本日の宿は、アテネホテルことザ アテネホテル ラグジュアリーコレクションホテル バンコク(The Athenee Hotel, a Luxury Collection Hotel, Bangkok。
こちらのホテル、元々は2001年にニューヨークのプラザアテネの姉妹ホテルとしてタイ王国の王宮跡地に開業した、バンコクでも指折りの超名門ホテル。2004年からはSPGと手を組みプラザアテネロイヤルメリディアンとして営業をしてきたが、2016-2017年の一年半にも渡る大規模な改修を経て、同じくSPGブランドのラグジュアリーコレクションに格上げとってリニューアルオープンした。
バンコク市民の間では、アテネホテルといえば一生に一度は泊まりたい憧れのホテルであり、タイのロイヤルファミリーやガチリッチ層が定宿として泊まるような格式あるホテルらしい。タクシーの運ちゃんにもアテネホテルと言えば一発で通じるし、羨望の眼差しで見つめられるくらい。本家であり兄貴分のニューヨークのアテネホテルが一泊8万円からのところ、こちらでは1/4の価格で泊まれちゃうんですけどね。
BTSプルンチット駅から約400m、高層オフィスビルや各国の大使館が建ち並ぶワイヤレス通りに位置するアテネホテル。オークラプレステージ、SPGのアテネホテル、IHGのインディゴ、ヒルトンのコンラッドと、各ホテルチェーンの高級ホテルブランドが連なるように並ぶ立地にある。
この日はウッディなエントランスが良い味出してるインディゴと迷ったんですけどね。IHGのターゲットプロモの内容がイマイチどころかイマサンだったこともあり、この日はやっぱりSPG系のアテネホテルにすることにした。インディゴはクラブラウンジ無いし。
ロビー
高級感たっぷりのロビー。中央の左右に広がる階段が、まるでホテルに訪れるゲストを両の腕で優しく包み込むかのように柔らかい曲線を描いている。
幾何学的構造の中に曲線美が感じられる、なんとなく不思議な空間。
リブランドされるにあたっての設計コンセプトは、かつてこの地にあった王宮で暮らしていた“Valaya Alongkorn王女の人生と旅”。王女の嗜好に合わせるように、タイとヨーロッパのスタイルを融合させた優雅なスタイルのホテルに仕上げたそうだ。王女のことは当然乍ら存じ上げぬが、きっと優雅で素敵な方だったのでしょう。
プラチナ特典
フロントは螺旋階段の左手、今回は日本人のゲストリレーションズの方がチェックインの対応をして下さった。
【主なプラチナ会員用特典】
・ウェルカムギフト(ポイント)
・1日2点までのプレスサービス
・バンコク市内への電話が無料
・ラウンジサービス
明文化された主な特典はこの程度かな。当時はクラブ特典の中にロビーフロアでの朝食サービスも含まれていた為、朝食と500スターポイント(≒1,500マリオットリワードポイント)の両取りができました。2018年8月にSPGとマリオットのプログラムが統合となり、ここらへんは変更となった可能性もございます。
部屋カテゴリー
アテネルーム(38㎡)
アテネプレステージルーム(46㎡)
アテネクラブルーム(38㎡)
ロイヤルクラブルーム(44㎡)
ロイヤルクラブプレステージルーム(55㎡)
ファミリールーム(76㎡)
アテネスイート(86㎡)
ロイヤルクラブスイート(100㎡)
ファミリースイート(124㎡)
ロイヤルピマーイテーマスイート(178㎡)
ピーマンサイアムテーマスイート(190㎡)
ルアンタイテーマスイート(190㎡)
ラタナコーシンスイート(350㎡)
部屋
部屋の中も、王女が生きた19-20世紀のクラシカルスタイルをベースとしているそうだ。エレガントな調度品の数々や、カーペットやカーテンの生地にあしらわれた優美なタイ独特のモチーフに、タイ王室の伝統が息づいている。
シンプルなんですけど、格式高いっすよね。インテリアの質に妥協が無い。
高層階の部屋ということもあり都心ど真ん中にいるのが嘘のように静かだし、部屋の快適度合いでいったらバンコクでも一~二位を争うのではないか。
ワークデスクは窓際に面した狭いスペースにある。このようなスペース割りの部屋は同ホテルのホームページでも見つけられなかったが、ロイヤルクラブプレステ―ジの一種だろうか。
カーテンの生地やクッションの柄にもコンテンポラリーなタイ風味を出してきている。
エアコンの送風口やベッドサイドにもタイならではのモチーフが。こういった紋様もタイ王室専用の紋様とかなんだろうか。
ミニバーならぬリフレッシュメントセンター。メニューの紙の質感も格式高いw 抜かりないっすね。
こちらはマリオットプラチナ会員用のウェルカムフルーツと、ターンダウン時にご用意頂いたスイーツ。こんな格式高い部屋にいると、フルーツまで格式高く見えるから不思議w オレンジもリンゴも妙に光沢があるような気がするし。
バスルームはスタイルこそ古いものの、生花が飾られていたり、バスソルトがアジアン雑貨的な陶器に入っていたりと気遣いが感じられる。アメニティはタイのホテルだけあってタイの高級ブランドTHANHの物でした。メリディアン時はMALIN+GOETZだったので、ブランド刷新時にタイ風味を増すためにTHANHに切り替えたのでしょう。ナイス判断です。
Royal Clube Lounge
ロイヤルクラブラウンジは26階。アフタヌーンティーもありますし、イブニングカクテルの開催時間もSPG系列のホテルにしては長くて助かります。
営業時間 06:30-23:30
06:30-22:30:コーヒー、紅茶、ソフトドリンク
06:30-10:30:朝食(ロビーフロアのレストランでも可)
14:30-16:30:アフタヌーンティー
16:00-20:00:イブニングカクテル
17:00-20:00:軽食
でっかい油絵アートが飾られたラウンジ。むっちゃ広いし、ガラガラ。やっぱりややもすればラウンジが大衆的になりがちなシェラトンやウェスティンとのレベルの違いをまざまざと感じさせられる。
イブニングカクテル:
17:00からは続々とミールがやってくる。クラブルームの案内では軽食だなんて謙遜されていたけれど、全然全然。かなりガッツリとしたディナー代わりのホットミールも用意されています。
ドリンクは全オーダー制。カクテルなど手の込んだドリンクもご用意頂けるのは嬉しい反面、簡単なソーダ水なんかも頂けるまで時間がかかるというのが難点だった。簡単な物は冷蔵庫から飲みたい時にパパっとセルフで持ってこれれば良いかとは思う。
朝食
翌朝の朝食はロビーフロアのRain Tree Cafeで。これがまたレベル高いんすよね。部屋の快適度もトップレベルなら、朝食のレベルもバンコクトップ級。
先ずこのフレッシュジュースの種類。具材が豊富に揃っているので、自分が指定した組み合わせの具材でオリジナルのフレッシュジュースを作ってもらったりということもできる。
鉄火巻のマグロの赤身もでかでかして食べ応えあるし、一品一品コストがかかってるのが分かるような料理ばかり。スタッフもフレンドリーだし、最高の一日のスタートを切らせて頂きました。
プール
所感
バンコクでは1泊1-3万円レンジのホテルに多く泊まってきたけど、ケンピンスキーサイアムと並んでトップクラスの快適さだった。マリオット/SPGの中ではレジス超えで一番かな。部屋もラウンジもプールも朝食も非の打ちどころがなかったっす。間違いなくお勧め。
【The Athenee Hotel, a Luxury Collection Hotel】
Booking.com
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住所: 61 Wireless Road, Lumpini, Pathumwan, Bangkok, 10330, Thailand
電話: (+66)2-650-8800
URL:こちら
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