搭乗記 エアアスタナA320エコノミークラス ビシュケク⇒アルマトイ


この日は待ちに待ったエアアスタナ(Air Astana)のフライトでビシュケクからカザフスタンのアルマトイへ。

エアアスタナはワンワールドやスターアライアンスといった航空連合に加盟しておらず、日本にも未就航なことから日本での知名度こそ低いですが、2012年から7年連続で「The Best Airline in Central Asia and India(中央アジア及びインド地域で最も優れた航空会社)」と「SKYTRAX Four Star Airline」の栄誉に輝くなど、国際的にも高評価を得ている中央アジアを代表する優良キャリアなのである。7年連続ナンバーワンとか、もう殿堂入りするべきですよねw

社名からも分かる通り、ベースはカザフスタンのアスタナとアルマトイ。エアアスタナとして年月をかけて名声を築き上げてきたので、カザフスタンの首都の名前がアスタナから「ヌルスルタン」に変更されるのに伴って、エアアスタナもエアヌルスルタンに名称変更とならなきゃいいですけど。


よりによって、「エア・ヌルスルタン」ってなぁ。語感的に、しまりが無さすぎますよねw

発券

今回移動するビシュケクからカザフスタンのアルマトイまでは国際バスで移動しても5時間程の距離。フライト時間にすると30分ちょい程度なので、エアアスタナのお試し体験コースにしてはちょうど良いですかね。


予約・発券システムはアマデウスを使っていて、発券も座席指定も楽勝。今回はビシュケク⇒アルマトイをエコノミー、アルマトイ⇒タシュケントをビジネスクラスで発券することにしました。

マイレージプログラム:ノマド・クラブ

主要な航空連合には加盟していないものの、エアアスタナ独自のプログラムとしてNomad clubというフリークエントフライヤープログラムが用意されている。遊牧民を意味するノマドというネーミングと、飛行機で旅するイメージがぴったりで中々センスの良いプログラム名じゃないでしょうか。今回の旅行後に早速送られてきた会員カードも恰好良いっす。


ノマドクラブの会員レベルは、ブルー・シルバー・ゴールド・ダイアモンドの4段階。ラウンジが使えるのはゴールドからで、最上級のダイヤモンドになると、年二回のビジネスクラスへのアップグレード券ももらえるとか。

ブルー会員:スターターレベルの平会員
シルバー会員:25,000ポイントまたは30便以上の利用
ゴールド会員:50,000ポイントまたは60便以上の利用
ダイアモンド会員:50,000ポイントまたは125便以上の利用

参照:エアアスタナ公式サイト

エアアスタナのマイルなんて貯めてどうすんだ!という方には、エアアスタナ便への搭乗でルフトハンザのマイルを加算するようにもなってます。

お得な韓国発ヨーロッパ行きビジネスクラス


便数が少ないもんで接続がめっちゃ悪くて移動に時間がかかりますが、ソウル発券カザフスタン経由ヨーロッパ行きのビジネスクラスが大変お得。適当にソウル⇔フランクフルトで検索したら、ビジネスクラスで込々US$1,735と出てきましたわ。長距離路線はスタッガードのフルフラットシートですし、アスタナダイア目指す日本人好事家がいてもおかしくないと思うんですがね。いや、おかしいかw

マナス国際空港

前置きが長くなりましたが、今日は、そんなエアアスタナの飛行機でキルギスのビシュケクからカザフスタンのアルマトイへと飛んできます。
フライトの出発は昼過ぎ。空港が込み合いそうな時間帯ではあるが、この日のこの時間帯にはエアマナス、ペガサス航空、そしてアルマトイ行きエアアスタナの3便しか飛ばないようで、空港内はがっらがらだった。

チェックインカウンターもイミグレもガッラガラの中、A几MATbLI行きのフライトにチェックイン。殆どの搭乗客がアルマトイでトランジットして他都市へと向かうのだろう。え、トランジットじゃないの?アルマトイで何するんですかwwwなどと驚かれたw 旅行者が行くようなところじゃないんだろうな。

ひだり みぎ
イミグレでも荷物検査も引っかかることなっく秒殺で通過し、これまた寂しい制限エリアへと進む。空港への道中の渋滞や空港の混雑が心配だったので、空港に早く着きすぎてしまったワイ涙目。ほんと退屈な空港です。

ひだり みぎ
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辛うじて営業してる免税点ではキルギスを始めとした旧ソ連各国のウォッカがやたらと充実。

ただ、やっぱり規模的にはとても一国の首都の国際空港とは思えぬ小さな空港なので、早く着きすぎると暇を持て余すことになってしまう。

免税店で買ったくっそ安いウォッカのボトルを開けるわけにもいかず、ひたすら瞑想をして時間を潰していると、出発1時間弱前にエアアスタナの飛行機が駐機場にやってきた。国際線とはいえ伊丹⇔但馬程度の短距離区間なのでオンボロのプロペラ機みたいなのが来るのかと心配していたが、機材は普通にA320。目で数えられるくらいの数の乗客しかいないのに、なんだか勿体ない。

フライト:ビシュケク⇒アルマトイ


機体はA320。ビジネスクラスが2-2、エコノミークラスが3-3という一般的なアブレストで、合計座席数は132。座席数88のエンブラエル190でも埋まりきらないくらいの数の乗客しかいなかった。


ビジネスクラス。高級感ある黒の革張りシートで、ヘッドレストカバーとピローの柄が凄くオシャレ。

ひだり みぎ
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スカイインテリアばりのLED照明とカザフ美人の笑顔が眩しい機内。機齢は5年と最新鋭の機体といわけではないけれど、手入れが行き届いてて実年齢よりお若く見えますね。


頁数100にも及ぶ内容充実の機内誌では、“The Best Airline in Central Asia and India Award”と“SKYTRAX Four Star Airline”の7年連続受賞をアピール。中央アジア・インド地区ではもう向かうところ敵なしですな。

果たして中央アジア・インド地区ナンバーワンキャリアの実力は如何に。

先ずは、全乗客の搭乗が完了すると同時に水とカザフスタンの入国カードが配布される。30分程度のフライトの為に機内食が出せないけど勘弁してねーって。わざわざこんなことを言って回るのも凄い。


超絶おしゃれな安全ビデオが終わると同時に駐機場を離れ、渋滞にはまることなく速攻で離陸しました。流石は田舎空港。


離陸後程なくして目の前に広がったのは、新疆のトルファンから続く雪化粧を纏った天山山脈。キルギスの国を囲う天然の国境かのように、どこまでもどこまでも続いています。

ひだり みぎ
ビシュケクからアルマトイへは30分ちょいのショートフライト。眼下には荒々しい荒野が見渡す限りに広がり、まるで月を遊覧飛行しているかのようなフライトっす。



あっという間のランディング。こりゃあ機内食を配る時間も機内サービスを楽しむ時間もありません。お試し体験コースにしても短すぎたわ。


カザフスタンへの入国審査でも特に聞かれることも無く難なく突破。まぁまた明後日にアルマトイ⇒タシケントでの移動でエアアスタナに乗りますんでね。ホームグランドのアスタナラウンジも利用できるし、エアアスタナの真価が分かるのは明後日のフライトでですな。

ビシュケクでのナイトライフ コヨーテ嬢もいます


社会主義的雰囲気の残る真面目な真面目なビシュケクの町。治安も悪くはなさそうだったので、町の中心地をちょいとぶらついてみることに。

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町一番の大通りであるチュイ通りも夜7時で深夜のような薄暗さと静けさ。洒落た西洋風のレストランも多いんですけどね。賑わってくるのはもう少し遅くなってからなのか、利用客は殆どいない。これでも一国の首都なのですが、廃れた旧ソ連の一地方都市といった感じ。


繁華街ド真ん中の道端にポツリと設置されたパンチングマシーン、一発20ソム。人を殴るよりマシーンを殴れ!旧ソ連諸国でならではの犯罪対策なのかな。

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夕食は地元民が行列を成して注文待ちしてたケバブ店で。肉とフライドポテトをピザ生地で包んだジャンク感たっぷりの看板メニューが、お一つ単品で120ソム(≒200円)。他にもケバブやバーガー屋が多くあったけど、大体1品80~120ソムが相場となっている。


マックやKFCといったファーストフードのチェーン店はなく、辛うじてあるのがBFCなるフライドチキン&ハンバーガー屋さん。これらファーストフードを食べようとすると食費がかさみますが、庶民的なナンとプロフだけ食べてれば一食100円程度で済んじゃいます。宿も交通費も安いですし、治安も悪くない。60日までの滞在ならビザ不要ですし、もっと長く居たくなる国ですね。


食後はちょいと喉が渇いたのでスーパーマーケットへ。

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フルーツジュースも種類が豊富で安い。1リットルで13ソム(≒20円)~と、ちょっと安すぎて買うのが躊躇われるくらい。ビール等のアルコールも含めて飲み物は激安っす。


暴食の後は健康そうな飲料で胃を労らねばと、怖いものみたさもあってこちらのドリンクを購入。芋虫の虫糞茶的な物かと思ったんだけど、結局こいつの正体は分からず。シロップみたいにゲロ甘くてゲロ不味かった。

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他にもロシアやカザフのチョコが充実してたので土産物として調達。ロシアからの輸入ものの飲み物やチョコレートも何故だかロシアで買うより安かったり。

で、だ。肝心の飲み屋はどうなんだろう。幾ら真面目な町といえども飲み屋の一つ二つくらいはあるでしょう。グーグル先生に尋ねてみると、滞在先から徒歩3分ほどのところに「Pub Daddy」と「Coyote UGLY」なるバーがあることが分かった。名前のセンスがイカしすぎぃぃw

隣り合うPub DaddyにCoyote Ugly。名前から想像するに、Pub Daddyはスパンク大好きなエロ髭マスターとカウンターでしっぽりと飲む感じで、Coyote Uglyはコヨーテ嬢たくさんのゴーゴーバー的な感じ?そりゃあ後者に行くしかないっしょ!

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厳ついバウンサーとケバいお姉さんが受付に構えてて実に入りずらい雰囲気のコヨーテアグリー。意を決して飛び込むと、「24時以降にならないと女の子も客もいないわよ」だと。やっぱりお抱えゴーゴーダンサーを多数持つクラブらしく、二階はポールやVIPスペースなんかもあるだだっ広い箱になっていた。

いやー、楽しめる場所もあるじゃないですかビシュケク!

あ、参考までにコヨーテアグリーの公式サイトを見つけましたので、urlと紹介動画も載っけておきます。


スターリンもあの世から高みの見物して楽しんでるんじゃないですかねw

社会主義的ソビエトイムズの香りが残るビシュケクの町


キルギス。旧称キルギスタン。
実際にビシュケクに来る前は、この国に対する前知識は皆無と言っていいほど持ち合わせていなかった。自分内での中央アジア諸国の知名度ランキングは、ウズベキスタン≧カザフスタン>絶対に越えられない高い壁>キルギスタン≧トルクメニスタン=タジキスタンとなっており、大変申し訳ないが、壁以下のスタン3兄弟は「何とかスタン」と一括りで、「旧ソ連圏のだだっ広いステップ地帯」といった程度のお粗末極まりない印象のみ。ソ連の都市計画により人工的に築かれた都市部の中でAK-47を抱えた兵士がイスラム系遊牧民とウォッカを飲み羊を喰らって暮らしてるのかなくらいの理解だった。

それが、実際にビシュケクの町を歩いてみると、ソ連要素アリ、アジア要素アリで結構面白い町なんですわ。

町一番の大通りであるチュイ大通りには街路樹が並び、町中が緑で覆われている。道路は舗装されていて砂埃が舞うといったこともないし、なんだったらポプラ並木から白い綿毛がふわふわと舞っているくらいに綺麗で快適な街並みである。

ひだり みぎ
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ただ、首都ビシュケクの町中には旧ソ連圏特有の武骨な建物が並ぶだけで、観光的にはとりたてて見所は無さそうだ。郊外にいけば世界遺産の一・二もあるのですが…やっぱりキルギスタンの観光資源は地方の山だったり湖だったりということになるみたい。

ひだり みぎ
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ソ連式の画一的な建物が碁盤状の大通りに整然と立ち並ぶビシュケクの町。政治的モニュメントや英雄の銅像、旧ソ連時代に共産党の権威を誇示するかのように建てられた“いかにも”な建築物が立ち並ぶ。町の規模こそ小さいものの、ソヴィエトファン諸氏には絶頂ものの街なのかもしれない。

勝利広場・永遠の炎



勝利広場なるスクエアには戦時中の犠牲者の鎮魂の為の永遠の炎が灯されていたり。



旧ソ連時代の社会主義的真面目さにより人工的に造られた退屈な一地方都市といった感じで、娯楽要素は殆ど無い。エンターテインメント施設的なものは、ロシアや中央アジアの映画を放映するシネマくらいかな。

ツム百貨店


庶民の楽しみといえば、あとは百貨店での買い物か。5階建てのツム百貨店では携帯電話や化粧品、家電、衣料品といった商品が豊富に並んでいて、若者を中心にそれなりに賑わっていた。


ひだり みぎ
やたら広くて薄暗いのがソ連っぽい百貨店内。5階は土産物コーナーとなっていて、ガイドブックでみるようなシルダックや、フェルトスリッパ、キルギス帽といったキルギス土産の代表格が勢揃い。社会主義時代の弊害なのか、くっそやる気の無い店員の皆様も見ものですw 客が近くにいようとも、鼻くそをほじくりながらひたすらゲームをし続けるんですからw

ツム百貨店の中にはフードコートは無かったですが、食べ物・飲み物は歩道脇に出た露店で買い求めることができます。
ひだり みぎ
特に豊富なのがアイス屋さん。夏のビシュケクでは、石を投げればアイス屋さんに当たります。

キオスク的な有人ドリンクスタンドも多い。

布が掛けられた樽の中に乳製品の“テーイ”や麦を発酵させた“麦を発酵させたシェロ”が入ってて、小さな紙コップ一杯あたり10円程度で飲むことができる。価格も庶民的だし、多くの人達が道すがら立ち止まって飲んでるので人気なのだろう。

ドリンクスタンドでいえば、こんなのも多い。何の装飾もない角ばった長方形という無機質で無骨なデザインが強烈な共産圏感を醸し出している“有人販売機”。

まるで配電盤でも入ったキャビネットかのような不愛想な箱。これも旧ソ連圏に遺るソビエト時代の遺物なのでしょう。一見すると自動販売機なのだが、一杯あたり2〜6ソム(≒3〜9円)の料金を支払うと、係員がグラスを洗浄した上でフルーツジュースを注いでくれるという飲料品の自動販売機ならぬ手動販売機サービス。

機械の中心部にコップが逆さに置かれてるのが見えるかと思いますが、これを上から押し付けると下から水が噴射されてコップの中が洗浄され、続いてコップの飲み口を上にしてボタンを押すと、上からジュースが流れ出すという仕組み。全ての機能を削ぎ落し、「最低限のサービスで十分!」をテーマに設計されたかのような社会主義イムズに溢れた潔く武骨な機械、過剰なまでのサービスと機能で溢れ返った日本とは真逆の進化を遂げた感じで、これはこれで実に新鮮。


こちらもシュールなサービス。道の真ん中に設置され、踏んだら5ソム取られる体重計トラップ。

アラ・トー広場と国立歴史博物館

ソ連の計画都市だけあって、広場がやたらと沢山あるビシュケクの町。


キルギス・ソビエト・社会主義共和国の創立60周年を祝うために1984年に建設されたアラ・トー広場(Ala-Too Square)にはキルギスの伝説的な勇士であるマナス王の像が建ち、その背後にキルギス国立歴史博物館が建っている。

キルギス国立博物館はドアが開いていたので入ってみたところ、中にいた朝青龍のようなモンゴル顔の博物館スタッフにクローズ!クローズ!とものすごい剣幕で追い出された。トリップアドバイザーを見てみるとどうも無期限休業中っぽいのだが、それなら入口にそのように書いておいてくれよ…

キルギス国立美術館

ひだり みぎ
仕方無く国立美術館の方に来てみたのだが、こちらも戸締りがされてなく営業中ぽかったのだが。従業員が誰もいなくて入場券が買えなかった。勝手に見学を始めて身柄を拘束されるのも嫌だったし、10分ほど待って誰も現れなかったので諦めました。

オシュバザール

国立博物館=アウト。国立博物館=アウト。ビシュケク市内で他にある観光的な見所といえばオシュバザールくらいのものだが、ビシュケク訪問1か月半前に外務省から「オシュバザールについての注意喚起」と題された連絡を受けていたので、今回は訪問を自粛することに。

「オシュバザール」において,邦人被害にかかる窃盗(すり)事件,偽警察官による所持品検査を悪用した窃盗事件が8月前半だけでも3件発生しています。5月,6月にも同様の事件が発生しており,被害申告をされなかった方の人数を考慮すると,相当数の被害が発生しているとみられます。また,同バザールでは今年に入り不審な火災が連続発生しています。これらの状況から,同バザール内へは,やむを得ない理由がある場合を除き,近寄らないでください。

結局ビシュケクでは観光らしい観光は殆どできずwww

NAVATでのキルギス飯

観光は諦め、ホテル近くで評判の良いレストランを見つけてローカル飯を楽しむことに。

ひだり みぎ
エキゾチックな調度品盛り沢山でぐう高そう。トイレのエアブレードもbysonとかdysomじゃなくdyson製だし。


天井にカーペットが縫い付けられちゃってるしw 破産を覚悟したね。

ひだり みぎ
観光らしい観光ができず…悲しみのドカ食いキルギス飯1kg。


更に…今日は飲まんと心に決めていたのに‥解禁。…と思いきやノンアルコールビールだった。


破産覚悟でシャシリクにラグマンにと食い倒してやったけど、これだけ食べて気になるお会計は725ソム(≒1,100円)。キルギス最高か!

というわけで、町はきれいですし、ソビエトイムズが楽しめますし、飯は安いですし。観光らしい観光は楽しめないですが、なんだかんだで面白みのある町ですわビシュケクも。