ビシュケクでのナイトライフ コヨーテ嬢もいます

社会主義的雰囲気の残る真面目な真面目なビシュケクの町。治安も悪くはなさそうだったので、町の中心地をちょいとぶらついてみることに。

ひだり みぎ
町一番の大通りであるチュイ通りも夜7時で深夜のような薄暗さと静けさ。洒落た西洋風のレストランも多いんですけどね。賑わってくるのはもう少し遅くなってからなのか、利用客は殆どいない。これでも一国の首都なのですが、廃れた旧ソ連の一地方都市といった感じ。


繁華街ド真ん中の道端にポツリと設置されたパンチングマシーン、一発20ソム。人を殴るよりマシーンを殴れ!旧ソ連諸国でならではの犯罪対策なのかな。

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夕食は地元民が行列を成して注文待ちしてたケバブ店で。肉とフライドポテトをピザ生地で包んだジャンク感たっぷりの看板メニューが、お一つ単品で120ソム(≒200円)。他にもケバブやバーガー屋が多くあったけど、大体1品80~120ソムが相場となっている。


マックやKFCといったファーストフードのチェーン店はなく、辛うじてあるのがBFCなるフライドチキン&ハンバーガー屋さん。これらファーストフードを食べようとすると食費がかさみますが、庶民的なナンとプロフだけ食べてれば一食100円程度で済んじゃいます。宿も交通費も安いですし、治安も悪くない。60日までの滞在ならビザ不要ですし、もっと長く居たくなる国ですね。


食後はちょいと喉が渇いたのでスーパーマーケットへ。

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フルーツジュースも種類が豊富で安い。1リットルで13ソム(≒20円)~と、ちょっと安すぎて買うのが躊躇われるくらい。ビール等のアルコールも含めて飲み物は激安っす。


暴食の後は健康そうな飲料で胃を労らねばと、怖いものみたさもあってこちらのドリンクを購入。芋虫の虫糞茶的な物かと思ったんだけど、結局こいつの正体は分からず。シロップみたいにゲロ甘くてゲロ不味かった。

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他にもロシアやカザフのチョコが充実してたので土産物として調達。ロシアからの輸入ものの飲み物やチョコレートも何故だかロシアで買うより安かったり。

で、だ。肝心の飲み屋はどうなんだろう。幾ら真面目な町といえども飲み屋の一つ二つくらいはあるでしょう。グーグル先生に尋ねてみると、滞在先から徒歩3分ほどのところに「Pub Daddy」と「Coyote UGLY」なるバーがあることが分かった。名前のセンスがイカしすぎぃぃw

隣り合うPub DaddyにCoyote Ugly。名前から想像するに、Pub Daddyはスパンク大好きなエロ髭マスターとカウンターでしっぽりと飲む感じで、Coyote Uglyはコヨーテ嬢たくさんのゴーゴーバー的な感じ?そりゃあ後者に行くしかないっしょ!

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厳ついバウンサーとケバいお姉さんが受付に構えてて実に入りずらい雰囲気のコヨーテアグリー。意を決して飛び込むと、「24時以降にならないと女の子も客もいないわよ」だと。やっぱりお抱えゴーゴーダンサーを多数持つクラブらしく、二階はポールやVIPスペースなんかもあるだだっ広い箱になっていた。

いやー、楽しめる場所もあるじゃないですかビシュケク!

あ、参考までにコヨーテアグリーの公式サイトを見つけましたので、urlと紹介動画も載っけておきます。


スターリンもあの世から高みの見物して楽しんでるんじゃないですかねw



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社会主義的ソビエトイムズの香りが残るビシュケクの町

キルギス。旧称キルギスタン。
実際にビシュケクに来る前は、この国に対する前知識は皆無と言っていいほど持ち合わせていなかった。自分内での中央アジア諸国の知名度ランキングは、ウズベキスタン≧カザフスタン>絶対に越えられない高い壁>キルギスタン≧トルクメニスタン=タジキスタンとなっており、大変申し訳ないが、壁以下のスタン3兄弟は「何とかスタン」と一括りで、「旧ソ連圏のだだっ広いステップ地帯」といった程度のお粗末極まりない印象のみ。ソ連の都市計画により人工的に築かれた都市部の中でAK-47を抱えた兵士がイスラム系遊牧民とウォッカを飲み羊を喰らって暮らしてるのかなくらいの理解だった。

それが、実際にビシュケクの町を歩いてみると、ソ連要素アリ、アジア要素アリで結構面白い町なんですわ。

町一番の大通りであるチュイ大通りには街路樹が並び、町中が緑で覆われている。道路は舗装されていて砂埃が舞うといったこともないし、なんだったらポプラ並木から白い綿毛がふわふわと舞っているくらいに綺麗で快適な街並みである。

ひだり みぎ
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ただ、首都ビシュケクの町中には旧ソ連圏特有の武骨な建物が並ぶだけで、観光的にはとりたてて見所は無さそうだ。郊外にいけば世界遺産の一・二もあるのですが…やっぱりキルギスタンの観光資源は地方の山だったり湖だったりということになるみたい。

ひだり みぎ
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ソ連式の画一的な建物が碁盤状の大通りに整然と立ち並ぶビシュケクの町。政治的モニュメントや英雄の銅像、旧ソ連時代に共産党の権威を誇示するかのように建てられた“いかにも”な建築物が立ち並ぶ。町の規模こそ小さいものの、ソヴィエトファン諸氏には絶頂ものの街なのかもしれない。

勝利広場・永遠の炎



勝利広場なるスクエアには戦時中の犠牲者の鎮魂の為の永遠の炎が灯されていたり。



旧ソ連時代の社会主義的真面目さにより人工的に造られた退屈な一地方都市といった感じで、娯楽要素は殆ど無い。エンターテインメント施設的なものは、ロシアや中央アジアの映画を放映するシネマくらいかな。

ツム百貨店


庶民の楽しみといえば、あとは百貨店での買い物か。5階建てのツム百貨店では携帯電話や化粧品、家電、衣料品といった商品が豊富に並んでいて、若者を中心にそれなりに賑わっていた。


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やたら広くて薄暗いのがソ連っぽい百貨店内。5階は土産物コーナーとなっていて、ガイドブックでみるようなシルダックや、フェルトスリッパ、キルギス帽といったキルギス土産の代表格が勢揃い。社会主義時代の弊害なのか、くっそやる気の無い店員の皆様も見ものですw 客が近くにいようとも、鼻くそをほじくりながらひたすらゲームをし続けるんですからw

ツム百貨店の中にはフードコートは無かったですが、食べ物・飲み物は歩道脇に出た露店で買い求めることができます。
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特に豊富なのがアイス屋さん。夏のビシュケクでは、石を投げればアイス屋さんに当たります。

キオスク的な有人ドリンクスタンドも多い。

布が掛けられた樽の中に乳製品の“テーイ”や麦を発酵させた“麦を発酵させたシェロ”が入ってて、小さな紙コップ一杯あたり10円程度で飲むことができる。価格も庶民的だし、多くの人達が道すがら立ち止まって飲んでるので人気なのだろう。

ドリンクスタンドでいえば、こんなのも多い。何の装飾もない角ばった長方形という無機質で無骨なデザインが強烈な共産圏感を醸し出している“有人販売機”。

まるで配電盤でも入ったキャビネットかのような不愛想な箱。これも旧ソ連圏に遺るソビエト時代の遺物なのでしょう。一見すると自動販売機なのだが、一杯あたり2〜6ソム(≒3〜9円)の料金を支払うと、係員がグラスを洗浄した上でフルーツジュースを注いでくれるという飲料品の自動販売機ならぬ手動販売機サービス。

機械の中心部にコップが逆さに置かれてるのが見えるかと思いますが、これを上から押し付けると下から水が噴射されてコップの中が洗浄され、続いてコップの飲み口を上にしてボタンを押すと、上からジュースが流れ出すという仕組み。全ての機能を削ぎ落し、「最低限のサービスで十分!」をテーマに設計されたかのような社会主義イムズに溢れた潔く武骨な機械、過剰なまでのサービスと機能で溢れ返った日本とは真逆の進化を遂げた感じで、これはこれで実に新鮮。


こちらもシュールなサービス。道の真ん中に設置され、踏んだら5ソム取られる体重計トラップ。

アラ・トー広場と国立歴史博物館

ソ連の計画都市だけあって、広場がやたらと沢山あるビシュケクの町。


キルギス・ソビエト・社会主義共和国の創立60周年を祝うために1984年に建設されたアラ・トー広場(Ala-Too Square)にはキルギスの伝説的な勇士であるマナス王の像が建ち、その背後にキルギス国立歴史博物館が建っている。

キルギス国立博物館はドアが開いていたので入ってみたところ、中にいた朝青龍のようなモンゴル顔の博物館スタッフにクローズ!クローズ!とものすごい剣幕で追い出された。トリップアドバイザーを見てみるとどうも無期限休業中っぽいのだが、それなら入口にそのように書いておいてくれよ…

キルギス国立美術館

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仕方無く国立美術館の方に来てみたのだが、こちらも戸締りがされてなく営業中ぽかったのだが。従業員が誰もいなくて入場券が買えなかった。勝手に見学を始めて身柄を拘束されるのも嫌だったし、10分ほど待って誰も現れなかったので諦めました。

オシュバザール

国立博物館=アウト。国立博物館=アウト。ビシュケク市内で他にある観光的な見所といえばオシュバザールくらいのものだが、ビシュケク訪問1か月半前に外務省から「オシュバザールについての注意喚起」と題された連絡を受けていたので、今回は訪問を自粛することに。

「オシュバザール」において,邦人被害にかかる窃盗(すり)事件,偽警察官による所持品検査を悪用した窃盗事件が8月前半だけでも3件発生しています。5月,6月にも同様の事件が発生しており,被害申告をされなかった方の人数を考慮すると,相当数の被害が発生しているとみられます。また,同バザールでは今年に入り不審な火災が連続発生しています。これらの状況から,同バザール内へは,やむを得ない理由がある場合を除き,近寄らないでください。

結局ビシュケクでは観光らしい観光は殆どできずwww

NAVATでのキルギス飯

観光は諦め、ホテル近くで評判の良いレストランを見つけてローカル飯を楽しむことに。

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エキゾチックな調度品盛り沢山でぐう高そう。トイレのエアブレードもbysonとかdysomじゃなくdyson製だし。


天井にカーペットが縫い付けられちゃってるしw 破産を覚悟したね。

ひだり みぎ
観光らしい観光ができず…悲しみのドカ食いキルギス飯1kg。


更に…今日は飲まんと心に決めていたのに‥解禁。…と思いきやノンアルコールビールだった。


破産覚悟でシャシリクにラグマンにと食い倒してやったけど、これだけ食べて気になるお会計は725ソム(≒1,100円)。キルギス最高か!

というわけで、町はきれいですし、ソビエトイムズが楽しめますし、飯は安いですし。観光らしい観光は楽しめないですが、なんだかんだで面白みのある町ですわビシュケクも。



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ビシュケクの宿はオーバーブッキングでチェックインできず…

空港から市内に向かうだけなのに、両替商やタクシーカウンターに従業員がいなかったり、白タクの運転手が急にゲロりだしたりと、手荒すぎるアジアの洗礼で迎えいれてくれたキルギスの首都ビシュケク。

前途多難そうなビシュケクでの滞在にこちらまで吐き気を催しそうな中、ゲロ臭い車に揺らること20分、本日の宿“Ocean Hotel”に到着した。やっとホテルで一息つくことができる…

内地にあり海のないキルギスでOceanと名付けるセンスが素晴らしいホテル。いや、ホテルというか、集合住宅の一棟を使ったホステルといった感じだな。

運転手に運賃US$8と正露丸を渡してタクシーを降り、ホステルの入口にいたロシア系キルギス人の従業員にホテルの予約表を渡す。

宿泊費は事前決済済みだし、すんなり部屋へと通されると思ったのだが。英語が話せない従業員の様子がどうもおかしく、何かを伝えたそうな感じで子供を諭すようにゆっくりゆっくりとキルギス語で話かけてくれる。ただ、残念ながら私があなたの言葉を聞き取れないのは話すスピードの問題じゃないんです…

私とのコミュニケーションを諦めたのか、今度は電話を渡された。電話の相手は英語が話せるホテルのオーナーで、オーバーブッキングになったので知り合いのアパートに行って下さいとのこと。非常なる通告だ。

オーバーブッキングならここで揉めても仕方がない。渋々アパートへの移動を了承して電話を切ると、ロシア系キルギス人スタッフがアパートの鍵とSIMカードを渡してきた。いやいやいや、アパートってどこだよ。これだけ渡されてアパートの場所が分かるはずないだろ。ルームキーに住所が書いてあるのかもしれないが、キリル文字読めないしw


ロシア人スタッフに身振り手振りでお願いをしてマネージャーに電話をかけてもらい、タクシーでアパートまで送ってもらえることになった。ほぼ寝間着姿だったロシア人スタッフは終始不機嫌そうでしたけどね。地元の住民ならまだしも、キルギス初日の外国人にアパートの鍵とSIMカードだけ渡して終わらそうとする神経が信じられんw

Ocean Hotelからアパートは確かに近く、タクシーに乗って数分で代替の宿となるアパートに到着した。
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エントランスの重厚なドアはルームキーが無いと開かない仕様になっており、セキュリティはしっかりしてる。と思いきや、ガラスが割れたりしてて物々しい雰囲気。


2基あるヒュンダイのエレベーターのうち1基は稼働していないし、生活感が全くなくてまるで廃墟のよう。



エレベーターを降りると、すっごい薄暗い。それもそのはずで、配線工事も施工途中じゃないっすか。


周りのマンションも建築途中だし。これ、泊まって大丈夫な物件なの?


絶対ヤバいだろこのアパート。と思って恐る恐るドアを開けてみると、内装だけばっちり仕上がっててワロたw

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入って正面がベッドルーム。

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右手がバスルーム。バスタブだけでなく洗濯機まであるし、むしろオーシャンホテルより良いんじゃないか、これ。


一応バスアメニティもホテルのを用意してくれてる。ただ、白と紫で、シャンプーとバスジェルだと思うじゃん?ところがどっこい全部シャンプーというw 容器を間違えただけだろうが、旧ソ連クオリティほんとエグい。


リビングルームの奥にはダイニングルームが。

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この部屋に残る微妙な生活感w どこからが使って良いものでどこからがダメなものなのか分からない。とりあえず、チェックアウトの日にちが伝わってなくて明晩あたりに住人がひょっこり戻ってくる展開だけは避けてもらいたいのだが、ありえなくないぞこの国なら。


めっちゃ普通にタオルが干してあるし。


マンUサポらしいので、オーナーが帰ってきたら帰ってきたで一緒に良い酒が飲めそうw


この石はゴミなの?アートなの?

なんだかよく分からんが、結果オーライだわ。

朝食付きプランだったということで、翌朝にはロシア人スタッフがフルーツを持ってきてくれたりと、なんだか逆に気を使わせてしまったみたいで。どうなることかと思いましたが、結果オーライ!ありがとうOcean Hotel!

【オーシャンホテルビシュケク(Ocean Hotel)】


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所在地:245/1 office 4 Chuy Ave, Bishkek 720001
電話: +996 708 708 959

マナス国際空港からビシュケク市内へ

ロシアが誇るアエロフロートの翼に乗ってやってきたキルギスの首都ビシュケク。


一国の首都の空の玄関口としてはえらく規模の小さなマナス国際空港。これでも一応は国際空港だもんで、ロシアの主要都市だけでなく、イスタンブール、ウランバートル、ウルムチ、タシュケント、アルマトイへの直行便も飛んでいるらしい。


とりあえず、余ったルーブルをキルギスソムに替えたかったのだが、両替商はまさかの留守。空港から市内への移動に現地通貨が必要だったので、仕方なくATMで調達する。

マナス国際空港から35km程離れたビシュケク市内への移動オプションは3種類。マルシルートカ(乗り合いバス)とタクシー、そして、2018年6月から運航開始となったアエロエクスプレスである。

マルシルートカ:

380番のマルシルートカで、市内まで40ソム(≒60円)。安さは魅力だが、乗客が集まらないと出発しないのがネック。

タクシー:

安心安全、明瞭会計のエアポートタクシーが600ソム(またはUS$9)。市内と35km市内とも離れている割には安いので利用したかったが、休憩中なのかカウンターは無人。共産圏を抜け出した!と思ったら、キルギスも旧ソ連圏でしたね。真面目に働いたら負け!という社会主義根性により皆さん働くことを放棄しちゃったんですかねw

アエロエクスプレス:
仕方無い。2018年6月に運行開始となったアエロエクスプレスを利用するか。アエロエクスプレスといってもモスクワのアエロエクスプレスみたいに立派な鉄道というわけではなく、マルシルートカに毛の生えたミニバン系のシャトルバスのようだけど。


運賃120ソム(≒180円)で、30分毎に運行。そのように空港の公式サイトにも紹介されてたんですわ。でも、空港の職員や警察に聞いても誰も知らないというし、空港の外で30分待ってもバスは一向にやってこない。一体どういうことなんだ…

マルシルートカも乗客が集まりそうになかったし、結局、外にいた白タクがUS$8でホテルまで行ってくれるというので、白タクの世話になることに。可処分時間の限られた社畜系弾丸トラベラーなもんで、バスの出発待ちで無為に時間を過ごす余裕はないですからね…

と思った矢先、給油でストップ。ガソリンスタンドの店員がいないようで、20分ほど待たされる。両替商といい、エアポートタクシーのカウンターといい、ガソリンスタンドといい、なんでどこにも従業員がいないんだこの国はw。下手したらこの間にマルシルートカに抜かされたんじゃないかw


そして、ようやく走り出したと思ったら今度は運転手のゲロストップ。食あたりらしいが…ちょっとアジアによる手洗い歓迎ちょっと強烈すぎんよ…



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