マリオット⇔SPGのステータスマッチとポイント交換

今回は今更ながらマリオットとSPGのステータスマッチとポイント交換に関して備忘録的に纏めてみることに。当ページの下の方に張りつけてあるけど、リッツ・マリオット・SPGの各カテゴリーで特典宿泊するのに必要なスターポイント数を纏めた一覧表が欲しかったんで、自分で作ってみようと。

マリオットによるSPGの買収劇は既に周知の通り。会員プログラムに関しては一先ず2018年までは双方とも独自に運用していく方針が打ち出されていたわけなのだが、昨年秋口に統合に向けた動きが少しだけ具現化し、両プログラムのポイントの相互交換とステータスマッチが発表されたのである。

内容を把握する為、マリオットのQ&Aの一部抜粋を見てみよう。

リワードとSPGは1つのプログラムになるのですか?

この2つのプログラムは業界最高のプログラムです。当社は、SPGとリワードの素晴らしい特典を余すことなくお客様にお楽しみいただきたいと考えています。2018年までは2つのプログラムが統合される予定はありませんが、最新情報があればお知らせします。それまでの間は、ご予約方法、お客様のアカウントの管理方法、エリートナイトクレジット、ポイント、マイルの獲得方法は、現行プログラムの方法と変わりません。

⇒ここで2018年という具体的な年数が初めて言及されているが、2018年の何月になるのかに関しては記載が無い。少なくとも2017年度いっぱいまでは現行プログラムに変化が無いとのこと。

今回の合併により、私のリワードアカウントとSPGアカウントは影響を受けるの?

当面の間、これらのロイヤルティプログラムは引き続き別個に運営されます。2018年まではプログラムの統合は行われません。お客様のリワード アカウントには、独自のログイン、ポイント残高、関連ホテルが存在することになります。SPGアカウントも同様です。しかし両社の合併によって、リワードアカウントとSPGアカウントをリンクしていただくことが可能となります。ポートフォリオ全体を通じて最も有効に特典をご利用いただくためにも、リンクなさることをお勧めします。マリオットリワードまたはザ・リッツ・カールトン・リワードのどちらかの会員にしかなれないというポリシーは変わりませんのでご了承ください。

⇒引き続きSPGとマリオットの両プログラムは個別に運営されることになっただけでなく、両アカウントをリンクできるようになった。「マリオットリワードまたはザ・リッツ・カールトン・リワードのどちらかの会員にしかなれないというポリシーは変わりませんのでご了承ください」という点は気になるけど心配はない。マリオットの会員ステータスがそのままリッツカールトンの会員ステータスとして反映されることになる。

合併後に変更となることはあります?

当社は、お客様に両プログラムのメリットを最大限ご利用いただきたいと考えております。そのため、次のサービスを追加しました。
• リワード アカウントとSPGアカウントのリンクができるようになりました。
• エリート会員の方には、現在お持ちの最も高い会員資格レベル*を、他方のアカウントにも適用します。
• プログラムのアカウント間でポイントを移動できます。

⇒アカウントをリンクすると、マリオットとSPGでより高い方のステータスが相応に適用されることになる。これが所謂ステータスマッチで、例えばSPGプラチナ+マリオット平の場合、マリオットでもプラチナステータスを頂くことができる。また、プログラム間でポイントが移動できるようになった。

リワードの無料宿泊券やプロモアイテム (無料の朝食など)もプログラム間で移動可能?

いいえ。プログラムに関連するすべてのクレジットやサーティフィケートは、そのプログラムでご利用いただく必要があります。リワードのサーティフィケートをSPG参加ホテルでのご滞在に、あるいはSPG無料宿泊特典をリワード参加ホテルでのご滞在にご利用になることはできません。

⇒無料宿泊券やサーティフィケートの移動は不可。マリオットの物はマリオットで、SPGのものはSPGで消化する必要がある。まぁそりゃそうだろうな。

続いて、重要な箇所だけ一個一個絞って考察していきたい。

ステータスマッチ:
ステマと言っても、手持ちのアカウントを連携させるだけの簡単作業。
spg-marriott3
下記のサイトにて手持ちアカウントをリンクさせるだけ。

参考サイト:

会員情報 | マリオット リワード、SPG、ザ・リッツ・カールトン・リワード会員情報 | マリオット リワード、SPG、ザ・リッツ・カールトン・リワード

[table id=87 /]
SPGプラチナだとマリオットのプラチナが、SPGゴールドだとマリオットゴールドにステマ申請が可能。逆に、マリオットステータスからSPGの同等ステータスへのマッチも受け付けられている。

ステータスの獲得基準:
[table id=84 /]
SPGゴールドから基準の厳しいマリオットゴールドが得られるとあって、SPGゴールドが自動付帯となるSPGアメックスの保有価値が上がった。SPGアメックスを持ち続ければ、制度変更にならない限りSPGもマリオットもゴールドであり続けられますからね。ライフタイムゴールドみたいなもの。

会員特典:
これ、何が凄いって、マリオットのゴールドはSPGゴールドとは威力が全然違うのだ。ミッドティアのくせしてラウンジアクセス+朝食という乞食権が与えられますからね。こいつはビックリポン。
[table id=86 /]
[table id=85 /]
おっ、じゃあSPGプラチナからのステマで天下のリッツカールトンでもプラチナ扱いになるのか!答えはイエス。でも、特典内容はマリオットとは別口運用されているので、残念ながらあまり旨味は無い。リッツで「ようこそプラチナエリート様」なんて言われる際の優越感で絶頂するような方には良いかもしれないが。

[table id=89 /]
しょっぱいリッツカールトンの特典内容。まぁでもホテルの性質がビジネスホテル級のマリオットとは全く異なるんだから、確かにマリオットの会員特典をそのままリッツに転用するのは無理があるわな。

ポイント移行:
交換レートはマリオットの3ポイント⇔1スターポイント。自分が備忘録として自分の為に纏めたかったのはコレ。リッツ・マリオット・SPGの各カテゴリーで特典宿泊するのに必要なスターポイント数の一覧表が欲しかったんです。
[table id=88 /]
うーん。こうして見ると一目瞭然。SPGのカテゴリー6と7は高いし、SPGカテ4やマリオットカテ6と同数のポイントで泊まれるリッツのカテ1(北京・広州・ジャカルタ・KL・ソウル・深セン・セントルイス・アトランタ等等のリッツカールトン)はお値打ち感があるな。過去のホテル滞在経験を振り返ってみても、コートヤード香港やウェスティンバンコクに10Kを叩くなら、リッツの底辺カテゴリーとはいえリッツ広州やリッツジャカルタの方がホテルステイを楽しめたし。

今年はどこのホテルに泊まろうか…。この表を見ていると、どこのホテルでポイント宿泊するか、妄想が止まらなくなってしまう。
各カテゴリーのホテルリストは以下のサイトにて確認できる。
SPG:こちら
マリオット:こちら
リッツ:こちら

ポイントの移動も即時反映ですし、使い勝手は抜群ですよ。
spg-marriott2
必要な交換ポイント数を入力するだけ。本当に一瞬でポイントの引越し作業が完了しますから。

マイルへのポイント移行:
SPGはポイントをマイルに変換するのに優れたプログラムなんだけど、マリオットと提携しているユナイテッドに関してはリワードポイントを経由することで交換比率が高められるようになった。UAマイルはANA国内線で片道5,000マイルから使える優れものなので、日本でも利用されている方は少なくないだろう。

2万スターポイント⇒6万マリオットリワーズポイント

マリオット56,000P=UA25,000マイル。4,000マリオットPの余り。

UAボーナス25%

31,250 UAマイル+4,000マリオットポイント

20,000スターポイントが31,250UAマイル+4,000マリオットポイントに化けた。SPG⇒UAマイルの交換比率は0.5なので、マリオットをかませた方が断然お得。

SPGとマリオットの合併でどうなることかと思いましたが、今のところは使い勝手の幅が広がって良いことずくめだが、会員プログラム統合後の新規約がどうなるか。特にライフタイムステータスの方針が気になって仕方がないが、こればっかしは自分が気にしてもしょうがない。とりあえず今年もSPG・マリオットのダブルプラチナライフをエンジョイさせて頂きます。

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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    ワイン大好き様
    初めまして、コメント頂きありがとうございます!すっごく地味な作業でしたが、そう言って頂けると一覧表を作って良かったです(笑)
    小生のポイント価値は元々SPG=2.4円・マリオット=0.8円程度でドンピシャ3:1でしたが、両プログラムでカテゴリー基準に統合性が無かったので、一覧表を作ってみた次第です。SPGのカテ7のポイント消費量が高すぎますし、新規約ではカテゴリーも大幅な見直しが図られるのか見物ですね。

    それにしても…ご結婚相手様と共にUAMMとは凄まじいカップル様ですね!SPGライフタイムとJALミリオンマイラーを目指す小生には羨ましい限りであります。

    SPGライフタイムプラチナを目指すものとしては新規約の発表が気になるところですよね。「SPGとマリオットの合算で通算500または750泊」程度の内容に着地してくれればと、今年から小生も棚から牡丹餅的に得たマリオットプラチナのステータスを使い倒しているところです。果たしてどうなることやら…。

    小生も今後は国内のホテル巡りの機会が増える見込みですので、ワイン大好き様のサイトを参考にさせて頂きます。
    今後とも宜しくお願い致します!

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