ヤンゴンが誇るB級テーマパーク ミャンマー民俗村

ミャンマー2日目は、約135もの少数民族が暮らすミャンマーの“ミャンマー民族村”なるテーマパークに行ってみることに。

情報が少なくよう分からんが、いわゆる“多民族国家ミャンマーの縮図”的な野外博物館なんだろうな。もう少し時間があれば山岳地帯にある少数民族の村への民泊といったこともしてみたかったのだが、如何せん休みが1週間しか取れなかったもんで。代わりといってはなんだけど、国内の主要民族の生活様式に関する展示品や家屋が並ぶというミャンマー民俗村で楽しんでこようではないかと思いまして。いわゆる妥協、プランBなんだけど。

まぁここも微妙に遠いっちゃ遠いんですけどね。ヤンゴン中心部からタクシーで30分弱、運賃はスーレーパゴダ近くで適当に流しで走ってたタクシーを捕まえて7,000チャットだった。

着いたぞ降りろ!と言って降ろされたのがこちら。エントランスからしてチープさ満点な感じで驚いたが、しっかりと入場料は徴収される。ミャンマー人が500チャットで外国人が3,000チャット(≒240円)。公園と思えば高いけど、テーマパークと思えばまぁ割安かなと思える値段。皆さんワクワクドキドキの遠足気分で来ているのか、ミャンマー人の若者たちが次々とハイテンションで入っていくんだからある程度の人気スポットなのだろう。


ひだり みぎ
シャン族やモン族といった主要民族の伝統家屋やら民芸品がてんこ盛りとなった内部は大変広く、徒歩じゃ厳しそうなのでオンボロチャリを借りて走破することに。


レンタル料は1時間500チャット。デポジットとして1,000キャットを前払いし、2時間以上レンタルすれば返却時に追加料金を払うことになるし、1時間以内であれば500チャットが返ってくるという仕組みらしい。


ひだり みぎ
取りあえず民俗村の中心に建つシンボル的な塔に上ってパーク内を俯瞰。木々に覆われているのでどこからどこまでが民俗村なのか測り知れないが、とりあえずくっそ巨大そうということだけは分かる。流石ミャンマーの縮図。

とりあえず森の中に突っ込んでみると、シャン州のインレー湖や、カチン州にある標高5,881メートル東南アジア最高峰・カカボラジ山、モン州のゴールデンロックといったミャンマーを代表する観光地のコピーもあったりするみたいで、園内は意外といかした雰囲気になっている。そこらじゅうでカップルが人目を憚らずイチャイチャしてましたしね、実際。
ひだり みぎ

民俗村が言うところの“マングローブの森”の中をボロカスチャリでヒャッホーと疾走し、各見所を周っていく。

金玉ことモン州のゴールデンロック

本物の金玉はヤンゴンからも日帰りで行けないことはないモン州の微妙な場所にあるのだが、これ、何が凄いって、山頂の岩の上にゴールデンロックが乗っていて、落ちそうで落ちないらしいですわ。風が吹くだけで落ちそう、でも落ちそうで落ちない岩。そんなモン州の観光名所がここヤンゴンの民俗村でも再現されている。


あった。ミャンマーが誇る観光名所“今にもずり落ちそうで落ちない不思議な金の岩”のレプリカ。これ、なんで落ちないんだと思います?ボルトでガッチガチに固定されてるとか?否!岩の先端の仏塔に納められた仏陀の頭髪が内部で絶妙のバランスを取ってるからずり落ちそうでずり落ちないんだと。金玉による重力の否定、これぞ神秘の金玉パワーである。

タイタニック

更にチャリのペダルを漕いでいくと、バゴー川の畔に出た。
ひだり みぎ

目の前に唐突に現れた総トン数500キロ程度の打ち捨てられたオンボロ船舶、その先端にタイタニック風の記念写真用顔出し看板が設置されてて盛大にワロタ。

いよいよB級テーマパーク感全開となってきたミャンマー民俗村だが、他にも沢山のチープでミステリアスなオブジェが園内の至る所に散りばめられていて来園客を楽しませてくれている。

ここからは各主要民族の伝統家屋巡り。

チン族の伝統家屋

金玉やらチンやらの言葉が続き大変申し訳ないが、人口約200万人のチン族は主にミャンマー西北部のチン州を中心に居んでいる。バングラデシュ・インドとの国境に面した山岳地帯にありミャンマーの秘境とも呼ばれるチン州は、大きな街でも1500mから1800mほどの尾根の上にある。標高1,863メートルの州都ハッカでは氷点下になることもあり、住居はミャンマーで多くみられる高床式ではないようだ。
ひだり みぎ

飾られたシカやイノシシなどの骨が生々しいのだが、チン族は狩猟民族ということを表わす展示品なのだろうか。


浮き織りのロンジーがお洒落なチン族のお姉さん。家屋の中ではそれぞれの民族の暮らしが再現されているだけでなく、各部族出身者までいらっしゃってまさに家に招かれたかのよう。時間帯によっては各民族衣装の着付けサービスなんかもあったりするらしい。

ビルマ族の伝統家屋

続いてやってきたのはミャンマーのマジョリティで総人口の7割超を占めるビルマ族の家屋。
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家屋の中に邪魔したら中で人が普通に飯食いながら談笑してるしw

ひだり みぎ
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ビルマ族の大凡9割が上座部仏教を信仰するようで、庭には小さなストゥーパも。

モン族の伝統家屋

高床式&萱葺屋根で渋味のある家屋が自慢のモン族。
ひだり みぎ

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モン族の家では釜土が置かれているようだ。民族によって暮らしている場所が平野部だったり山岳部だったり異なるし、暮らし方も様々。

ラカイン族

ラカイン族はミャンマー北西部アラカン州からバングラデシュ南東部一帯に紀元前から王国を築いてきた古い歴史を持つ民族。ロヒンギャ問題で最近になって度々耳にする民族でもある。
ひだり みぎ


ラカイン族の仏壇はもちろん派手なLEDライト付き。ド派手に装飾しないと有難味が感じられませんからね!

カヤー族の伝統家屋

人口約30万人のカヤー族は、主に東部ミャンマーのカヤー州に居住する。カヤー州はタイと国境を接するビルマで最も小さい州だが、タングステン・スズ・チーク材などの天然資源が豊富で豊かな州らしい。ここも民族独立問題なんかでよく聞く名前である。


中央の棟下部分に囲炉裏が二つ横並びに設けられている。

シャン族の伝統家屋

人口350万人以上と推定されるシャン族は、ミャンマー北部のシャン高原からインドシナ半島北部、中国南部の山地にかけて居住する。

やはり高床式住居になっていて、床下は畜舎として利用されることが多いようだ。

こんなところかな。最後にパーク内で見た愛しのB級オブジェも貼っておこうw
ひだり みぎ
ひだり みぎ

ミッキーミニーはアウトだよねw

どうでしょう、ミャンマー民俗村。くっそ広いので園内全体をカバーしようと思ったら2-3時間はかかるし、ヤンゴン市内との往復で1時間。このB級テーマパークに合計3-4時間かける価値はありますかね。うーん、どうでしょう(長嶋茂雄風)

【ミャンマー民俗村(Myanmar Races Village)】

入園料:3,000チャット
開園時間:07:00-17:30
閉園日:無休(4月の水かけまつり期間中4日間のみ休み)



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