広州中国大酒店 チャイナホテル マリオット広州 宿泊記

2018年11月追記:
当ホテルは2018年10月末をもってマリオットグループから脱退いたしました。無念!

この週末は久しぶりに広州旧市街地を探索してみようと思っていたので、旧市街地にある方のマリオット(チャイナホテル マリオット広州こと中国大酒店)に泊まってみることに。

参考までに、新市街地の天河にあるマリオットの宿泊記はこちら。


新市街地ど真ん中に建つ近代的高層ビルに入るスマートな印象のマリオット広州天河に対し、旧市街地で古くから営業を続ける元祖マリオットは如何なものか…

元祖マリオットこと広州中国大酒店は1984年オープンという老舗中の老舗で、一昔前は花園ホテルと広州での人気を二分する日本人御用達ホテルだったと一昔前に広州で活躍されていた元駐在員から聞かされている。なんたって名称が広州中国大酒店(China Hotel)というくらいですから、それはそれは自他共に認める中国を代表するような名門ホテルであったのでしょうw 日本で言えば帝国ホテルくらいの感じかね、語感的には。
オープン後はその大袈裟な名前に恥じぬ広州屈指の高級ホテルとして君臨し続けたが、人気に陰りが見え始めた1998年に打開策としてマリオットとの提携を決意したそうだ。

で、だ。予約時に気になったのはクラブルームの安売り具合。

デラックスルーム:626元~
プレミアルーム:686元~
ラウンジアクセス付きエグゼクティブルーム:784元~

最安値のデラックスとラウンジアクセス付きエグゼクティブルームの値差は158元(≒2,500円)。こんなもんかな?ちょっと安すぎる気がするんだよな、クラブルーム。ラウンジサービス、しょぼいのかなー。

そんな一抹の不安を抱えながらホテルへと移動。
ロケーションの良さは旧マリオットも負けてない。地下鉄の越秀公園駅D1・D2出口の真ん前に建ち、旧市街地に用事がある方には至極便利な立地条件となっている。


ひだり みぎ
地下鉄の駅から出ると目の前が巨大な中国大酒店で、胡耀邦が書いたとされる「中国大酒店」の文字が幹線道路沿いの壁面にでかでかと踊る。いささか古びれた感はあるが、19階建て、客室数850の超巨大名門ホテルらしく堂々とした外観だ。

歴史ある中華系名門酒店とグローバルチェーンが融合したチャイナホテルや如何に…ひだり みぎ
低層階には冴えないショッピングモールになっていて、スターバックスやバーガーキング、日本料理屋も入っている。

ひだり みぎ

正門とロビーは建物の西側にある。内部は2007年に改装されたとだけあって古さは感じないし、マリオットらしいホテルの中にちょこちょこ旧中国大酒店の名残が見えたりして、造りとしては面白い。

ひだり みぎ

ロビーフロアにある仏具店や中医薬局の近くにマリオットの創業者と息子であり現CEOのピクチャーが掲げられていたり。


レセプション。館内のちょこっとした案内や看板では日本語やアラビア語が併記されているが、この日は日本人もアラビア系の人も見かけることはなかった。やっぱり新市街地の新しい外資系ホテルに外国人客を取られつつあるのかな。


ここでは写真撮影をされてからチェックイン。やたらと時間がかかるなーと思ったら、私が最後に中国に入国した際のスタンプを必死になってスタッフが探してた。70ページ以上にびっしりと出入国のスタンプが押されたパスポートの中で最新のスタンプをピンポイントで探し出すのは確かに時間がかかる。というか、中国の就労ビザがあれば最新のスタンプじゃなくて就労ビザをコピーすれば良い筈なのだが…。マリオットの割には外国人客の扱いにやたらと不慣れだった。


チェックインで10分ほどかかった末に漸くルームキーを入手し、モダンチャイナな柄がイカしたエレベーターで南館の部屋へと向かう。

部屋:エグゼクティブスイート

アップグレードに厳しいマリオット系列のホテルにしては珍しくプラチナ会員へのアップグレードには寛容なようで、今回は626元(≒10,000円)++のデラックスルームからエグゼクティブスイートにアップグレード頂けた。マリオット系列のホテルでエグゼクティブスイートにアップグレード頂けるとか、殆どないですからね。部屋の空き状況にもよるけれど、こちらでは積極的にプラチナ会員へのアップグレードを行っているそうだ。
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ドアを開けると正面がリビングルームで、右手に小さめのバスルームが設置されている。

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リビングは確かに野暮ったいというか鄙びた感じと言うか、ちょっと古臭い感じはするけれど、一昔前の中華系名門ホテルらしい気品とプライドも感じられるな温かみのあるデザイン。確かに一昔前には国を代表する名門ホテルとして名を馳せたんだろうなーという名残は見て取れる。



ちょこちょこっとした備品は中国大酒店時代から引き継がれた物をそのまま使用しているのでしょう。通常のマリオットホテルには無いオリジナリティがある。

ひだり みぎ

ミニバーにウェルカムフルーツ。

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ベッドルームも上品で温もりあるクラシカルチャイナなデザイン。二胡の演奏でも聞きながらプーアル茶でもしばきたくなってくるね。



バスルームも至って清潔に保たれていて、改装からの年月を考えると非常に良くメンテナンスされていると感心させられる。

ひだり みぎ
バスアメニティはマリオットホテルのスタンダードでThanhのものだけど、アメニティを入れるケースだったりティッシュボックスはチャイナホテル時代のレトロインテリア。

エグゼクティブラウンジ

17階にあるエグゼクティブラウンジのサービスは下記の通り。
営業時間:06:00-24:00
朝食:06:00-10:30
オードブル:17:30-19:30
カクテルタイム:17:30-21:30

利用客は4-5人といったところだろうか。850も部屋があって利用客はたったこれだけ?最安値部屋に2,500円を追加するだけでクラブフロアに泊まれるなら絶対にお得だと思うのだが…もしかしてサイゴンのシェラトンのように他の棟にも別のラウンジが用意されてるとか?

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わざわざフォーを作る職人さんまでいるのに、手持無沙汰にして突っ立ってるだけで可哀想だったわ。

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ドリンク。

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確かにミールはしょぼくて、プリンとソフレのデザートが美味かったくらいしか印象にないけれど。それでもこれだけの部屋数のホテルでこれだけクラブルームが安売りされているのにこの閑散ぶりはちょっと不自然。

朝食


朝食はラウンジではなく朝食会場のレストランへ。混雑してて煩かったらラウンジにしようと思ったけど、がっらがらだったのでそのままこちらで頂くことに。

ひだり みぎ

生絞りジュースの種類も豊富だし、ヌードルバーもあるし。まぁ1万円ぽっきりで泊まれるマリオットホテルの朝食としたら及第点かな。


麺はカリカリガーリックや魚の皮といったトッピングも含めて普通に美味しゅうございました。

その他


隣の東方賓館に香港・マカオ・広州白雲空港行きバスの乗り場がある。

所感

古いけど、プライドもって頑張ってる感が伝わるホテルだった。なんたって国を背負ってますからねw 1万5,000円なら考えるけど、旧市街地に用事があって1万円でとまれるならリピートするわ。1万円で朝晩食べさせてもらえるならノーブランドの4つ星に7,000円とかで泊まるよりも満足度高いでしょ。

チャイナホテル広州マリオット(中国大酒店)


Booking.com




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住所:中国広州越秀区流花路122号
電話:+86 20 8666 6888

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コメント

  1. 懐かしの中国

    嗚呼〜。懐かしいです。ここは本当にロケーションからいって、広州の一等地でしょうか。このホテルの2階には、日本料理屋さんがありまして、100元以下でビジネスランチが食べられました。日本の神戸に長く住んでいたリサさんという、日本語が流暢なマネージャーが勤務されているレストランで、心尽くしのもてなしを受けた思い出があります。食後にアイスクリームの無料サービスをしてくださって(涙)。広州は、古くから開けた都市なのか、中国南方のおおらか人柄もあって、大好きな街です。また小生も訪れたいホテルです。

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