搭乗記 S7航空 A320 ビジネスクラス ウラジオストク⇒成田

ロシア・中央アジア旅行もこれで最後。極東ウラジオストクから更に東の成田へとS7航空で飛んできます。

TAS-OVB S7 3298 16:20-21:10(2.5h、1,128mile)
OVB-VVO S7 3279 23:10-0750(5.4h、2,316mile)
VVO-NRT S7 565 13:25-14:40 (2.15h、685mile)☚いまココ


ウラジオストクでの国内線⇒国際線乗り継ぎは受付に人がおらず対応してもらえず、面倒だけど制限エリアの外に出てから搭乗手続きを羽目に。

ひだり みぎ

近代的なウラジオストク国際空港。


有名人の手型・足型のプレートは日本でもよく見かけるけど、流石はロシア。熊の足跡の記念プレートなんかが展示されてました。余ったルーブルを使い切りたかったけどこれは要らんw


搭乗手続きの開始は出発時刻3時間前から。訪日観光客風の若いロシア人男女と出稼ぎ労働者風の中央アジア系の男の姿が目立つ。

ウラジオストク空港 ビジネスクラスラウンジ


S7航空の指定ラウンジは3番ゲート前のPrimorye Lounge。

ひだり みぎ
中に入ってみると思いっきりリノベ中で、それを隠そうともせず営業する潔さに敬服する。ただ、今はまだ空いていていいけれど、JALとANAが直行便飛ばすようになったらSFC・JGC・プライオリティパス会員で溢れ返ってパンクしちゃうんだろうなー。


ミールは軽食がある程度で「何もないよりマシ」程度でドリンクもコンプで飲めるのはジュース、コーヒー、紅茶、水オンリー。アルコール類は有料のオーダー制ということでアウトローな雰囲気の赤毛ロシア人がカウンターに常駐。誰が朝っぱら飲むんだ?と思いきや、私が入室した際に受付でプライオリティパスを持ってあーだこーだと揉めてたスーツ姿の日本人の団体が朝から宴を挙げていた。

フライト S7航空 ウラジオストク⇒成田


ウラジオストク⇒成田は先に乗った2区間の機体より一回り小さなA320がアサインされている。


シートもA321Neoと比べるとスペースこそ同等程度の広さが確保されているものの、レザーが草臥れてしまっている印象。


ミールは昼食仕様でAlgerian Style Beef with couscousとGarden Saladがワンプレートで。ウラジオストク発成田行きシベリア航空機でアルジェリアスタイルビーフとクスクスを食べるという謎シチュエーションとなったが、肉は臭みが強いし硬いしで良いとこ無し。

ドリンクは…
各種ソフトドリンク
バドワイザー
ワイン(Merlot Canti, Red dry, pinor grigio canti, white dry, canti prosecco, sparkling) ウィスキー(シーバスリーガル12年)
ブランデー(courvouisier VSOP)
ウォッカ(ロシアンスタンダード)

ブランデーが国産じゃなくフランスのクルボアジェだったのが意外。せめてアルメニアとか旧ソ連圏製でしょー。

最後のラウンジは改装途中、最後の機内食がイケてないアルジェリアビーフと何とも締まらない旅行になってしまいました…

今回の旅行で獲得できたポーチはフィンエア×1、S7航空×3。旅行から1年たった今でも使われずに実家の物置を温め続けてくれております。

では!


搭乗記 S7航空 A321Neo 国内線ビジネスクラス ノボシビルスク⇒ウラジオストク

怒涛のS7航空3連発、第二弾はロシア国内線区間でノボシビルスクから極東ウラジオストクへ。

TAS-OVB S7 3298 16:20-21:10(2.5h、1,128mile)
OVB-VVO S7 3279 23:10-0750(5.4h、2,316mile)☚いまココ
VVO-NRT S7 565 13:25-14:40 (2.15h、685mile)

こうして改めてみてみると、ウラジオストクって東京からもめちゃめちゃ近いのな。伊丹-新千歳とあんま変わらんくらいの距離だ。


21:20、ノボシビリスクに到着するなりロシアへの入国手続きを済ませ、国内線ターミナルへと移動する。乗り継ぎとはいえロシアに入国することになるので、観光ビザをマルチエントリーにしてなかったらアウトだった。


ターミナル移動といっても建物の外に出る必要は無いようで、国際線到着ターミナルから国内線ターミナルへは建物内で矢印に沿って歩くだけ。当たり前だけど右も左もロシア人ばかりだわ。


ここ入って良いの?中にいるザンギエフみたいな屈強な警備員に怒鳴られながら摘み出されたりしない?って思えるようなショボショボの優先レーンを通って出国エリアへ。

ノボシビルスク S7航空 ビジネスクラスラウンジ


ラウンジの入口も殺風景。国内線だからか全然華やかさが無く気分が盛り上がってこない。ビジネスクラスラウンジじゃなくビジネスホールという名前もね。ホールってw そもそもラウンジでもないんかいw

ひだり みぎ
ホールなんていうものだから、共産圏っぽい無駄に大きく何もない空間に無地のテーブルと椅子がちょこんと並んだだけの集会所的なものかと想像していたが、中はライティング控えめでエロい系の雰囲気。ただ、トランジット時間がジャスト2時間と短かった為、ここでは食べず飲まずのまま出発ゲートへと移動する。

フライト S7航空 ノボシビルスク⇒ウラジオストク

ノボシビルスクからウラジオストクまで、ロシア国内線の深夜便にて極東ロシアへと移動。
ひだり みぎ
ゲートから歩いて搭乗。日本時間深夜1時過ぎ発のフライトで眠気マックス疲れマックスだったけど、あまりの寒さに一瞬で眠気が吹っ飛んだ。


またこのシート。


またこのポーチ。


またこのサラダ…。同じ航空会社の同じ機材2連発だと流石に飽きてくるな…。CAはぶっきら棒、パーソナルモニター無しでエンタメ性も皆無だし。ほんと、食って寝るしかない。


メインはクスクスとサーモンラザニア。国内線とはいえ6時間弱のフライトだった為、機内食は国際線のものと遜色無い内容でした。国内線で6時間とか、とりあえずロシアでかすぎ。


目覚めの朝。目を開けふと隣に目をやると、ウォッカ臭いイビキがーがーのロシア人オッサンがぐっすり。今回のフライトは農婦のような大柄で素朴なロシア人が多く、Y席もC席も見事にド満席でした。


寝心地が悪くて体がダルダルだったけど、目覚めのショットで気分スッキリ。隣のオッサンは朝からやっぱりスピリッツ。水代わりに目覚めのスピリッツとか、完全にアル中じゃないっすか。


ひだり みぎ
07:50、朝靄に包まれたウラジオストク着。23時過ぎ出発のフライトで、お隣の酒臭い大男はウォッカがぶ飲みしてからガーガーと熟睡、目覚めるなり酒を飲み干しランディングするなりクマのような野性味ある大欠伸をしながら無事の到着を祝ってパンパンと拍手…。ワイルドすぎるぜロシア人。

ということで極東着。あー、いよいよ今回の度もあと1フライトを残すのみだー。

搭乗記 S7航空 A321Neoビジネスクラス タシュケント⇒ノボシビルスク

遂に中央アジアを離れる時がやって来た。ここからタシュケント⇒ノボシビルスク、ノボシビルスク⇒ウラジオストク、ウラジオストク⇒成田と怒涛のS7航空3連発で日本へと帰還する。


ウズベキスタン航空のタシュケント⇒成田直行便なら8時間弱で帰れるところ、ワンワールド大好きマンはロシア経由で18時間かけて帰国します。

タシュケント国際空港


小さな小さな何もないタシュケント国際空港。サマルカンドから鉄道が万が一遅れたらどうしよう?という心配性が災いしすぎて早く着き過ぎてしまって激しく後悔。空港着が09:20、フライトの出発時刻が16:20というね。まぁ疲れすぎてタシュケント市内を再観光する気もなかったし、何も無い空港でぐったりと7時間過ごすことにしますわ。


最後に若干程度残った現地通貨を使い切るべく…ウズベキスタンはアイスが安くて美味かったので、ゲリピー覚悟の全力食べ収め。アイスは一日一個まで?掟破りの一日二個、寒っいターミナル内で凍えながら食べました。

搭乗開始時刻3時間前の13:20になり、漸くチェックインが開始。コーポレートカラーのネクタイを締めた愛社精神ある強面ロシア人が降臨した。こんな色のネクタイ、こいつと日本電産の永守会長くらいしか好まんだろ。


ノボシビルスク⇒ウラジオストクの航空券は出すことができない!と担当者に突っぱねられたものの、すったもんだの末に搭乗券が発行された。また、ラウンジはイミグレの先の制限エリアにあることを確認し、制限エリアへと向かう。

出国時は滞在登録が確認されることはなく、税関申告書の提出も無し。ただ、荷物検査は厳しくて、10分かけて荷物の中身の一点一点をねっちりと調べられた。小遣い稼ぎ目的のあら探しかと思ったら、ホテルから持ってきた使い捨てのヒゲそりが怪しかったらしく、ヒゲそり持って「What is this?」と。ウズベキスタンでは使い捨て髭剃りは珍しいのかい?

超絶非効率な荷物検査を突破してラウンジに行くと、狛犬みたいな顔のロシア系BBAが現れ、S7航空は対象外!ここはアシアナとウズベキスタン航空の専用ラウンジなので出ていけ!とばかりに罵倒され門前払いを喰らってしまう。チェックインの際にイミグレ先の制限エリアにあるラウンジが使えるとの説明を受けていたので、S7航空に掛け合うよう求めても我関せずの一点張り、ちょっとこのラスボス強すぎるんよ。制限エリア内のラウンジってここだけなんだけど、一体どうなっているのだろうか。

掃除員のBBAも一人でキレてあーだこーだと文句を垂れながら作業してたし、タシケント空港の皆様気持ち荒ぶりすぎ。民間のウズベキスタンの方々は滅茶苦茶良い人達だけど、銀行とか空港のジジイババアは本当に糞。意味もなく荒ぶれてみせたり、国内線ターミナルでも銀行員が営業時間中に爆睡してたり、カフェの店員がトンずらして店内が食べ散らかされてたり、社会主義の弊害なのか?と思えるくらい、とにかく公的機関に務めてる人間は糞過ぎる。


そんなこんなでラウンジのラスボス倒すことができず、何も無いしwifiも飛んでない糞空港で瞑想してひたすら搭乗開始時刻が来るのを待つ。

フライト:S7 タシュケント⇒ノボシビルスク

タシュケント⇒ノボシビルスク便の客層はロシアへの出稼ぎ系な人々中心で、Yクラスは搭乗率9割超。C席は我輩一人のみ。搭乗券のPriorityの文字も虚しく優先搭乗もなく、列の最後尾でゆっくりまったりとご搭乗。
ひだり みぎ
蛍光色みたいなマスカット色したシベリア航空の機体、映えるなー。


ひだり みぎ
貸し切りとなったビジネスクラス。爽やかな外観とは打って変わって超絶地味。


紫のレザーに紫のヘッドレストカバーに紫の枕に紫のブランケット。外がマスカットなら内はグレープか。


ウェルカムドリンクはオレンジジュースor水で、グラスでの飲料水の他にボトル水も配布される。客室乗務員はアエロフロートと同じく鉄仮面で無愛想タイプの典型的ロシア人。鉄仮面を脱がしてやろうと柄にもなく謎の東洋人キャラに徹してフレンドリーに頑張ってはみたが、やっぱりガードが固すぎた。


あ、そうそう。シベリアの首都ノボシビルスクまで3時間弱のショートフライトでしたが、ポーチの配布もありました。

ひだり みぎ
空港周りを見てみると、野戦病院状態で絆創膏とかマスクした機体がやたらと多くて不安になるが、無事にテイクオフ。

ひだり みぎ
シベリア送りだ!!ということで、先ずは3時間かけてシベリアの首都までひとっ飛び。

よし!無事に飛び立った!と思った瞬間から速攻でシートベルトサインが消え、CAさんがムスーっとした表情で機内食の準備をしてくれる。

テーブルが大きいのかマットが小さいのか。


ナプキンがエアカナダっぽい。

ひだり みぎ
コニャックにスターターのガーデンサラダ。このキュウリとトマトのサラダは半日で3セット食べましたが、各フライトごとに微妙に構成が異なってるので飽きずに食べきることができました。

TAS⇒OVB キュウリ・トマト・菜っ葉のバランスが良いバランスフォルム
OVB⇒VVO トマト多めのトマトフォルム。
VVO⇒NRT バランス型にチーズまで入ったバランス型チーズフォルム。


メインはほくほくサーモンとポテトというザ・ロシアン家庭料理。これが、豪華さゼロだけど意外と不味くはなく、機内食としては及第点レベル。


スターターからデザートの樽とまで、素朴だけど美味かった。


さらば中央アジア、また会ったなロシア。


ウェルカムドリンクならぬバイバイドリンクで3時間のフライトを〆。


ロシア第三の都市・ノボシビルスクへとアプローチ。

ひだり みぎ
ヴォルガ・ドニエプル航空や、尾翼に描かれた北極熊の顔がリアルでキモいヤマル航空などレアな航空会社の機体やロシア国産機のスホーイ・スーパージェット100が並ぶ。

S7航空は残念ながらSSJの機体は保有していないので、次のノボシビルスク⇒ウラジオストクもタシュケント⇒ノボシビルスク区間と同じくA321で。

アエロフロートロシア航空A320搭乗記 シェレメチェヴォ空港ビジネスクラスラウンジ

ロシア観光を終え、この日は朝からアエロフロートのフライトでモスクワから東へ3,000km離れたキルギスの首都ビシュケクへ。

朝5時過ぎ、早朝発のフライトに備えて前泊したシェラトンエアポートホテルの無料シャトルで空港へと向かう。

ターミナルD1階の到着フロアでバスを降り、3階の出発ターミナルに移動したいのだが…。エレベーターの扉がいくら待っても閉まらない。そしてボタンも閉じるボタンしか用意されてない。まぁエレベーター内に閉じ込められるよりマシかと気持ちを切り替え、エスカレーターで移動することに。


チェックインカウンター。プライオリティレーンは空いてて助かったぜーと思いきや、ここは国内線専用カウンターだったというオチ。眠い目をこすりながらターミナルの反対側にある国際線カウンターへと移動する。


うぎゃあ。流石はアエロフロートのお膝元でっせ。国際線カウンターの方は、プライオリティレーンでもこれだけの長蛇の列ができてしまっている。

20分ほど並び、鉄仮面を付けた無表情なロシアン婆にパスポートを手渡したところ、まさかの一言が返ってきた。「貴方はプライオリティレーンを使う資格が無い」と。ロシアンラストエンペラー・ヒョードルの氷の拳より冷たく強烈な一撃を喰らう。
仕方なく、予約表を取り出し、CZの会員情報をババアに提示。すると、エリートプラスの文字が印字された航空券が発行されてきた。ようは、予約時に登録したCZの会員情報をババアが見落としていたのかシステムから抜けていたということなのでしょう。ただ、ババアは申し訳ないといった表情すら一切浮かべることなく、氷のように冷め切った目で「ゲートナンバー7」とだけ言って航空券を投げ渡してくる始末。でたよ社会主義クオリティ。

パスポートチェックやバゲージチェックの公務員的な方々のやる気ない対応にも旧ソ連的低クオリティを見せつけられつつ制限エリアへ。

JAZZビジネスクラスラウンジ

シェレメチェヴォ空港のラウンジはやたらと多く、ターミナルDだけでもThe Gallery Lounge・The Matryoshka Lounge・The Moscow Lounge・The Sochi Lounge・The St. Petersburg Loungeと5ものラウンジがあるようだ。

私が2018年10月に利用した際には「Jazz Business Class Lounge」と「Blues Business Class Lounge」の二択だったので、ラウンジの名称が変更になったのかな。

ジャズかブルースか。どちらかといえばジャジーな気分だったので、巨体ロシア人と共に飾り気のないエレベーターに詰め込まれて4階にあるジャズラウンジへ。

ひだり みぎ
エレベータを降りると、いきなり正面がラウンジになってて驚いた。ギラギラライトが天井のミラーに反射したりして、ジャズクラブ風というか、宇宙大国ソ連風というか。


チェックインカウンターの優先レーンがあれだけ混んでたわけなんで、当然のようにラウンジも激混み。キッズスペースのキモいクラゲシートとスイカシートしか空いてなかった。

ミール:
ひだり みぎ
サンドイッチ、ハム、チーズ。そして安定のピロシキ。

ひだり みぎ
早朝だからか、ホットミールはショボいっす。


一番人気の八道ドシラクラーメン。スーパーでもホテルでも、ロシアで見る即席麺はことごとくドシラクだった。日清もっと頑張ってくれ。


おっ、キャビアも置いてあるやんけ。

ひだり みぎ
と思ったけど、もちろん有料。それもかなりのお値段。

ドリンク:
ひだり みぎ

ドリンクはワインとビールが充実。ウォッカは置くとラッパ飲みされちゃうからか、置かれてませんでした。

フライト:モスクワ⇒ビシュケク エコノミークラス

ラウンジでピロシキと特濃ヨーグルトドリンクだけ頂いてからラウンジで出発ゲートへ。

バスに揺られてSU1880便の機体が待つ駐機場へ。あっ、因みにIATAコードのSUはソビエトユニオンの略っす。今や民営化されてますが、旧ソ連の国営航空会社アエロフロートが母体ですので。


ナショナルフラッグキャリアだけあって、ロシア国旗が誇らしげなアエロフロートの飛行機。機体はスホーイスーパージェットではなく、エアバスのA320でした。

ひだり みぎ
安っぽいブルーの合成皮皮のシートが3-3で並ぶエコノミークラス。搭乗率は9割超、乗客の半数以上は大柄なロシア人ビジネスマンで、残りは正体不明のロシア人マダムといった構成。ビジネスクラスもエコノミークラスも殆どの座席が埋まる中、幸いにも自分の隣席は空席だった。


こちらは降機時に撮ったビジネスクラス。ナローボディ機なんで、こんなもんですね。もちろん機内エンタメもありません。


アジア行きのA333にもなるとフルフラットシートが積まれてるみたいで、モスクワ⇔アジア路線のビジネスクラスが機内誌で盛んにPRされてました。

今回の目的地であるビシュケクも一応は中央アジアなんですけどね。モスクワから4時間ちょいで行けちゃうこともあり、小さな機体のショボいシートで飛んでいきます。
ひだり みぎ
世間の評判は宜しくなさそうなアエロフロートですが、果たして…

離陸して1時間ほどすると、機内食のサービスに先駆けてドリンクの配給が始まりました。アルコールは用意されておらず、ジュース・水・コーラといった簡単な内容ですが、愛想良い系のロシアンママがニコニコと一列一列配給していきます。不愛想な民族ナンバーワンのロシア人でも笑う人がいるんだな。舌打ち全開のドSキャラな客室乗務員を想定していたのだが、意外と感じが良いぞ!

ザクロジュースで喉の渇きを凌ぎ、1時間ほどすると待ちに待った食料の配給タイムが。他の乗客への配給が開始される前に運ばれてきたのはスカイチームエリートプラスの身分によるものだと思ってたら…特別機内食で東方正教会レンテン食なるものを選んでしまってたんだった。

てっきり忘れてた。ちな、ロシアの総人口の7割が正教徒という統計をどこかで見た気がするのだが、正教徒食を選んでるのはワイだけでした。教徒でもないのに特別な機内食をオーダーしてしまって本当に申し訳ないわ。


凄く質素な正教会飯。自分で選んでおいて残すわけにはいかないので完食しましたが…味の方は察してください。

食後には2度目のドリンクサービスがありましたが、ここでの客室乗務員さんの対応も普通に悪くなかったっす。

着陸もオンタイムで、接地するなり機内からは無事の到着を祝福するお決まりの拍手喝采が。

椅子がもげたり、機内でウォッカの酒盛りが始まったり、機内食が投げ渡されたり…恐ロシア的なネタがあれば面白かったのですが、意外にも普通なフライトでした。

成田からアエロフロートのロングに乗ってモスクワ経由でヨーロッパ旅行に出たいかというと出たくはないですが、ナローボディ機で短距離を単発で飛ぶ分には、他キャリアとなんら変わりませんっすわ。

モスクワ市内から各主要空港への移動方法 まとめ

さあロシアから旅立つ時が来た!

と思い、翌朝に搭乗予定となっていたモスクワ発キルギス行きの航空券に目をやると…SVO発!?。モスクワに入る際に利用したのはVKOだったのだが…

そう、モスクワは大都市だけあって空港が複数あり、主要国際空港だけでもシェレメチェヴォ国際空港(Sheremetyevo International Airport、SVO)・ドモジェドヴォ国際空港(Domodedovo International Airport、DME)・ヴヌコヴォ国際空港(Vnukovo International Airport、VKO)と3つの空港が存在してるのです。ええ。先ず、「ヴ」という文字が入りすぎてて、日本国外務省としては誠に遺憾ものでしょう。

外務省から「ヴ」消える、国名見直し法案が衆院可決

ヴヴヴ。これら3つの国際空港はモスクワ市街地を中心に三角形を描くように位置。それぞれが非常に離れているので、間違った空港に行っちゃったらアウトでしょう。危ない危ない。


東京でも成田と羽田で棲み分けがなされているように、モスクワの主要国際空港にもそれぞれ違いがあるらしい。

シェレメチェヴォ国際空港 Sheremetyevo International Airport (SVO)
モスクワ市内から北北西約40kmに位地。ロシアのフラッグキャリアであるアエロフロートのハブ空港で、中国系やスカイチーム系キャリアの利用が多い。拡張・近代化が進む。
wiki先生:https://ja.wikipedia.org/wiki/シェレメーチエヴォ国際空港

ヴヌーコヴォ国際空港 Vnukovo International Airport(VKO)
モスクワ市内から南西30kmに位地。最も古い空港。ロシア国内線や、中東、コーカサス、中央アジア路線がメイン。
wiki先生:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴヌーコヴォ国際空港

ドモジェドヴォ空港 Moscow Domodedovo Airport(DME)
モスクワ市内から南東35kmに位地。JALが就航しており、ワンワールドとスターアライアンス系の利用が多い。
wiki先生:https://ja.wikipedia.org/wiki/ドモジェドヴォ空港

因みに、Skytrax社が発表した最新の2019年度版空港ランキングでは、63位にシェレメチェヴォ空港、80位にドモジェドヴォ空港がそれぞれランクイン。ヴヌーコヴォはトップ100圏外でした。ドンマイVKO来年また頑張ろう。

モスクワ市内への移動という面では、いずれの空港もエアロエクスプレスという空港連絡鉄道で市内のメトロ駅と接続してるので、別にどの空港を使っても苦労はしないかと。いずれの空港からも路線バスやマルシルートカといった公共交通機関を使っての移動も可能で、バジェット旅行組やワイみたいな貧困系旅行者のお財布にも優しいですし。

今回は、各空港からモスクワ市内へのアクセスを纏めてみることにしました。2019年5月現在の情報になります。

シェレメチェヴォ国際空港(Sheremetyevo International Airport、SVO)


1. SVOからアエロエクスプレスでベラルーシ駅へ⇒隣接するベラルースカヤ駅でメトロ2・5号線に乗換え
ベラルーシ(Belorussky)駅⇒SVO行 運行時間:05:30-00:30
SVO発⇒ベラルーシ(Belorussky)駅行 運行時間:05:00-00:30
所要時間:35分
運賃:500P(ビジネスクラス=1,500P)
往復だと850Pで買えるお得なチケットもあります。最新情報は下記公式サイトをご覧ください。
アエロエクスプレス公式サイト:こちら

2. SVOから路線バス851番でレチノイヴァグザール駅へ⇒メトロ2号線に乗換え
レチノイヴァグザール(Rechnoy Vokzal)駅発SVO行き 運行時間:05:37-01:05
運行頻度:20分毎
所要時間:40分
運賃:55P

3.SVOから路線バス817番でプラーニルナヤ駅へ⇒メトロ7号線に乗換え
プラーニルナヤ(Planernaya)駅発SVO行きバス817 運行時間:05:23-00:09
運行頻度:20分毎
所要時間:40分
運賃:55P

4.SVOからミニバス948番でプラーニルナヤ駅へ⇒メトロ7号線に乗換え
プラーニルナヤ(Planernaya)駅発SVO行きバス948 運行時間:07:30-22:00
運行頻度:15分毎
所要時間:40分
運賃:75P(大きい荷物がある場合、別途請求される可能性あり)

自分は宿泊先の最寄り駅からの移動が最も楽だった3番の移動方法を選択しました。モスクワ市内から空港まで地下鉄の運賃=55P+パスの運賃=55Pの合計110P(≒200円)で移動できる、最も経済的な移動手段になります。
ひだり みぎ
地下鉄内に掲示された路線図にも「Planernaya, SVO行き」と書かれていますし、Planernaya駅を降りてからもSVO行き817番のバス乗り場の方向を示したサインが掲示されているので、初めてでキリル文字が読めなくても迷うことは無いっす。

また、モスクワ市内からは随分と離れた郊外にあるPlanernayaまでは地下鉄で移動するので、心配していた渋滞に巻き込まれることもなかったっす。

ヴヌコヴォ国際空港(Vnukovo International Airport、VKO)


1. VKOからアエロエクスプレスでキエフ駅へ⇒隣接するキエフスカヤ駅でメトロ3・4・5号線に乗換え
運行時間:06:00-24:00
運行頻度:ほぼ1時間おき
所要時間:40分

2. VKOから路線バス611番でユーゴザーパドナヤ駅へ⇒メトロ1号線に乗換え
所要時間:20分
運賃:55P

自分は2の移動方法を選択。どこで降りていいか分からずキョドっていたことろ、メトロ駅が見えて大量の乗客がバスから下車。ワイも釣られて降りたところ、ユーゴザーパドナヤ駅の1個手前のTroparevoという駅でした。
ひだり みぎ
後で知ったところによると、ユーゴザーパドナヤ駅は611番のバスの終着駅らしいので、「どこで降りればいいんだろう…」と私みたいにキョドる必要もなく、最後まで堂々とバスに乗ってれば良いみたいっす。

運賃55ルーブルをバスの係員に払い、メトロ駅でも55ルーブルを払って乗車券を買うだけなので、キリル語が読めないロシア語が話せないワイみたいな者でも簡単に空港からモスクワ市内のホテルに移動することができました。

ドモジェドヴォ国際空港(Domodedovo International Airport、DME)


1. DMEからアエロエクスプレスでパヴェレツ駅へ⇒隣接するパヴェレツカヤ駅でメトロ2・5号線に乗換え
パヴェレツカヤ(Paveletskaya)駅⇒DME行 運行時間:05:30-00:30
DME発⇒パヴェレツカヤ(Paveletskaya)駅行 運行時間:05:15-00:30
運行頻度:ほぼ30分おき
所要時間:45分

2. DMEから308番のバスでドモジェドフスカヤ駅へ⇒メトロ2号線に乗換え
所要時間:30-40分
運賃:150P

まとめ

モスクワ市内への移動という意味では、どの空港も市内へのアクセスは整備されているので心配ないっす。空港のクオリティという面では、いずれも旧社会主義クオリティで、団栗の背比べでしょう。「どの空港を選べば良いか」ではなく、「どのキャリアで飛べば良いか」を優先して渡航計画を立てた方が良いかと思います。


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