ルンビニ日帰り旅行を終え、イエティ航空便でカトマンズへ

無事に(?)仏教四大聖地の一つであるルンビニの見所周りを終え、少々予定より早いがカトマンズへと引き返すことに。もう少しルンビニにいたら悟りを開けてたと思うんですけどね。今必要なのはニルヴァーナよりもスリープなもんで。


先ずはルンビニからバイラワ空港へ向かうバスのターミナルへ、相変わらず歩いた方が速いようなゆっくりペースで凸凹道を走る。この細身でか弱いご老人、職業と自身の能力がマッチしてなさすぎるんだよなぁ。幼い頃からリキシャを漕ぐことしかやってこないままこの年になってしまったのかなぁなんて考えると居た堪れない気持ちにさせられる。観光地を縄張りとして営業してるのに英語も話せないので、他の競合となる車夫と比べて競争力なさすぎだし。


ルンビニ博物館から15分ほど走り、ここで降りろ的なジェスチャーをしてリキシャを停める汗だっくだくの車夫。それらしき看板等も見当たらないし、明らかにバスターミナルには見えないのだが…。


近くの食堂で英語を話せそうな若者に確認すると、確かにこの食堂の前がバス停になっているらしい。因みに車夫は、代金を受け取って1秒後に直ぐ他の客を見つけにリキシャを漕ぎ去っていった。その背中とハゲかかった後頭部にプロフェッショナルの精神を見たね。生涯現役で頑張ってくれ。


念のためにバス停のマップを貼っておきます。Taulihawa RoadとVishnupura Roadが交わる交差点近くにある、Lumbini Tandoori Restaurantというレストランがバス停の目印。

ちょうどレストランの中からバス停が見える位置関係にあるので、先に会計を済ませてバスが来た瞬間に外に出れるようにして食事を摂る。

注文した揚げ餃子、インド文化圏だけあってノンスパイシーと言ってたのに辛くて涙する。生地にスパイスを練りこんでるからのようだが、餃子を食べてるというよりもスパイスの塊をかじってるようで一口食べてヨガファイヤー!そりゃあこんなもんばっか食べてたらヨガファイヤーとかヨガフレームとか出せるようになりますわ。


そうこうしてるうちにバスが来た。「ミスター、バスが来た!あれに乗れば空港に行ける!」流暢な英語でフレンドリーな店員が教えてくれ、廃車寸前のおんぼろローカルバスに飛び乗った。

ひだり みぎ
意気揚々と乗り込んだワイに対して一斉に向けられる乗客の皆様の好奇の視線。何やら周りの人に声をかけてもらえるのだが、一切言葉が分からない。辛うじて少々の英語を話す運賃回収係の兄貴に空港の最寄地点で降ろしてもらえるようお願い、「了解。」と心強いサムズアップを返してくれた。


ひだり みぎ
ドアを開けっぱなしでノロノロと走り出したバスの中は、まるで動く蒸し風呂のように蒸し暑い。運賃は40ルピーと安いけど、乗客が乗り降りする度に荷物の積み降ろしがあるのですこぶる遅いのと、車内を飛び交う無数のハエのと様々な物が混ざり合ったような異臭が本当にきつく、まさに苦行といった感じ。


苦行に耐えること1時間超、空港に近づいたら教えてもらうことになってたのに…「あっ、空港通り過ぎててたわ」とまさかの事後報告を受け、来た道を引き返す羽目に。

ひだり みぎ
こんな何もないところで降ろされて絶望しかない。


10分ほど空港方面に向け歩いただろうか。ヒッチハイクでもしてやろうかと思い始めた矢先にバイラワ方面に向かって走るバスが到来。手を挙げてバスに飛び乗る。運賃10ルピー。中の人口密度が高くなければローカルバスの移動でも全然いけますね!私が座った進行方向と逆向きの席なんて、JALのエコノミークラスのバルクヘッド以上のシートピッチですわ。

ひだり みぎ
5分ほど走ってこの三叉路を過ぎたところで下車。バイラワ空港からルンビニに向かう場合も、この三叉路に来ればルンビニ行きのバスに乗れると思います。


空港を出て正面突き当りの道路を左っすね。ここでバスに乗るか、白タクもしくはリキシャを利用するか。バイラワ空港とルンビニ間を移動する交通手段はこのバスを含めて主に3つ。

白タク:1,000ルピー
電動リキシャ:600ルピー
ローカルバス:40ルピー

バスは乗り換えもないので比較的イージーだけど、空港から向かう場合、炎天下でバスを待つのがきついと思うのでお勧めはしない。とにかく、くっそ暑いですタライ高原。下手したら熱中症を拗らせて自分が成仏してしまう可能性もあるのでお気を付けください。


ひだり みぎ
遠回りをしながらもバイラワ空港に無事戻り、予約便より一本早い便への振替手続きも完了。欠航で灼熱のルンビニに足留めという最悪の事態も免れられ本当に良かった。釈迦よありがとう。

ひだり みぎ
空港に着いたのは14:20過ぎだったが、14:30発の便に乗らせてもらうことができた。融通がきくというか適当というか。こんな何もない空港で次便までの3時間をつぶすのは苦痛以外の何物でもないので、助かりました。


機体は往路便と同じくプロペラ機。安全性一つ星のイエティ航空だけど、往路便で免疫ができたのか、仏陀の教えのお陰で恐怖心から解放されたのか、はたまた異常な暑さから感覚が麻痺したからなのか、もはやなんとも思わなくなった。


お隣にはブッダエアの機体が駐機。仏陀の聖地で仏陀エアを見て、何か込み上げてくるものがありますね(棒読み


ひだり みぎ
搭乗。往路の機材と違ってシートがレザーでちょっと綺麗!これも聖地まで来た巡礼者を労いたいという仏陀の思し召しによるものなのか。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
機内サービスも往路同様に全力対応。同じくらいの飛行時間で同じような機材で飛ぶJALの大阪伊丹-但馬便でも離陸前に飴が配布されるだけだったというのに。

フライトの方も全く問題なく、特に大きな揺れもなくナイスランディングでカトマンズ着。

無事に本日の仕事を終えたイエティ航空機。イエティの足跡がどこか誇らしげに見えますね。

と、いうことで、カトマンズからの日帰りルンビニ観光、時間的には余裕でした。


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