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広深港高速鉄路で深セン福田から広州南へ


出張先で週末を一人で過ごす時は極力アクティブに動き回ろうと決めていた2017年、この日もちょこっと遠出してみることに。

さあてどこに行こうか…と考える時に先ずは適当にホテルを検索してしまうのがホテラーの悲しい性。

この日は広州のウェスティン琶州が605元(≒10,000円)とお手頃価格になっていたので、滞在先の深センから広州まで足を延ばしてみることに。

深センから広州への移動手段をどうするか。最終目的地が広州の琶州なので天河行きのバスか羅湖から東鉄線で広州東に向かうのが現実的な選択肢になるんだろうけど、この日は深センの福田にいたことから2015年12月30日に開業した深セン福田駅から広深港高速鉄路で広州南に向かうルートを敢えて選んでみることに。

広深港高速鉄路は名前の通り広州・深セン・香港の142kmを結ぶ新幹線路線。2011年に広州南から深セン北区間が開通、2015年になって深セン北より更に香港ち近い福田まで延伸してきたというわけ。今後、福田から香港区間が開通すれば香港の西九龍から広州南までを48分で移動できるようなり、広州南部への移動時間が大幅に短縮されることになる。なんたって最高時速300km超えの新幹線ですからね。ホンハムと広州東とを結ぶ九広鉄路でも1時間50分かかることを考えると、いかに広深港高速鉄路が速いかお分かりいただけるでしょう。

上記黒線が従来の九広鉄路で、赤線が広深港高速鉄路の開通部分。今後、2018年度内に青線部分の福田-西九龍区間も開通すると言われているが果たして…

因みに運賃も暫定だと思うけど既に発表されている。
西九龍総合駅-福田駅:80香港ドル(≒1,040円)
西九龍総合駅-深セン北駅:90香港ドル(≒1,170円)
西九龍総合駅-広州南駅:216香港ドル(≒2,800円)

香港側の発着地点となる西九龍総合駅の場所は九龍駅とオースティン駅のほぼ中間あたり。MTR公式サイトの完成予想図を見たらまぁなんとも近未来的な造りとなるようだ。

ひだり みぎ
駅の一部は中国政府に賃貸され、出入境管理や税関などの関連施設が設置される方向で話が進んでいる。利用者側の利便性は高まるが、中国側の管轄区域では中国の法律が適用されることになる為に香港の自治権を脅かす愚策という声も強く、未だに揉めているようである。全長55kmと世界最長の橋として間もなく開通する港珠澳大橋と同じく強まる本土支配の象徴のようにも解釈できるもんな。

ひだり みぎ
話が逸れてしまったが…本日はそんな広深港高速鉄路に乗車すべく、高層ビルが立ち並ぶビジネス街ど真ん中にある福田駅を目指す。


場所は地下鉄の福田駅・購物公園駅・会展中心駅の中間あたり、地下鉄の1号線・2号線・3号線・4号線・11号線が縦横にクロスする正方形のド真ん中に位置している。深センのビジネスシーンのド中心にあることはるのだが、福田のイミグレから離れていることもあり、香港から広州に移動するのであれば福田-西九龍区間が開通するまでは従来通り九広鉄路を利用した方が移動は楽でしょう。

ひだり みぎ
さあて、いよいよ駅に入っていこうかと思いきや…入り口が閉まってるじゃあありませんか!こっちもだめならあっちもだめ!一体どこから入るんだ!?中にいる掃除のおばさんに尋ねても「ここは閉まっているので入れません」という問いに対する答えにならない返事しか来ないし。閉まってるのは見れば分かるだろ!


人に道を尋ねながら歩き、シャングリラから益田路を北に進むと入り口が見えてきた。中国の大都市にある高速鉄道といえば都心から離れた場所にある場合が多かったが、福田のそれは大都心ど真ん中の地下に造られた。16両編成ホームが4面8線という規模の駅を大都市・深センの地下に築いてしまうのだから恐れ入る。

ひだり みぎ
係員はカートやセグウェイで移動してるし、自転車乗った野生の中国人ババアにまで遭遇するし…核戦争用の地下シェルターかよと思ってしまう程の巨大空間である。人民日報が伝えるところによれば、地下3層構造で総建築面積は14万7千平方メートル、サッカーコート21面分に相当する大きさとのこと。大きいことは例外なく良いことだという中国大陸にはびこる伝統を地で行くような巨大な地下空間である。


広州以外の都市への繋がりについては長沙南・怀化南・永州と主に湖南省方面が中心だが、一日1-2本だけ北京西への直通便も出ているようだ。まあ運用が本格化するのは香港へと繋がってからだろうな。



自動券売機ばかり多くて乗車券販売窓口は少ない福田駅。ただ、利用客も非常に少なく並ぶことなく乗車券を確保することができた。乗車券を買うのに何十分も並ばされることが多いのに…どんだけ人気ないんですか福田駅は。


この人気の無さも当然。福田駅発の便は一日10数便と当時まだあまり多くなかったようで、乗ることになったのは1時間先のG6014便。広州南着は18:26と、ウェスティンでのカクテルアワーに間に合わない可能性が出てきてテンションダウン。

ひだり みぎ
店は閉まってるし、待合スペースには本当に何も無い。今後更に賑やかな駅へと進化していくことになるかと思うけど、その頃には香港が終着駅になっていて福田駅を利用する人の数は今とあまり変わらなそう。直ぐ近くに深セン北駅もあるんだし、福田と深セン北の両方は要らんでしょと思うわ。

ひだり みぎ
読書でなんとか時間を潰し、乗車時間が近づいてきたので大量の人民様と共に一階下のプラットフォームへと移動する。

ひだり みぎ
今回利用する二等席には2-3列シートの回転リクライニングシートが並ぶ。

福田を発ち10分程度は地下軌道を在来線並の速度で走り、地上に出ると直ぐに深セン北駅で停車。福田駅と比べると深セン北を始発とする電車の方が圧倒的に多く、利用客も福田より深セン北の方が断然多いようで、利用客疎らだった二等席は深セン北駅で一気に満席に。
その後は時速300kmを突破するなど高速鉄道らしい走りっぷりになり、定刻通りに広州南駅へと到着した。
ひだり みぎ
こっからはウェスティンのカクテルアワーに間に合わせられるよう猛ダッシュw

ひだり みぎ
広州南から琶州まで25km。地下鉄で移動すると間に合わないと判断してタクシー乗り場へと全力疾走w 広州南駅も無駄にデカすぎるんで疲れたし、準備運動無しに走ったのでハムストリングをやりそうになったわ。

ということで初めて利用してみた広深港高速鉄路であるが、広州側の発着地点が広州市中心部から少し離れた広州南駅というのがなぁ…

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