他に手続きしてる客が一切いないというwww。これはきっと、アンマンから通しで香港に向かう乗客で満席になっていて、バンコクからの乗客を拾えない状況に違いない。そうに決まってる。

私「チェックインをお願いします。他に搭乗手続きをされている乗客がいないようですが、今日はアンマンから香港に向かう乗客が多いのですか?」
係「席はどちらになさいますか?本日のC席はあなた以外にもう1名だけですので、好きなお席をどうぞ!空いてますよ~」
うーん、この…。

適度にヤル気の無い緩~い感じで搭乗手続き終了。

ラウンジインビを見ると、RJはワンワールド所属ながらラウンジはスターアライアンス系のTGラウンジ指定。これはTGのロイヤルファーストラウンジ来たかぁぁぁと一瞬歓喜したが、残念ながらワンワ最上級のエメラルドの印籠はスタアラFクラスラウンジに対して効果ないとのこと。


国際線ターミナルのTGラウンジはコンコースC・D・Eの3か所で、営業時間はそれぞれ05:00–翌02:00。今回は本館DコンコースのFクラスラウンジが使えないので、出発ゲートに近いコンコースEのロイヤルオーキッドラウンジの世話になることに。

コンコースE ロイヤルオーキッドラウンジ
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うーん、内部は決して大きくはないけれど、モダンで機能的。ロイヤルシルクラウンジと比べるとTG要素が薄いかな。

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仮眠室が用意されているのもポイント高いし、同じくスタアラ系であるANAの利用者用にニュースウィーク日本語版やゴルフダイジェストなんかも用意されている。


コンコースDの本館ラウンジは無いシャワーも完備。

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ドリンク。

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食べ物も、包子やパイなんかのジャンク系軽食やサラダ・カットフルーツ等が一通り揃っていて、機内食までの繋ぎには十分な内容となっている。

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一通り食べてみたけど、一番のおススメは完熟パパイヤで、次点は変わり種で興味本位で口にしたトムヤンクンロール(仮称)か。薄緑色をした生地にトムヤンクンの具材を詰め込んで巻いたタイならではの簡易料理なんだけど、辛さがマイルドで個人的には意外と食べられた。でも、10人食べて9人は不味いというような珍味なんだろうなとは思う。

ご搭乗
ぼちぼち腹を満たしラウンジ近くのゲートへと向かうと、ちょうど機内からアンマン-バンコク区間の乗客が50名程降りてきた。アンマンからバンコクまでの乗客は機内に残ったままの状態で機内清掃が行われるらしい。

バンコクからの搭乗客は自分を含めて僅か9名。機材は283人が乗れるA330、こりゃあさぞかしアンマンから通しで香港に向かう乗客が多いんだろうなぁ。


機材は往路と同じくA330。

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結局、背面中央の大きな穴の使い道は分からず終い。靴や鞄を入れるには小さすぎ、ボトル水を入れるには大きすぎ、書物を入れるには形が悪い。

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座席周りの使い込まれた感が凄い。A330は2018年に退役を予定しているらしいし、B787が導入されるまで思いっきり酷使し倒されたんだろな。


往路便との違いで言えば、今回はアラビアンコーヒーのサービスが提供された。フルーティな甘酸っぱい香りにシナモンのようなスパイシーで苦みのある味が強烈で、一気に眠気が吹き飛ぶパンチの効いた一杯だ。

コーヒーを飲み終わるとドアクローズ。え???エコノミーの方も乗客殆ど乗ってませんけど!??
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こんな莫大な燃料を使って空気を運ぶ空気輸送、フォワーダーの管理職の方々が見たら大激怒だろ。本当にこんな搭乗率で飛ぶんかよ。


飛んだ。

エコノミーの方もこんな調子ですわ。

ガラガラもガラガラ。

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搭乗率は多めに見積もっても1割強程。ド田舎のローカル鉄道かよ。

CAもこんな状況では弛んでしまうのか、ギャレーのカーテンを閉めた中で延々とお喋りに興じてしまっているようだ。それに、機内食の準備もなっていない。
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ネタとして選んだレインボーパスタは無く、次いで頼んだビーフテンダーロインも準備されてない。確かにわずか数名のC客に対して4つの選択肢を持つというのは効率が悪いんだろうけど、選択肢に載ってる以上は1つづつでも用意してもらいたいじゃん。こんなんなら、始めから頑張って4つも選択肢を設けんでいいのに。

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結局、スイート&サワーチキンを選択。サラダも含めて冴えない味だった。

食後はコーヒーのせいで眠れなかったので、ペトラ遺跡に関する機内動画を鑑賞。ペトラ遺跡がヨルダンにあるとは知らんかったわ。
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うぉー、遺跡すげぇえーって興奮してきたけど、残念ながら動画を見終えぬうちに機体は香港へと降下を開始。帰りもあっという間の2時間半だった。

昨晩21:25に香港を発ってから24時間以内の帰還、あっという間に過ぎ去ったアラビアンな週末だった。飛ぶだけの為の発券は金の無駄だと後悔の念にも苛まれるんだけど、それでも辞められないんだよな~。

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今回登録したJALマイルは、搭乗後1週間で問題無く加算されました。

ロイヤルヨルダン ビジネスクラス 香港ーバンコク A330 RJ183 搭乗記

この週末は久しぶりの香港滞在だったんだけど、無性にどっかに飛んで日々の鬱憤を晴らしたく、思い付きでRoyal Jordanianに乗ってみることにした。Royal Jordanianはロイヤルなジョーダンさんのことじゃない。日本語表記だとロイヤルヨルダンとなり、つまりヨルダンの国営フラッグキャリアのこと。ヨルダンといっても微妙にサッカー代表が強いことや死海があることくらいしか知らんし、RJのホームページ見ても人気爆発中の中東系御三家の亜流っぽく見えるんだけど、地味~にワンワールドに加盟してるので前から気にはなってたんだな。

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ホームページからもほとばしる亜流感!

ヨルダンの首都・アンマンベースのロイヤルヨルダン。とは言っても週末だけだと流石にアンマンタッチは不可能。ということで、今回はサクッと以遠権区間の香港-バンコクだけツマミ食いさせてもらうことに。以遠権狙いだと他にもバンコク-クアラルンプールや広州-バンコク路線でもRJ便でお安く試乗可能。
土曜日:21:25 Hong Kong – 23:25 Bangkok
日曜日:15:25 Bangkok  – 19:00 Hong Kong
機材は当時はA330だったけど、今は最新鋭の787が飛んでいるようだ。運賃は込々6万円弱で、獲得マイル及びFOPは往復で2,622。ホント飛ぶだけ為の利用で金の無駄遣いと思われるかもしれんが、こうした現実逃避をチョイチョイ入れてかないと精神が追い込まれてしまうので仕方ない。

土曜日、野暮用を済ませてから空港へ向かう。一応は自前のチェックインカウンターが用意されているんだが、利用客の姿は疎ら。
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クラウンクラスパッセンジャー様とか呼ばれて「!!?」ってなったけど、RJではビジネスクラスのことをクラウンクラスと呼ぶらしい。Clown(ピエロ・道化師)じゃなく、Crown(王冠)ね。王冠クラス。ヨルダン王室航空の王冠クラスとか、これだけで格好良くてテンション上がるわ~。


王冠クラスパッセンジャーの私が次に向かうはラウンジ。RJの指定ラウンジはクレカラウンジのプラザプレミアムだったけど、ワンワールド特権を行使してキャセイのWing Fラウンジに乗り込みデブ活することに。とは言ってもディナーは食べてきたので、スイーツに絞って食い漁る。

シャワーまで浴びさせてもらい、さっぱりとしてからゲートへと進む。

ゲートに目的地アンマンと書かれてて一瞬焦ったが、どうやら経由便ということで「アンマン」と「バンコク」が交互に表示される仕組みになっているようだ。今回は生憎バンコクまでの旅だけど、死ぬまでにはアンマンまで飛んで、死海に浮かびながらプカプカと朝刊を読んでみたいものだ。

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遠いアンマンに思いを馳せつつ何気なくゲートの外に目をやると、夜闇に浮かぶ深いチャコールグレーのロイヤルヨルダン機の御姿が!

RJオフィシャルサイトから画像を拝借。A319だけど。

黒船のようというか海賊船のようというか宇宙戦艦のようというか、なんだかキャプテンハーロックが乗ってそうで格好良い。

乗客数は40人程だろうか。優先搭乗は私ともう二人だけで、私が先陣切って機内に乗り込むことに。
待ち受けるは、黒いスーツ+赤ネクタイにダンディーな笑顔が眩しい丸顔マリオ髭の中東シニアパーサー。乗客数が少ないからか、わざわざ座席までエスコートされ、すかさず「Welcome on board! Enjoy!」と屈託のない笑顔でおしぼりが渡される。搭乗から着席までの間、ここまで丁重にされたことはJALでもないぞ。
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A330のクラウンクラスは2×2×2の6列で24席、エコノミーは2×4×2と2×3×2の組み合わせで259席となっている。シェルタイプなんで前席の背もたれが倒れてくることはないのだが、シートモニターは背面設置ではなく横から引っ張り出すタイプ。

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シート周りも広々とゆとりがあるし、リクライニング角度もフルフラットに近い位置まで倒れてくれる。遠くアンマンまで飛ぶんだから、これくらいの座席がなきゃ疲れるわな。

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充電ポートもあるし、収納スペースもまずまず。

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リクライニングを調整する電動スイッチはコンソールに。いかにも電動という、すっごいぎこちない動きでリクライニングしてくれる。

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テーブルとモニターは共に引っ張りだすタイプ。


ヘッドフォンはノイズキャンセリング風。質感が安っぽい。

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着席して暫くすると、赤ジャケット赤スカートに黒い帽子という井出達の女性CAにより水っぽすぎる林檎ジュースと機内食メニューが配られる。エキゾチックな制服が魅力的ではあるんだけど、てっきり小泉が前に被ってたクーフィーヤみたいな恰好で来るかと思ってたわ。


これ…ではなかった。

それでも機内はアラビアンな世界、ザ・アラビアンナイト。

ゆるーいアラブ風クラシックミュージックが流れる機内の雰囲気を楽しんでいると、直ぐに出発の時間がやってきた。以遠区間とはいえ、ホント心配になる搭乗率だ。

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ここから二時間半の時間を満喫すべく、真っ暗に消灯された中で機内エンタメを楽しむことに。


One Night in Jordan。旅行ガイド的な番組かと思いきやヨルダン人ピアニストによるライブオーケストラのMVだった。それでも、普段聞くことのないアラビアンテイストのミュージックを思いのほか楽しめてしまう。


Zade Dirani氏のOne Nigt in Jordanの中の一曲、その名もアンマン。

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アラブ音楽に続いてやってきたフルーティー過ぎるヨルダンワインと機内食。なんでヨルダンでワイン作ってるんだよ!ってマリオに突っ込んだら、国王がグルメさんというトンデモ回答が返ってきた。


フレッシュフルーツサラダ・ビーフパストラミ・小海老のレモンソース和え・サーモン・フルーツタルト・ブラウニー。メニューの白紙部分が大きすぎて草生えるわw

ドリンクリストはこちら。
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そんなこんなで楽しんだ2時間半のアラビアンナイト。

クラシックのかかる優雅な空気の中での中東マリオによる歓待、そしてヨルダンワインにミュージック…。もちろんプライオリティパスも貰えるし、往路は満足度の高いフライトとなった。復路は特に印象に残ってないのだが、せっかくなんで追って搭乗記をアップします。