前回のエントリーに記載した通り、安全性ランク一つ星評価のイエティ航空便を利用して日帰りでのルンビニ観光に行くことにしたワイ。
仏教の開祖ブッダの生誕の地で、成道の地ブッダガヤ、初めて説法をしたサールナート、入滅の地クシナーガルと並ぶ仏教四大聖地の一つとされるルンビニ。自分は巡礼意欲ある意識高い系の仏教徒というわけでもないし、それどころか仏教徒ですらないのだが、聖地と言われれば行ってみたくなるタチなんでね。カトマンズからルンビニへの最寄空港であるバイラワまでは飛行機で30分ほどの距離なんで、日帰りでの聖地お気軽体験コースを楽しんでこようと軽い気持ちで発券した。
四大聖地の中で唯一インド国外にあるとはいっても、位置的にはもう殆どインド。というか、ルンビニって寧ろインドにあると思ってたので、ネパールにあることが驚きだった。逆にどういった経緯でここがネパールに帰属するようになったのか知りたいわ。当時はインドもネパールも無かったとはいえ、お釈迦様の今日で言うところのご出身国がネパールというのはちょっと違和感ある。
ちな、四大聖地の位置関係はこんな感じ。北からルンビニ、クシーナガル、サールナート、ブッダガヤとなる。生誕の地ルンビニから悟りを開いたブッダガヤまでの距離は419kmで、不眠不休で歩き続けて3日と12時間45分もかかるのだと。飛行機や車がある時代に生まれてほんと良かった。
イエティ航空のオフィスに突撃。明日は日帰り強行軍となるが、インドとの国境近くにある釈迦生誕の地・ルンビニ聖地を見てくることに。本当はネパールらしい長閑さが残るポカラに行きたかったのだが、ポカラは雨季で悪天候のようなので…プランBとして致し方なくルンビニを選んだことは釈迦には内緒 pic.twitter.com/TYCJt5gHwg
— ポンズ (@Worldtravelog) 2018年6月18日
あと仏様すみません。もう一点だけ告白させて頂きますと、墜落事故の前科を持つブッダエアーはガチで危なそうなので、ブッダ生誕の地に向かうというのにブッダエアーだけは利用しまいとイエティ航空を選んでしまいました。明日のイエティ航空便が安全に飛ぶようお力添えの程宜しくお願い申し上げます
— ポンズ (@Worldtravelog) 2018年6月18日
ということでいざ出発。往路の飛行機は07:30カトマンズ発ということで、気合を入れて05:30にホテル発。朝早くから通りに屯していたタクシーのうち1台を捕まえ空港へと向かう。運賃600ルピー。
カトマンズ トリブバン国際空港
国際線ターミナルに負けじとさらにこじんまりとしたカトマンズのトリブバン空港国内線ターミナル。こんなんバスターミナルレベルやんか。
ただ、国内線の新ターミナルは2016年5月に操業開始となったばかりらしく、建物の中は思いの外ちゃんとしてた。ただ、インド人の乗客マナーはちゃんとしてなくて、割り込みが露骨すぎてえげつなく、前方に少しでもオープンスペースを許してしまうと強引に突っ込んでくる。いくらYeti Airlines You Come Firstと書かれてるからって、それはないよ!
カフェやコンビニ的なお店もあるが、ビジネスクラスラウンジは無い。そもそも飛行機にビジネスクラスがないんだから仕方無いっすね。
空港に早く着きすぎたのでコーヒーでも…と思って値段を見るとびっくり。空港内市内の物価感覚との乖離が激しい値付けになっているので要注意。缶ジュースやペットボトルの水ですら400円ほどと、町中の10倍ほどのアコギな価格設定になっている。市内で400円出せば腹いっぱい旨い飯を食べれますからね…
閑古鳥無くカフェの隣で大行列を見せる仏陀エアのチェックインカウンター。いくら今やネパールはヒンドゥー教国になったとはいえ、やぱり人気では雪男より仏陀ということだろう。雪男なんか信じててもご利益なさそうだからまぁしゃーない。
出発1時間前となったので、チェックイン開始。搭乗券もしっかりしていて印象は悪くない。座席も自由席じゃなかったしw 搭乗時に全力ダッシュして特等席を確保できるよう丹念に足回りの筋肉をほぐしてきたんですけどねw
イエティ航空ネパール国内線バイラワ行き便にチェックイン。機材の関係か搭乗率の関係か新ターミナルビルの関係か分からんが、自由席ではなくなったみたいw せっかく搭乗時の全力ダッシュに備えて筋肉をほぐしてきたのにww pic.twitter.com/GpMdce07pB
— ポンズ (@Worldtravelog) 2018年6月19日
イエティ航空NYT891便 カトマンズ⇒バイラワ
機体までの移動はもちろんタタ製のランプバスで。インド国境から数キロのバイラワに向かう便だからか、バスの中は圧倒的なまでのインド臭に支配されている。
本日の機材はイエティ航空の主力であるATR-72。もっとおんぼろで小さなボロ機材かと思っていたので、これは嬉しい誤算。
客室乗務員さんもまともだし。中々良いじゃないかイエティ航空君。
座席に着くと、朝一の便のはずなのに既に床にゴミが落ちてたりと汚いw 座席スペースが狭いのは仕方がないとはいえ、これだけ汚いと、ちゃんと整備されてるのだろうかと少々不安になる。離陸前からそんなにまざまざと一つ星航空会社の実力をみせつけないでくれよw
しかし、そんな不安をよそに、飛行機はノイズキャンセリングイヤホンの効果を無力化する程のけたたましいプロペラ音とともに無事にテイクオフ。インドとの国境を目指してタライ平原を西へと飛んでいく。
30分の短いフライトにもかかわらず、上空ではキャンディ、ピーナッツ、耳栓代わりの綿が配布され、ピーナッツをぽりぽりとつまみながら隣のインド人主婦と話してる間にバイラワへと到着した。
まさかまさかのオンタイムの到着に歓喜!これで17:25バイラワ発の復路便までバイラワを満喫する時間が十分に取れそうだ。雪男もやればできるんだよ。
窓の外に広がる無味乾燥としたタライ平原を眺めること30分強、無事に摂氏40℃とくっそ暑いバイラワに到着した。着陸するなりシートベルトを外して立ちだすインド人のお家芸を披露頂き飛行機を降りると、ローカル市場かと見間違える程のショボさを誇る空港ターミナルに驚かされる pic.twitter.com/3Kf5QU2Wzz
— ポンズ (@Worldtravelog) 2018年6月19日
タラップを降り、カトマンズのトリブバン空港が立派に思えてくるような、くっそしょっぼいバイラワ空港のターミナルへは汗びちょになりながら徒歩での移動。仏陀生誕の地の玄関口として相応しくする為にと新しくゴータマブッダ国際空港の工事が始まっているらしいのだが、地震やらインドからの経済封鎖やら、元受けの中国企業の契約違反やらで完成が遅れに遅れているのだと。
で、だ。バイラワからインド国境との町バイラワからルンビニまでの22kmの移動をどうするのかが次のクリアすべき問題。歩いて修行して回った仏陀には悪いが、くっそ暑いしハーフマラソン気取りで走っていく気にもなれんしな。まぁ空港の外にリキシャの車夫が屯してるだろうし、移動手段の確保には事欠かんだろ!
と思いきや、空港の外にいるのは家族の迎えで来てる男衆ばかりで拍子抜け。え?観光客の僕がここにいるんですが、誰も声をかけてくれないの?もしかして、本当にもしかしてだけど現地のインド人と間違えられてリキシャマンから声をかけられないのかなとも思ったりして、ガイドブックを手に持ってアピールするも、声がかからないw
山崎まさよしの「僕はここにいる」が虚しく脳内に流れる中、とりあえず空港前の幹線道路に出てみたはいいが、バスターミナルも何も見当たらないw ここからどうやってルンビニまで行けばいいんだw
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