ホリデイインエクスプレス ジャカルタ インターナショナルエキスポ 宿泊記

今回のインドネシア滞在は結構な長期戦となったので、週末を使ってアコーとSPGの修行計画をホテル代の安いジャカルタで遂行することができた。残るはIHGのターゲットプロモの「ホリデイインエクスプレスブランドに2滞在で15,000ポイント」という条件を片付けるのみ。ということで、15,000ポイントの為にホリデイインエクスプレス ジャカルタ インターナショナルエキスポに泊まることに。

ジャカルタのホリデイインエクスプレスはWahid HasyimThamrinPluit CitygateInternational Expoの四箇所。まぁホリデイインエクスプレスなんてどこに泊まっても同じクオリティなので、一番安かったHIEXエキスポを選択した。一泊3,700円だったかな。

マンガドゥアから車で10分弱。JIEXPOへは徒歩圏内というエキスポ利用客向けの立地で、歩いて行ける距離にはHoliday Inn Jakarta Kemayoranもある。
HIEXの特典宿泊が20,000ポイントに対し、上位ブランドのホリデイインは15,000ポイント、ジャカルタのクラウンプラザが20,000、インタコでも25,000。HIEXが20,000という歪なポイント設定になっているのは驚いたわ。平均宿泊費を考えてもHIEXは10,000ポイントが妥当なところだろう。

2015年度オープンと真新しいようで、建物自体は近現代的でイカしてる。一階にはスタバまで入居してるし。

ひだり みぎ
ロビーも開放的で、ホリデイインエクスプレスにしては珍しく洒落っ気全開ムードの造り。これが3,000円台ならコスパは良いと思うし、宿泊費が安いだけに余計に無料特典20,000ポイントというのが不自然な過大評価に感じられる。10,000ポイントが妥当だろう。

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パブリックスペースにはジム・セルフランドリールームも完備。

HIEXってテキトーな機械的作業だけでチェックイン業務をやっつけるスタッフも多いんだけど、ここは新しいホテルだけに気合に満ちているのか、フロントスタッフもフレンドリーでIHG会員へのレコグニションも凄い。インターコンチネンタルジャカルタではゴールド会員にもラウンジアクセスが与えられるなんて耳寄りな情報もあるし、ジャカルタではIHGメンバーへの優遇が凄いのだろうか。

スパイヤ様、通常は予約もできないスイートルームをご用意いたしておりました~。なんて言ってHIEXには稀な居間と寝室が分かれた部屋があてがわれた。

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家具やアメニティ類は一般的なホリデイインエクスプレスと変わらず。


特筆すべきはクリーニング代金の安さ。セルフランドリーも出来るけど、外注のクリーニングを頼んでもすこぶる安価。外注に出してスーツ2pcsのドライクリーニングがIDR55,000(≒JPY470)とか…。ノボテルマンガドゥア同様に生地がボロッボロに傷んで返ってくるのではと恐ろしくて逆に使えない。

ひだり みぎ
寝室。

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水周りも至極清潔で、スイートだけあってバスタブも付いている。これで朝食と16:00までのレイトチェックアウトも付いて一泊3,700円は安い!

ひだり みぎ
バスアメニティはスイートでもHIEXスタンダード。

翌朝、ガラガラの朝食会場へ。
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白黒チェッカーのフロアタイルがお洒落な室内の他、屋外席まで用意されている。


料理の質は一般的なホリデイインエクスプレスよりも少し下で、給食の残飯レベル。フルーツ・ペストリー・玉子焼き・ソーセージ・炒飯・豆腐・シリアル・萎びたサラダがあるくらいで、連泊はキツい内容。利用客が少なく料理が作り置き状態になっちゃってて冷めてたし…。

食後、昼寝をしてからチェックアウト。

タクシーの手配をお願いしたら若きフロントマネージャー降臨。「閣下、タクシーめが着くまで5分かかるので座ってお待ちを!カクテル作ってくるので待っててくだせぇ」みたいな展開で、わざわざ手の込んだチョコミントカクテルを頂いた。なんなんだ、この凄い扱い。

ジャカルタのIHGホテル全体が気合入っているのか、それともこのホテルだけヤル気が漲っているのか。次にジャカルタを訪れる際にはインタコとクラウンプラザに泊まってジャカルタでのIHGパワーの程を確認してきたいと思う。

ホリデイインエクスプレス ジャカルタ インターナショナルエキスポ


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住所:Jalan Pekan Raya Jakarta Pintu 6, Kemayoran, Jakarta
電話:62 21 28096000
メール:info.jktie@ihg.com
リワードナイト:20,000ポイント


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メルキュール ジャカルタ コタ ホテル 宿泊記

結構前のことになるけれど、アコーが二連泊×3で6,000ポイントくれるってポイントばら撒きキャンペーンをしてたので、出張先で週末を使って参戦することに。アコーは2,000ポイントを40ユーロ分のバウチャーとして使えるポイントシステムなので、6,000ポイントだと120ユーロ(≒15,000円)ということになる。1泊3,000円程度で泊まれるホテルも多いアジアだと2連泊×3の費用が20,000円弱で抑えられたりもするので、還元率としては悪くないキャンペーンである。

ということで、ポイント乞食活動第一弾はジャカルタ北部のコタにあるメルキュール ジャカルタ コタ。交通量の多いエリアだけど、トランスジャカルタのOlimo駅前にあることから、渋滞の多いジャカルタ市内を移動する際には何かと便利。トランスジャカルタを使えばコタは勿論、モナス・国立博物館・ブロックM・グランドインドネシアモール・プラザインドネシアなどへはバス一本、乗り換え無しで行くことが出来る。
ひだり みぎ
街を南北に貫くガジャマダ通り(Jl. Gajah Mada)に建つ存在感のある高層ホテルがメルキュール。ガジャマダ通りにはノボテルとグランドメルキュールもあり、タクシーを使った場合にグランドメルキュールに誤送されるトラブル例も報告されているので、タクシー利用時には念の為にメルキュールの住所を控えておいた方が良いかもしれん。


また、メルキュールの通りの反対側には同じくアコー系列で、サッパリ近代的タッチなノボテル・ジャカルタ・ガジャマダもある。今は円安となった為に円換算した際にお値打ち感が無くなるが、宿泊当時はメルキュールコタが一泊3,600円・グランドメルキュール ジャカルタハルモニが6,400円・ノボテル ジャカルタ ガジャマダが4,800円という宿泊費になっていた。

メルキュールは安心と信頼のアコーホテルズに於いて中の下クラスのホテルであり、ランク的にはノボテルよりも格下となる。ここジャカルタコタのメルキュールは4つ星を自称してるけど、感覚的には3.5星くらいかな。

吹き抜けで開放感のあるロビーは天井がガラスアートをはめ込んだドーム型になっていて、すっごい独特のセンス。

戦士の像みたいなオブジェや古代文明の生活を模したパネルアートなんかがあったりするんだが、それぞれの展示品のコンセプトがチグハグ過ぎるし、夕方以降は薄暗いし従業員も元気が無いので、ホテルを出入りするとすごく陰鬱な気分になってくる。活気がなく重苦しい空気感というか…。
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更に衝撃を受けたのはフロントに掲げられた時計である。流石はグローバルチェーンのアコー、ロンドンやロスの時間まで表示してるじゃんと思いきや、時間がテンデあっていないという。ジャカルタ時間が14:30の時、ロスが08:55・ロンドンが08:25という訳がないんだよなぁ。オメガっぽいロゴが時計にある点もお笑いポイントとしては高いし、試合開始直後にいきなり細かなジャブを幾つかもらってしまった感じ。

スタンダードのチェックインは14:00。しかし、この日は14:30でも部屋が用意されていなかったので、アコープラチナ特典として頂いたドリンククーポンを使ってバーで休憩することに。

クーポン用のメニューはなく、洒落っ気のないグラスで出される柑橘系ジュース一択。せめてローカルビールくらい出してくれたら…。

ロビーバーにて蚊と格闘を続けること30分、ようやく用意された部屋は高層階のコーナーデラックスルーム。意外と静かで下界の騒がしさから開放され静かにすごすことができる点は◎。
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部屋は地味な暖色でまとまっているけれど、パソコンモニターのような卓上や使い古された家具類にチープさを感じてしまう。実際、バジェットブランドのイビス並みに安いんだけど。

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ミニバー(スナック×1・お茶×1・無糖茶×1・果実茶×1・Joy Tea×1・ジュース×1)食べ飲み放題で100,000ルピアと書かれているが、単品で1つづつ消費しても82,500ルピアにしかならないんだよなぁ。


プラチナ会員向けギフトは宿泊費にしては頑張っていると認めよう。

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水周りも基本的アメニティが揃っているし、古いタイプで設備に安っぽさがあるものの及第点かなと思いきや…水がヤバい。臭すぎる!ジャカルタのホテルでは仕方のないことだと割り切って考えていたものの、ここの水は嫌悪感を持ってしまうレベルにヤバい。シャワーを浴びたら逆に体が汚れてしまうんじゃないかと思う汚水試練。罰ゲームだわ。少なくとも、顔と歯はコンプのミネラルウォーターで洗われることをお勧めする。後は、浴槽に水を溜めないこと。汚水っぷりが可視化されてしまい、吐き気を催してしまうかも。水の色を考えて浴槽自体が深みのある土色とかだったら良いんだけどね。

ホテル内の飲食施設については今回は利用せず。朝食+飲食クレジットIDR 100,000(≒)付きプランが最安値レート+2,400円程度で出てたけど、メルキュールクラスの食事で2,400円は割高感があるし、ホテル周辺に中華を中心とした食事処が集まっているんでね。

特に中華料理屋には困らない。

ひだり みぎ
スカルノハッタ空港にもあるOld Town White Cafeを発見。思いっきり建設途中なのに工事中に営業しちゃうところがインドネシアクオリティである。

ひだり みぎ
メニューの写真と現物が違い過ぎて仰天。普通に考えてクレームもんだけど、インドネシアクオリティだと諦めて自分の中で怒りを消化。

ひだり みぎ
ジャカルタ駐在員御用達の俺の餃子も徒歩圏内。深夜までやっているので、以前は“球場”で遊んだ後に連れてこさせられていた。

チェルシーのユニを着た兄ちゃんが店の出入り口でガスコンロとフライパン使って調理している姿が家庭的すぎるだが、味は確か。
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もっちりプリプリした大ぶり餃子は1皿10個。具材だけで30種程度あるみたいだし、調理方法も茹で・焼き・揚げから選べるなど中々本格的にやっている。


そして、直ぐお隣には俺の家ラーメンまであるというね。「俺の餃子」の老板がシナジー効果を狙ってラーメン屋にも手を出しやがったかと思ったけど、餃子屋とラーメン屋で経営母体は異なるらしい。怪し気な屋台や中華料理屋が並ぶマンガブサール通りの俺の餃子と俺のラーメン屋…。なんて怪しいんだ。


こんなに怪しくハズレ臭しかしないのに店に入ってしまう自分がいる。昔は「海外で高い金を払って日本食を食べるなどなんたる邪道だ」という凝り固まった思想をもっていたんだがなぁ。今や安全で味覚に合う日本食をメインで食べるようになってしまった。

所感:
トランスジャカルタでの観光には便利なんだけど、如何せん老朽化による汚水がなぁ。幾ら安いとはいえジャカルタだと他にもホテルのチョイスが沢山あるし、ちょっと再訪は考えずらい。

メルキュール ジャカルタ コタ ホテル


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住所: Jl. Hayam Wuruk No. 123, Jakarta INDONESIA 11160
電話: +62 21 6248680

【俺の餃子(Super Suikiaw 菫華餃子店)】
住所:Jalan Mangga Besar Raya No. 3D, Jakarta Barat, Daerah Khusus Ibukota Jakarta
URL:https://www.zomato.com/jakarta/super-suikiaw-mangga-besar



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ノボテル ジャカルタ マンガ ドゥア スクエア 宿泊記

メルキュール ジャカルタ コタに続くアコーのポイント乞食活動の場はノボテル ジャカルタ マンガドゥアスクエアに決定。今回はチェックイン時を除いて滞在2日とも朝早くから夜遅くまで外出していたので部屋の印象は残っていないけど、せっかくなんで記憶を呼び起こして宿泊記を残したいと思う。

ノボテル ジャカルタ マンガドゥアスクエアは名称通りマンガドゥアスクエアというショッピングモール内にある。モール内はローカル店舗だらけで閉店時間は早いけど、コンビニやカルフールも入居しているので、滞在期間中に必要な物資の調達には便利。ビールもインドネシアではコンビニでの販売に規制が入ってしまったので調達が難しいが、ここではカルフールで簡単に手に入りますからね。

また、空港への距離が比較的近いこと、ホテルが空港へのエアポートバスの発着地点になっていることから、空港への移動という点に於いても利便性高し。

隣には同じくアコー系列のバジェットブランドであるイビススタイルズ マンガドゥアが。この日の宿泊費はノボテルが素泊まりで5,900円、格下のイビススタイルが朝食込みで3,900円だった。

ここジャカルタにはプルマン×2・グランドメルキュール×2・ノボテル×3・メルキュール×5・イビス×8・イビススタイルズ×6・イビスバジェット×4と全7ブランド・30のアコーホテルズがあるが、ブランド間の価格差は他都市に比べて小さいと思う。

では、早速ホテルを見ていこう。モール脇にあるホテルのエントランスには金属探知機もあるのだが、「ブー」って警報がなっても「大丈夫、とっとと入って入って」みたいな感じでニコニコとホテル内に押し込まれた。フレンドリーすぎて全然警備にならないので、少なくとも警備員という職務は彼らの天職ではないと思う。
ひだり みぎ
ロビーは天井が低いけど、スタイリッシュでサッパリとしていてノボテルらしい造り。


コタ駅のウォールペインティング風プリントがデカデカとあったり、所々に赤やオレンジをアクセントとして使うなど、お洒落に見せようとするナルシスト的な美意識が伝わってくる。

客室:
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今回の部屋はデラックスルーム。68㎡とゆとりのある客室は縦長の空間がリビングとベッドルームに仕分けられていて、共に艶やかな木の家具とフローリングをマッチさせ高級感を際立たせるスタイルになっている。これはこれで良いんだけど、ちょっとロビーや一般的なノボテルの雰囲気と余りに掛け離れた作りだったのでびっくりした。


リビングのソファー。座って正面にLGの卓上テレビが配されている。


ベッドルームもメルキュール系の落ち着いた色使いの中、ベッドの上のピローだけノボテルっぽいライトブルーで色が浮いてしまっている気が…。

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冷蔵庫はただの箱で、全く冷却機能が無い。せっかくカルフールで買ったビールも台無しだ。

ひだり みぎ
水周りは「ひと昔の4つ星ホテル感」があるが、私の知っているアジアのノボテルの雰囲気とは大きく異なる。メルキュール辺りがリブランドされたんではないかとも思ったが、どうもそういう訳でもないらしいし…。2005年のオープンから年月も経つし、オールドスタイルのノボテルといったところなのだろうか。

館内施設:
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チラッと除いただけだけど、5階の中庭に比較的大きめなプール有り。客室がプールの中庭を中心にぐるりと囲み、5階以上のフロアに客室が設けられるという建築構造になっている。

その他、印象に残るのはスタッフのレスポンスの遅さ。夜遅くという時間帯が遅かったこともあるのだろうが、ルームサービスで頼んだナシゴレンもクリーニングサービスも40分かかって部屋にやってくるようだとちょっとなぁ…。

ルームサービスのナシゴレンは冷め気味だし。

あと、人生で初めてホテルのドライクリーニングでトラブった。どうしても日本への帰国前にスーツをドライクリーニングしたくてホテルにお願いしたところ、お気に入りの一張羅が見事にお釈迦。素材がボロッボロになって返ってきて着れたもんじゃないので抗議して徹底抗戦。一悶着も二悶着もあったけど、なんとか次にジャカルタに来た際に全額ではないものの補償金を受けられたのはバックにアコーという大手がついているからだろう。部屋自体に対する印象は殆どないが、二度と途上国の4つ星ホテル以下では一張羅のクリーニングを頼むべからずとの教訓を得られたし、なんだかんだで大手チェーンに泊まる安心感みたいなものが感じられた滞在となった。

ノボテル ジャカルタ マンガドゥアスクエア


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住所:Jl. Gunung Sahari Raya No. 1, RT.11/RW.6, Ancol, Jakarta Utara, Kota Jkt Utara
電話: (+62)21/62312800


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JL729 成田ージャカルタ スカイスイート767(SS6)ビジネスクラス搭乗記

本日はJALスカイスイート767(SS6)仕様のB767-300ERで灼熱渋滞地獄真っ只中のジャカルタへと移動。

成田-ジャカルタはJALがダブルデイリーで飛ばしてる。今回利用するJL729は18:00発-00:10着の夜便で、もう一便のJL725はSS7仕様のB777-300で10:50発-16:35着。ジャカルタ路線なんてビジネス需要向けのサービスなんだから、どうせならJL729は深夜発早朝ジャカルタ着の社畜ロックオン便にすれば良いのにとも思うんだがな。羽田発ならまだしも、18:00成田発だと都内勤めには時間帯的に微妙だし。

翌日早くからの打合せを控える身としては日本時間02:10現地着という時間も気にくわないが、今回はスカイスイート767での移動、寧ろワクワクドキドキ期待に胸膨らませながら成田へと向かう。やっぱり東京-ジャカルタくらいの距離になると糞シートだと出発前から気分が陰鬱になりますわ。
ひだり みぎ
搭乗手続き完了後、普段通り出発前の寿司食べ納め儀式の為にラウンジに寄ると、JAL 新・JAPAN PROJECTとして並べられた九州本格焼酎3種を発見。山ねこ・くろうま・青鹿毛など、末端価格の高いプレミア品という訳ではないけれど、普段飲めないローカルな銘柄を見つけてしまい、一杯また一杯さらにまた一杯とついついロックで飲み過ぎてしまう。

シャワーを浴びて焼酎臭さを解消したかったが、生憎の時間切れにより出発ゲートまでトボトボ歩き、千鳥足気味でガラガラな機内に搭乗する。767-300は二クラス制でC席24席・Y席175席という座席運用だけど、CもYも半分と埋まってないんじゃなかろうか。

SKY SUITE 767は1-2-1のアブレスト。SKY SUITE 787と比べると座席一つ一つの個室感は抑え気味で、全体としてオープン・カジュアル・スマートな雰囲気の空間という印象だ。

ひだり みぎ
写真右は偶数列・左は奇数列のいずれも窓際席。同じ窓際席でも偶数列のほうが窓に近く通路からも離れているので、独りでの利用時はAまたはKの偶数列が良い。


シートマップを見た方が分かりやすいかな。1A・1K・3A・3K・5A・5Kの座席は窓側にサイドテーブルがついている分、窓との距離が遠く通路との距離が近いということ。

アメニティはハノイ路線のSS6と同じくアイマスク・歯ブラシ・モイスチャーマスク・アイリフレッシャー等が予め座席の上に用意されている。それプラス、本日のフライトには低反発素材の背もたれ兼枕とノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンも準備されていた。ハノイの時の枕とヘッドホンは安っぽかったからなぁ。

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機能面でもSS8と比べて遜色なし。USBポート・映像入力端子・PC電源も完備しているし、モニターもタッチパネル式。SS8との比較で強いてSS6の弱点を挙げれとすれば、密室感が無いのとベッド幅が狭いかな。

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実際、ベッド幅はSS7・SS8・SS9の65cmに対して52cmと狭い。巷では棺桶なんかとも揶揄されているようだけど、確かに痩せ気味体系の小生でも寝返りするとしんどいんで、“スイート”を語るシートにしては物足りないか。

ただ、座席周りの手が届く範囲に十分な容量の収納スペースが確保されている為、座り勝手や居心地は決して悪くない。サイドテーブル・ダイニングテーブルの大きさも十分だし、座席脇に付く収納ボックスに各種ガジェット・飲料ボトル・書籍・ヘッドフォンなんかをまとめて一か所に入れておけるので、あれやこれやと散らかす癖のある自分には使い勝手が良い。SS8の窓際席なんてメインの収納が座席背もたれの上で一々立ちあがらないと物の取り出しができないですからね。
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また、SS8と同様、テーブルを開いたままでも座席を離れられる点も評価したい。


収納に優れるので出発前の巣作りも楽しいんだ、これが。幼少時の要塞造りというか、ガジェットや書籍を収納したりああしたりこうしたり…。試行錯誤を重ね、自分だけの快適空間を創造し終わったところでタイミグ良くテイクオフ。

離陸後1時間弱で機内食のサービスが始まったが、自分はラウンジ飯で胃袋が満たされていたので後回しにしてもらい、007カジノロワイヤルでエヴァグリーンの美貌とダニエルクレイグの野性味溢れるアクションを堪能してから配膳頂くことに。自分の胃袋のペースに付き合ってもらっても嫌な顔一つされないどころか、柔らかなJALスマイルで快く応じて頂けるのはありがたい。
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フライトも後半戦、ルソン島にさしかかったあたりで胃袋が回復したの機内食をお願いすることに。メニューを見ると和食の献立が前回のハノイ便と同じく牛タンシチューだったので、今回は山田チカラシェフによる洋食の和牛サーロインステーキ(!?)を選択。先ずは氷に見立てたジュレを敷き詰め清涼感を演出した夏らしいカプレーゼとグレープフルーツの香りがするパンが運ばれる。パンはメゾンカイザーの物で見た目からお上品だけど、自分は自作ガーリックブレッドの方が好きかな。

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メインの和牛ステーキ。この後、和食用の御飯もリクエストしてガッツリと食べ倒す。

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もちろんフルコースでデザートまでしっかり完食。到着前にはオニギリやアイスクリームのサービスがあるし、インスタントのラーメン・そば・ちゃんぽんなんかは常時用意されているので、食欲的に困ることは無いだろう。

JAL厳選の映画見て、フルコースで有名シェフによるディナーを味わい、疲れたらフルフラットベッドで休んで…。この便では機内で寝たら到着後に寝れなくなるので起きっぱなしの移動になるけれど、気が向いたらwifiも使えるし、本当に快適で移動時間が全く苦にならない。
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あっという間と言うと大袈裟だけど、本当に気付いたらジャカルタに着いていたという感じで予定より少し遅れて00:35にスカルノハッタ空港に到着した。今回は商用なんできちんとビザを取得し、悪徳ポーターにタクシードライバーを掻き分け空港の外へ。

宿泊先の某SPG系ホテルに着いたら02:00(日本時間04:00)。日本時間04:40就寝、08:00起床、09:00には出社を求められるんだから結構きつい日程だよな。もう少し出発・到着時刻を早くするか深夜便にして欲しいところ。

最後、どうでも良いけど、007カジノロワイヤルのオープニングムービーがフィルムノアール的でイカしてたので載せておく。
https://www.youtube.com/watch?v=WiwxzAZrBR0
カンヌの常連過ぎてアディダスのジャージで映画祭に出ちゃうことでお馴染み・ハンニバルのマッツ・ミケルセンもハマり役で良かった。

GA225 ソロからジャカルタへ B737-800(B738)

遂に現実世界へ引き戻される時がやってきた。

GA225 11:35ソロ発―12:50ジャカルタ着
CX776 14:25ジャカルタ発―20:30香港着
CX524 01:00香港発-06:25成田着
という旅程で日本に戻る予定だが、キャセイからの連絡によると台風による影響で香港離発着便で欠航/遅延が相次いでいて、CX776・CX524共に大幅遅延になるそうだ。まさかのスカルノハッタ缶詰コースだけは勘弁してもらいたいところ。

当日は最後の最後まで観光を楽しみ、フライト二時間前にホテルを出発する。

今回は空港までの片道送迎付きプランでMギャラリーに泊まっていたので、ホテルのバンで悠々とソロのアディスマルモ国際空港へ。クアラルンプール及びシンガポール便が就航しているので国際空港との名が付いているが、中身は地方都市の弱小空港そのもの。


チェックインカウンターも両手で数えられるほどしかなく、この時間帯もGA225の搭乗客しかいないようだった。


インドネシアで何故か人気のバゲージラッピング。40,000ルピアと安くはないけれど、この日も順番待ちが出来るほど。


チェックインも至ってスムーズで、事前に座席指定をしていたこともあり、パスポートを提示してから1分後には搭乗券が手渡された。英語でのコミュニケーションも問題無し。


座席は事前予約していた通り最前列6Aで。マイルも他社(中国南方航空)付けにしたけれど、搭乗日から5日できっちり加算されていた。

ひだり みぎ
空港内には菓子や民芸品販売コーナーもあるし、空港規模にしては座席数がやたらとあるので、椅子取り合戦に敗れて立ちっぱなしなんてこともないだろう。規模の割には機能面で充実した空港という印象だ。


エグゼクティブラウンジ。特定のクレカホールダー、スカイチームエリート、ビジネスクラスの乗客だけでなく、60,000ルピア払えば平民でも入場可能となっている。


ガラッガラ。

ひだり みぎ
ホットミールはペヤングみたいな焼きそばオンリーで、他にパンやクッキーのスナックが用意されている。


ドリンクは瓶の炭酸飲料とオレンジジュースに水、珈琲と、ノンアルコール限定。環境への配慮なのか、瓶はリサイクルで思いっきり使い回されたものが使われている。

飲食ラインナップはまぁ地方都市のクレカラウンジと然程の差はないが、問題は室内環境。テレビを爆音で流しててラウンジの外より煩いし、wifiも使いものにならずと、全くもって寛げないし安らげない。受付のおばちゃんも栓抜きを探す私を尻目に携帯アプリ遊びに没頭するだけだし…

結局、搭乗開始までゲート前の椅子で待機することに。ボーディンブリッジが思いっきり機体に被さっていたので搭乗時の機材画像はないが、本日の機材は往路のジャカルタ⇒ジョグジャカルタと同様にB738。
ひだり みぎ
Jは2×2が3列、Yが3×3が23列という座席配置となっていて、この日のJ席は最後方に陣取った自社パイロット3名と、最前列K・F側のインドネシア人富豪コンビ2名と私の計6名。Yはパッと見た感じ搭乗率50%程か。バスや鉄道の交通網が発達しているということの表れだろうが、一大観光地からインドネシアの空の玄関ジャカルタ行きの便なのに観光客の姿が殆ど無かったのが意外だった。

ひだり みぎ
バルク席の足下がヤバく広い。特にA・C側。どんだけ足の長い乗客を想定したらこんなスペースの取り方になるんだというくらい。


シートポケットまで1m程あるので、思いっきり前屈運動して手を伸ばしてもシートポケットに手が届かない。ダルシム専用座席かよ。

ひだり みぎ
シートは地味に座席部分がバティック柄になっている。マレーシア航空の下手な革張りよりは落ち着いるし、フカフカして座り心地も悪くないので個人的には嫌いじゃない。

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席に着くなりウェルカムドリンクと食後のホットドリンクの選択を聞かれ、首尾良くおしぼりとドリンクが運ばれる。
ウェルカムドリンクは水・オレンジジュース・アップルジュースという基本メニューで、ホットドリンクは茶か珈琲の二択のみ。まぁ飛行時間1時間の国内線ですからね。


大変お美しいCA。顔が特定される画像のアップは控えるが、カバヤとバティックサロンの制服が美しすぎて、人生で初めてCAの方に写真撮影をお願いしてしまった。エキゾチックな物に惹かれる今日この頃。


ドリンクに次いで新聞が配られるのだが、残念ながら今日はローカル誌しか積んでないとのことで、わざわざ英文のTimeとEconomist誌を用意してくれた。あんな迫力ある豪傑な人なのに170cmもないとか、毎度毎度プーチン氏の性格と体格のギャップに驚かされる。もう本当にコラ画像のようだわ。


ガルーダ航空の機内誌を漁る。羽田でCXの隣に威風堂々とした姿で駐機してた777-300ER、乗ってみたいけどファーストクラスだと片道60万円越えか…スカイチームのマイルもそんなに貯まることはないだろうし、今世は無理そうなので来世にでも宜しくお願いします。


雑誌を楽しんでいるとあっという間に出発時刻となり、定刻通りにプッシュバック。


緑溢れる美しい中部ジャワを発ち、水平飛行になると同時に機内サービスが開始される。J客6名に対してCAは1人、それに加え飛行時間1時間程度とスピードある対応が求められる単距離便であり、ややもすればサービスが雑になってしまうようなところだが、この日のCAのお姉さんの手にかかれば問題無し。非常に器量のある方で、テキパキと丁寧な仕事ぶりを披露してくれた。

ひだり みぎ
機内食は鳥そぼろのラップとカステラにフルーツという構成。こいつが中々美味かったし、竹の葉に載ってきたりとプレゼンテーションの工夫が見られるのも高評価。演出って大事ですからね!


食後のコーヒーも美味かった。

ひだり みぎ
珈琲を飲み終わると直ぐに着陸態勢に。もっと機内サービスを満喫したかったわぁ。

ひだり みぎ
沖止めだけど、どこかのドラゴン航空と違ってビジネスクラスは専用の送迎者を用意してもらえるので苦にならないというか、巨大なスカルノハッタ空港なので、変なゲートをアサインされてからの徒歩移動より沖止めの方が楽なくらい。

ひだり みぎ
ガルーダの牙城・スカルノハッタ空港。右も左も前も後ろも見渡す限りガルーダしかいなくてワロタ。

国内線専用の2Eターミナルから国際線2Dターミナルへと移動する。

品物損害クラームのサイン、撲滅されたと思ったんだが国内線は未修整だったのか。日本人の利用客が余りいないからって手抜きしたな!


ターミナルを移動する前にガルーダ航空版の到着ラウンジであるプレミアムアライバルサービスのラウンジを視察。

ひだり みぎ
ここで待ってりゃ預入荷物をラウンジまで運んできてもらえるらしい。これはなかなか有り難いサービスだ。


アライバルラウンジ見学後、看板の矢印に沿って国際線ターミナルへ。

ひだり みぎ
歩いて歩いて…


2E国内線ターミナル2階にあるBRI Transfer Loungeの脇からターミナルを出ると…


直ぐ横が国際線ターミナルのチェックインフロアになっている。ここでキャセイに乗り換えだ。ありがとう、ガルーダ・インドネシア航空!