インターコンチネンタルクアラルンプール宿泊記

この日は華の金曜日、仕事付き合いでの食事終わりに今宵のお宿であるインターコンチネンタルクアラルンプールへと移動する。
22:00チェックイン⇒翌朝07:30チェックアウトとホテルでの滞在時間が限られていたので、今回はクラブフロアではなく最安値部屋での予約とすることに。


クラブルームでも16,000円~と世界的に見ても随分とお安いインターコンチネンタルクアラルンプールであるが、なんと今回の最安値部屋は驚きの10,267円。為替レートによったら1諭吉を切ろうかという非常にお財布に優しいお値段で、「お値段、なんと1万円!1万円ですよ1万円!」と頭の中に初代ジャパネットたかた社長の甲高い声が今にも聞こえてきそう。この日なんかアロフトやエレメントといったSPGのバジェットブランドより安かったしw お隣のエレメントはオープン記念ダブルポイントオファーを出していたので少し迷ったが、インタコの方が安いのであればやっぱりインタコを選ぶのが正解でしょう。

アクセス

Ampang Park(アンパンパーク)駅から徒歩数分。繁華街のど真ん中というわけではないのでディープなナイトライフを楽しみたいという方には不便かもしれないが、ホテル前の道路にGOKLグリーンラインの無料巡回バスも運行しているので観光目的での利用なら割と悪くない選択肢かと。

KLCCとブキッビンタンからは無料のシャトルバスが出てますし、まぁ不便はないです。
http://kualalumpur.intercontinental.com/ja/about-us/complimentary-shuttle

では、いってみよう!

JALが破産した際に身売りされ、2011年2月よりインターコンチネンタルとして運営されるようになったインターコンチネンタルクアラルンプール。別に日航ホテル時代の名残という訳ではないのだろうけど、日本人利用客も多いのだと。まぁ確かにホテラーの皆様の間ではやたらとよく名前を耳にするホテルではあると思う。

ロビーはとても1万円そこらで泊まれるホテルとは思えないグランド感ある造りで、スタッフもテキパキと笑顔で仕事を捌くプロフェッショナル揃い。IHGアンバサダー会員用デスクでサクサクっとチェックイン手続きが完了し、そのままにっこに声顔でエレベーターまでエスコートを受けた。
ひだり みぎ
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肝心の部屋はというと…アンバサダー会員の規定通りワンランクアップで、最安値のデラックスルームからプレミアルームへのアップグレードとなった。

【インターコンチネンタルクアラルンプールの部屋カテゴリー】
デラックスルーム(42㎡)
プレミアルーム(42㎡)
グランドプレミアルーム(42㎡)
クラブインターコンチネンタルルーム(42㎡)
エグゼクティブスイート(84㎡)
アンバサダースイート(126㎡)
プレジデンシャルスイート(168㎡、29階)
ロイヤルスイート(210㎡、30階)

アンバサダー会員用のギフトとして頂いた可愛らしいクマのぬいぐるみをいい年こいたオッサンが手に持ちながら部屋へと向かう。

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やはりリブランドで買い取ったホテルだけあって建物自体は古い為、廊下の設えや部屋のドアなどの木材が年月を経た独特の風合いを醸し出している。

部屋:プレミアルーム

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部屋の広さがデラックスと同じだからがアップグレード頂いた実感は感じられないが、モダンなアースカラーを基調に実にインターコンチネンタルらしい設えで落ち着きがあって雰囲気は良し。



ガラストップのテーブルがスタイリッシュ。

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朝目覚めてカーテンを開けると、大都会のど真ん中にいますよと改めて感じさせてくれる高層ビルビューだった。ペトロナスツインタワーも辛うじて視界に入ってくるのかなーなんて期待してたけど、周囲の高層ビルによる鉄壁ディフェンスに遭い欠片も見れん。


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スパイヤアンバサダーギフトはローカル菓子・フルーツ・熊のぬいぐるみ。勿論、これ以外にも1ランク上のカテゴリーへのアップグレードや16:00までのレイトチェックアウトといった特典も享受できる。でもやっぱりSPGやマリオットプラチナのラウンジ付帯特典と比べたらパンチは弱いよなー。頂きものに文句言うのも下品な話だが、ぬいぐるみとかオッサンには利用価値無いし。これならまだドリンクバウチャーを頂けた方が実用性があって良いのだが。

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コンプリメンタリーのお茶は布ではなく安いティーバッグのタイプのものだけど、TWGだと特別感が味わえる。

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プール・ジム

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バー:BENTLEY’S PUB

ホテル内飲食施設は高級ホテルらしく充実していて、寿司バーや鉄板焼きコーナーを備えた本格和食店や、マレー料理・中国料理など各種料理が楽しめるレストランが揃う。

食事は済ませてきたので今日はバーで一杯ひっかける程度とすることに。ということでメニューを見ていたところ、ベントレーズパブでマッカランの1851 Insperationが手頃な価格で飲めることが分かったので行ってみることに。

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英国風パブということらしく、中々洒落た店内。女性スタッフもイケている。

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早速お目当てだったマッカラン1851インスピレーションを注文するも、残念ながらこちらは空瓶が展示されているだけで売り切れとのこと。これ目当てにバーに来たので痛く失望したが、スタッフの女性が可愛いから許す!


更にバーカウンターを物色していたらマッカラン25年物を発見!だがしかし、こちらも残り少なくなった為にグラス売りはしていないと、またしてもお目当てのウィスキーにありつけず。ここでも痛く失望したが、スタッフの女性が可愛いから許す!

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飲めずじまいとなった1851インスピレーションとマッカラン25年物に思ひを馳せながら飲む12年物シェリーオーク。ごっつい塊のアイスにはインターコンチネンタルロゴが…。


そして…腹減ってないと言いつつついついつまんでしまうフィッシュアンドチップス。

所感

部屋での滞在時間が短すぎてまともな宿泊記にならず申し訳ない。宿泊したのはもう随分と前のことなので、部屋やホテルに対する印象が殆ど残っていないっす。

InterContinental Kuala Lumper(インターコンチネンタルクアラルンプール)


Booking.com



ホームページ:http://kualalumpur.intercontinental.com/ja/
住所:165 Jalan Ampang, 50450 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
電話:+60 3-2782 6000


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シェラトン インペリアル クアラルンプール 宿泊記

クアラルンプールのホテル巡り第三段はシェラトンインペリアルクアラルンプール。

ツーリストエリアの中心地からは離れているが、KLモノレールの「Medan Tuanku駅」から徒歩3分・ラピドKLの「Dang Wangi駅」から5-6分程のところにあり、ペトロナスツインタワー・クアラルンプールタワーなどの見所へはギリギリ徒歩圏内。個人的にはあまり好きな立地ではないが、繁華街ブキッ・ビンタンへはモノレールで3駅、ターミナル駅のKLセントラルへもラピドKLで3駅と遠くはなく、公共交通機関を使いこなせれば観光目的の宿泊でも決して不便な場所ではない。

さて、この日は渋滞が酷い時間帯での移動だった為、ラピドKLでホテルを目指す。

Dang Wangi駅を出て、クアラルンプールの地名の由来ともなったドブ川を渡る。今回は手荷物が無かったので特に大変な思いはしなかったが、スーツケースを転がしての移動となる場合はラピドKLを使ってのアクセスはお勧めできないかな。暑いし。

Dang Wangiから5-6分程歩くと見えてきたシェラトンインペリアル。繁華街からは離れているが、ホテルの正面を走るスルタン・イスマイル通りの向かい側にイオンが中核を成すQuill City Mallがオープンしたので、飲食や両替には困らなそうだ。
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以前はインペリアルホテルとしてSPGの高級ブランドであるラグジュアリーコレクションに加盟していたのだが、それも今や遠い過去の話で、今ではただのシェラトンホテルへと格下げに。クアラルンプールで乱立する最新高級ホテルにホテルシーンでの主役は完全に他へと譲ってしまい、今や常時一万円を切る程度で泊まれる「元」高級ホテルに成り下がってしまった感がある。

確かに箱自体は遠目で見ればラグジュアリーコレクション時代の名残でインペリアル感も味わえるんだけど、化粧でも誤魔化しきれないほど老化が進んでしまっており、近くで見たらだいぶ傷みが目に付いてしまう。
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内部のパブリックスペースには落ち着いた調度品が散りばめられ、造り自体はSPGカテゴリー2のホテルとは思えない格式ある造りとなっている。特に3階のレストランに至るまでの階段が続く吹抜けはただただ圧巻であり、いくらホテル天国のクアラルンプールとはいえ、とても1万円弱で泊まれるホテルとは思えない。造り自体はね。

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古さを感じる池ではコイが泳いだり、汚れも目立つ壁にはオメガの時計が掛けられたりするしね。何とも言えないバブルの名残的哀愁を感じさせてくれる。

そんな時代を感じさせてくれる元高級ホテルであるが、クラブ特典としてランドリーが毎晩2点まで無料になったりするので、長期出張には重宝する。毎朝お好みのフルーツと野菜で生絞りジュースを作ってくれるので栄養摂取も苦にならないし。

【SPGプラチナ特典】
・ウェルカムアメニティー(500スターポイント)
・ルームアップグレード(今回はスイートへのUP)
・ラウンジアクセス
・16:00までのレイトチェックアウト
・朝食会場「エッセンス」での朝食バッフェ
・毎晩2pcsまでの無料ランドリーサービス

部屋

SPGプラチナ会員に対する部屋のアップグレードについては比較的甘めであり、今回もスイートにアップグレード頂けた。
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客室内も老朽ぶりが目立ってしまっており、大ががりな改装が必要な時期に差し掛かっていると感じさせるが、最低限度の手入れはされているので不快に思うまでには至らない。まぁ、古いというのではなく風格を感じさせる歴史あるホテルという表現にしておこう。


ソファや冷蔵庫は使い込まれて汚れや錆が出てしまっている部分も…


リビングの奥右手がベッドルームで、左手にはバスルームとウォークインクローゼット。


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見晴らし抜群のベッドルーム。街の中に建ちビルに囲まれたホテルだとカーテンを開ける事もないけれど、ここでは全開。

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バスルームは思っていたより清潔に保たれている。


ウォークインクローゼット、というか広すぎてクローゼットというか小さな収納部屋。

ラウンジ

エグゼクティブラウンジは改善の余地ありかな。狭い空間に沢山の席が詰め込まれていて他人の会話が否応なしに全て耳に入ってきて落ち着かない。

スタッフはフレンドリーで良いんだけど、よくよく観察してみたらフレンドリーというか何だかラフでカジュアルすぎる人達のようで、中国の安宿や安食堂みたく客がいるのにスタッフ間で大声で談笑したりテレビを見入ってたりと何だか新鮮だった。こんなカジュアルなラウンジスタッフがいるものだなと。敢えて堅苦しくせずにアットホームな雰囲気を作ろうとしている可能性もあるけれど…

ひだり みぎ
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ミールはフィンガーフードや軽食が中心。何種類かはパスタや揚げ物といったホットミールもあるけれど、スーパーのお惣菜以下の味のものばかりなので期待はしない方が良い。


スープと肉骨茶くらいかな、旨かったのは。

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ドリンクはBマイナス程度の評価だけど、タイガービールのサーバーが置かれているのは評価に値する。

朝食

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一方で、朝食は充実していて個人的には大満足。様々な人種の客層が集結して多民族・多文化・多宗教なマレーシアの縮図のような感じになっている為、中華系・インド系・欧米系の食べ物が豊富に用意されている。

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ミールの種類の豊富さもさることながら、ここでの目玉はなんといってもアイスクリームと生絞りのフレッシュジュース。目の前で赤りんご・青りんご・キャロット・レタス・セロリ・メロン・スイカ・メロン・パイナップル・ドラゴンフルーツ・ジンジャーといった選択肢の中から自分でしてした具材をその場でミキサーにかけてジュースにしてもらえるんだが、30を過ぎ急に健康志向になってきた自分にとってはこれは本当にありがたい。随分と前からあるサービスのようなんだけど、コストカットでこのサービスが終了しないよう強く願う。

プール

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今回はプール・ジムは観察のみ。水タバコが楽しめる中東風ガゼボがイカしてたくらいで、プール自体は小さくて特筆すべき点なし。

所感

毎日2点の無料ランドリーサービスと毎朝のフレッシュジュースがあるし、宿泊費もリーズナブルなので長期出張の場合の定宿にするのも悪くはない。ただ、やっぱり古さが見て取れるようになってしまっているので、ラグジュアリーホテルで快適な滞在を…という宿泊目的だったら他のホテルを選ばれた方が良いでしょう。ここにきて価格水準を落してきたル・メリディアンを始め、クアラルンプールにはコスパに優れる更に良いホテルは沢山ありますので。

Sheraton Imperial Kuala Lumper Hotel


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ホームページ:http://www.sheratonimperialkualalumpur.com/
住所:Jalan Sultan Ismail, Kuala Lumpur, 50250, Malaysia
電話:60-3-2717-9900


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ザ・マジェスティックホテル アラルンプール 宿泊記

クアラルンプールのホテル巡り二発目はマリオット系列のザ・マジェスティックホテル・クアラルンプール、オートグラフコレクション。名前が長くて一瞬「ファッ!?」ってなるが、解体してみると難しいことはなく、最後のオートグラフコレクションはマリオットのブランド名で、SPGのデザインホテルズみたいにマリオットホテルズが厳選する独立系ホテルのコレクションのこと。現在、日本のザ・プリンスさくらタワー東京を含む世界で150以上のホテルが参加をする一大ブランドである。ようはマリオットのオートグラフコレクションに参加しているマジェスティックホテルということである。

ここでオートグラフコレクションと呼ぶとクアラルンプールでオートグラフコレクションに参加するもう一つのホテル「ホテル・ストライプス」とかぶってしまうので、当サイトでは「ホテル・マジェスティック」ないし「マジェスティック」と呼ばせて頂くこととする。
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マジェスティックとか、もう名前からしてノスタルジックな薫りがプンプンするが、実際にそれはそれは大そうな歴史を持つホテルでありまして。なんと創業は英国統治時代の1930年代で、今やホテル自体が国家の文化遺産に指定されているとか。

ホテル周辺一帯もマレー鉄道公社ビルや旧クアラルンプール駅といった歴史あるコロニアル風建築物が並ぶ歴史街になっていて、その歴史的建築群の代表格がマジェスティックホテルということらしい。
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英国連邦時代の古き佳き面影が漂うクラシックな白亜の建物が眩しく陽を照らすザ・マジェスティック。開業当初からランドマークとして町の中心に君臨し、各国要人を迎える迎賓館として利用されてきたそうだ。その後、第2次大戦中は日本軍司令部として接収されるなどの歴史を経て83年にマレーシア政府が強制収容。翌84年から98年の間は国立美術館として第2の道を歩んで来たそうだ。そんな伝説の迎賓館が2012年に一昔前の良き古き時代の面影を残して現代的にリニューアルされ、再びホテルとしてそのドアが開かれることになった…という長く複雑な歴史があるらしい。一泊1万円程度~とリーズナブルな宿泊費だったのでなんちゃってコロニアル風なのかと思いきや、ガチで凄い歴史を持ったヘリテージホテルで宿泊前から萎縮してしまう。

そんな恐れ多きザ・マジェスティックは旧館を利用したマジェスティック・ウィングと、新しく建てられた15階建てのタワーウィングの二棟で構成されているが、このホテルの真髄を味わうにはやはり創業当時の建物を利用したコロニアルなマジェスティック・ウィングに泊まるべきだろう。1930年代に建てられたマジェスティックウィングに入る全47室は24時間バトラーサービス・ラウンジアクセス付きで優雅な宿泊が楽しめるようになっている。

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ということでやって参りました、ザ・マジェスティック。到着するなり探検家というか冒険家というか、オフホワイトの可愛いインディジョーンズ的コスチュームを身に纏った浅黒いオジサンによる出迎えを受け館内に入る。フロントデスクのある新館には巨大なシャンデリアがぶら下がっていたりと1930年代創業の老舗らしい堂々たる風格は感じられないが、男性だけのグルーミングサロンやシガールーム、テイラーなんかが入居する辺りに紳士サロンが隆盛だった英国統治時代の名門ホテルとしての名残を見て取れる。確かにマレー系とかインド系って妙に整ったこだわりの髭を蓄えられた人がいたりするけれど、こういったとこでお手入れしてるんかなw


ただ、新館とはいえ流石は老舗の一流ホテルの貫禄というか、VIPな雰囲気の宿泊客も多く、二階では結婚式イベントが行われていてドレスアップしたビジターが常に往来していたし、夜は夜でクリスマスソングのゴスペル隊がアカペラの演奏を披露するなど、玄関口には昼夜問わず社交場のような華やかさが感じられた。

部屋:ジュニアスイート

さて、気になるお部屋であるが、マリオットのゴールドまたはプラチナの場合は基本的には新館のジュニアスイートが用意されるとフロントデスクのスタッフが言っていた。旧館がヘリテージルームだと予約時に知ってたら旧館の部屋を予約していたのに!

【部屋カテゴリー一覧表】
デラックスルーム(40㎡)
ストレーツルーム(30㎡)
ジュニアスイート(56㎡)
グランドスイート(77㎡)
コロニアルスイート(40㎡)
ガバナースイート(53㎡)
プレミアスイート(92㎡)
マジェスティックスイート(130㎡)

今回ご用意頂いたのもやはり新館ジュニアスイートルーム。ストレーツルームが旧館にありクラブベネフィットも付帯することを考えれば、ジュニアスイートとはいえ下から二番目のカテゴリーという扱いになるのかな。
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クラシックな装いの中にモダンな調度品を設えたハイセンスな部屋という第一印象。ドアの左右両側にビジネスデスクが配置され、その背後に4人用のダイニングテーブル。その更に奥のリビングスペースには一人掛けソファとマッチョなL字型のソファーが壁掛けテレビの方を向いて置かれていて、一番奥にキューブ型の柱に囲まれたキングベッドが存在感を示している。ジュニアスイートと言えどたっぷりとした空間的余裕がある。


キューブ型の柱に囲まれた特徴的なベッド。手前にはオットマンが用意されており、さらにその奥には1人用のオットマン付きのソファも用意されるなど、一体どんだけ腰かける場所があるんだと突っ込みたくなってくる。


ひだり みぎ

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バススペースもダブルシンクでゆったりとしたスペースが設けられている。1932年にザ・マジェスティックが開業した際には「各客室にトイレがある」「お湯が出る」という点が画期的だと話題になったそうな。

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旧館の部屋だとラウンジやバトラーサービスが使えるだけでなくミニバーやランドリーの利用まで無料になるらしいが、残念ながら新館ではミニバーは有料。…旧館に泊まったことのある知人曰く、ランドリーのエクスプレスサービスまで無料で、更にはKL市内からのピックアップサービスなんかも付帯してたんだとか。分厚過ぎる特典内容に度肝を抜かれてしまいましたわい。

The Majestic Lounge

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ラウンジは旧館にあるので、旧館と新館とを結ぶ渡り廊下を通って旧館二階の一番奥にあるマジェスティックラウンジへ。単なるラウンジじゃなく、頭に「Majestic」が着くだけで妙にそそられるという不思議。

ラウンジ営業時間 7:00-23:00
アフタヌーンスナック 15:00-17:00
カクテルタイム 17:00-19:00

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ただ、待合室並みに手狭で思い描いていた高貴なラウンジスペースとはだいぶ異なった。

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カクテルアワーのドリンクは赤・白ワイン、カールスバーグ、オレンジ・マンゴー・ピンクグアバジュース、コーヒー、茶、「本日のカクテル」といった構成。因みにこの日のカクテルはモスコミュールだった。

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ミールはアフタヌーンティ・カクテルアワー共に完全オーダー制で、フィンガーフード程度のもの。なんだかマジェスティックな感じの音楽が流れているけれど、ただただ狭くて他の利用客の喋り声がだだ聞こえだし、長く居座る場所ではないな。ちょこっと喉の渇きを潤しに来るくらいの使い方しかできん。

朝食


ラウンジには些かがっかりしたが、一階のレストラン“Contango”で供される朝食は期待できそう。

ひだり みぎ
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各国料理が豊富に取り揃えられているが、やはりマレー系・インド系の料理が特に多かったかな。ナンなんて4種類もあったしw インドネシア料理と同じで色があれなんであまり美味しそうには見えないが、実際は美味いっすよw

プール・フィットネス

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15時までのレイトチェックアウトをお願いしていたので、昼過ぎにフィットネスとプールも利用させて頂くことに。ただ、プールは無理やり空いたスペースに造った感が否めず、私が利用した時は完全に日陰になってしまっていた為に少々残念だった。

最後にミニバーアサヒスーパードライでシャキッとしてからチェックアウト、すると15:00までのレイトチェックアウトとして半日分の費用が請求されるではないか。チェックイン時にプラチナ特典としてのレイトチェックアウトも問題無いと確認していただけに梯子を外されたようで後味悪くホテルを後にすることに。

アクセス


KLセントラル駅から車で渋滞が無ければ5分の距離。近すぎてタクシーの運ちゃんには嫌がられる距離にあるが、KLセントラル駅・スターヒル・ミッドバレーとホテルとを結ぶシャトルバスが運行してるので、急ぎでなければこちらのバスサービスをお使いください。KLセントラル駅はアライバルホール1番出口から、 スターヒルはスターヒルとパビリオンの間から、ミッドバレーはガーデンズモールのRiver View Entranceがそれぞれピックアップ・ドロップオフポイントとなります。

最新の運航時刻はホテルの公式サイトをご参照下さい。

The Majestic Hotel Kuala Lumper, Autographe Collection

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ホームページ:http://www.majestickl.com/
住所:5 Jalan Sultan Hishamuddin
電話:603-27858000


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三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港 セパン

KULではミニマムコネクティングタイム3時間というルールのせいで半端な時間を持て余すことになったので、空港隣接の三井アウトレットパークまで足を延ばすことに。

三井アウトレットパークはクアラルンプール国際空港の敷地内に2015年にオープンしたばかりのショッピングモール。周辺100km圏居住者873万人・空港利用者4,893万人/年(2014年)をターゲットに三井不動産がメジャー出資したそうだ。日本にも13箇所程のアウトレットモールを手掛ける三井不動産。海外展開はKLが初めてだからなのかやたらと気合が入ってて、2018年と2021年に拡張工事で東南アジア最大級のアウトレットモールにする構想を練っているそうだ。船橋のららぽーとの半分くらいの規模になるというイメージだろうか。ホントこのM社系列はマレーシアに強いわ。

そんな三井アウトレットパークKLIA、まだまだ拡張前でドラゴンボールのセルで言うところの第一形態ではあるようだが、果たしてどんなもんか。KULに到着するなりダッシュでアウトレットパークへと向かう。

アウトレットパーク行きバスの発着所へ、空港内の看板に示された矢印に従って進む。係員も多いし、初めてでも特に心配無用だろう。


無料シャトルバスはモール⇒KLIA2⇒KLIA⇒モールというルートで巡回してる。モールは空港敷地内にあるとのタレこみではあったが、HKIAまでは約20分、HKIA2までは約10分かかるとか…これならゆっくり買い物を楽しむには3時間程度のトランジット時間は必要となりそうだ。


5分程待ち、中国の地方都市で走ってそうなモデルのバスがやって来た。意外に利用客が多くてビビる。


オバQやイスラムハッチを被った現地人と共にバスで10分程揺られると、だだっ広い土地のど真ん中に建つモールが見えてきた。

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バスを降りた目の前にあるフライトチェックインセンターにはフライトのチェックイン機があり、マレーシア航空・キャセイパシフィック航空・KLMオランダ航空・バンコクエアウェイズ・ルフトハンザ・エアアジアの6社に限りチェックインや座席指定まで出来るという。また、荷物の無料預かりサービスの受付もここになる。

回遊性を考慮した2階建てのスタイルは幕張や横浜ベイサイドの設計に通じるものがあるが、ヤシの木があったりと、トロピカルな南国リゾートをイメージした開放的なフロアはKLならでは。
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店舗数は現時点で130。クレカも使えるしモール施設内に外貨両替カウンターもあるので、リンギット無しで乗り込んでも買い物が楽しめる。


テナント一覧は公式サイトをご参照あれ。アシックスやらオニツカタイガーやら伊勢丹アウトレットやらと日系の出店も目立つ中、一際強烈な存在感を放っているのはJAPAN AVENUEというコーナー。

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商品のセレクションはちょっと微妙、というかだいぶ微妙。かちわりの種、サバ削り節、堅焼き割烹白だし味、えび塩焼、揚げ餅スナック、秋刀魚や鯖の缶詰め、オイスター・XOソース、南部鉄瓶なんかが推されてて、どういった層をターゲットにしているのか全くもって売り手の意図が伝わってこない。


一々、渋いんだよな、商品選定が。オッサンのツマミばっかりじゃないか。

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和テイスト全開な商品や展示物も並ぶ。「これ、買う人いるかぁぁ?」と思えるような物ばかり陳列されているのは、二束三文で叩き売りされた日本の売れ残り品をマレーシアに流してきてるだけじゃああるまいな。なんか日本の在庫処理場と化していたマカオのダイソーと同じ匂いがするんだわ。

結局、何も買わずじまいでJapan Avenueを後にする。
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楽しみにしてたゼロハリやフローシャイムもイマイチだし、残念ながら買い物欲を満たせず終いでモールを後にすることに。

なーんだかな。結局何も買わなかったけど、アウトレットモール故にセールの割引率はかなり高いので、欲しい物が上手くハマればお得感はあるだろうけど…。
三井アウトレットパーク クアラルンプール

住所:Persiaran Komersial, 64000 KLIA, Selangor
営業時間:10:00~22:00
電話:03-8777 9300

ジャラン・アロー(アロー通り)の屋台街でKL出張を〆る

金曜日、せっかく立地条件の良いウェスティンに泊まっているのだから、ホテル近辺のブキッ・ビンタン地区を散歩してみることに。

近代的高層ビルが乱立する中心街の煌めきぶりは香港にも負けず劣らずといった大都市クアラルンプールではあるが、その一方で、アジア特有のゴミゴミとした喧騒や多民族国家としてのエキゾティックさを感じさせる異国情緒たっぷりの場所も都心に随所に残されている。そんな新旧混然としたクアラルンプールの特徴を最も端的に表しているのがブキッ・ビンタン地区であろう。世界的な有名ブランドを抱える大型ショッピングモールや複合商業施設が立ち並ぶ直ぐ脇の路地裏に昔から変わらない屋台街が残されていて、まさにマレーシアの縮図といった雰囲気の街並を楽しむことができる。

ひだり みぎ
さぁ出発。ウェスティンホテルを出て直ぐ正面に見えるのは大型ショッピングセンター・パビリオン。海外の高級ブランドショップからローカルブランドなど幅広いショップが入っているクアラルンプール最大級のショッピングモール。ショッピングだけでなく山頭火や一風堂だって食べられるので飲みの後の〆にも使えるが、折角のマレーシアなので今日はブキッ・ビンタンの屋台街まで足を延ばすことに。

ひだり みぎ
因みに中をちょこっと覗いてみると、迫力のクリスマスデコレーションで派手に彩どられている。外は歩いてて汗ばむくらいの熱気なのでクリスマスムードは感じないですけどね。

ひだり みぎ
パビリオンを出て大都会クアラルンプールの摩天楼群の間を縫って歩く。所々でビルとビルの隙間から微妙にツインタワーの頭が見えたりすると無性にウキウキするのはチラリズム効果の一種だろうか。

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ここら一帯はショッパホリック天国になっている。前述の「パビリオン」だけでなく、伊勢丹が入居する「Lot10」、高級店が集まったセレブ御用達の「スターヒル・ギャラリー」、遊園地やホテルも入った複合商業施設「ペルジャヤ・タイムズスクエア」、ローカルな若者に人気がある「BBプラザ」、 庶民派モール「スンガイ・ワン・プラザ」、東南アジア地域で最大規模のユニクロが入居する「ファーレンハイト88」など、実に多くのモールが密集してる。


そんなショッピングモール街を抜け、アロー通りに入ると華々しい歓楽街の雰囲気は一変する。通りの両サイドに並んだ食堂や露店の前にオープン形式で無秩序に散乱した食卓はどこも大盛況。食卓や厨房から漂う肉や魚を焼く香ばしい煙や怪しいネオンに誘われて、この通りを歩いているだけで食欲が湧いてくる。なんていうかな、このアジア感。屋台は中華料理メインだし、道路の頭上で光を放つ提灯なんかも中華風なんだけど、行き交う人は東アジア系・マレー系・インド系・白人黒人観光客と雑多だし、各店舗の看板やメニューなんかもアルファベットと漢字が混合してる。この多様なゴッチャゴチャ感というか、混沌や活気とした感じがとっても馬来西亜。

ひだり みぎ
うーん。車道と歩道の差が分からないというか車道を食卓で埋めているというか…食堂の利用客やら露店やら歩行者で大混雑の中心を辛うじて自動車が走り抜けていく感じの雑踏振りが、いかにもという感じ。

ひだり みぎ
中華系・マレー系のメニューを扱うお店を中心に、インド系やタイ料理、ドリアン等の南国フルーツを売る仮設屋台もあり、あっさり系からこってり系、スパイシーなものやデザートまで様々な料理が楽しめる。

各食堂の売り子による呼びこみは激しいもののしつこくは無く、各店舗のメニューも写真付きで且つ英語・中国語で用意されているので注文するのにも困らない。ざっと見た感じ、どこの店も一皿10リンギット程度の庶民派メニューが中心なので、自分の嗅覚に任せて適当な食堂に飛び込んでみよう。


サテー・ドライワンタンミー等の定番マレー料理や海鮮料理、各種炒め物や鍋料理など、様々なメニューがあって悩むところだが、とりあえずはグレイ(宇宙人)顔のママさんが切り盛りするこちらのお店で福建の炒め麺を頼んでみることに。


メニュー上の写真と実物が異なるのはご愛嬌。見てくれは独身男の残飯ぶっこみ料理といった代物だが、味は決して悪くない。たまには雑踏の雰囲気を味わいながら熱気と排気ガスにまみれて屋外で食事をするのも良いもんだ。


続いてタイガービールのお共にサテーを頬張ることに。スパイスに漬け込んだ牛やラム肉を串焼きにしたサテーはマレーシアのB級グルメの定番品で、これがもうビールのアテにはぴったりなのだ。

ひだり みぎ
食って飲んでしてウェスティンへと歩いて戻る。やっぱりクアラルンプールのホテルは買い物に食べ歩きに便利なブキッ・ビンタンの周辺に限ります。