ブリティッシュエアウェイズ 欧州内ビジネスクラス クラブヨーロッパ搭乗記

パリシャルルドゴール空港のキャセイ航空ラウンジ・アメリカン航空アドミラルズクラブで時間を潰し、パリ行きの搭乗開始時刻が近づいたのでゲートへと向かう。

パリシャルルドゴールからロンドンヒースローまでは1時間20分という短い空の旅。ブリティッシュエアウェイズの欧州内ビジネスクラスことクラブヨーロッパの席でサクッと飛んでくる。

ゲートに着くと、モニターには定時出発と表示されているにもかかわらず、ロンドン上空が稀に見る強風にあおられているとのことで遅延になるとのアナウンスがあった。

確かに風速時速40kmとかやばい。

遅延すればするほどコンコルドルームでの滞在時間が削られ悲しくなる自分をよそに、イギリス紳士の皆様は至って冷静。秩序正しく列を作ったまま大人しく続報を待っていた。

予定していた搭乗開始時刻から10分経過。5分後に搭乗開始のアナウンスが流れたのでワイも優先レーンの最後尾で並ぼうと紳士の列に加わったところ、トラブル発生。今朝方、空港で知人に会った際に選別としてお菓子の手土産を頂いており、このせいで機内持ち込み可能な荷物の数を超過していて貴方はルール違反に当たると指摘され、紳士が集う優先レーンクラブから除名させられる。

仕方なくスーツケースの中身を整理して土産物をスーツケースにぶっこみ、「これで荷物二つなので文句ありませんね!」と悪あがきをして事なきを得たが…確かに機内持ち込み手荷物に関するブリティッシュエアウェイズの規定を見ると「ハンドバッグ/ラップトップバッグ1個(最大23kg、40x30x15cm)」+「追加の機内持ち込み手荷物1個(最大23kg、56x45x25cm」となっていたので「ラップトップバッグ」「スーツケース」「土産物袋」の3つを持っていた自分が100%悪いのだが、土産物袋ったってマカロンが入った小さな袋ですわ。例えば空港の制限エリアでちょこっとした軽食を買って袋に入れて持ってる分にも1カウントになるのだろうか…なんて考え事してたら搭乗が始まった。すると、スーツをびしっと決めた英国紳士たちがシンクロナイズドスイミングかやと思えるくらい見事な列の陣容を形成したまま、一人また一人と音もなくボーディングブリッジに吸い込まれていくではないですか。皆さん秩序だっていて芸術点高い搭乗だった。

ブリティッシュエアウェイズ公式サイト:機内持ち込み手荷物許容量について

アジアに生息するひよっこダメダメトラベラーな私も洒落た英国企業戦士集団に混じって御搭乗。
機材は予約時にはA320だったところ、A319に変更となっていた。予約の埋まり具合を見て臨機応変に変更しているのでしょう。

機内には黒い革張りシートが3-3配列で最後尾までずらーっと並んでいる。え、なにこのエアアジア!ビジネスクラスは?と思ってしまいそうになるが、ヨーロッパ域内でのビジネスクラスではこの仕様が寧ろ普通。ビジネスクラスとはいえどもシートはエコノミークラスのシートそのものが使われていて、3-3の真ん中席だけ潰して隣席ブロックされている程度の差。ピッチもエコノミークラスと変わらんのじゃなかろうか。

ひだり みぎ
真ん中席をテーブルでブロック簡易ビジネスクラス。クラブヨーロッパと言えば聞こえは良いが、これが現実。ルフトハンザやフィンエアもこの仕様だったので、寧ろこれが欧州に於いては一般的だし仕方がない。


これじゃあエコノミークラスと大差ないやんけ!と思ってしまうが、ビジネスクラスということで一応は無料の機内食が提供される。サンドイッチもしくはサラダという二択だったかな。コメディアンのコンビみたいな30-40台の凸凹オッサンコンビがテキパキと配膳してた。

エコノミークラス(Euro Traveller)の方はというと、2017年1月から機内食が有料に。

ひだり みぎ
このマークス・アンド・スペンサーのメニューはEuro Travellerのものでしょう。サンドイッチばっかやんけ。因みにお支払にはAvios(ブリティッシュエアウェイズマイル)の利用も可能で、以下の様なメニューが並ぶ。

キノコとエメンタールのサワードウ・トースティ -(146g) £4.95 / 625 Avios
スモークド・ブリティッシュ・ベーコン・ロール – 熱々でご提供(145g) £4.75 / 600 Avios
ハニー・ロースト・ハムと農家自家製のチェダーチーズサンドイッチ(188g) £3.90 / 500 Avios
チェダー・チーズ・プラウマンズ(209g)new £4.95 / 625 Avios
ブリティッシュ・ハニー・ロースト・ハムと卵、ピカリリー添え(252g)new £4.95 / 625 Avios

メニューと画像だけ見るとビジネスクラスのミールよりも美味しそう。

正直、ビジネスクラスのサンドイッチは美味しくなかったし、この後にコンコルドルームでのフードファイトが待っているので半分ほど残してしまい…機内食のトレイを下げてもらった頃にはドーバー海峡を渡り終えようとしていた。しかしながら…ここは上空待機が長いという悪評で有名なロンドンヒースロー。十数回もの旋回を繰り返してから漸くの降下となった。

結局、到着は1時間半遅れの16:50。18:25発のBA031で香港に向けて断つので、コンコルドルームで過ごせるのは1時間程度…。乗継便の出発時間が迫っていてやばいという髭もじゃ英国紳士と共にダッシュで降機することに。

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