ボージョーアウンサンマーケットとヤンゴンのインド人街

お次はサンダルを調達しにヤンゴン一の買い物スポットとして名高いボージョーアウンサンマーケットへ。ちょこちょこっとした衣類や雑貨から値の張る宝飾品や骨董品まで何でもござれなマーケットで、とりあえずここに行けば土産物が揃うというミャンマーでも一番のマーケットらしい。

マーケットの南側に広がるインド人街を突っ切って行く。いや、横浜の中華街みたいにゲートがあるわけでもないので、正直本当にインド人街なのかも分からないんだけど、カラフルなサリーを身に纏った人を見たりスパイスの匂いがしたりするので、多分、インド人街。

5階建てのカラフルな建物がびっしりと通りの両側に並ぶヤンゴンのダウンタウン。一見すると似たような建物が並ぶ似たような路地ばかりのように思えるが、カラフルな建物の一つ一つをよく見ると中華風だったり洋館風だったりと実に個性的。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
植民地時代の面影を残しながらも、徐々に活気にあふれた大都市へと変貌する過渡期にあるのかな。歴史ある仏塔や植民地時代の建物、混み合った古い通りなどが、近代的なビルと混ざり合い、町全体が混沌とした雰囲気に包まれている。



インド系住民が多いエリアには映画館もあり、インド系の歌って踊る系映画の放映前には大変な行列ができていた。娯楽が少ないミャンマーでは、映画がまだまだ大人気だそうだ。


露店に隠れたヒンドゥー寺院。

ここら辺は中華街かな?明らかに周囲の人々の顔立ちが変わってきた。
ミャンマーは地理的にはインドと中国という2つの大国に地続きで挟まれている。それ故に古来から人が行き来し、言葉と文化と血とが交じり合ってきたのだが、東から見るとミャンマーまではぎりぎりモンゴル系というかアジア系の顔つき。それがミャンマーを越えバングラディッシュあるいはインドに入ると一気にインド・アーリア系の顔つきになってくる。その点で、人種の分水嶺がこのミャンマーということになるのだろうが、ここら一帯はミャンマー人とインド人・中国人との混交が進んいるのかアジア人種のメルティングスポット感が凄くて奥深いエリアになっている。

路上に出た露店のごっちゃごちゃ感も半端無い。食べ物も日用品もガラクタも、車が通れるギリギリのところまで露店がせり出して賑わっている。

どんな物が売られているか見てみると…
人気商材ナンバー1:フルーツ
ひだり みぎ
ジャックフルーツ・パイナップル・パパイヤ・ドラゴンフルーツ・ウリなどなど。必要とあらばその場で解体され量り売りで売り飛ばされていく。

商材ナンバー2:靴
ひだり みぎ
ニューバランスのNが反対でキリル文字のИ,になってたり、アディダスが三本線ではなく四本線になってたり…。


FilaならぬEila…ちょっと違うんだ。ちょっと違うんだけど皆さん普通に試し履きとかしてた。靴なんて履ければ良いもんですからね、本来。

商材ナンバー3:本
ひだり みぎ
高僧や共産党の偉人の自伝風教本だったり、コメディー風仏教本だったり。アニメ風タッチの作品が人気のよう。


どういうルートでヤンゴンに辿り着き誰が必要としているのか知らないが、「ビッグコミック」や「新編 新しい社会5下」といった日本語タイトルも。


そんなこんなでヤンゴンの街歩きを楽しんでいると、インド人街の細い路地の突き当りにボージョーアウンサンマーケットに見えてきた。

ボージョーアウンサンマーケット


歴史は古く、イギリス植民地時代の1926年に建てられた。もちろん当時はボージョーアウンサンという名前ではなく、スコットマーケットと呼ばれていたそうだ。

思ったより広くてきれいな内部に入ってみると、待ってましたとばかりに何人もの少年少女が日本語で話しかけてきて囲まれた。提携店に連行して買わせることで店から得られるキックバックで生計を立てているのだろう、「良い店を知っている」とか「買い物を手伝う、何が欲しい?」とか、とにかくあれやこれやと買わせようと、だいぶしつこく絡んでくる。

私に時間を費やした挙句に買わないってなったら向こうにも失礼だろうと思ったので早速買う気はないと伝えたところ、どこで覚えたのかという汚い日本語で悪態をついてきやがる始末。まぁヨーロッパのジプシーの子供ように集団で観光客から盗みを働いたりカツアゲしたりするようりは健全かとは思うが、これはこれで頂けない。彼らが語学能力を他の場所で発揮してくれることを願う。

ひだり みぎ
細り路地に入ってみるとベトナムのベンタイン市場のようだけど、食料品が売られていないので変な匂いが充満したりして無いし、思ったり整然としてる。日本語使いの輩以外はしつこい押し売りもしてこないし、細い路地に入ったらゆっくりとマイペースで買い物を楽しめる。

マーケットの外にも商材ごとの販売コーナーが広がっている。テナント料の違いなのか店主の商魂の違いなのか分からぬが、外の店舗の方が安い印象。

やはりよく見かけるのはロンジーの生地やミャンマー文字が書かれたエスニックなTシャツにエコバッグなんかを取り扱う衣類品店。バッグが5,000チャット(≒400円)~、Tシャツは3,500チャット(≒280円)~と比較的リーズナブルで、柄も色々と用意されている。


こちらは高級感を微塵も感じさせないDiamond Empire。宝飾品販売区とのことで、金やミャンマー産の翡翠を扱う店が並んでいた。

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ミャンマーでは寺院で靴を脱いだり履いたりするのが面倒なんで安物の草履風スリッパを5,000チャット(≒400円)で購入。しっかりとした頑丈な作り出し、デザイン的には申し分ないのだが、鼻緒が固すぎて足の第一指と第二指の内側が痛くなってしまうのが欠点。靴擦れと同じで馴染んできたら問題ないんだろうけど。


ひだり みぎ
買いたかったサンダルも調達できたし、最後にニューボージョーアウンサンマーケットを楽しんでからホテルへと戻ることに…と思ったけど、特にこちらは見所無し。オールドボージョーアウンサンマーケットと売られてる物は殆ど変わらないのに高かったし、店舗数も現時点では圧倒的に少なかったので。

【ボージョーアウンサンマーケット(Bogyoke Aung San Market)】

営業時間:火~日 8:30~17:00
所用時間:さらっと見ると30分、じっくり見ると無限



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