SPG/マリオットの最高峰ベネフィット アンバサダーサービスについて

せっかくなんで、本日はSPG/マリオットのアンバサダーサービスについての記事を書いてみようかと思います。

年間100泊以上することで得られたSPG/マリオットのアンバサダーサービス特典。SPGとマリオットとの合併後は年間100泊の条件に加えてお布施US$20,000/年という高いハードルまで設けられてしまい、ますます手が届きにくくなってしまった高嶺の花であるが、果たしてこいつはそれだけの価値があるものなのだろうか。

年間宿泊数が50泊を超えると、アプリでYTDのお布施金額が表示されるようになるのだが、税金やサービス税が引かれた金額で計算されるので、実費として財布から出ていった金額よりだいぶ少なめに表示されている印象を受けてしまう。税サ抜きでUS$20,000とか厳し過ぎるだろ。
*2018年に限り、SPGホテルに100泊することでUS$20,000のハードルは取り除かれる。


そんなマリオットカーストの最上級に君臨する夢のプラチナプレミアアンバサダーステータス、その威力は如何に。

アンバサダーサービスとは?


このアンバサダーサービス、一体どんなもんなのか。
簡単に言えば、SPG/マリオットが「Now It’s Personal」と表現している通り、アンバサダー会員一人一人に対して秘書のようなパーソナルアシスタントがあてがわれるというサービスになる。「アンバサダーは、全ブランドのすべてのホテルでのご滞在をより特別なものにするための知識とリソースを備えています」と。
引用元:マリオット公式サイトのアンバサダーサービス紹介ページ

自分は2017年に初めてSPGで年間100泊の壁を突破。100泊達成から数日後にアンバサダー担当者の方からのメールを拝受。アンバサダーサービスへの参加意思を尋ねられ、せっかくなのでお願いすることにした。いや、これ断ったら代わりに何か別の特典が与えられるならまだしも、断っても何の得もないならとりあえずお願いするだろう。せっかく年100泊のマイルストーンを突破したんだから。

何がお願いできるの?

具体的にどんなことをお願いできるのかお伺いしたところ、以下のような依頼を受けることが多いとの回答が返ってきた。

ホテルの予約や変更
部屋タイプやアメニティに関する要望
レストランやゴルフなどのアクティビティの予約
トランスポテーションの手配
滞在実績やポイント加算など口座に関する問い合わせ
等々

正直、自分でできることは自分で済ませたい派の自分には無用の長物にしか思えなかったのだが、せっかくなので可能な限りアンバサダーサービスを活用させてもらっている。
オマーンの観光情報やモスクワのホテルのシャトルバスの時刻表をホテルから取り寄せてもらったり、your24が断られた際にホテル側とネゴしてもらったりといった具合に。今まではSPGのプラチナデスクが非常に優秀だった為にアンバサダーサービスの必要性もあまり感じていなかったが、マリオットが糞みたいな対応を続けている中で、問い合わせに対して少なくとも誠実に対応して下さるアンバサダー担当様の必要性が相対的に上がってきている。メールへの返事すら完全に放棄してますからね、マリオットのカスタマーサービスは。数週間~1か月程度であればシステムの問題という解釈で納得することができたけど、合併から二カ月半経ってもエラー続き。その上カスタマーサービスの人員補強もせずに無視を決め込むのは経営陣が余程無責任なのか無能かのいずれか。自らのカスタマーサービスの質を落とすことでアンバサダーサービスの価値を高めていくというスタイル、その斬新な発想には恐れ入りますマリオット様w

あとは驚いたのは誕生日プレゼント。

誕生日に某シェラトンに泊まったら、菓子折りとシャンパンが用意されていた。他にも、重要な記念日なんかに特別な演出をお願いしたりといったこともできるみたいだ。結婚記念日がベタなところかな。

宿泊時に特別なメリットを感じるか?

これに対する答えはノー。基本的には何も無い。アンバサダー担当者様にアーリーチェックインやレイトチェックアウトの手配をお願いさせて頂くようなことはあるが、ホテル側での対応が変わるということは基本的には無い。

それが…一つだけ例外的な事例があったのでご紹介させて頂きましょう。
プラチナ会員へのレコグニションが全くといっていいほど無いシェラトン都東京ホテルに泊まったところ、アンバサダー会員専用の特別特典があったんですよ。こんな特別な対応を受けたのは後にも先にもシェラトン都東京だけ。ということで、どのような特典を受けられたのかを簡単にご紹介をさせて頂きます。

シェラトン都東京宿泊記

ひだり みぎ
チェックインの際に発行されるカードがVIPの文字入りのものになって会員特典がグレードアップ。ロビーラウンジでのドリンクサービスが終日使い放題+四川またはカフェカリフォルニアでの朝食が無料で楽しめるようになった。確かラウンジが出来た後の平のプラチナ向けベネフィットだと、クラブラウンジでの朝食一択ですよね。
これ、何がビックリするかって、プラチナレコグニションが殆どなくて、こんなサービスを一番やらなそうなシェラトン都東京がこんな特典を用意してきたというのがもうね。ノーアウト一塁から二番川相がヒッティング強行してホームラン打つくらいのとんでもない意外性。お前がそうきたか、と。

但し、部屋のアップグレードに関してはプラチナ一般会員と変わらず。

また、禁煙の部屋を予約していたにもかかわらず、煙草の様な異臭のする部屋だった為にフロントに電話するも、忙しい時間帯でもないにかかわらず一切繋がらないという。何度か電話かけた後、オペレーターの方が代わりに電話対応してくれ「フロントに伝えて直ぐにフロントから電話を差し上げる」とのお話を頂いたが、30分以上無しの礫。その後、漸く引越しできる部屋を探して頂けることになったのだが、その最中に、ウェルカムドリンク/ギフトが運ばれてくる。

その後外出。ホテルに戻り改めてフロントにてカードキーを受け取ろうとすると、何故だか「○○様、お待たせしました」と全く別の宿泊客様の名前で呼ばれて別の方のお名前が書かれたルームキーが渡される始末。また、変更後の部屋に運び直してもらえるようお願いしたウェルカムギフトはチェックアウトの時間まで終ぞ運ばれてこないというオチつきだ。たかだか1日の間にここまで突っ込みどころを提供してくれるSPGホテルは少なくとも日本国内には無いかと思う。

部屋を引越しした後はラウンジのバータイムに参戦。
ひだり みぎ
【ラウンジサービス】
営業時間:06:30-23:30
朝食:06:30-10:30
ティータイム:11:30-17:30(スナック、ソフトドリンク)
バータイム:18:00-20:00(オードブル、アルコール、ソフトドリンク)
リフレッシュメント:20:00-22:30(スナック、アルコール、ソフトドリンク)
ティータイム:22:30〜23:30(ソフトドリンク)


がっつりとしたメニューも揃っていて、ミールについては合格点。


翌朝はカフェカルフォルニアで和食をがっつかせて頂いた。

ちぐはぐな対応に驚かされたけど、アンバサダー会員用に特別特典を設けるホテルもあると分かっただけで収穫でした。他にも隠れベネフィット的な特典が用意されてるホテルもあるのかね。

所感

とまあ、こんな感じっす、SPG/マリオットのアンバサダーサービス。Your 24やスイートナイトアワードの申請が通り易くなるといった実利も多少はありますが、アンバサダーサービスはあくまで高頻度で泊まる会員への秘書サービス。1年だけ頑張ってアンバサダーサービスの特典を獲得しても、その翌年にもガンガン泊まらないと活用すらできないので、特典狙いで100泊+US$20,000を目指す価値は無いかと思います。
年75泊から年100泊にハードルが上げられたYour24も結構な頻度で容赦なく申請を却下されますし、特典を得たいが為だけに無理して年間100泊を目指す価値は全くもってありません。

*もしアンバサダーサービスの担当者様に当ページをご覧頂いていたら申し訳ない。Nothing Personalです。単純にサービスの在り方として、US$20,000/年の支出には見合わないということでございます。

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