シャン料理の名店 Shan Yoe Yar(シャンヨーヤー)での夕食を済ませ、バガン行きバスの発車時間までの暇を潰すためにやってきたのはこちら。
チャウッターヂー・パヤー(Chauck Htat Gyee Paya)
どどぉーん!という効果音が今にも聞こえてきそうなこちらのパゴダは、全長70m・高さ17mの涅槃像がセクシーに横たわるチャウッターヂー・パヤー。ヤンゴン市街地のシャングリラからタクシーで15分かけてやってきました。
舞台裏で出番待ちしているかのような佇まいの巨大涅槃像は、目鼻立ちはっきりで優美で妖艶な表情。ワキの処理もばっちり。東南アジアの金ピカ仏には耐性がついたが、こういう美白仏はあまり見たことが無く、ただただその美しさに感嘆するばかりである。
見る角度によっては優しく微笑んでるようにも見えたり、悩まし気な表情にも見えてきたり…。どの角度から見ても絵になる素晴らしい被写体だ。
黄金に輝くワットポーの釈迦涅槃仏とは異なり、美白の肌に真っ赤なルージュと涼しげなブルーのアイシャドウ、そして長い付け睫と、妙に化粧めいた仏様。仏である以上は男性でおられるのであろうが、このお姿は性別なんか完全に超越しておられるというか…ちょっと美輪明宏っぽいw
ネイルもばっちりで、桜色のマニキュアが塗られている。ガラスモザイクで飾られた袈裟もお洒落だし、間違いなく世界一美意識の高い仏像と言えるでしょう。ここまでとことん美を追求した仏像は他には例がないと思う。
足の裏には人間の煩悩の数である108の数の仏教宇宙観図が描かれているのだが、ワットポーの涅槃像は足の裏がまっ平らの偏平足なのに対し、こちらチャウッターヂー・パヤーの美しき寝釈迦様の足の裏は優美な曲がり具合を示して実に人間らしく美しい。指と踵の丸みなんか、押すとぷにぷにしそうなくらいリアルさだ。
大きく美しい涅槃像へ祈りを捧げた後は、バガンへのバスが出発するアウンミンガラーバスターミナルへの道中にあるメーラム・パヤーというパゴダにも寄っていくことに。何せ20:00の出発時間までもう暫く時間がありますからね。
【チャウッターヂー・パヤー(Chauck Htat Gyee Paya)】
アクセス:ダウンタウンからタクシー(運賃は3,000チャット前後)もしくはスーレーパヤーから219番のバス
メーラムパヤー(Mai La Mu Paya)
ダウンタウンから北に10km程、ヤンゴン国際空港の手前に位置するパゴダになる。16時過ぎに向かったところ、運転手曰く退勤時間に重なったとのことで渋滞にはまり、チャウッターヂー・パヤーからタクシーで40分程かかってしまった。
一応ガッツリしたパゴダもあるけれど、メーラム・パヤーには仏教説話のストーリーを再現したような仏像が多く並んでいて、さながら仏教のテーマパークといった具合のパゴダらしい。とりあえずメーラム・パヤー見学後にバースターミナルに行くので、タクシーの運転手には駐車場で待ってもらうことにして一人で参拝することに。
もうね、入って直ぐ目の前に現れる前屈するガリガリの男を見て察しましたよ。ここは面白系パゴダなんだろうなと。
なんだろうこの溢れ出るコメディ感。園内にはすごくゴキゲンそうな表情の像が立ち並ぶ。タクシーの運転手は外国人をここに連れてくるのは初めてと戸惑っていたが、日本人にはお勧めできるB級スポットですよ!とお伝えしておきましたw
ワニの側腹部が開いていて体内に侵入可能、刳り抜かれた体内のスペースは博物館として利用しているようだ。なんたるセンスw。
ワニの体内にも仏説のシーンを開設した絵画やジオラマが並ぶ。仏教に造詣の深いというか敬虔な仏教徒の現地ピーポーな皆様ならこれら展示物をみて「ああ、あれね!あのシーンね!名場面がよく再現されている!」となるところなんだろうが、仏教徒でもなければ仏教に関して全くの門外漢の自分が見てもサッパリ珍紛漢紛。が、ワニの体外に出る時に職員に止められ「どうだった?(楽しかったでしょ!!勉強になったでしょ!))」と目をギラギラに輝かせながらとりあえず満面の笑み+両手サムズアップで回答しておいた。やっぱ現地の人の感覚的に仏教徒でもない外国人が一人ふらふらとやってくるような場所じゃないので、ガチ仏教徒の同志にでも見られたのかな。
ダウンタウンからのアクセスは良いとは言えん。空港やアウンミンガラーバスセンターの方面にあるので、ヤンゴンに入る日かヤンゴンに出る日に訪問すると時間の節約になる。
【メーラム・パヤー(Mai La Mu Paya)】
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