シンガポールで飲むインフューズドビール Alchemist Beer Lab

シンガポールでの宿はJWマリオット。

ちょうど近くにインフュージョンバーなる珍しいビアバーがあるとコンシェルジェに教えてもらったので、ちょこっと覗きに行ってみることに。

JWマリオットと同じくMRTエスプラネード駅直結の複合施設・South Beachの中にあるビアバー、その名もAlchemist Beer Lab(アルケミスト ビア ラボ)。日夜ビールの研究に勤しむ研究者の工房的な名前で良いじゃないっすか。なんか白衣を着たアインシュタインみたいな従業員が出てきそうだし。

因みにInfusued(インフューズド)とは浸すという意味で、フルーツを浸して作るデトックスウォーターのようにビールにフルーツやスパイス、ハーブなどを漬け込んで作るビールがインフューズドビールと呼ばれている。薬味の配合加減で簡単に味を変えられる手頃さもあり、これからこのようなビールを扱うバーも増えてくるのではなかろうか。
ひだり みぎ
店内に入るなり、フレンドリーなスタッフがニコニコ笑顔で声をかけてくれ、優しく各ビールの説明をしてくれる。白いロングコートを身にまとった化学工場の研究員さんみたいな堅苦しいスタッフ揃いという訳ではなく、普通に学生のような若くて可愛らしい女の子が対応してくれました。

オリジナルビールを取り扱うビアバーかと思っていたが、ビール以外にもオリジナルカクテルやスピリッツ系ドリンクのメニューも充実。

こちらはビールとカクテルの専用メニュー。ビールは8種類のインフューズドビール(Draft Cocktail)に9種類のクラフトビール(その内3種類は季節限定)があり、それぞれ180ml×4のテイスティングセットも用意されている。

インフューズドビールは常時全種類が揃っている訳ではないけれど、この日のラインナップは柚子酒+梅酒+ウォッカ+ブランデー+赤ワイン+シトラス+シナモン+リンゴ+オレンジ+ペールエールで作るSangrita、スタウトにミントとマシュマロを浸したObamaなど、パンチの効いたレシピとネーミングの品ばかり。真っ黒スタウトがObamaとネーミングされてるのには笑ったわ。

インフューズに使う材料が様々であれば、ベースとなる飲料の種類も様々。ブロンドラガー、ペールエール、スタウト、ジンジャービールといったところだけでなく、苦みが少なく飲みやすいサイダーベースのレシピも用意されている。気になるビールがあれば試飲もさせて頂けるので、お気に入りのビールを見つけてから注文すれば良い。


ひだり みぎ
クラフトビールのサーバーも揃っている。ジンジャー、エクストラペールラガー、ゴールデンエール、ペールエール、アメリカンIPA、ドライアイリッシュスタウト、ケルシュ、ライトエールと、クラフトビールメーカーらしいツボを押さえたラインナップ。



とりあえずSangritaの330mlゴブレット(SG$18)とクラフトビールサンプラー($28)をオーダー。他のインフューズドビールもいくつか試飲させてもらったけど、個人的には残念だけど普通にクラフトビールの方が口に合うという結論に。まぁこればっかしは人それぞれの味覚の問題なんでね。

ミールはディナーメニューが18:00にならないとサーブできないとのことだったので、スナックのCrispy Salmon Fish Skin($9)とWagyu Beef Quesaddila($15)を注文。


正直ミールも微妙。

所感

ビールの種類が増えることは大いに結構だけど、どこまでいってもインフューズドビールってビールベースのカクテルだわ。マーケティング次第で一定の需要を創り出していけるのかとは思うけど、ビール好きなワイは普通にビールを飲んでる方が良かった。

【Alchemist Beer Lab】

住所:#B1-16 South Beach Avenue, 26 Beach Road
電話:+6563864365
営業時間:16:00-01:00(月-木)・16:00-02:00(金土祝)
休業日:日
ホームページ:https://www.tab.sg/

中国南方航空 シンガポールー広州 A319 ビジネスクラス搭乗記 チャンギdnataラウンジ

シンガポール出張を終え、南方航空にて広州へと移動する。
広州-シンガポールは一日平均8便(シンガポール航空=2便・スクート=2便・南方航空=4便)飛んでるんだけど、広州での仕事終わりに飛べる夜便は南方航空しかないので、広州からシンガポールに飛ぶ際にはいつも糞機材(A320・A319・B737)を飛ばす南方航空の利用を余儀なくされている。南方航空は良い機材も多数保有してるんだけど、東南アジア路線はほぼ100%糞機材をあててくる。キャセイのように当日サプライズでの機材変更も殆ど無い。

ひだり みぎ
南方航空が乗り入れるチャンギ航空の第一ターミナルへ。今回の機材もA319と知りテンションの上がらない中、SATS premier Check-inでサクッと搭乗手続きを済ませて制限エリアへと進む。こうなったらラウンジで焼け食いだー。


CZ搭乗の場合、ラウンジはdnataを使うことになる。dnataラウンジは自前ラウンジを持たない弱小スカイチーム系各社の共有ラウンジかと思ってたら、CXのダイヤ修行でお世話になったご高齢のスカイビューラウンジが遂にお逝きになられたので、dnataはJALやキャセイといったワンワールド系も含めた非常に幅広い航空会社に使われているんだな。その上、プライオリティパスやダイナースの所有者まで入れるので、時間帯によっては混雑必至。

【dnata利用対象航空会社・対象カード】
Air Asia Red Carpet
Myanmar Airways International
Cathay Pacific
Air France
KLM Royal Dutch
Air Mauritius
Bangkok Airways
China Southern Airlines
Druk Air
Delta Air Lines
Finn Air
Fiji Airways
Xiamen Airlines
Air Asia Red Carpet Passengers
Japan Airlines
Priority Pass
Lounge Key Credit Card Programme
Lounge Pass
Lounge Club
DINERS Credit card
Priority Pass
Flio
Marhaba
JCB Credit Card
Dragon Pass
Lounge Buddy
No 1 Traveller
*JALも2017年7月27日からSATA⇒dnataに指定ラウンジが変更となっている)
参照:チャンギ空港公式ウェブサイト


場所は出国審査後の免税手続きカウンター脇のエレベーターを上った先。JALの公式ページに載ってた案内画像が参考になる。それにしても、ご老体を圧して頑張ってたスカイビューラウンジがひっそりとこの世を去られてたとはな…。CXとはご無沙汰だし、JL利用時は他のラウンジに入ってたから知らんかった。恩師の訃報を死後暫く経過してから知ったような感じで無性に寂しい思いになる。


3タミのdtanaはお世話になったことがあるが、第1ターミナルのdnataは初めて。こちらは860㎡で収容キャパ200人超とかなりの規模で奥行きの深いラウンジになっている。

ひだり みぎ

雰囲気もシックで良いじゃないですか。ドバイベースのdnataの運営ラウンジなんで、もっと富豪感ある造りかと思ってた。

肝心のミールラインナップを見てみよう。
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サテー・ビリヤニ・カレー等々、この日は何故かインド風味で味付け濃い×見た目茶色い系な料理が多かった。パイまでカレー味だったしw。担当シェフがインド人だったのかな。

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続いてドリンク。ビールはタイガーとハイネケンの二種類で、他にもワイン・ジン・ウィスキー(シーバス12年)・ウォッカ等々があり、テンションが上がるような上質なものは置かれていないが、基本的なものは抑えてある印象。

ラウンジスペック。今回はホテルを出る前にシャワーを浴びてきたので利用せんかったが、シャワールームを見たところ非常に綺麗清潔に管理されていた。

今回はCZ利用だったのでdtanaに来たけれど、空いてるなら全然アリ。でも、ワンワールド午後~夜便利用時はやっぱりカンタス一択だろうし、プライオリティパスの利用者なら充実したミールラインナップを誇るプラザプレミアムを利用した方が良いだろうな。決してdnataも悪いラウンジではないんだけど、チャンギには優れたラウンジが多いので。


さあて、腹を思いっきり満たしたし、いよいよ御搭乗…という訳にはいかず、いつものゲート前保安検査で長蛇の列に引っかかる。搭乗前検査があるんで、SINではラウンジのビールを大量にくすねるなんてことは止めましょうね。


本日の機材は小さな小さなA319。同じA320ファミリーのA321とほぼ同じの外れシートで広州までの4時間を飛ぶことになる。いつもこの路線のC席はガラガラで今回も隣が空席だったのがせめてもの救いか。


ただ、食事はシンガポール搭載のチキンライスが積まれていて南方航空の機内食にしては珍しく美味。さっきラウンジで思いっきり腹を満たしてきたというのに、ここでも見事完食を果たす。


到着は暴風雨の影響で遅れに遅れ、駐機場に着いた頃には時計の針は23:30を指そうとしていた。


沖停めだった為に到着後はバスでの移動となるのだが、ここでエコ客用のバスを先に出発させるという意味不明な対応を受け、イミグレでの行列に巻き込まれることに。ただでさえこの時間って大量のアフリカンが税関でつっかえてくれ長蛇の列ができるというのに…。中国でのZビザ(就業証)持ちは外国人でも自動化ゲートが使えるようになったらしいので、早急に登録しにいかんとな…。

ホリデイイン シンガポールアトリウム クラブフロア宿泊記(Holiday Inn Singapore Atrium)

インディゴカトン・バガボンドホテルとシンガポールでのホテル宿泊記の投稿を連発してきて、そろそろ別のネタに移りたいところなんだが、そういやシンガポールではホリデイインにも泊まってたので、こちらのホテルの記録も残しておこうと思う。
シンガポールにはHoliday Inn Singapore Orchard City CentreHoliday Inn Singapore Atriumの二箇所あるが、今回利用したのは後者のアトリウムの方。以前にシンガポールの駐在員に連れられホリデイインの1階にあるアンさんのコンビニで両替をしたことはあるけれど、宿泊での利用は初めて。今回も自分以外の人間が予約してくれたので泊まってみたが、正直、ホリデイインって余り積極的に泊まりたいと思えるブランドじゃないので…

場所はクラークキーの西側の外れの外れ、アウトラムロード(Outram Road)とザイオンロード(Zion Road)の間の静かな立地にある。MRTの最寄駅からは若干の距離があるので、ホテルへの移動はバス・タクシーまたはホテルが用意するオーチャード(コンコルドホテル)とMRTクラークキー駅行きのシャトルバスに頼ることになる。

【無料シャトルバス巡回運行スケジュール】
Holiday Inn Singapore Atrium発 10:15、11:15、12:15、13:15、19:15
オーチャード・ロード発 10:25、11:25、12:25、13:25、19:25
MRTクラークキー駅発 10:35、11:35、12:35、13:35、19:35
要事前予約。運航時間は変更される可能性あり。

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この日はタクシーでホテルへと移動。27階建ての円柱型の建物が特徴的で、遠くからでも直ぐ分かる。

世界各国から集結した国際的なフロントスタッフのチームは皆さんお若いのに至極優秀。事前に到着時刻を連絡していたからか、速攻で部屋に通された。中国のホリデイインだと深夜便で疲れてるところ、あーだこーだとスタッフがテンパって長いこと待たされることもあるので…

【主なIHGスパイアアンバサダー特典】
500ポイントもしくはウェルカムドリンククーポンの選択制
16:00までのレイトチェックアウト(部屋に空きがあれば)
ホテル内レストランで飲食代金が25%オフ

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建物は1985年とフロントスタッフの大多数より高齢そうだけど、2015年にリノベーションされているのでロビー周りについては建物の劣化は余り気にならない。某日系航空会社のクルーも皆さんこちらにお泊りでしたし、変なホテルではないでしょう。

ただ、筒状の建物の中央吹き抜けアトリウムというスタイルには時代を感じる。


最上階までずーっと吹き抜けで、部屋は外周部分にのみ設けられるというドーナツみたいな造りですからね。エレベーターでドーナツの穴の部分を昇降するのもちょっとしたアトラクション感覚でワクワクするw

部屋:エグゼクティブスイート キングベッド

517ある客室の殆どは面積30㎡で、ビューやラウンジアクセス有無の条件によって「スーペリア」「デラックス」「エグゼクティブルーム」の3カテゴリーに分けられる。その他、10部屋だけだけど二部屋分を使ったスイートもオンラインで予約可能。自分の場合はスパイアだからか、今回の宿泊時はエグゼクティブルームからエグゼクティブスイートにアップグレード頂けた。10部屋しかないというのに…恐縮である。

ドアを開け、正面右手がベッドルーム。

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全客室にデータ使用無制限・日本を含む11カ国への無料国際電話がかけられるスマホが用意されている。

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ドアを開け正面がシンプルな装いのリビングルーム。エアコンのカビ臭さが若干気になったが、数分経てば忘れる程度。

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ウェットエリア。バスタブはあるけれど、アホみたいに浅いので入浴は断念。1週間弱の滞在に備えて持参したダブが持ち腐れに…

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二箇所ある便座もバスタブ同様不自然に低くて短足な自分にも使いずらかった。

ラウンジ

エグゼクティブルーム宿泊客は最上階27階のクラブラウンジを利用することができる。参考までに、今回滞在した際の最安値カテの一泊あたりの宿泊費用はIHG会員専用事前割引レートでSG$161、エグゼクティブルームのレートはSG$207。その差はSG$46(≒3,800円)。ラウンジを毎朝毎晩使い倒すんであればエグゼ利用もアリじゃないでしょうか。
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スタッフによるきめ細かなサービスは望めないが、冴えない見晴らしの部屋と違って最上階市街地向きのラウンジからの眺めは良いし。

カクテルアワー。
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仕事終わりに立ち寄ってもいつも白人様に食い散らかされた後の残飯しか残ってなかったのは残念極まりない。

朝食。
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優雅なラウンジ飯という訳にはいかないが、最低限のメニューは揃ってる。ほんとギリギリ最低限だけど。

プール・ジム

プールが改修中の為、ルーフトッププールまたはホリデイインエクスプレスクラークキーのプールを使ってくださいとのことだった。
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ルーフトッププールは安全確保の為に19:00クローズで仕事終わりに使えなかったし、HIEXクラークキーまでの移動の足は用意されてないなど、ちょっとプールのイノベ中の対応は頂けなかった。

所感

まぁ典型的なホリデイインクラスで可もなく不可もなくという評価。ただ、シンガポールだから仕方がないとは言え、ホリデイインと言えば一泊5,000円という中国大陸的感覚が染み込んでしまった自分にはホリデイイン一泊税サ込みで15,000円も払うと言うのはなんだか屈辱的にすら感じられるw 自分で予約できるのであれば、もう少し追加のお金を払ってでもインターコンチネンタルに泊まるかな。

ホリデイイン シンガポール アトリウム/ Holiday Inn Singapore Atrium


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住所:317 OUTRAM ROAD, SINGAPORE 169075
TEL:6733-0188
ホテルホームページ:こちら
チェックイン/アウト:14:00/12:00
IHG特典宿泊必要ポイント数:35,000


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バガボンド トリビュートポートフォリオホテル シンガポール(Hotel Vagavond Singapore)宿泊記

前日のインディゴシンガポールカトンから、この日はザ バガボンド クラブ トリビュートポートフォリオ ホテル シンガポール(The Vagavond Club Tribute Portofolio Hotel Singapore)に御引越。もう先ずね、名前が長すぎて一行に収まらんで困るので、ここでの名称はホテルバガボンドで統一しますw

そんなホテルバガボンドは2015年末にオープンし、2016年11月にSPGに加盟したばかりの新興ホテルながら、目下シンガポールで最もホットなホテルの一つに挙げられる。

リトルインディア・マレー人街近くの異国情緒たっぷりなエリアに遺った1950年代築のアールデコ様式の箱を著名なフランス人デザイナーがホテルとしてリアレンジ。ホテル内にオーナー夫妻の個性あふれるアートがずらりと並ぶアーティスティックなホテルなんだと。その人気ぶりは絶大で、トリップアドバイザーが選ぶ2017年シンガポール・トラベラーズチョイスアワードでNo.1 Top Hotel・No.2 Best Service Hotel・No.3 Luxury Hotelと3部門でトップスリー入りを果たしている。SPGの中でも独立系高級ホテルを厳選したトリビュート・ポートフォリオブランドに恥じないラグジュアリーホテルであると言えるだろう。


MRTの最寄り駅はLavender駅になるのかな。駅から10分くらい歩くことになりそうなので、ホテルへの移動はタクシーで。話題のホテルとはいえオープンしてからの日も浅く、全41室と非常にこじんまりとした隠れ家的ホテルだからだろうか、タクシーの運転手もホテルの存在を認識していなかったが、通りの名前と番地を伝えてなんとか無事到着…すると、何故だかホテル玄関口には今にもpee peeしそうな格好のオス犬を模した植木アートがw。植木アート⇒分かる。犬のアート⇒うーん、まだ分かる。しょんべんの格好した犬⇒ファッ!?。奇抜なウェルカムアートに度肝を抜かれつつ、館内へと入る。

ロビーフロア

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中もなんか凄いwエントランスはビビットな赤を基調としたド派手なクラブみたいな内装で、訪問客の度肝を抜くゴールドの各種オブジェや奇抜系アート・絵画等々が利用客を迎えている。


こちらがロビーなんですが、チェックインカウンターのデスクがまさかの今にも走り出しそうなサイの像w。なんかスタッフも堀の深い芸術品ようなお顔立ちの方ばかりだし、他の宿泊客も美男美女的なカップルだらけ。こちらはオッサン一人で強烈な場違い感を味わうことに。カクテルアワーはちょっと空気読んでネクタイにジャケットしたまま参戦しちゃいましたわw

【SPGプラチナ特典】
ラウンジでの朝食アラカルトメニュー 07:00-10:30
ラウンジでのアラカルトラウンジメニュー 11:00-16:00
ラウンジでのオードブル&カクテルタイム 16:30-18:30
1室1泊につきSG8のランドリークレジット
500P・朝食・ローカルギフト(カード型USBメモリ)から一つを選択

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奥はラウンジ「バガボンドサロン」とバースペースになっていて、こちらもオーナー夫妻が蒐集した貴重なアンティークや各国アーティストによるアート作品が満載のアートギャラリーとなっている。美術館のようで、アート好きに方には最高のStaycationになるでしょう。

なんて強烈なホテルなんだ…とチェックインを済ませエレベーターに乗りこんだら、再び衝撃が…

エレベーターのドアが開くと当時にパッと目に飛び込んでくるこのアート、なにこれ(笑)まるで世界の最期を表現したようなダークで意味不明なアート…しかもこれ絵ではなく映像になってて気持ち悪いw

部屋:コートヤードクラブルーム

客室のカテゴリーは「Classic」「Courtyard Executive Club Room」「Deluxe Executive Club Room」「Junior Executive Club Suite」「Art Executive Club Suite」「Vagabond Executive Club Suite」の6種。面積は22平米~とすっごく狭いのだが、イタリア産大理石とガラスモザイクの豪華バスルームにエトロのアメニティ・マホガニーの家具・400スレッドカウントのエジプトコットンシートとグースダウン枕から成る高級寝具・客室内に散りばめられた各種アート作品・コンプリメンタリーのネスプレッソや持ち出し可能なスマホデバイスなどなど、どの部屋をあてがわれても上質なステイが約束される。
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今回は最安値のクラシックルームを予約していたが、SPGプラチナ会員ということでアップグレード頂き、中庭付きのCourtyard Executive Club Roomに通された。ベッド周りはロビー同様に「アート作品攻め」となっているが、全体的な部屋の印象としては意外にもウッディーで落ち着いたムード。


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ネスプレッソは「Grey Gaucho」「Black Panama」「Red Fedora」という拘りの三種。

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ネスプレッソマシン・電気ポット・バスローブ・金庫・冷蔵庫等々、滞在中に必要なものは全て揃っているので不満はないけれど、強いていうならば、やはり22㎡の部屋は非常に狭い。ドアを入って直ぐのデスクにもごちゃごちゃと色々な小物が置かれていてスペース的な余裕は全く無いし、まったりと部屋で寛げるといった感じではない。

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水周りも狭いながらも一切の手抜きなし。エトロのバスアメニティー・強力なドライヤー・上質なバスローブ・トルコ産で地厚なタオル類など、一つ一つの備品の質が高いのも人気の秘訣なんだろうな。


ただ、びっくりしたのは中庭。おー中庭あるわーと思ったらもう一つの部屋と共有で、いきなり隣の部屋からいやらしい系ネグリジェ姿の白人女性が出てきてお互いにビックリした。良かったよこっちも半裸とかじゃなくてw

ラウンジ

クラブルームの宿泊客はオールデイでコーヒーが飲める他、朝食やイブニングカクテルをロビーフロアのバガボンドサロンで楽しめるのだが、時間帯が超絶微妙。朝食は07:00-10:30と始まるのが遅いし、オードブル&アルコールタイムは16:30-18:30と逆に早い!会社勤めの人だとゆっくり朝食を取る時間もあまり無いし、仕事終わってホテル戻ったらカクテルアワー終わってるなんてことになりかねん。御勤め人が泊まるというよりも、やはりベケーションでの利用客が圧倒的なんでしょうか。
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どうですか、このアート攻めなサロン。そう、ラウンジというよりもアートサロンと言った方がしっくりくる。

なんでも芸術家支援の一環として「Artist in Residence Programme」というプログラムを組んで、芸術家がホテルに泊まり込みでアート活動を出来るような支援もしてるんだと。プログラムに参加するアーティストは1週末の短期から2週間程度の滞在中にサロンで独自のアートを披露したりして、他のホテル宿泊客と交流するらしい。中々面白そうなプログラム。自分の滞在中には残念ながらプログラムに参加中のアーティストはいなかったけど、ほぼ毎月誰かしらが参加してるらしいので、運が良ければ芸術家の卵と知り合いになれるかも!


バーカウンターにはツタンカーメンっぽいのが鎮座。

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イブニングカクテルのミールは質は良いながらもバリエーションには欠け、つまみ程度の物しか用意されていない。まぁドカ食いフードファイトを許さない雰囲気なので、ミールが充実していたとしてもドカ食いは出来そうにないけれど。

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ドリンクセレクションはAylesburyのウォッカ・Monkey Shoulderのスコッチ・Martin Miller’sのジン等々と一味違う。アタランギのワインも値段の割に円やかで飲み易かったし、飲み物にもこだわってるんだろうな。ジンジャエールもジンジャーが効いててすっごい辛かった。


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朝と午後のラウンジ飯はアラカルトのオーダー制。運ばれてきたミールを見て思わず「oh so tiny?」と思わず本音をこぼしてしまったら、足りなければどんどん頼んでくださいなーとのことだったので救われた(笑)

ホテルヴァガボンド トリビュートポートフォリオ/Hotel Vagabond, A Tribute Portfolio


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ホームページ:http://www.hotelvagabondsingapore.com/
住所:39 Syed Alwi Road, Singapore 207630
電話:+65 62916677
チェックイン: 15:00
チェックアウト:12:00
SPGカテゴリー:5


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プラナカン要素たっぷりのホテルインディゴシンガポールカトン 宿泊記

シンガポール出張が長引き週跨ぎとなった為、週末くらいは自分で選んだホテルでまったりさせてもらうことに。

ということで、土曜日はIHG系列のホテルインディゴ カトン・日曜日にはSPG系列でこれまたインディゴに負けず劣らずの尖がったデザイン性が特徴のザ バガボンド クラブ トリビュート ポートフォリオ ホテル シンガポール(The Vagabond Club, A Tribute Portfolio Hotel, Singapore)と梯子することに。ここ数年は出張で飽きるくらいビジネスホテルに泊まっているので、プライベートではストーリー性のある奇抜なホテルを選びがちになっている。

前々から気にはなってたんですけどね、インディゴは。ただ、場所がシンガポール中心地から離れたカトンになるので仕事や会食に不便だし、「ザ・シンガポール」的なシティライフ・ナイトライフを楽しむ為の立地じゃないので今まで避けていた。場所の利便性がアレなんで、出張時の滞在先には向かんのですよ。

まぁでもインディゴなんでね。インディゴがシンガポールにホテルを出そうと思ったらやっぱりシンガポールの歴史や文化を語る上には欠かせないプラナカン文化の中心地・カトンしかないんでしょうか。シンガポール発のヘリテージタウンとして保護されてるだけあってカラフルなパステルカラーのショップハウスが立ち並んでたりして文化的にも豊かだし。長期滞在よりも週末にまったりするくらいの使い方が正解になるのかな。
ひだり みぎ
意外にもモダンでスマートな見た目をした16階建て全131室のインディゴシンガポールカトン。コの字型になった建物の奥の方をIHG系列のホリデイインエクスプレスカトンが占めており、建物の構造的にはHIEXと同じなので、客室の造りは残念ながらHIEXレベルとなっている。一応は展望やアメニティの違いから複数の部屋カテゴリーに細分化されているけど、部屋面積はカテゴリーにかかわらず一律30㎡でスイートルームもないみたいですからね…

プラナカンな人々の邸宅の庭をイメージしたかのような緑に覆われた玄関口を入ると、そこはもうプラナカンの家。レセプションエリアはプラナカン伝統の文様をモチーフとしたコラージュで彩られ、床にはプラナカンデザインを取り入れたラグが敷かれていたりとユニークな造りになっている。

ひだり みぎ
ロビーに着いたのは10:00前。ニッコニコ笑顔のインド系スタッフが対応してくれて、「数少ないバスタブ付きの部屋を用意したいが利用客が未だ滞在中なので暫く待って頂きたい」とのこと。珍しくスイートレスなホテルなので、各フロアに部屋づつ用意されたバスタブ付きルームが最上級ルームになるらしい。ありがたいね。正規のチェックインは15:00、ホテルに早く着き過ぎた自分のせいなんだし待つのは仕方がない。


ロビー横のお洒落なラウンジ的なスペースで1時間程待機。1時間経過後に進捗状況を確認しに行くと、いつ部屋が用意できるか見当もつかないとのこと。結局、「部屋が用意出来たら電話でお知らせしますわー」ということで、パソコンの電池も死んだし一番暑い時間帯だけど周辺探索に出ることに。こういう時ラウンジの無いインディゴの弱さが顕れるんだよな。

ホテル周辺はプラナカン要素たっぷり。ホテル自体もこの独特な雰囲気に合わせる形でのコンセプトになっているので、ゆったりとした静かな環境でプラナカン文化にどっぷりと浸りたい方にはアリだと思う。ただ、市街地にあるインターコンチネンタルとの値差もそこまで無いので、もう少しだけ課金してインタコに泊まるのも良い選択肢だと思うし…選択が難しいところではある。

参考までに、この日の宿泊費の最低レート(いずれも税サ別)は…

インターコンチネンタル=26,500円
インディゴ:17,000円
ホリデイインエクスプレス(カトン):11,500円

今ではローバートソンキーの新しいインターコンチネンタルにも20,000円強程度からで泊まれるので、色々と悩ましいところ。
ひだり みぎ
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付近にはホーカー・ショッピングモール・スーパー等々が至近距離にあるので、食べ飲みに関しては不便ということもない。チキンライスや点心を食わせる有名店も近くにあるし。ただ、やはりMRTの駅から遠いので、やっぱり利便性重視の人やシンガポール素人には不向きかな。近くのバス停にダウンタウン方面や空港行きのバスが頻繁に通るので、移動はバス派という方には問題ないだろうけど。

さて…結局、部屋に入れたのは15:00。
ひだり みぎ

エレベーターホールやホールウェイなど、部屋に行くまで続く統一感のあるインディゴーな空間を楽しみながら部屋へと移動。

部屋:プレミアエグゼクティブ キングベッド バスタブ付き

ひだり みぎ
ひだり みぎ
30㎡の客室は居間からベッドルーム、そして浴室へと、プラナカンの邸宅であるショップハウスを模した細く直線的なレイアウトになっている。また、その土地の文化や地域性にマッチした独自の設計とサービスが特色のインディゴだけあって、カラフルな水差しや陶器、スリッパなどがポップアート感覚で置かれていたりと一つ一つのインテリアデザインが非常に特徴的。部屋の構造自体は同じだけど、お隣の質素簡素を極めたようなホリデイインエクスプレスとは大違いであるw

ひだり みぎ
アンチークなソファに御弾きのゲームボードを模したテーブル、壁に描かれたカトン地区の日常風景を描いたウォールアートのイラストも愛らしい。御弾きの台なんてご丁寧にレトロな駒まで用意されていて、説明書を読んでたら最後は「欲しくなったらフロントに連絡してね」ってw。他にもお買い求めができるお洒落なプラナカングッズが配置されていたり…商売上手だなぁ。

キャビネットの中もプラナカン模様の陶器も飾っちゃったりして非常にお洒落。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
コンプのお茶はもちろんTWGで、コーヒーもフレンチプレスの本格派。インディゴはラウンジが無いので、部屋でも本格的なコーヒーとお茶を飲ませてもらえて非常に助かる。

ひだり みぎ
こちらは愛情のこもった手書きのウェルカムレターとフルーツ等々。


部屋の一番奥はお洒落なウェットエリア。この部屋の目玉であるまん丸のバスタブも窓側にデンと構えているが、決して大きいものではないので膝を抱え込む窮屈な形での入浴を余儀なくされるので、最安値のデラックスルームから3,000円程度を払ったバスタブ付きのルームにアップグレードする必要性は感じない。無ければ無いで欲しくなったりするもんですがw

ひだり みぎ
アメニティのブランドは香港のオヴォロサウスサイドと同じくオーストラリアのスキンケアブランド「Biology Smart Skincare」。洗面スペースはデザイン重視で決して使い勝手が良いとはいえませんが、まぁホテルコンセプト自体がデザイン重視なんでね…。

プール・ジム

ひだり みぎ
ひだり みぎ
カトンの町が一望出来るインフィニティプールは開放感があって思いのほか気持ちがいい。

レストラン:Baba Chew Bar and Eatery

インディゴのイーストコースト通りに面した側には旧ジョー・チャット警察庁舎の外構を利用したオールデイダイニングレストラン“Baba Chew”がある。大阪弁的には酷い意味になってしまうが、Babaとは中華系移民男性と現地女性との間にもうけられた混血児の男の子のことを指す。
ひだり みぎ
華麗なるプラナカン文化のデザインコンセプトで統一されたBaba Chewでは、シンガポール料理の代表格ラクサやココナッツカレー等だけでなく、マラッカ海峡地域の伝統料理も供される。もちろんインディゴのホテルレストランとして飲食代金を部屋付けにすればIHGリワーズポイントも獲得できるし、この日はお誂え向きに飲食代金2倍ポイントキャンペーン中ということもあり、胃が許す限りの暴食を楽しむことに。


シンガポールスリングならぬカトンスリング(SG$20)やChew’s Laksa(SG$18)などオリジナルカクテルも豊富でメニューを見ているだけでもワクワクする。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
皿に盛りつけられた芸術品の数々。中国の料理法に香辛料やココナッツミルクを多用するマレー料理をミックスされ、スパイシーでエスニックな味わい深さが特徴的でウマーだった。特に写真右下のチリクラブケーキがお勧め。

所感

レトロモダンな魅力あふれる部屋で寛ぎ、色彩豊かなカトンの街を散策し、プラナカン料理に舌鼓を…たまにはこんなシンガポールの楽しみ方もアリでしょう。

ホテルインディゴシンガポールカトン/Hotel Indigo Singapore Katong


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ホームページ:こちら
住所:86 East Coast Road, Singapore – 428788, Singapore
Tel:(+65) 6-7237001


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