この日の宿泊先は深セン羅湖と香港のイミグレに近いシャングリラホテル深セン羅湖。香港から中国のイミグレを抜けた先の正面にそびえ立つ深セン羅湖区のランドマーク的な老舗ホテルである。
外で日本語を話しているだけで悪人にロックオンされるし、スーツ姿なんてもっての外。一たび財布を持って夜の羅湖を出歩けば身包み剥がされること間違いなしなんて物騒なマッドシティ状態だった当時の羅湖に於いて、シャングリラホテルだけが唯一安心できるオアシスのような場所だったらしい。思い出補整も大いに加味されてるとは思うけど、古くから深センに出入りされている日本人にはシャングリラ羅湖ホテルをすっごく懐かしんで美化して話される方が多い。
なんたってシャングリラ深セン羅湖は今年でオープン25周年ですから本当に年季が入ってる。そりゃあお手入れしてるったって、隠しきれないシミだって汚れだって出ちゃいますよ。
2017年11月30日までは25周年記念キャンペーン中で、「グゼクティブスイート(原文ママ、エグゼクティブスイートのことだと思われる)」が一泊RMB1,192~で、更にダブルGCポイント・朝食・ラウンジアクセス・スーツプレスのサービス付きとなる。
参照:シャングリラ羅湖オフィシャルウェブサイトのキャンペーン紹介ページ
デラックスの値段でクラブアクセスが付くキャンペーンがあったりと、お値打ちな内容のオファーもあるので要必見。
四半世紀に渡ってシャングリラホテルが発展を見守ってきた羅湖。今では羅湖からシャングリラへの道も随分と整備されて綺麗になったものだ。
ここシャングリラ羅湖、羅湖とのイミグレだけでなく地下鉄の駅とバスターミナルも近くて便利なので、前々から何度も打合せや香宮での格安ブランチでは利用してたけど、宿泊は初めて。思い出補整の無い自分にはただ古いだけの老舗ホテルってイメージしかないんだけど、実態は如何に。
早速ホテルに突入する。場所柄、様々な人がホテルエントランスを往来していてカオスな様相。そんな中、ドアマンは全くもって機能せず無力に突っ立って人の流れを傍観しているだけ。
ゴールデンサークルという名の会員プログラムを持つシャングリラホテルだけにゴールデンサークル的な金の銅鑼(?)が飾られたロビーは非常に小ぶりで、日中はものすごい混雑ぶり。宿泊客よりも待ち合わせ客やレストランの利用客のような方達がごっちゃごっちゃしてる。
今回はホライゾンクラブを予約していたのでチェックインはラウンジに通されてすることになるかなーと思ったけど、ラウンジには通されずにロビーにて立ったままチェックイン。どうせ部屋もラウンジと同じフロアにあるのに…ついでに特典の案内も無し。部屋に特典内容が記載されたレターでも置かれてるのかなと思ったけど、それもなし。後で自分でラウンジに行って聞きました。チェックイン時には他のシャングリラホテルで味わえる「心からのおもてなし」を微塵も感じず、どちらかと言えば流れ作業的な対応をされたという印象を受けた。
部屋への道。エレベーターは改修されているのか綺麗だけど、やっぱり廊下は古臭いし、ローカル系アパートみたいだぞ…。果たして部屋は大丈夫なのだろうかと心配になる。
部屋:ホライゾンクラブルーム
30㎡とゆったり感はないけれど、客室はきっちりメンテされてて廊下みたいな古くさはそこまで出ていない。
窓の外の風景。正面のオレンジ色の建物が羅湖のイミグレで、右側手前の建物が深圳駅。今でこそイミグレからシャングリラまで綺麗に整備された歩行者用デッキが真っ直ぐ伸びているけれど、ほんの10年ちょい前まではカオスな無法地帯だったらしいからな。深センに前から出入りしてた方々と飲むと、当時の話を自分の武勇伝込みでいつも嬉々として語ってくれる。特に立ちんぼに時計やらなんやらを盗まれた系の話は何度聞かされたか…。
引き続き部屋の中を見ていこう。
デスク周り・ベッド周りのスタイルには古さを感じる。
シャングリラだけあって、ベッド脇にはもちろんLost Horizonが…。
古いし、宿泊費も最安値でRMB800台からと安いので、やっぱりラグジュアリー感は無いな。康師傳がドーンてワイングラスの横に置かれてるローカル3つ星ホテルのような演出にも違和感を覚える。
ホライゾンクラブラウンジ
シャングリラってどこもラウンジ利用者は少なめですよね。羅湖なんてこれだけ大きなホテルなのに、ラウンジは非常にこじんまりとしていて利用者は疎ら。
【アフタヌーンティ】
ミールが運ばれるなり争奪戦が始まる某ホテルとは大違いで、16:30に入ったのにミールもドリンクも殆ど減ってないのに驚いた。静かにゆったりと満ち足りた時間を過ごすにはシャングリラのラウンジは悪くない。
メロン万歳。
【イブニングカクテルとカナッペ】
イブニングカクテルの時間も私を除いて4-5人程度。ラウンジスタッフにあーだこーだと細かい注文を出すような強烈キャラの香港人JJIばかりでウザかったが、それでも利用客でごった返して食べ物も「限りある資源の奪い合い」みたいなことを強いられるラウンジするより遥かにマシ。
ドリンクは安っぽいラインナップ。まさかチリ産の安物ワインが置かれてるとは…。
【朝食】
朝はメニューが豊富な朝食会場でと楽しみにしていたのに、客室が522もある上に外からのビジター利用客も多いからか、アホみたいに混雑していたのでラウンジでお食事を頂くことに。レストランの入り口で3分待っても誰からも声かけられずレストランに入れてもらえなかったからな。前夜のラウンジはあれだけ空いてたのに、どっから湧いて出てきたんだこれだけの数の人民様。
あー、ちょっとラウンジの朝食は弱いなーと思ったけど、隣の机を見たら三種類だけだけどアラカルトメニューがあった。席にエスコートする際にアラカルトメニューの説明をしてくれりゃ良いのに。どうもこのホテルのスタッフは気が利かない。
アラカルトメニュー三種:「Cinnamon Toast with Seasonal Fruits」「Rice Noodle with Preserved Vegetables」「Deep Fries Sticky Rice Flour Ball with Lotus Seed paste」
シナモントーストはもう少し外サク中フワだと良かった。あと、甘党の自分としてはホイッピングクリームがあればなぁって訊いてみたらあっさり無いと凄い嫌な顔で断られた…。無いもんかねぇ…。
プール・ジム
プールは雰囲気は良かったんだけど、水がゲロぬるくて気持ち悪かった…。
世界のシャングリラ水準と比べるとハードもソフトも3段階ぐらい落ちるが、この立地でこの料金であれば仕方がないとも思えてくる。そんなホテルの設備とサービスでした。
【シャングリラ深セン羅湖/Shangri-la Shenzhen Luohu】
Booking.com
ウェブサイト:http://www.shangri-la.com/jp/shenzhen/shangrila/
住所:広東省深セン市羅湖区建設路1002号 518001
電話: +86 755 8233 0888
Booking.com
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