マレーシア航空 B737-800 ビジネスクラス搭乗記 シンガポール⇒クアラルンプール⇒香港

シンガポールから香港への戻りもマレーシア航空を利用してクアラルンプール経由で。

往路の搭乗記はこちら。


地味にありがたいプレミアチェックインカウンターからスムーズに出国。



この日は大衆ラウンジに行く気が起きなかったので、ガーデンで蝶や鯉と戯れる。



こちらは何かと思ったら懐かしのガリ版。


TWGでのお茶の調達も忘れずに。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
香ばしい匂いに包まれながら選り取り見取りの茶を見ているだけでテンションが上がる。


暑い夏本番に向け、アイスで飲んでも美味しいフルーティーな緑茶と紅茶を一つずつ購入。

ひだり みぎ
すると、ミリオネアチャレンジのクーポンをもらえたので億万長者への運試しに挑戦。まぁでもそうそう簡単に当たるわけもなく…残念賞を手に搭乗ゲートへ。10月末までやってるらしいので、誰かワイの仇を取ってミリオネアになってきて下さい。

マレーシア航空 シンガポール⇒クアラルンプール

機材は往路と同じくB737-800だけど、革張りではなくクッションシートタイプの旧型が来た。



見るからにくたびれきったシート。評価できるのは頭の部分のモフモフしたクッション性くらいのもの。

ひだり みぎ
しかも窓が閉まらない。眩しくてスマホのモニターが見えなかったのでセーフティーインフォーメーションのしおりをぶっ差して遮光していたら、離陸前にエンジニアみたいなオッサンが呼ばれて調査開始。単純にシェイドを引き出すつまみの部分が物理的に壊れてるだけの話かと思うのだが…。結局、3分程の診断後に、こりゃダメだね!と諦めの笑顔で去っていったエンジニア。そりゃそうだよ、部品の修理か交換が必要って言ったじゃんか始めの始めから。


気を取り直してウェルカムドリンクのオレンジジュースを一杯。まぁ窓の壊れた旧型シートといってもシンガポールからクアラルンプール間は一時間程度のフライトなんで、特に大きな問題は無い。ただ、ビジネスクラス最後列が空いているとのことだったので、乗客全員の搭乗が終わったタイミングで後ろの席に移動させられることに。

これが狂と出て、エコノミークラス最前列に座っているお子様が離陸直後から泣き叫び始めてしまった。どうしたんだ?やっぱりお子様も古い座席に不満なのか?w 暫く泣き続け、それでも周りの人間が子をあやすような気配を見せず、客室乗務員も放置プレー。エコノミークラスとビジネスクラスの仕切りは薄い壁一枚なので、鳴き声が耳のすぐ後ろからダイレクトで入ってくるのできつかった。

簡素な食事ながらも機内食が配膳されたら泣き止んだが、下膳されたら直ぐにまた泣き始めたw こういう時に全くの放置プレーというのもちょっと薄情な気がするな、MHクルー。子供も可哀想に、誰か構ってやりなさいな。

クアラルンプール国際空港 MHゴールデンラウンジリージョナル

クアラルンプールでは1時間の乗継時間があったので、マレーシア航空のゴールデンラウンジリージョナルで時間を潰してから香港行きの便にトランジット。

マレーシア航空 クアラルンプール⇒香港


ハローアゲイン旧型シート。ウェルカムドリンクはクアラルンプール発ということでピンクグァバジュースのオプションが増えた。


中距離便なのでサテーも出るし…

機内食も充実。

一体どんな料理かも分からずAyam Percikなるマレー料理をメインに選んだところ、客室乗務員に「マジっすか?それ行っちゃう?あなたマレー人じゃないですよね?マジっすか?ファイナルアンサー?行っちゃう?」的な感じで選択の変更を促されビビったけど、やってきたのは香ばしく炙った鶏とココナッツミルクとカレーベースの特製ソース。マレーシア北部のケランタン州の伝統料理らしい。付け合わせの漬物とイタ飯との相性も抜群で、普通に美味かった。やっぱりクアラルンプール発便はマレー料理選ぶに限るわ。


胃袋も満足の、あっという間のシンガポール滞在だった。

マレーシア航空 B737-800搭乗記 クアラルンプール-香港 MH0432

ギリギリまでマレーシア航空の本丸ラウンジの本気サービスを堪能し、最後の最後に香港行きの機体へと乗り込んでいく。


ここ1週間で3度目の馬航B737-800。


あっちゃー。搭乗してみると、ボロッボロの革シートを装備したご老体だった。革張りシートは新しいと高級感があるけれど、ヨレッヨレ・ボロッボロだと醜いことこの上なし。

頂いたウェルカムドリンクを速攻で一気飲みする芸を披露すると同時にドアクローズ。アップグレードオークションや当日のアップセルで売り捌いたのか、この日のC席は激埋まり。赤ちゃん連れも二名もいて、耳栓無しでは厳しいフライトとなる予感。

定刻通りにKULを発ったMH0432便はタイランド湾を抜け、インドシナ半島を北上する。フライトマップにわざわざメッカへの距離と方向が表示されるのがイスラム圏のキャリアならでは。日没の時間になったら隣のオバQさんがメッカに向かって祈りだしたりするのだろうか。

この日は乱気流の関係でシートベルトサインが中々消えず、インドシナ半島に達する頃にようやく機内食のサーブが始まった。

機内食メニュー
アペタイザーチキン・ラムのサテー
チキンの胸肉サラダ
メインチキンヌードルのガーリックソース和え
ノルウェー産照り焼きサーモン
ラムとマッシュルームのシチュー
デザートフレッシュフルーツ
チーズケーキ

本日のお品書き。ロンドン・パリ・アムステルダム・シドニー・パース・メルボルン・アデレード・オークランド(ニュージーランド)・イスタンブール・インチョン・北京・上海・成田・大阪路線だとシェフ・オン・コールサービスが使えるのだが、KUL-HKG路線は残念ながら対象外。


テーブルクロスが敷かれ、先陣切って出てきたのはマレーシア航空名物のサテー。アペタイザーどころの量じゃなく、これだけでビール片手に腹いっぱい食えてしまうほどのボリュームだ。その上、インドネシアのジョコ大統領を黒くしたようなマレー人中年CAがお替わりは如何かとマメに飲み物やパンを持って回ってくる。食のボリュームに関しては本当に圧巻だ。


サテーで胃の容量の半分がもって行かれたところ、間髪入れずに前菜とデザートが運ばれてくる。


そして、お待ちかねのメイン。ナイフとフォークでチキンと格闘し、なんとか汗かきながらメインのプレートを平らげた。本当、腹一杯で苦しい…。そんな私にジョコ大統領が一言、「サテーのお替わりは如何?」。強烈だわー。

ひだり みぎ
赤ちゃんも寝入って無き止んだし、食後は窓の外を眺めてまったり。


マレーシア航空はボロ機材もありCAも洗練されている訳じゃないけれど、田舎臭さの残るMHクルーによるサービスも慣れれば悪くないもんだし、何よりドンドン食べさせ飲ませてというノリが大食漢には嬉しいところ。サテーは在庫が切れるまでお替わりし放題、クルーも「食え食え」のノリで接してくれるし。赤提灯で一杯やるような感覚で飲んで食べて楽しめるマレーシア航空、意外とアリだと思います。

クアラルンプール国際空港のマレーシア航空ゴールデンラウンジ

KULでのトランジット時間を潰す為に三井アウトレットパークKLIAまで足を運んだものの、ショッピング欲が刺激されるような目ぼしい物がなく…。結局KLIAに戻ってラウンジ詣ですることに。クアラルンプールのゴールデンラウンジはマレーシア航空の本家本丸ですからね。やっぱり本拠地ラウンジって期待しちゃうんで、ボーディングまでの50分でパパッとラウンジを見て回ろう。

ここクアラルンプール国際空港のマレーシア航空ラウンジだが、国際線で飛ぶ場合はサテライトとメインターミナルの2箇所のラウンジを利用することができる。

・サテライト(サテライトビル)
・リージョナル(メインターミナルビル)
・ドメスティック(国内線)

いかにもメインターミナルの方が本気ラウンジっぽい感じがするが、規模が大きく立派なのは国際線の大型機や長距離線が離発着するサテライトターミナルの方。この他、ワンワールドのラウンジ入室資格がありマレーシア航空に拘らないのであれば、キャセイラウンジやプラザプレミアムラウンジなんかも利用可能。

先ずは出国検査を済ませた先にあるメインターミナルビルのリージョナルラウンジへ。

メインフロアからエスカレーターで上階へ…。こちらのラウンジはファーストクラス・ビジネスクラス共用ラウンジとなっていて、規模も小さめ。まぁ自分でリージョって言っちゃってるくらいですからね。リージョ相応の規模となっている。


エスカレーターを上りきったらいきなり目の前が受付で、厳つい顔つきの男性スタッフが厳めしい表情で迎えてくれる。こういう受付業務は若い華のある女性に任せた方が印象が良くなるんだけどなぁ。


内部は優雅にも池なんか設けちゃったりして、スタイリッシュで上品な設計になっている。リージョだなんて馬鹿にしちゃったけど、入った感じは結構立派で好印象。

ひだり みぎ
メインのシーティングエリアは大きな窓に面していて日当たりが良く、メリディアンのロビーを広くしたようなアーティスティックな空間になっている。

ひだり みぎ
餌はフルーツからオードブル・野菜系、ガッツリ系、デザートと一通り揃っており、品数は多くないものの、フードファイターなラウンジ利用者の方々でもまぁ満足できる内容だろう。

ひだり みぎ
ガッツリ系メニューも多し。味は知らん。

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専属スタッフが配員された有人ヌードルステーションやバーカウンター、シャワー、有料スパなんかもあったりと、ラウンジ規模の割には充実したサービス内容となっている。昔あったハーゲンダッツが無造作に放り込まれてたアイスケースが撤去されてたのがちょっと残念だけど。


冷蔵庫の中はノンアルコールのソフトドリンクやデザート類のみ。アルコールは先述の友人バーカウンターでオーダーする必要がある。メニューはビール(タイガー・ハイネケン)に簡単なカクテル、ワイン、シャンパンなど。勿論全て無料で供される。

香港行きの便がサテライトのゲートだったので、リージョナルラウンジでは適当に観察だけしてエアロトレインでサテライトビルへと移動することに。
ひだり みぎ
サテライトのゴールデンラウンジは床面積4,000m²と、世界でも最大級の広さを誇るマレーシア航空の国際線旗艦ラウンジとなっていて、こっちは完全なる本気仕様。レセプションの床や壁もピッカピカしてて、マレー航空の気合が感じられる。


受付の右手がファーストクラス・左手がビジネスクラスのラウンジと分かれており、今回は丸子ダイヤパワーで右側に入れてもらう。


広くないラウンジの中を5人ものスタッフが巡回しているが、利用客は小生のみという状況。手持無沙汰にしていたマレー系男子スタッフ曰く、ラウンジ内はシガールームやバー・ダイニングエリアがある他、ベッド付きの仮眠室もあるんだとか。24時間営業でシャワーまであるし、ここなら夜越しのトランジットでも全くもって苦にならないな。普通にトランジットホテルとして利用できてしまう。

色々と内部監察させてもらいたかったが、この日は時間が無かったので、ダイニングエリアのみ利用させてもらうことに。

通されたダイニングスペースは完全なる高級レストラン仕様。30席程の広さの店内に着席すると、非常に礼儀正しくマナーのある給仕が注文を取りに来た。


メニューはランチ仕様だけど、アペタイザー・スープ・メイン・デザートと揃えられている。とりあえずシャンパンだけ頼み給仕さんに時間が無い旨を伝えると、「それでは宜しければブッフェコーナーの食事をどうぞ。」とセルフサービスのブッフェコーナーへと案内された。

ひだり みぎ

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こんだけ利用客が少ないのにようやるわ。ビジネスクラスラウンジの方にも更に多くのブッフェメニューが用意されているとのことだが、ここではフルーツだけ美味しくいただいて、慌ただしく出発ゲートへとダッシュする。無駄にアウトレットパークなんか行かなければもう少しマレーシア航空の本気を堪能できたのになぁ。

最後に…関連情報としてマレーシア航空のアップセル価格表を載っけておく。

価格行先
420CMB
460PNH・HKT・BWN・SIN・REP・KTM・DAC
590TPE・XMN・PVG・CAN・PEK・HKG
710KNO・CGK・DPS・SGN・HAN・RGN・BKK・MNL・MLE・MAA・HYD・BLR・BOM・COK・DEL
770DRW
840ICN・KIX
1250NRT
1950ADL・BNE
2080JED・DXB
2290SYD・MEL
2460AKL
2540IST
3810AMS
5510LHR

*KULからの片道価格。往復の場合は2倍。
*通貨はリンギット。

シンガポール-クアラルンプール マレーシア航空ビジネスクラス B737-800 MH0614

帰りもクアラルンプール経由。SIN-KULはそれこそ電車かよと突っ込みたくなるくらいに便数が多く、バスやLCCとの競争が激しいのか飛行機の運賃も非常に安くなっている。まぁ国際線とは言ってもバスで5時間の距離ですからね。

今日の移動はSIN-KUL・KUL-HKGのMH二発で、機材はSIN-KUL・KUL-HKG共にB737-800。小さい身体だが、国内線・短距離国際線で幅広く引っ張りだこで使われているユーティリティープレイヤーで、内外野をそつなくこなす阪神の大和選手のよう。

朝、滞在先で腹一杯食い散らかしてから空港へと移動。空港隣接の奇抜なクラウンプラザを通過し、マレーシア航空の飛行機が出入りするターミナル2へ。HKG-KUL-SIN-KUL-HKGはCXのセクター修行に便利だったけど、マルコルールも残り1ヵ月で変わってしまうからなぁ。今はただただマレーシア航空のZクラスが改悪されないことを祈るのみ。


チェックインカウンターでは発券時に登録した敬称がMr.ではなく間違えてMasterになっていた為に愛想の欠片も無いインド人担当者と少し揉めたが、10分程のすったもんだを経て手続き完了。敬称って見る人は見るんですね。「Master? あんた間違えてるだろ!」って、初めて突っ込まれたわ。確かに間違えたけどさ、往路もMasterとして飛んだわい。

なんともぶっきら棒で事務的なちょび髭インド人から搭乗券を入手し、ラウンジへと直行。こんなお役所的でお堅いインド人、初めてだわ。シンガポールのインド人はしっかりしてるのか。
ひだり みぎ
マレーシア航空のゴールデンラウンジは2015年9月1日をもって閉鎖してしまったので、SATS Premier Loungeを使うことになる。ワンワールドのステータスでターミナル1のスカイビューラウンジ(24時間)・カンタス(14:30-23:00)・ブルティッシュエアウェイズ(15:00-23:00)なんかも入れるが、ターミナルを跨いだラウンジハシゴをする時間も無いので、今回は大人しく2タミのSATSのみを見学することに。


ターミナル1・2・3と全ターミナルにあるSATSラウンジ。ターミナル2のラウンジはエアインディア・エティハド・大韓航空・ラオス航空・ロイヤルブルネイのエリート会員なんかも利用するけど、いずれの航空会社も上級会員の数が限定的なのか、ターミナル2のSATSは比較的空いている印象。


席と席の間隔は狭いけど、全体的に明るくホテルラウンジのような内部。英文版だけど雑誌の種類もまぁ豊富だし、今回は利用しなかったがシャワーもあるとのこと。

ひだり みぎ
炊き出しはシンプルで決して美味しくはなさそうだけど、ベーシックな朝食メニューが揃ってる。

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この他、麺やクロワッサン・サンドイッチなどもあったりと、ビジネスホテルの朝食級には充実してる。


朝からアルコールも完備。ワインは白がPierre Jean 2014年物、赤がMichel Torino、他にビールなんかも。

ひだり みぎ
宿泊先でたんまりと腹ごしらえしたので、ラウンジでは飲まず食わず。マッサージチェアを使ってみたりして15分程まったりと過ごし、ゲートへと向かう。


ゲートに着くと、「Delay due to late arrival of incoming aircraft」という常套句での遅延アナウンスが…。だから、頼むよ。機材が入ってこない時点で遅れるの知ってたでしょ。もっと早くアナウンスしてくれればもう少しラウンジでゆっくりできたのに。


結局15分遅れで搭乗開始。相変わらずチャラいチャンギのボーディングブリッジで機内へと進む。


B738の中でも若めの機材が来てくれたようだ。そりゃあ草臥れきったレザーシートのご老体ボディより若くてピチピチした方が良いに決まってる。


エコノミークラスのシートもこの通りピッカピカ。

ひだり みぎ
我がシートは1F。フットレストも付いている。


新聞はシンガポールの大衆紙The Straits Timesがシートポケットにプリセット。


着席するなりのドリンク&おしぼりサービス。CAはまさかの妊婦さんなのにバリバリ働いていて驚かされる。「私は休みたくないのよねー hahaha」なんて気丈に言ってたが、地上勤務に回してもらう制度とかないものなのか。


搭乗人数が少ないことが幸いし、搭乗開始からあっという間にドアクローズ、搭乗開始の遅れを取り戻す。

SIN-KULは193マイルとHND-NGOとほぼ同距離。フライト時間も1時間を切る程の短距離路線だが、それでもC席機内食はガッツリ頂ける。

マレーシア航空名物のあっつあつサテー。「お替わりが欲しけりゃ言ってよね、さぁ食った食った」と妊婦CAさん。鉄火肌女将的な独特のホスピタリティ精神がなんともマレーシア航空らしいというか。まぁSIN-KUL間でゆっくり食事を楽しめる時間なんかないんですけどね。

食後にはコーヒーかお茶のホットドリンクのサービスまで。

サテーを頬張りコーヒーを流し込んだら直ぐに着陸態勢うんぬんの機内アナウンス。今日はCクラス4名のみだったからまだしも、16席が全部埋まってたら時間内にサービス終わらせるのムリゲーだろ。


ホットコーヒーをがぶ飲みして窓の外に目をやると、雲の隙間からマレーシアの緑の大地が見えてきた。

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ナスカの地上絵みたいになってる。

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何処まで行ってもアブラヤシのプランテーション。大きな葉を茂らせるので巨大なパイナップル畑のようにも見えるが、近づくと樹高のあるアブラヤシであることが確認できる。アブラヤシの果実から得られるパーム油はマレーシアの戦略的輸出品目になっている。

ひだり みぎ
地平線までパーム畑、丘を越えてもパーム畑というザ・熱帯雨林な野性味ある風景が続き…

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パームの森を切り開いて造ったかのような空港に滑り込む。ほんと、どこのアフリカだよって雰囲気だ。


そんなこんなでKUL到着。妊婦CAさん、ありがとう。安産でありますように!

MH0073 マレーシア航空ビジネスクラス B737-800 香港―クアラルンプール

今回のシンガポール出張は格安マレーシア航空がCX/BA修行で使えるか見極める為に、クアラルンプールでの打合せとくっつけてMHで旅程を組んでみた。

MHのCクラスでHKG-KUL-SIN-KUL-HKGと飛んだ場合にCX/BA/JLでそれぞれ獲得できるポイントは以下の通りとなる。CXは2016年4月15日以降の新システムで算出した。

獲得Pエメラルド到達に必要なP数
CX801200
BA1601500
JL4420100000

CXの場合、今回の旅程をCクラスで15回飛べばエメラルドとなる。改定前は20回でようやくエメラルドになったので、やはりCクラス中心に飛ぶマジモンエグゼクティブな方には今回の規定変更は内容改良と言えるだろう。

さて、この日は色々とバタバタしてゲートクローズ直前での空港入りとなった上、搭乗ゲートが中州にある508番だったのでラウンジには立ち寄らずにゲートへと直行した。

中州へ向かう途中にシンガポール建国50周年の特別塗装を施したSQのエアバスA380型機がいたのでパシャり。A380でも「9V-SKI」と「9V-SKJ」の2機のみというレア機材なので、四葉のクローバーやラッキーヱビスを見つけるよりよっぽど嬉しいわ。

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ゲートに着くと、MHのアジア域内の路線ではお馴染みのB737-800(B738)の搭乗準備がちょうど整ったところだった。CXのように優先搭乗に長蛇の列ができることもなく、先頭バッターで乗り込めることに。


受難続きのマレーシア航空。今回の出張に際してシンガポール側の人間にMHで向かう旨を伝えたら「道中無事を祈る」とか「神のご加護があらんことを」みたいな縁起でもない返事ばかり来たので若干不安w。出張者を脅かしてどうすんだよ。


ビジネスクラスは2×2が4列の16席で、パーテーションの後ろのエコノミークラスの空間とはカーテンで仕切られる。


Y席は3×3で、こちらも鮮やかな色の革張りでカッコいいし綺麗。ただ、アジア人仕様なのかピッチが狭く、巨体・足長には厳しそうだ。

ひだり みぎ
ビジネスクラスのシーにシートブランケットは如何にもマレーシア航空という色使い。1週間は貸切状態だったはずなのに、当日にアップセルでばら撒いたのか、16席中半分は埋まっていて、隣席ブロックも無しで隣人有り。

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座席の左側にはモニター操作用のリモコンと小さめのカクテルテーブル、右側にはシートリクライニングの調整レバーや電源/USBポートが備わっていて、肘掛けには金属部分が錆びついたテーブルが収納されている。


角度が余り上がらなくて使い勝手は良くないけど、全席にレッグレスト完備。でも、なんだろうな。マレーシア人と足の長さが異なるのか、どうも使っててレッグレストの位置がしっくりこなかった。

ひだり みぎ
ヘッドフォンはMHのロゴマーク入りでノイズキャンセリング風(ノイズキャンセリングとは言ってない)。省人化の工夫の一つか、英字新聞やメニューは搭乗時に予めシートポケットに用意されていた。新聞は乗客ごとに数種類を使い分けているという訳ではなく、The Star一択。

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ウェルカムドリンクはオレンジジュース・アップルジュース・水の基本三種で、すっごいイモ臭いポッチャリ華僑男子のCAが搭乗中のエコ客にガンガンぶつかりながらサーブしてくれた。そして、ドリンクの後にはアイマスク・歯ブラシ・スリッパをすかさず配布。このCA、英語・北京語・マレー語のアナウンスを一人でこなす優秀な方なんだろうけど、CXの美男美女に慣れているとニキビ面のイモ臭いCAに違和感がw。巷ではキモイ系サービスなんて書かれてたけど、これ、まさに言い得て妙(笑)。


オレンジジュースを飲みながらふと窓の外を見ると、荷積みも最後の1コンテナ。C席では中華男子が尚もキモイ系サービスを展開していて、今度はギクシャクした動きで食事の際のホットドリンクの選択なんかも聞いて回ってる。なーんか動作が一々初々しいというか危なっかしいというか…。


荷物も乗客も詰め終わり、定刻通りにプッシュバック。窓の外を見るとオッサンが犬の散歩のように飛行機を連れて歩いてるみたいでワロタ。


誘導路に入る手前で一旦ストップして順番待ち。蒸し暑い中で清涼感のあるベトナム航空の機体を見るとどこか安心する。

パソコンも開けない状態で渋滞に巻き込まれ手持無沙汰になったので、暇つぶしに機内誌を漁る。

MHの保有機材ではやっぱりB737-800がダントツで多くなっている。B737-400は一掃されたんだな。

機材名飛行距離保有台数
A380-80015,400Km6機
B777-20012,779Km6機
A330-30010,000Km15機
B737-8005,765Km56機

経営再建案の目玉の一つとしてMHのフラッグシップとも言うべきA380や他の輸送能力が高い大型機の一部を売却・リースアウトして路線縮小と機材小型化で再建を図るなんて話が出たけど、これからどうなっているんだろうな。大胆なテコ入れは不可避だろうけど、OW脱退だけは是が非でも避けてもらいたいと願うばかり。


色彩豊かで食欲をそそるメニューも用意されていたので目を通す。

ひだり みぎ

お品書き
アペタイザーマレーシアサテー
ツナと鯖
メイン(一つを選択)四川ソースの唐揚げ
ハリバット
ラム脚のブラックビーンソース煮
デザートマカロンとフルーツタルト
フレッシュフルーツ

HKG-KULはLight Mealと紹介されているが、本当にこれ軽食扱いかよ。どんだけの大食いファイターを想定してメニュー組んでんだw

ワインメニュー。

ワインメニュー
シャンパンCanard-Duchene Brut
白ワインPikes Valley’s End Sauvignon Blanc Semillion 2013/2014
赤ワインChateau D’Arche 2009
Mr. Riggs. The Truant Shiraz 2012

結局、定時にゲートを発ったのに、タクシングに40分も浪費してからようやく離陸。

水平飛行に入り、先陣切ってやって来たホットドリンク。コーヒーとミルクをお願いしていたところ、登場したのはマレーシア名物・白珈琲以上に激甘なラテ。Coffee with milkじゃなくCoffee AND milkと伝えたらミルクを別で持ってきてくれたのかな?


続いてやって来た前菜にデザート。いきなり前菜とデザートを一緒に運んでくるMHのセンスにも驚きだけど、ボリューミーな量にもビックリ。

ひだり みぎ
間髪入れずにブレッドと濃厚なソースが絡んだチキンとビーフのサテーが運ばれる。メインに辿り着く前に胃の残り容量が不足してしまう圧倒的ボリューム。これがLight Mealというのは記載ミスかな。


そしてメイン。アジア単距離路線での食事のボリュームなら今まで乗った数ある航空愛車でもダントツで一番だし、味も悪くない。食わせる航空会社・MH、大食漢の私にはアリかもしれんな。

飲み物の継ぎ足しペースも半端無いし。グラスが空きそうになろうものなら働き蜂の中華男子が速攻でボトルを持ってきて有無も言わさずリフィルしてくれる。これがまたダラシナイというかさ、無理に通路から腕を伸ばして窓際席の私のグラスに注ごうとするから、グラス周りにこぼすこぼすw。もしかしたらコイツ今日がデビュー戦じゃないのかというくらいの不慣れな手付きなんだけど、純朴さというか田舎臭い感じがなんか憎めないんだよなw。運賃も違う洗練されたCXのビジネスクラスと比べてもしょうがないので、肩肘凝らない等身大の素人的サービスがMHの特徴だと思って楽しむことに。

そんなこんなで食って飲んでとキモイ系サービスを担当していたら、あっという間に機体は着陸態勢に。ブレンデッドウィングが装備されてるし、スカイインテリアも導入されていたので、B738の中でも新しい機材だったのだろう。荷物棚や窓も大きかったし。

ひだり みぎ
クアラルンプール郊外の街並み。初めて上空から見下ろしたけど、結構な盆地になってるんだな。


ヤシの木畑を切り崩して作ったような空港にランディング。

ひだり みぎ
どういう管理をしてたらこうなるのか、エプロンには1年以上も前に不法投棄されたジャンボが三機がポツンと並んでる。乗り捨て放置とかチャリじゃないんだからw。とりあえず「【ジャンク 部品取り】ボーイング747(飛行距離・年式不明)書類不備」でオークションにどうぞ。落札価格2200円、送料2億円とかになりそうなんで、やっぱり落札者引き取り限定かな。


降機後はプライオリティーレーンのクーポン貰ってたのでサクサクと入国。


KL市内まではバジェットタクシーで74.8リンギットだったかな。時速100キロ超で夜のクアラルンプール市内へと突っ込んでいく。この日の宿泊先は旧プリンスホテルのプルマンシティセンターだ。