コンカフェ(Cong Ca phe)で飲むヨーグルトコーヒー

フランス統治時代の影響からか、ベトナム社会にはコーヒー文化が非常に深ーく根付いている。
地元民がちょっと一杯と集うローカルな露店風コーヒーショップから外国人オーナーが経営する御洒落カフェ、フックロン・ハイランズコーヒー・チュングエンコーヒーといった地元資本のスタバ風コーヒーチェーンが街のあちこちに乱立。そこに黒船スターバックスが乗り込んできてもう市場は飽和状態!と思いきや、そんなレッドオーシャンに果敢に飛び込み成功を収める超ニッチコンセプトなカフェが昨今話題になっている。

その名も…Cong Ca Phe(コンカフェ)。ヨーグルトコーヒーを主力製品とするハノイベースのチェーン店で、そのコンセプトはなんと「配給制度下のハノイ」。以前に黄昏時のハノイの旧市街地で人民服を着た店員がレトロな店の軒下でせっせと「為人服務」と言わんばかりに給仕してた姿を見て、うわぁなんか変な時代にタイムスリップした!なんてえらく驚いたものだ。

そんなレトロな共産党カフェがホーチミンに進出しているというので行ってみた。

実際に訪問した今年5月時点でホーチミンの1区に3箇所あり、今回行ってきたのはMac Thi Buoi支店。


最近ホーチミンで増殖中のGrabをグラブしてお店まで。ほんとホーチミン市内の移動も便利になったわい。


こちらの共産党員の館と言わんばかりのカーキ色した建物がCong CaPhe。ただ、南国の光に照らされ輝くCong Capheは、あのどんよりとした暗がりの中のハノイで見たCong CaPheとはどこかが違う…。やっぱりコンカフェは閉塞的でどこかどんよりとした重苦しい雰囲気漂うハノイだからこそ惹き付けられるのであって、明るくてエナジェティックなホーチミンとはイメージが調和せんな。

ひだり みぎ
極彩色のレトロな花柄生地のカーテンやランプシェードで彩どられ、素朴なホーローのマグカップやプロパガンダポスター、古めかしい書籍にオールドタイムな黒電話にラジオなど、古き良き時代を想起させる品々が展示された店内は共産党の香りがプンプン。内装はオールドハノイこと1960年以前の北ベトナム時代を再現してるんだと。


ひだり みぎ
どうですこのレトロ感・ジャンク感。ちょっと薄暗くて秘密結社的な店内には戦時中のハノイと思しき白黒写真なんかもさり気無くインテリアの一部として飾られたしてアングラ感を醸し出してる。

ただ、どうもハノイで感じたCong CaPheのイメージとギャップがある。
やっぱり共産党カフェというと、どうしても薄暗い灯りの下でメガネをかけたガリガリの若者がひまわりの種を齧りながら議論を戦わせたり議論をしているというイメージというか勝手な先入観があったんだが、この店内の若者はセルフィーでキャッキャッキャッカと写真を撮ってお喋りに興じてた。どうも違うんだよな、イメージと。
ひだり みぎ
で、こちらがお待ちかね、Cong CaPheの主力製品・ヨーグルトコーヒー。ヨーグルトとコーヒー、かなーり意外な組み合わせだが、コーヒーのドロドロな苦味とヨーグルトの甘酸っぱさとバランスが絶妙で、意外とクセになるおいしさ。控えめに言って最高。

…イメージが違ったけど、旨けりゃ良いか!

【コンカフェ(Cong CaPhe)】
ウェブサイト:こちら



Booking.com

Related posts(関連記事):

JL751 成田ーハノイ B787-8(SS8) スカイスイート787(Sky Suite 787) 搭乗記
この日はJL751便で成田からベトナムの首都・ハノイへ一っ飛び。機材は普段から中距離路線でお世話になっている787だけど、ハノイ路線は同じ787でも新型ビジネスクラスシートを積んだ新仕様機材「SKY SUITE 787(SS8)」の787で運航されている。 そう、JALは二種類の787-8を運行しているのである。 旧機材:JALシェルフラットネオのC42席+Y144席の計186席 新...
エネルギッシュなホーチミンの中華街
日曜日は朝一でホーチミンの中華街であるチョロンに向かいました。 チョロンへは1番のバスで向かいます。チョロンまではVND 4,000 (≒16円)でした。目的地までの走行距離が18Km以下であればVND 4,000、 18Km以上であればVND 5,000のようです。 市内から10分も走ればベトナム語・英語に加えて中国語の看板も見えてきます。 HCMCの中華街は17世紀の末に広...
ホイアン歴史文化博物館⇒関公廟
さてさて、今日は丸一日費やしてホイアンの町を歩き倒すことに。 ホテルの朝食会場で生絞りのスイカジュースと残念なホイアン名物・ホワイトローズを平らげてから行動開始。 先ずはホイアン観光を始めるにあたり「ホイアン観光チケット売り場」を目指すことに。ここホイアンにはホイアン観光局が厳選した18か所の見どころがあるのだが、それら見どころを訪問するには指定ベンダーにて販売されるチケットを購入する必要があ...
ベトナムホーチミンのバックパッカー街・ブイビエン通りで胃袋を満たす
時系列ぐっちゃぐちゃだけど、ホーチミンのプルマンサイゴンを再訪した時のメシネタ。 こちらは前回滞在時の宿泊記。アコーホテルズは2017年度末プラチナステータスから陥落してしまい、最安値部屋だとラウンジアクセスが付かなくなったのが痛い…。 ラウンジでの乞食活動ができないので、休日昼下がりに飯を求めて近くのドヤ街をぶらついてみた。 ホーチミン一のバックパッカー街は市街地の西側にあ...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。