イエティ航空のマウンテンフライトでヒマラヤ山脈を遊覧飛行

この日はネパール旅行の最終日。ただ、ネパール発が深夜になるので、それまでは変わらず全力投球で観光を!ということで朝早くに起きマウンテンフライトを楽しんできた。

ネパールと聞いて真っ先に想起するのはヒマラヤ山脈にエベレスト。できることならヒマラヤ山麓のトレッキングツアーにでも参加したかったところなのだが、しがないサラリーマンには登山体験を楽しめるだけの時間を捻出することは難しく。かわりに、てっとり早く世界最高峰のエベレストを拝めるマウンテンフライトを予約したったろうと。トレッキングなら数週間かかるところ、マウンテンフライトなら空港での待ち時間も含めて数時間で済みますんで。

各運航会社のプロモ画像や動画を見てもすっごい面白そう。こんなん目にしちゃったら予約しないわけにはいかないっしょ。

運賃はイエティ航空ホームページでの発券でUS$181.6。イエティエアラインズ(Yeti Airlines)ブッダエアラインズ(Buddha Airlines)シムリクエアラインズ(Simrik Airlines)とマウンテンフライトを飛ばしているが、どの航空会社も申し合わせたかのように同じ価格だった。

自分はもちろん前日にもお世話になったイエティ航空を選択することにしたのだが、いくらイエティ航空のオフィシャルサイトで探してもマウンテンフライトの予約ページはみつからない。分かりずらいのだが、Departure(出発地)=Kathmandu・Arrival(到着地)=Kathmanduを選択するとマウンテンフライトが選択できる仕様になっているようだ。

空港へ


06:30の出発に合わせて05:00過ぎにホテルを出発、強烈なおんぼろタクシーで二日連続の空港へ。天候次第では欠航となるそうだが、この天気なら大丈夫そうで一安心。


前日はワールドカップの日本対コロンビア戦がありましてね。空港に着くなり、チェックカウンター周辺の皆さまから一斉にコングラチュレーションと握手を求められるw 皆さまサッカーお好きなのなw

ただ、YT301便を予約したのに、参加者不足で便数を間引かれたのか、出てきた搭乗券を見るとYT302に変更になっている。出発時間も06:30ではなく06:45になってるし…何故なのかわからないが、ここネパールでは「なぜ?」とか深く考えないことが重要。一々考えても仕方がないんで。
ひだり みぎ
行先はMountain。早朝の時間帯は複数の航空会社が一斉にマウンテンフライトを飛ばしてるために大混雑。季節的にオフシーズンだからか西洋人は殆どおらず、目立つのはインド人。石を投げればインド人にあたるような(匂い的に)スパイシーな状況のなかフライトの出発を待つ。


早くカオスから離れて搭乗したいのだが、残念ながら山の気象情報待ちでウェイティングが続く。カトマンズが快晴でもヒマラヤ山脈方面の天気が悪ければ運航されないっすからね。逆にヒマラヤの天候が良くてもカトマンズがダメで離陸できなくてもアウト。こればっかしは運次第というかイエティの気分次第というか。

いざ搭乗!


定刻より10分ほど遅れてFlight to mountain is now ready for boarding!ということで、雪男イエティの翼に乗ってエベレストに向け飛んできます。


ねっとり笑顔でナマステ~と迎え入れてくれる客室乗務員。他のインド人は機体の前で自撮りを楽しんでて中々乗り込んでこないw


満足のいく一枚が撮れたのか、やっとこそインド人たちが乗り込んできたのだが、機内はガラガラ。それもそのはず、乗客全員が平等に窓の外の景色を楽しめるよう、窓側席のみが使用されるようになっている。これで皆平等、進行方向に向かって左側の席は往路、右側の席は復路にヒマラヤ山脈ビューを楽しむことができる…ということにはならず、プロペラ横の席だとプロペラが邪魔になり景観が損なわれてしまうので、できれば前方または後方の席をおとりになられた方が宜しいかと。


前日のフライトみたく、こんな席になったら悲しいっしょ。この席でも運賃は等しくUS$181.6ですからね。


それにしても、窓ガラスは汚いし、大気汚染に侵されたカトマンズの町はガスってしまっているし…こんなんで大丈夫だろうか。という不安を頂きつつ出発。

しかし、いざ出発してみるとあっという間に雲を突き抜け真っ青の空へ。離陸から10分ほど、窓の外にヒマラヤ山脈が広がったらインド人大フィーバ、一大自撮りショーの幕開けだ。

晴れ渡る絶好の飛行日和にヒマラヤ山脈上空を遊覧できる贅沢。カトマンズを離陸した飛行機は高度をあげつつ、威風堂々に聳え立つ世界の屋根ことヒマラヤ山脈を眼下に見つつ一路エベレストに向け東へと飛んでいく。



フライトは、飛行コースの山脈マップとCAによるガイド付き。窓から見える山の名前や山にまつわる蘊蓄なんかをCAさんが一人一人に説明して回るのだが、空気の読めないインド人が一々突っ込んだ質問とかするので時間がかかるw


高度6000mまで上昇。ヒマラヤはエベレストだけではないですからね。上空から眺める一座一座異なる山々はいずれも神秘的で、まるでのみで荒々しく削って作られた彫刻作品のよう。



飛行が安定し、ヒマラヤ撮影も落ち着いてくると1人ずつ順にコックピットに招かれ、パイロットの解説付きで操縦席からの展望を楽しむことができる。更に、聞きたいことはないかと言ってもらえたので、イエティが実在するのか伺ってみたのだが、言葉を濁して回答されたw

そして、遂にやってきたこの瞬間。このフライトで見る山々の中でも最も高く鋭く聳え立ち、1979年まで登山家たちの挑戦を拒み続けてきた世界最高峰。それがマウントエベレスト…なんて解説をしてくれた。


ちょうどピラミッドの頂点のように突起した山がエベレスト。周りの山も7,000-8,000m級の山が並ぶので直ぐには分からなかったが、パイロットが指を指して教えてくれた。

ひだり みぎ

これは世界の屋根ですわ。



自席に戻ると、エベレスト上空にて記念のシャンパンが振る舞われたのだが…こんなに優雅な気持ちにならないシャンパンを頂くのは初めてで逆に凄く印象的だったw

エベレストがほぼ真横に見えるくらいのところでターンし、カトマンズへと引き返す。


復路の方が山に接近したルートを飛ぶので、進行方法に向かって右側の席の方がはっきりとした山容を楽しめるかと思う。


降機前にはフライトの搭乗証書が発行されてツアーの終了。幸いにも天候に恵まれ、ヒマラヤ山脈の8,000m級の山々を全て拝むことができた。フライトの時間は1時間足らず、サクッと楽しむのにちょうど良いフライトです。


昨日の日帰りルンビニ旅行からマウンテンフライトまで、沢山の思い出をありがとうイエティ!



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