福州 ぶらり途中下車 レンタサイクルでヒャッハー2 三坊七巷

前回の続きで、引き続き福州の町をレンタサイクルでヒャッハーしていきます。
今回は福州のレトロ街こと三坊七巷を攻めてみます。

三坊七巷


んん?福州きっての観光名所(栄光のAAAAA級旅游景区!)の入口としてはしょぼい気がするが…ここでレンタルチャリを乗り捨て、内部へと入っていきます。

白壁に囲まれた細い路地が複雑に入り組む内部。
ひだり みぎ
晋・唐時期に建てられた士大夫の集合住宅をベースに清・民国時期に発展した歴史ある市街地で、3つの通り(三)と7つの路地(巷)に広がっていることから三坊七巷と呼ばれているそうな。英語だと“Three Lanes and Seven Alleys“と、そのまんますぎてダサい。


上から見たらこんな感じらしい。ベースが晋の時代ということで色々と現代人には分からない事情があるのでしょうが、腐るほど土地があるのに何もこんなに詰め詰めにしないでもと思ってしまいますw
出典元:人民網日本語版

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そんな三坊七巷には今でも約270軒の古民家が残っていて、その一部が博物館や文化施設として一般開放されています。内部が工事中で、入ったら半裸の作業員に怒られるトラップも混ざってたりもしますがね。


○○の故居と紹介されている建物も多かったですが、中には入れたり入れなかったり。有名どころでは、中華民族の英雄・林則徐の母の家もありました。いや、本人ではなく母かいっ!ってなりますが、林則徐ご本人も福州生まれなので、この家に住んでいたことがあるかもしれません。そう勝手に想像を膨らませて楽しんでみます。


博物館もあるにはあるのですが、私設の記念館のような小さな規模のものが殆ど。個人的には「党員政治生活館」というところだけ気になっていましたが、残念ながらクローズでした。


お目当ての場所が閉まっていたのでトボトボとあてもなく歩いていると、三坊七巷の中心を南北に貫くメインの通りに出ました。


古民家風の飲食店が並んでいます。文化的な場所というよりも、それらしい雰囲気の中で飲食を楽しむ観光地という位置づけのような感じがします。


KFCも古民家風。サンダース氏の顔面ロゴは周囲の景観を損ねてしまうという配慮からか、ファサードには配置されていませんでしたw

珍しいところでいくと、福建伝統の佛跳牆(ぶっ飛びスープ)のお店も。

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あとは茶文化館という名のお茶屋さんや…



レトログッズのお土産屋さんなんかが軒を並べます。

インターアクティブな文化施設なんかもあったので、中国語を話せたらもうすこし楽しめたのかなぁと思ったり。

【三坊七巷】

福州 ぶらり途中下車 レンタサイクルでヒャッハー1 西禅寺、西湖公園

東シナ海から吹き付ける湿めった風がなんともまったりとした気分にさせてくれる土曜日の昼下がり。南方特有ののんびりとした雰囲気の福州の町を歩いてみる…いや、レンタサイクルでヒャッハー!してみることにしました。


文字通り吐いてすてるくらい至る所で乗り捨てられてるレンタサイクル。30分1元で乗れちゃいます。


古い町並みに自然と溶け込む古樹・大木。緑が天然の日よけになってくれていて、探索するのに気持ち良い街並みです。町中にガジュマルの木(榕樹)が多くあることから、福州は榕城とも呼ばれるくらいなんだとか。

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ロータリーの中央島がガジュマルだったりしますからねw 巨木が交通整理の為の設備として何気なく街並みに溶け込んでいるあたりに古都・福州の風情を感じます。そして、チャリやバイクがロータリー内を逆行してたりするあたりに、中国ならではの風情を感じます。

西禅古寺(西禅寺)


まずやってきたのは西禅古寺。元々は唐代の876年に建立されたという長い長い歴史のある寺院で、福州五大禅寺の一つとされているそうです。入り口には「八閩名刹」との縁が掲げられているので、福州では五指に、閩南地方(福建省南部)というスケールで見ても8大名刹の一つということなのでしょう。

お寺ですが、中に入るのに20元の入場料を徴収されます。現地物価からしたら相当な額かと思いますが、なにせ福州五大ブランドですからね。
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中に入ると風情爆発。これぞ都会のオアシス、さすが名刹と唸りたくなるような風情のある空間が広がります。

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人口の湖を中心に、きれいに整えられた江南スタイルの庭園が広がります。江南スタイルと言っても韓国のアレではなく、長江以南ということで、蘇州の拙政園や上海の豫園に代表される江南式の庭園がありますよーということですね。

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ワイ凡夫の煩悩で汚れきった心も綺麗さっぱり洗われるような気がします。って思った矢先に食欲の権化みたいな丸々と肥えたお坊さんが大量のスープを一気飲みする姿を目撃。ワイより煩悩に対して正直に生きてそう。

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古刹アピールが凄かったですが、敷地内で現存する建物の殆どは文革以後に建てられた新しいもの。古寺ならではの詫びや寂びのある雰囲気を期待していくと、面食らってしまうかもしれません。

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15層で高さ67mのランドマークである報恩塔も1990年に建てられたばかり。
この日は報恩塔に登れるというブログ情報を見てやってきたのですが、コロナ対策なのか門が堅く閉ざされてしまっていたので、トボトボと引き上げることに。

【福州 西禅古寺】
所在地:福州市鼓楼区工業路455号

続いて向かったのは、町のシンボルである西湖公園。

2.3km離れた西湖公園までチャリで1元。チャリを止めた段階で消費したカロリー数まで表示してくれるデブに優しい機能も付いてますw

西湖公園


先ほどの西禅寺といい、歴史ある名所の多い福州の町。ここ西湖公園もその歴史は非常に古く、282年に農業灌漑の為に作られたのが始まりとされているそうです。

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ここは無料ということもあり、市民の憩いの場となっているようです。
家族でボート漕いだり、バードウォッチングを楽しんだり、太極拳で鍛錬に励んだり、新聞を読みふけったり、仲間との囲碁の勝負に興じたり、釣りをしたり、ひたすら痰を吐き続けたり、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。平和って良いなぁとしみじみ思う。


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ノホホンっ。なんか仏像やらモニュメントまで福建特有の緩~い感じを出してて癒されますw

福州博物院


公園の一角に福州博物院があったので、パスポートを提示して中に入ってみます。


中に入るなり聞こえてくるドリル音w うるさいし危なすぎワロスw こんな状態で博物館が平常運転とか、開館日には絶対に閉じない皆勤賞マンの鏡っすなw

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福建鄭成功。台湾をオランダ人支配から解放した民族的英雄として称えられていますが、お母さん日本人の日中ハーフさんなんですよね、この人。その点には触れられてませんでしたが。

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海のシルクロードの東側の出発点として古くからお宝を満載した貨物船が往来していたという歴史があるので、福建省の周りの海底には船と共に沈んだ財宝なども多く、水中遺跡の宝庫だそうです。ロマンありますよね。上の写真に沈没船があるであろう地点が示されていますので、トレジャーハンターの皆様、いかがですか?

【福州 西湖公園】
所在地:福州市鼓楼区湖滨路71号

宿泊記 天空の城 インターコンチネンタル 福州(福州世茂洲際酒店)

さぁ、一人慰安旅行でやってきましたよ、福建省は福州。


台湾とも近いからか、なんとな~くですが、街並みに台湾の地方都市感が感じられます。ねっちょりとした空気も台湾ぽいし、これで夜市があれば最高なんだけどなー。

本日の宿は、遠く台湾まで見渡せるんじゃないかというくらいの高層ホテル。こりゃ上層階は天上世界と繋がってますね。
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世茂国際中心と書かれているので、ここも高層ビルが大好きな世茂集団の物件だったようです。上海にも浦西で一番の高さを誇る上海世茂国際広場を持ってるし、深センでも世界第二位の高さとなる予定のタワーを建てようとしてるあの集団。世茂の文字を見て、ああここもかと妙に納得。


IHGアプリ上の紹介だとこんな感じ。これもう完全に神の領域を侵犯しちゃってます。バベルの塔みたく神の逆鱗に触れて倒壊しやしないかと心配になるレベル。

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エントランスでは龍が舞い宿泊客を歓迎。館内にかかるチャイナなミュージックも気分を高めてくれ、地上の楽園にいるかのような気分にさせてくれます。

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1泊ラウンジアクセス+3,000ポイント付きで800元。コスパ最強クラスです。ラウンジアクセス無しだと1泊5,000ポイント付きでも700元弱だったので、ポイント修行にも最適です。

部屋:プレミアムルーム

ひだり みぎ
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今回は一泊のみの短期滞在だったので、部屋のアップグレードよりも高層階で見晴らしの良い部屋を希望。希望通り高層階のプレミアムルームにアップグレード頂きました。


ザ・ゴッド・ビュー。神になって下界を見下ろしているような優越感に浸れますw


アンバサダーステータスのレコグニションも素晴らしい。ウェルカムフルーツ、ウェルカムスナック、手書きのウェルカムレター、120元の飲食クーポン、ドリンククーポン、16:00までのレイトチェックアウト、部屋のアップグレード。これにラウンジアクセス、朝食と3,000ポイントが付いて一泊800元は破格です。


ちな、2022年7月現在も最強コスパは健在な模様。1泊(1滞在ではない)5,000ポイント付きで666元~、ラウンジアクセス付きで689元~のレート設定になっているようです。

プール


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クローズ間際の駆け込みクロールでストレスを発散。カップルでイチャイチャできるベッドもあったり、お寛ぎスペース充実でしてました。


ジムは時間が無く利用できず。24時間ではなくプールと同じく23時クローズとなっています。

朝食


最早オムレツというよりパプリカ炒めだな、こりゃw

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充実の麺メニュー。そしてクリームチーズが美味しかった。中国のホテルで非キモ甘的ガチクリームと本格クロワッサンを味わえるのほんと幸せ。

クラブラウンジ

ひだり みぎ
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ラウンジは、ルームキーを使って勝手に入って勝手に出ていく放置プレー。


お茶の名産地ということで期待して下午茶服務(アフタヌーンティーサービス)に来てみましたが、残念ながらTwiningsのティーバッグのみでした。

ひだり みぎ
仕方ないので、飲食クーポンを消化すべくルームサービスで福建麺と魚丸湯を発注。肉餡を魚のすり身で包んだ魚丸は絶品でした。
てか、これだけ頼んで120元以下とか、ルームサービスも安いんすね。


さらに言えば、送迎サービスもインターコンチネンタルにしては破格の料金設定です。庶民派の為にビュイックなんかも選べたりして、福州駅までは100元、空港までも225元。空港からのタクシーが高速費用込みで200元だったので、タクシーとあまり変わらないというw

お手頃価格でインタコクオリティを満喫できるインターコンチネンタル福州、お勧めです。

【InterContinental Fuzhou(福州世茂洲際酒店)】

所在地:福州市 台江区広达路108号
電話:0591 8612 8888
ホームページ:https://www.ihg.com/intercontinental/hotels/jp/ja/fuzhou/focha/hoteldetail