ジャカルタのタクシー事情

ジャカルタ出張時の移動の足は基本的にはタクシーである。ジャカルタのタクシー会社は数多くあるが、blue bird社のblue bird とsilver bird 以外のタクシーではトラブルが絶えないというのが定説である。

●トラブル例

①遠回り
・こんなの序の口。

②メーターで走らず、到着後に不当な金額を請求。
・これは韓国でも旅行中の日本人主婦が2kmの走行で2万円相当を請求されたとニュースになってましたね。

③内側からはドアが開かない構造になっていて、閉じ込められた上で裏道まで連れて行かれる。そこでトランクに潜んでいた運転手の仲間が凶器をもって現れ、身ぐるみを剥がされる。

①と②はまだしも③なんて本当に笑えない。乗客が殺害されるケースもあるらしい。

そこで、まあ他のタクシー会社よりはマシというblue bird系列のタクシーをご紹介。私は決してblue bird社の回し者ではありませんよ。

●blue bird
Blue_Bird
・その名の通り青いトヨタ製の車体が目印。

町中至る所で走っています。最近、別のタクシー会社がブルーバードの車体デザインを真似たらしいので、不良パクリタクシーとの識別が必要。

・タクシーの運ちゃんが陽気
私はタクシーの中でもパソコンを広げて仕事をすることが多いのだが、運ちゃんが空気を読まず片言の英語で話しかけてくる。それも、一人や二人こういうフレンドリーな運ちゃんがいるとかのレベルではなく、十中八九、こういったちょっかいを出してくるお茶目な運転手である。

彼らが決まって言ってくるのは

『Mr! シンガポール人か!』

『Mr! 何歳だ!』

『Mr! 結婚してるか!』

『Mr! 収入はどれくらいだ!』

『Mr! どんな女性が好きか! インドネシアの女性は好きか!』

プライベートなことばかり…適当にあしらってもお構いなしに客の個人情報を詮索してきます。中にはインドネシア語の歌をアカペラで聞かせてくれるような輩も。

・初乗りは6000ルピア(約60円)

●Silver bird
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・黒塗りのベンツ若しくはトヨタ。ブルーバードの高級版です。

・初乗り12000ルピア(約120円)若しくは15000ルピア(車種によって異なる?)と中国広東省内のボロタクシーより安い。

・空港からジャカルタ市内まで40分ほど走って180000ルピアとゼロの多さに騙されるが、実際は1800円程度。ジャカルタ⇔Bekasiにある工業団地までの往復+8時間拘束だと10000円ちょいかかる。

・予約可能で時間きっちりに待機してくれている。ドライバーは流暢な英語を喋り、空気も読める。

・領収書あり。(手書きですが…)

●その他(バジャイ)
ひだり みぎ
今回泊まったMangga Dua地区に多く走っていたオンボロ電動三輪車。近距離5000ルピア、中距離10000ルピアだそうだが、余りの車体の老朽っぷりに、お金をもらっても乗りたいとは思わない。

まあやっぱり移動の手段はblue birdタクシーが鉄板かと思います。市内どこでも捕まりますし、安くて安全。海外では何かあってからでは遅いので、異国滞在中は安全を心掛けて行動するのが一番です。

ジャカルタ北部のホテルとマンガドゥアモール

今回の滞在先はジャカルタ北部のマンガドゥアにあるLe grandeurというホテル。マンガ ドゥアはローカル色の強いショッピング街で、ホテル近辺もちょいとゴミゴミしていて下町感に溢れている。

●利点
①Mangga Dua Mallというショッピングモールに直結している。このモールは更にITC MANGGA DUAという道路を隔てた反対側のモールにも連結橋で繋がっており、買い物には至極便利。

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Mangga Dua Mall。その様子はまるで秋葉原。小規模個人経営系の家電、オーディオ、偽DVD屋が所狭しと立ち並んでいる。イメージガールみたいな美女がいたりするのもどこか秋葉原っぽい。

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ITC Mangga Dua。Mangga Dua Mallとは道を隔てた対面にある。行ってみると夕方6時にも関わらず殆ど店じまいをして驚くほどの閑散ぶり。

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↑朝は意外と早くからやっている。1階は鞄メイン、2階は眼鏡メイン。3階~6階は服メイン。常夏のジャカルタだが、ダウンジャケットなども売っていた。とにかく狭い通路が人で埋め尽くされている。

ひだり みぎ
1階では所狭しと鞄が置き売りにされていて、激安品の取り合い戦争のような状況を呈している。

卸売価格で安いため、ここで調達して他所に売りさばくという、せどり的なことをする商人も多数いるらしい。Tシャツとかは300~400円程度からと確かに安い。一方で、ポロシャツやカーディガンは1000円以上した。(外国人価格?)

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『コリアンデザインベリーグー』とシツコク進められたカットソーを約2000円で掴まされる。タグ表示は300 RMB(≒4000円)と書いてあるので中国向け輸出品が流れ着いてきたのであろうが、価格的には得をした。また、合わせてMontblancのパチ物ベルトを1000円で購入。中国よりは安いかな。美人に購入を迫られると断りきれない自分が情けない。

他に下着が足りなくなってしまったので男性用下着のお店も覗いてみたが、殆どがピッチピチのブーメランパンツばかり。インドネシア人の下着嗜好に衝撃を受ける。
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・Mangga duaには他にも近くにカルフールやMangga Dua Squareというモールがあり、『Jakarta’s Shopping Haven(ジャカルタのショッピング天国)』の名に偽りなし。

②ジャカルタのホテルには珍しくバスタブ付き!
出張で疲れた体を癒すにはバスタブが重要。

③部屋からの眺めが良い!
画像では伝わりきらずに残念だが、部屋から眺める大都会・ジャカルタの景色を満喫できる。
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●難点
①インターネットが有料である。殆ど出先にいてホテルにいる時間が少ない私は1時間単位でネット通信料を払っていたが、ロビーのレストランでドリンクを頼んでネットに繋げた方が安いので、メール送受信はロビーで行った。そう、私の財布の紐は硬いです。ちなみにwifiは24時間で130000(≒1300円)

②バスタブはあるがシャワーのヘッドは固定で水圧も弱し。

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部屋の様子。深夜00:30とチェックインが遅れたこともあり、ツインを予約したにも関わらずダブルしか空きが無いと言われた。

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ロビーは広々としていて快適。

一泊7000円程度ですのでコスパは非常に高いかと思います。

都営三田線inジャカルタ

昨日の深夜にジャカルタ入りしてへばりながらも今日の任務を終えました。

ジャカルタは渋滞が醜くだいぶ時間に余裕をもって出発しなければならない。渋滞無しでは30分で行けるところが平気で2時間かかったりする。
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歩いたほうが余裕で早い!!!!

今日もだいぶ余裕をもって早朝に出発。案の定、朝のラッシュで車が動かない。そんな時、窓越しに走り抜けていく電車を見ると、、、、、

んんんんん!!!!海浜幕張行き!!!!!!!!!!?

余りに急でカメラに収めることができずに無念だが、確かに海浜幕張行きが通りすぎたんです!!!何か車体の色は変わってたけど、確かに海浜幕張行きと書いてたんです!!

何という違和感。ジャカルタを海浜幕張行きの電車が走りすぎていく姿が余りにシュールすぎて忘れられず、客先到着開口一番お客さんに聞いてみました。

すると、確かに日本のODAの一貫で日本の中古車体がインドネシアに送られてきて使われてるそうで、西高島平行きの都営三田線とかも普通に走ったりしてるらしい。送られてくるのは日本で引退した旧式のものだが、インドネシアではジャカルタ近辺の通勤人口に対して車両が圧倒的に不足している為、車両の贈与は非常に感謝されているらしい。

それにしても東南アジアに出張する度に日本の対外ODAに関して考えさせられる。戦後賠償の意味合いも含まれているのだろうが、東南アジアのあちらこちらに日本の援助で建った橋やら鉄道を多く見せられ、発展途上国のハード面の整備に貢献してきてるんだと実感させられる。そして、その支援にかかる費用の主要調達源はもちろん我々国民が納める血税であろうが、税金がどう使われているかも詳しく知らない自分が同時に情けなくなる。

今後のODAに関しては支援対象国の貧困レベルや支援の必要性ではなく、その地に眠る資源埋蔵量や、インフラ整備から得られる将来的なリターンという経済的な要因で、支援資本の投入先と投入量を決定すると民主党は公言してた。う~ん。昔から日本のODAの殆どは食糧支援などの人道的支援じゃないし、社会・経済インフラを整備して日系企業進出のための基盤造りのため、支援の名のもとに行われた先行投資だったと思うけどな。結局、100%利他的な国家レベルの援助なんて存在しないし、前から支援前には営利団体同様、費用vs将来の見込み利益をまとめてきっちりと稟議書を通してたんだろう。 

さて、それではぼちぼち客先との食事にでかけてきます。