ティエウティ帝陵 フエの世界遺産巡り3

カイディン帝陵ミンマン帝陵と巡り、お次はグエン朝第3皇帝ティエウティ帝の帝陵へ。トゥドゥック帝陵に行く途中にあったのでここも寄ってみるか程度の軽い気持ちで見てみりことにした。


ミンマン帝陵から濁った土色のフォーン川に沿って北上する。今回はレンタルバイクで自分で移動する手段を取ったけど、なんかフエ市街地からフェリーで帝陵を巡るといった風情あるツアーもあるみたい。


いやー、なんかオフロード感が増してきた。こういった盗賊が出てきそうな田舎道を地図片手に走らないといけないが自力旅行の辛いところ。ローカル民に道を尋ねようにも牛しか周りに歩いてないし。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
フォーン川の東側に渡ると、後はほのぼのとした田舎道を川に沿って北上するだけなんだけど、道中は名も無き廃墟があったりして意外と走ってて飽きることはない。


注意して走ってなきゃ見逃してしまうくらい存在感の無い標識を発見。標識が示す先は民家の私有地っぽい畦道に続いてるけど、Lang Thieu Triと書かれてるのでこれがきっとティエウティ帝陵のことだろう。これでLang Thieu Triさんの邸宅に不法侵入とかになって拘束されたら目も当てられないけど。


ほんとにこの方向で間違ってないのかと半信半疑で畦道を進むと…


東南アジア名物の野犬の襲来に遭い、バイクを降り応戦。こちらが一歩進めば相手が一歩引き、こちらが一歩引けば向こうが一歩前進してくるような一進一退の攻防戦が続く。

そんな中、少しずつ前進を続けていると、いつの間にか気付かぬうちに帝陵の敷地に入っていたようだ。ミンマン帝陵と違って周囲を囲む壁が設けられておらず、自然の風景と一体になったような陵だったので気付かなかった。
ひだり みぎ
第二代ミンマン帝のスタイルを踏襲してなのか、御陵の前には池が設けられている。とても皇帝の御陵とは思えない廃れっぷりじゃないですか。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
池の正面には参道が伸びている。いやー、良いなこの廃墟感。ほんとグエン朝が無くなってから手付かずで今に至りますみたいなワイルドな廃れっぷり。ここまで放置するなら、もっとコケとか生やしてジャングル感を出してくれたら尚良かったのだが。


木と煉瓦で造られた鴻沢門。3段で構成された段上テラスの上にあり、奥に建つ表徳殿の入口となっている。ここは修復も進んでおらず荒廃しきったままの姿ではあるが、寧ろそのままの姿が見るものの心に訴えかけるものがある。

ひだり みぎ

一番奥の礼拝堂である表徳殿もミンマン帝陵と同じようなスタイルで建てられていて、殿内にはティエウチー帝と皇后の位牌が祀られている。

中華風味な漆喰塗りの柱が特徴的だけど、ほぼほぼミンマン帝陵テイストな造りとなっているので、ミンマン帝陵を見た後にわざわざここまで足を運ぶ必要もないような。不敬を恐れずに表すならば、ミンマン帝陵の下位互換版というか…
ひだり みぎ
ひだり みぎ
ティエウティ帝は34歳の時に即位、治世7年目に陵の造営に着手するものの間もなく崩御してしまい、この帝陵は4代トゥドゥック帝によって1848年に造られたそうだ。突然の崩御により昌陵の建築は急を要した為、主要な構造物は3ヶ月間の突貫工事で完成させたのだと。ここら辺の事情が拝庭や門構えのチープさに表れてしまっているな。

【ティエウティ帝陵】



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【2017年フエ旅行記】











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