ビザ無しで行けるチベット文化圏・シャングリラへ 雲南省旅行1

2017年の国慶節は社畜にしては珍しく9日間もの休暇を賜ることができたので、ここぞとばかりに雲嶺の南の地・雲南へと遠出することに。ミャンマー・ラオス・ベトナムと国境を接し、横断山脈がチベット高原へと続く雲南省は中国の秘境中の中。先ずは広州から雲南省西北の山間に佇む迪慶チベット族自治州の中心地・香格里拉(シャングリラ)まで飛んだ後、麗江⇒大理⇒昆明とバスで雲南省の茶馬古道を下っていこうかと。なんだかプーアル茶・松茸買い付け旅行みたくなりそうな予感である。


北西部には雲南の最高峰6740mの梅里雪山があり、この他にも6000mを越える高峰が12もある雲南省。シャングリラの町の標高も富士山八合目レベルの3,200メートルと結構な高度である。体への負担を考えると昆明から大理・麗江経由で徐々に徐々に山を上っていくルートが好ましいんだろうが、フライト日程の都合上、今回はどうしてもシャングリラIN・昆明OUTの旅程を組まざるを得なかった…。まぁ同じく3,000メートル超の九塞溝にも飛行機で行って高山病になる気配すらなかったので、大丈夫でしょう。根拠なき楽観視が一番危なくはあるんだけど、まぁまだまだ若くて健康なんだし大丈夫っしょ(爆)

さて、そんな香格里拉、如何にも地上の楽園的な名前がロマンを掻き立てるが、この名称は完全に後付けの物。ちょっと前までは中甸という至って普通の名称だったのに、地方政府がジェームズヒルトンのユートピア小説・失われた地平線で描かれた伝説の桃源郷のモデルはここアルヨと主張して図々しくも市名を香格里拉に改称したんだとw。嘘の様な本当の話。

CZ3719 広州⇒香格里拉

さあ、一年のうち数か月間限定で広州からシャングリラに出る直行便CZ3719で、雲の南の雲南省へとぶっ飛びますよ。周りには普通に漢族の御婆さん御爺さんなんかも乗ってるので、きっと高山病も心配する事ないだろうと妙に安心させられる。

本当はチベットに行きたかったんですけどね。残念ながらチベット自治区として中共により占拠されている関係から入域許可証無しでは入れないし、入れてもツアーガイドという名の監視役が常について周ることになるので止めた。その代わりと言ってはなんなんだけど、チベット文化が残ってる町に行けるならいいかーなんて考えで香格里拉を訪問することになったのである。簡単に言えば妥協なんだけど、香格里拉だけというのも勿体無いので、これに麗江や大理をくっつけて雲南省縦断の旅とした訳。

ひだり みぎ
飛行機はもっと少数民族の皆様がお乗りになられているかと思ったけど、意外にも殆どが漢族。機内食も当然漢族向け。


広州を17:30に発ってから3時間足らずで、標高3,200メートルを超える山間にある小さなシャングリラの町に向けてアプローチを開始。

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定刻通りの21:10、真っ暗闇で何もない山間の香格里拉機場に到着した。

空気薄いかなー。寒いかなー。高山病怖いわーなんて思ってたけど、全然全然。寧ろちょうど良い感じで涼しくて過ごし易そうだわ。自分の感覚がイカれてるのか、普通にしてる分には酸素濃度や気圧の違いも全くもって気にならんし。
ひだり みぎ

近代的な香格里拉空港。設計的には中国の他の地方都市と変わらぬ空港といったところだが、エキゾチックなお顔立ちの僧侶の方々が普通に通りを闊歩しているあたりがチベット文化圏だなー、と。

ホテル:香格里拉瑞豊印象酒店

ホテルは新市街地の瑞豊印象酒店。空港から15分ほど和運転手の歌声を聴かされているうちに到着した。
ひだり みぎ
古城内には木造の伝統家屋的でイカしたユースホステルも多数あったんだけど、ホステルに3泊はキツイかなと思って無難なビジネスホテルを選択した次第。隣にはホテルの経営者が運営する瑞豊便利店もあり何かと便利なホテルである。ただ、2016年末オープンと比較的新しいホテルのようで知名度はゼロ。シャングリラ滞在中にこのホテルを知ってる人に一人も出くわさなかったので、タクシーを乗るならホテルの対面にある「人民医院まで」と伝えた方が良いでしょう。


ホテルのロビーはチベット族富裕層の民家の居間風。国慶節のハイシーズン真っ只中ということもあり若干高めの一泊300元超というレート。まぁ観光シーズンに観光地を訪れてるんだからこのあたりは致し方ない。

部屋

麻雀婆に「シティビューが良い?シティービューじゃない方が良い?」と聞かれ、「シティービューじゃない方は何ビューなの?」と聞いたら「シティビューじゃない方はシティビューじゃない」とかいう全くもって的を得ない回答が返ってきて困惑。お互いに北京語を母国語としない者通し、これ以上深いコミュニケーションを行うのは不可能だと判断し、直感でシティビューを選択した。
ひだり みぎ

部屋はこんな感じで民族色濃いめで、テイストとしては悪くない。

ひだり みぎ

セントラルヒーティングでもきかせているのか、窓を閉めたらちょっとアツい。だけど窓を開けたら寒い上に煩い。そういえばホテルに入る前に、近くのスポーツ用具店が爆音で民族風音楽を流していることに気が付いていたんだった。まさかシティビューがこの通り側の部屋だったとは。



高地に位置するだけあって有料の医療用酸素スプレーも部屋に用意されている。お茶はもちろんプーアル茶!


この日の為にカーディオエクササイズに励んできたからか懸念していた気圧差・酸素濃度差は余り気にならないけれど、やっぱり気圧はだいぶ低いようで持参した使い捨てシェーバーの袋がはち切れんばかりに膨らんでてワロタw


水周り。水温・水圧が心配だったけど、共に問題無し。

ひだり みぎ
朝食付きレートだったので、朝は最上階の朝食会場へ。バルコニーにも出ることが出来き、凄く異国情緒溢れるチベットの民族音楽がピーヒャラピーヒャラと風にのって流れてくる中で牧歌的な景色を楽しむことができる。和むわー。


ひだり みぎ
飯は不味いけど。

【香格里拉瑞豊印象酒店】

住所:香格里拉 绒巴路2号
電話番号:0887-8238811

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