この日のホーチミンでのお宿はマリオット系列のルネッサンスリバーサイドホテルサイゴン。シェラトンサイゴンと並ぶホーチミンの二大「日本人ツアー客様御用達ホテル」である。
モンゴル軍を3度に渡って撃退したという地元の英雄・チャンフンダオ像の傍、サイゴン川に沿って走るTon Duc Thang通りに聳え立つタワー型の同ホテル。オペラハウスから雑貨店がひしめくドンコイ通りを歩いて10分程という立地で、ホテルからの眺めも抜群。立地条件だけで観光客に陰気なのも頷ける。
ホテル脇には安全安心のビナサンタクシーの営業マン的な人が常駐しており、ドアマンに一声かけると大声と大きなジェスチャーでタクシーを呼びよせてくれる。その上、行き先までしっかりとドライバーに告げ、行き先とタクシーのナンバーを書いた紙まで渡してくれるので、宿泊客は安心してタクシーを利用できる。一つ注意点はホテル前の大通り。車とバイクの洪水を前に通りを渡れず躊躇していると、どこからともなく悪いオッサンが寄ってくる。「あっちは危ない。こっちは安全」とか「財布あぶない。ベトナムは危ない。」とか先ずは「私は君の見方」とばかりに接してきて、チャンスと見るや無理に手を引っ張って通りの向こうまで渡るアシストをしてからのチップくれくれ攻撃。そして、チップをもらえないとなると今度は「ここ何泊?明日は何する?ガイドOK?」と話のネタを切替えてくる。ベトナムのこういう輩は相当な粘着質でどこまでもくっついてくるので本当に注意が必要。要らんものは要らんとはっきり伝えましょう。
ドアマンに促されクーラーのガンガン効いた館内に入ると、正面には独立カウンター型のレセプション、右手にはオリジナルカクテルが豊富な「R Bar」が。ちょっと前までは野暮ったい印象のロビーだったんですけどね。2016年の大改修でモダンな装いに大変貌を遂げた。
5階のアトリウムカフェから最上階の吹き抜けも要注目。日中は淡い自然光がカフェに注ぎ、夜は頭上に飾られたランタンが幻想的な光を灯してムードを高める。なんだか秘密めいた面白い空間だ。
アトリウムカフェ営業時間:11:00~22:00
部屋:R-clubリバービュールーム
総客数は336で、カテゴリーは全6タイプ。中央の吹き抜けを囲むように客室が設けられていて、どの部屋もシティビューもしくはリバービューとなる。
【客室カテゴリー】
・デラックスシティビュー
・デラックスリバービュー
・R-Club ルーム(シティ/リバービュー)
・デラックススイート(シティ/リバービュー)
・プレジデンシャルスイート(シティ/リバービュー)
・エグゼクティブスイーツ(シティ/リバービュー)
ここには何度も泊まっているけれど、いつもあてがわれるのはR-Clubルーム。R-Clubとか格好つけちゃってるけれど、部屋自体はラウンジアクセス付きのリバービューデラックス(34㎡)と変わらない。
リバービューなんで、大き目の窓からは直ぐ足元を流れるサイゴン川を見下ろすことができる。ダイナミックなバンコクのチャオプラヤ川のような景観ではないが、開発が遅れている対岸と濁った川がなんともアジアチックでこれはこれで風情がある。これぞ100万ドンの夜景。
シティビューは越南一の省都サイゴンの都市部を、リバービューは目の前をゆったりと流れる雄大なサイゴン川を眼下に眺めることが出来る。ルネッサンスに泊まるのであれば、やっぱりリバービューの部屋が良いでしょう。それも静かに過ごせる高層階の。ホーチミンは年中暑くて観光で出ずっぱりというのは難しいので、観光の合間にリバービューでまったりという使い方が観光客に受けているのでしょう。
クラブ特典一覧(左)とココナッツジュース&スイーツ(右)。ココナッツジュースは4度目か5度目の滞在からチェックイン後に持ってきてもらえるようになった。きっちり部屋付けで請求されてるんじゃないかと毎回チェックアウト時に確認するけれど、請求が回ってきてないのでどうやらホテルのおもてなしの品ということらしい。こういう気づかいは本当に嬉しくて、また泊まりたいと思わせてくれる。
デスク周りのコンセントのプラグの接触の悪さには客室の老朽ぶりが顕れている。レストランとロビーはリノベでモダンになったけど、客室自体はシティホテルクオリティ。
水周りも古いスタイルで、水が鉄さび臭く感じることもある。浴室でドライヤーを使う為のコンセントが無い部屋もあるし…。
クラブラウンジ
クラブフロア宿泊客は18階のリバービュー側に用意された専用の「アールクラブラウンジ(R Club Lounge)」で高層階からサイゴン川を眺めながら朝食やオードブルを楽しむことができる。決して豪華ではないけれど、サイゴン川を望む空間は落ち着いていて居心地良い。
ラウンジ営業時間:06:00-24:00
朝食:06:00-10:30
軽食サービス:17:30-19:30
アルコールを含むドリンクサービス:17:30-21:30
フォーや卵料理もあるし、頼めばベトナムコーヒーやココナッツジュースなんかも出してくれてイケてる。ただ、メニューはほぼ固定なので長期滞在だと朝食会場での朝食を付けた方が良いかもしれん。
イブニングカクテル
夕食もホットミールは余り変わり映えしない。
プール・ジム
このホテルの最大の魅力はルーフトッププールになるかな。南国の強烈な日差しを浴び、心地よい風に包まれる中で飲むモヒートが不味いわけがない。市街中心に位置しながらリゾートを彷彿とさせる快適な空間だ。
やっぱプールはルーフトップに限るわーと思わせてくれる開放的で気持ちの良いプール。
客室の快適さよりもプール・ジムといった館内施設や立地条件を重視する方向けのホテルになるかな。プールはチェックアウト後も利用可能で更衣室にはシャワーもあるので、帰国日までがっつり観光をした後に深夜便で帰る方にもお勧めできる。
【ルネッサンスリバーサイドホテルサイゴン/ Renaissance Riverside Hotel Saigon】
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ウェブサイト:こちら
所在地:8-15 Ton Duc Thang Street, District 1, Ho Chi Minh, Ho Chi Minh, VIETNAM
電話番号:(84) 283 822 0033
マリオットカテゴリー:5
チェックイン/チェックアウト:14:00 /12:00
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