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社会主義的ソビエトイムズの香りが残るビシュケクの町


キルギス。旧称キルギスタン。
実際にビシュケクに来る前は、この国に対する前知識は皆無と言っていいほど持ち合わせていなかった。自分内での中央アジア諸国の知名度ランキングは、ウズベキスタン≧カザフスタン>絶対に越えられない高い壁>キルギスタン≧トルクメニスタン=タジキスタンとなっており、大変申し訳ないが、壁以下のスタン3兄弟は「何とかスタン」と一括りで、「旧ソ連圏のだだっ広いステップ地帯」といった程度のお粗末極まりない印象のみ。ソ連の都市計画により人工的に築かれた都市部の中でAK-47を抱えた兵士がイスラム系遊牧民とウォッカを飲み羊を喰らって暮らしてるのかなくらいの理解だった。

それが、実際にビシュケクの町を歩いてみると、ソ連要素アリ、アジア要素アリで結構面白い町なんですわ。

町一番の大通りであるチュイ大通りには街路樹が並び、町中が緑で覆われている。道路は舗装されていて砂埃が舞うといったこともないし、なんだったらポプラ並木から白い綿毛がふわふわと舞っているくらいに綺麗で快適な街並みである。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ただ、首都ビシュケクの町中には旧ソ連圏特有の武骨な建物が並ぶだけで、観光的にはとりたてて見所は無さそうだ。郊外にいけば世界遺産の一・二もあるのですが…やっぱりキルギスタンの観光資源は地方の山だったり湖だったりということになるみたい。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ソ連式の画一的な建物が碁盤状の大通りに整然と立ち並ぶビシュケクの町。政治的モニュメントや英雄の銅像、旧ソ連時代に共産党の権威を誇示するかのように建てられた“いかにも”な建築物が立ち並ぶ。町の規模こそ小さいものの、ソヴィエトファン諸氏には絶頂ものの街なのかもしれない。

勝利広場・永遠の炎



勝利広場なるスクエアには戦時中の犠牲者の鎮魂の為の永遠の炎が灯されていたり。



旧ソ連時代の社会主義的真面目さにより人工的に造られた退屈な一地方都市といった感じで、娯楽要素は殆ど無い。エンターテインメント施設的なものは、ロシアや中央アジアの映画を放映するシネマくらいかな。

ツム百貨店


庶民の楽しみといえば、あとは百貨店での買い物か。5階建てのツム百貨店では携帯電話や化粧品、家電、衣料品といった商品が豊富に並んでいて、若者を中心にそれなりに賑わっていた。


ひだり みぎ
やたら広くて薄暗いのがソ連っぽい百貨店内。5階は土産物コーナーとなっていて、ガイドブックでみるようなシルダックや、フェルトスリッパ、キルギス帽といったキルギス土産の代表格が勢揃い。社会主義時代の弊害なのか、くっそやる気の無い店員の皆様も見ものですw 客が近くにいようとも、鼻くそをほじくりながらひたすらゲームをし続けるんですからw

ツム百貨店の中にはフードコートは無かったですが、食べ物・飲み物は歩道脇に出た露店で買い求めることができます。
ひだり みぎ
特に豊富なのがアイス屋さん。夏のビシュケクでは、石を投げればアイス屋さんに当たります。

キオスク的な有人ドリンクスタンドも多い。

布が掛けられた樽の中に乳製品の“テーイ”や麦を発酵させた“麦を発酵させたシェロ”が入ってて、小さな紙コップ一杯あたり10円程度で飲むことができる。価格も庶民的だし、多くの人達が道すがら立ち止まって飲んでるので人気なのだろう。

ドリンクスタンドでいえば、こんなのも多い。何の装飾もない角ばった長方形という無機質で無骨なデザインが強烈な共産圏感を醸し出している“有人販売機”。

まるで配電盤でも入ったキャビネットかのような不愛想な箱。これも旧ソ連圏に遺るソビエト時代の遺物なのでしょう。一見すると自動販売機なのだが、一杯あたり2〜6ソム(≒3〜9円)の料金を支払うと、係員がグラスを洗浄した上でフルーツジュースを注いでくれるという飲料品の自動販売機ならぬ手動販売機サービス。

機械の中心部にコップが逆さに置かれてるのが見えるかと思いますが、これを上から押し付けると下から水が噴射されてコップの中が洗浄され、続いてコップの飲み口を上にしてボタンを押すと、上からジュースが流れ出すという仕組み。全ての機能を削ぎ落し、「最低限のサービスで十分!」をテーマに設計されたかのような社会主義イムズに溢れた潔く武骨な機械、過剰なまでのサービスと機能で溢れ返った日本とは真逆の進化を遂げた感じで、これはこれで実に新鮮。


こちらもシュールなサービス。道の真ん中に設置され、踏んだら5ソム取られる体重計トラップ。

アラ・トー広場と国立歴史博物館

ソ連の計画都市だけあって、広場がやたらと沢山あるビシュケクの町。


キルギス・ソビエト・社会主義共和国の創立60周年を祝うために1984年に建設されたアラ・トー広場(Ala-Too Square)にはキルギスの伝説的な勇士であるマナス王の像が建ち、その背後にキルギス国立歴史博物館が建っている。

キルギス国立博物館はドアが開いていたので入ってみたところ、中にいた朝青龍のようなモンゴル顔の博物館スタッフにクローズ!クローズ!とものすごい剣幕で追い出された。トリップアドバイザーを見てみるとどうも無期限休業中っぽいのだが、それなら入口にそのように書いておいてくれよ…

キルギス国立美術館

ひだり みぎ
仕方無く国立美術館の方に来てみたのだが、こちらも戸締りがされてなく営業中ぽかったのだが。従業員が誰もいなくて入場券が買えなかった。勝手に見学を始めて身柄を拘束されるのも嫌だったし、10分ほど待って誰も現れなかったので諦めました。

オシュバザール

国立博物館=アウト。国立博物館=アウト。ビシュケク市内で他にある観光的な見所といえばオシュバザールくらいのものだが、ビシュケク訪問1か月半前に外務省から「オシュバザールについての注意喚起」と題された連絡を受けていたので、今回は訪問を自粛することに。

「オシュバザール」において,邦人被害にかかる窃盗(すり)事件,偽警察官による所持品検査を悪用した窃盗事件が8月前半だけでも3件発生しています。5月,6月にも同様の事件が発生しており,被害申告をされなかった方の人数を考慮すると,相当数の被害が発生しているとみられます。また,同バザールでは今年に入り不審な火災が連続発生しています。これらの状況から,同バザール内へは,やむを得ない理由がある場合を除き,近寄らないでください。

結局ビシュケクでは観光らしい観光は殆どできずwww

NAVATでのキルギス飯

観光は諦め、ホテル近くで評判の良いレストランを見つけてローカル飯を楽しむことに。

ひだり みぎ
エキゾチックな調度品盛り沢山でぐう高そう。トイレのエアブレードもbysonとかdysomじゃなくdyson製だし。


天井にカーペットが縫い付けられちゃってるしw 破産を覚悟したね。

ひだり みぎ
観光らしい観光ができず…悲しみのドカ食いキルギス飯1kg。


更に…今日は飲まんと心に決めていたのに‥解禁。…と思いきやノンアルコールビールだった。


破産覚悟でシャシリクにラグマンにと食い倒してやったけど、これだけ食べて気になるお会計は725ソム(≒1,100円)。キルギス最高か!

というわけで、町はきれいですし、ソビエトイムズが楽しめますし、飯は安いですし。観光らしい観光は楽しめないですが、なんだかんだで面白みのある町ですわビシュケクも。



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