ザハ・ハディドの代表作 ヘイダルアリエフセンター

「コーカサスのドバイ」や「第二のドバイ」とも呼ばれ、オイルマネーにより建てられたモダンで前衛的な建物が立ち並ぶ産油国アゼルバイジャンの首都バクー。

そんなバクーに数ある前衛的モダン建築の最たる例が、アゼルバイジャンの父的存在であるヘイダル・アリエフ前大統領の名前を冠したヘイダル・アリエフ・センター(Heydar Aliyev Center)。日本の新国立競技場デザインのコンペで最優秀賞作品となり話題となった、あのザハ・ハディドにより設計された建物です。

新国立競技場のデザインもザハ案がコンペに勝って通ったんですけどね。3,500億円とも2,500億円ともいわれる巨額の建設費をめぐって白紙撤回、その後に便座のような競技場が建てられることになったのは記憶に新しいところっすね。

こちらが当初のザハ案により完成予想図。

出典:日本スポーツ振興センター(JSC)。

3,500億円の第一弾ザハ案から…

1,500億円の人類史上最大の便座に。


出典:日本スポーツ振興センター(JSC)。


ここバクーでのプロジェクトは無事にザハによる設計で完成に至ったようで良かったです。プロジェクトを土壇場で白紙撤回することで血税を無駄にするようなこともなかったでしょうしね!

ひだり みぎ
ひだり みぎ
海岸に押し寄せる波になったり、宇宙船になったり、白浜の上の魚や貝殻になったり、風になびく絨毯のようになったり。眺める角度や距離によって様々な表情を見せてくれる実に不思議な設計で、一目見て曲線の嬢王ザハ女史による建物だと分かります。

ひだり みぎ

外観と同様に曲線美際立つ建物内部。近未来的な雰囲気でSFの世界の建物みたいというか、なんか宇宙ものの映画に出てきそうな感じっす。

訪問客は殆どいないんですが、一応はカルチャーセンターちっくな複合施設になっているみたいで、館内にはアゼルバイジャンの歴史や文化、ヘイダル・アリエフ前大統領の個人史を紹介するミュージアム、企画展が行われる美術館やコンサートホールなどなどが入ってます。



これがまたなんとも斬新でしてね。いきなり床をぶち破る半裸マンや幽体離脱する男が出てきたりと、入っていきなり戸惑いをかくせません。


壁際に人間もどきが立ってたり。太腿やお尻周りのムチムチした感じとか髪の毛の質感とかリアル過ぎて、人間との区別がつかないくらいっす。


ひだり みぎ
分厚いカーテンで仕切られた中の18禁コーナーには全裸で抱き合う老夫婦とバナナウーマンが…


ひだり みぎ
人形館にも不気味な展示品の数々が並びます。

正直、博物館の内容自体は凄く微妙でした。一部の作品を除いて、ただ単に作品が無造作に置かれてるだけの雑な作りでしたから。
博物館のテーマについては今回は人形が展示コーナーのメインでしたが、これが楽器だったり絨毯だったりと、定期的に中身が入れ替わるみたいです。最新の展示内容については、ヘイダルアリエフセンターの公式サイトをご参照のうえでご訪問下さい。

【ヘイダル・アリエフ・センター(Heydar Aliyev Center)】

オフィシャルサイト:http://heydaraliyevcenter.az/
所在地:1 Heydər aliyev prospekti, Baku 1033
電話:+994 12 505 60 01
入館料:15マナト(≒1,000円)

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