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筋肉痛必至 坂道・迷路だらけのヨルダンの首都アンマンの町を歩く


アラビア半島へと続いていく砂漠と肥沃なヨルダン渓谷の間の複雑な地形をした丘陵地帯に開かれたヨルダンの首都アンマン。
メソポタミアからエジプトにかけて広がる肥沃な三日月地帯の一部であり、古来からヒトが暮らしやすい土地柄だったのでしょう。世界でも最も古くからヒトが安住した土地の一つとして考えられているそうで、なんと今から1万年も前の青銅器時代には都市が成立していたとそうな。有史時代に入ってからも現在のシリア・ヨルダン地方は、古代から現代まで世界史の主要舞台であり続け、イエスやパウロが活躍した聖書の舞台、ローマ時代の壮大な円形劇場、イスラム拡大期の中心地、十字軍の城塞、オスマン帝国時代の遺跡、アラビアのロレンスの活躍舞台などなど…まるでこの地域全体が歴史の博物館ともいえるような、深~い歴史のある町である。

そんな歴史ある地域の主要都市なので、さぞかし観光的な見所も豊富なことでしょう…と期待を胸に街歩きを開始。
ひだり みぎ
丘と谷との複雑な起伏が特徴のアンマン、丘の斜面に四角い砂色の家屋がびっちりとへばりつくように建ち並ぶ姿が実に迫力ある。大地がうねり、家屋の波が押し寄せてくるような迫力っす。

ひだり みぎ
丘にひしめきあうライムストーンの砂色家屋が無限に広がる迷路地獄。地図で見たら目的地は直ぐ近くなのに実際は100メートルくらい上の丘にあったり、懸命に急な坂道を上りきったと思った先が無情にも行き止まりになってたり、町を歩いていて何度心挫けそうになったことか。細い路地が迷路のように入り組んでいる上に、急な坂道や階段が多いので、街歩きには優れた方向感覚と健康で丈夫な足腰を要します。

ヨルダン国立美術館(Jordan National Gallary of Fine Arts)

お目当てだった国立美術館も、地図上の直線距離にしたら500m程なのに、坂道をぐるりぐるりと2kmも遠回りして歩く羽目に。ただ、中東イスラム圏の現代アート2,000点が展示されている素晴らしい美術館なので、素晴らしき芸術品の数々を目にすれば疲れも吹っ飛ぶことでしょう。


…と期待してたんですけどね。金曜日は休館日ということで、ここまで歩いてきて館内に入ることすらできなかった。ガッデム。

ギリシャ正教会

国立美術館を離れると、北に1ブロック歩いた先に印象的な絵画が敷地内に並ぶギリシャ正教会を発見。ローマ帝国の支配下にあったことが関係しているのか、ヨルダンでも国民の6%ほどはキリスト教徒のようである。

ひだり みぎ
色褪せたベージュ色の建物しか見てなかったので、色鮮やかな絵画が突然目の前に現れて目がチカチカしますw また、絵を見入っていたら、優しいおじさんがニコニコしながら絵の一つ一つを開設してくれました。現地語だったので何言っているか全くもって理解はできなかったですが、ボディタッチも激しく、やたらと友好的な方でしたw

キングアブドゥッラーモスク


ここら一帯は宗教施設区域なのか、ギリシャ正教会の隣にはコプト正教会とモスクが道路を挟んで向き合うように建っている。特にモスクの方はヨルダン初代国王の名を冠してるだけあって立派な造りで、最大3,000人収容のヨルダン最大のモスクになるらしい。

ひだり みぎ

ただ、ここでも残念なお知らせが…。金曜日はモスクの中に入れるのは12:00まで。ちょうど時間を過ぎていたようで、怒れる番犬みたいなオッサンが観光客に対して「もう時間だ!今日は終わりだ!」と吠えてて怖い怖い。やっぱりイスラム圏では安息日にあたる金曜日に観光しちゃダメなんかな。

結局モスクも諦めて、この後はアンマンの代表的な観光地であるアンマン城とローマ劇場を周ってからアンマン旧市街地を探索することに。

アンマン旧市街地

ひだり みぎ
アンマン旧市街地の中心はアル・フセイニ・モスク。モスク前から北西に延びるキング・ファサイル通りには安宿や飲食店がワチャワチャと密集していて良い感じの下町感が漂ってる。


しかしまあなんとも色彩に欠ける町並みだこと。建物も人々の服装も全部がモノトーン。



無味乾燥としたモノトーンな町並みを彩る色とりどりのブラジャーと青果。


世界中、どこでも活気があるのは肉屋前。いかにもブッチャーな定員が威勢よく肉をさばき売りしてます。この生鮮食品のスークの他にも、穀物・香辛料・デイツのスーク、ゴールドのスーク、布生地のスークなどなどが並んでいて、アンマンの生活と活気を感じることができます。

ひだり みぎ

アル・フセイニ・モスク前の青空市には思わぬ掘り出し物も。学生の父母さんが発展途上国支援系のNGO団体に寄付されたものなのか、〇林一中のスクールジャージなんかも叩き売りされてました。

また、このモスクから南の方角に進むと、ターバンや女性用スカーフ、アラブ服を扱う布生地屋やスパイスショップといったローカル色の強い店舗が更に増えていく。観光客が楽しめるようなお店は殆どないですがが、ワチャワチャした感じで通りを歩いているだけで楽しめます。

ヨルダン博物館(The Jordan Museum)


外から見ると地味な建物なので思わず通り過ぎそうになったが、アル・フセイニ・モスクからローカル市場を抜け南へと歩き続けると、日本の支援で2013年にオープンしたヨルダン博物館が見えてくる。


比較的新しい博物館だけあって展示室は現代的でスマート。ここでは、新石器時代からナバタイ、ローマ時代を経てイスラムの時代になるまでの展示品が解説付きで並べられている。ヨルダンを含む地中海東岸地域は歴史が古く、考古学的に価値の高い遺物が今なお大量に発掘されているらしいっす。


これはなんだ?


ロケット?絵画の右下にウンコ出した勢いで浮力を得た狂人が空飛んでるw


こういうことらしい。この狂人こそ、オスマン帝国の飛行家、ラガリ・ハサン・チェレビで、有人ロケット飛行に成功した最初の人間であると主張されている人物だそうだ。


こいつはヨルダン博物館の目玉。紀元前7000年半ばから8000年前にかけて作られたとされる、最も古い人類の彫像「アイン・ガザルの像」。今から10,000年も前の人間が象られた貴重な像なんですが…意外と現代のヨルダン人にお顔が似ていたり。そういやさっきも、普通に布生地のスークにもこういう人いましたよw

他にもヘレニズム時代やローマ帝国の統治時代の遺産が展示されているけど、国の名前を冠した代表的博物館の割には全体的に小粒揃い。1時間もあれば十分に見て周れる規模の博物館でちょいガッカリしました。金かけて立派な箱を建てるところまでは得意なんですけどね…。

【ヨルダン博物館(The Jordan Museum)】

所在地:The Jordan Museum، Ali Ben Abi Taleb St., Amman
ホームページ:https://www.jordanmuseum.jo/
電話:+962 6 462 9317

Shawerma Reem

博物館を出て、すっかり暗くなった坂道をとぼとぼとホテルに向け歩いていると、前方からワイルドなケバブ臭が漂ってきた。行列のできるケバブ店だ!
ひだり みぎ

むっひょー。ヨルダンでケバブといえば、モチっとしたパン生地にスライスしたケバブを包み込んだシャワルマ。ヨルダンワインとの相性も良いもんで、グビグビガツガツが止まらない!一個JOD1(≒JPY150)で至福の時が味わえます。

【Shawerma Reem】

所在地:Al Kulliyah Al Elmiyah Al Eslamiyah St 54, Amman(2nd Circle)
電話:+962 7 9650 4584

ということで、初日から歩き倒した一日でした。ただ、結論、やっぱりヨルダン観光はペトラやジェラシュの遺跡、死海やアカバのリゾートがメインっすね。あとはヨルダンを絡めてのイスラエル旅行とか。首都ヨルダンは丸1日あれば十分で、長逗留するような場所でもなさそうです。

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