気付けばもう11月も後半戦…。随分と前にアジア各地で泊まったホテルの宿泊記ネタが更新できずじまいで滞納しているので、年内は記憶を辿りながら一つ一つ昔のネタを地道にアップしていきたいと思う。
先ずは超高級路線からゲストハウスまで数々の宿泊施設が揃うバンコク。最近は随分とご無沙汰してしまっているが、昨年から今年の頭にかけてSPG・IHG・アコー系に数多く泊まっていたので、その内の幾つかの宿泊記を連載していきたいと思う。
初陣を飾るのはSPG系列のフォーポイント バンコク スクンビット15。オープン当時は「優良ミドルクラス」として好んで泊まっていたホテルだけど、宿泊費用がジワジワと上がり続けているし、気付けばSPGカテゴリーも3に成り上がっているので、すっかり疎遠になってしまっていた。今回の宿泊は実に4年ぶりだ。
お上品・小ざっぱり系なホテルだったなーという印象があったのに、Hootersなんか入れてやがるし。フーターズのヒッピー的でご機嫌なノリはアロフトだろ、どちらかと言えば。
落ち着いた雰囲気で地ビールが楽しめるBest Brewも音楽ガンガンのアイリッシュパブに変貌を遂げてるし。バンコクの地がフォーポイントをそういった方向に導いてしまったのか、それともGMが変わったか何かで路線変更したのだろうか。
ホテル内:
外から見たら方針の違いが感じられたけど、館内のポップで上品な雰囲気は維持されている。
高級感は無いけれど広々として清潔感のある、いかにもフォーポイントらしいロビーである。スタッフに関してもタクシーを呼び止めておいてくれたり荷物運びを手伝ってくれたりと、皆さん若いのに率先して気の利く対応をしてくれる。ソフトもハードも簡素化されたサービスのホテルが多いフォーポイントにあって、ここバンコクのフォーポはレベルが高い。
ロビーフロアにあるビジネスセンターもスタイリッシュ。本家シェラトンと比較するとスタッフは若くてカジュアルだし、ホテルの内装も重厚・華美・洗練という面では及ばないが、広さや設備・サービスは申し分なし。5つ星ホテルの至れり尽くせりの接客に気後れしてしまう方々には敷居も高くなく、寧ろサクッと気軽に泊まれて心地良いかもしれん。
部屋:コンフォートルーム
部屋はアップグレード無しで、最安値のガーデンウィング・コンフォートルーム。スイートも値段的に高くなく稼働率が良いので、プラチナへのアップグレード率も悪くなってしまっているらしい。当日に空きがあれば最安値の部屋からジュニアスイートへのアップグレードが1,500バーツで出来るので、このオプションを行使する宿泊者が多いのだとか。
「余計な装飾を省いてシンプルかつ機能的」というのがビジネス利用客を主要ターゲットにしたフォーポイントのブランドコンセプトなんだろう。派手さはなく堅実でオールマイティー、そんな地味ながらもしっかりとした機能を備えたホテルである。
デスク周りも簡素な造りで場所を取らず、その為か部屋は実面積以上に広く感じる。
シンプルイズザベスト的なコンセプトの部屋にあって、ミニバーだけはがっさりテンコ盛り。酒を飲みながらつまみたくなる軽食が豊富に取り揃えられている。
バスローブ・セーフティボックス・スリッパ・アイロンあたりは標準装備されているし、すっきりとしたな造りのバスルームにはシャワーブースと独立して深~いバスタブも用意されている。ここらへんは流石にSPG、そつがない。
強いて言うならば、シャワーのヘッドが固定タイプだけというのは使い勝手が悪かったな。
部屋の居心地は良いのだが、見晴らしだけは残念極まりない。低層ホテルなので仕方がないけれど、これだとカーテンを閉めたままにしておきたい。まぁこの立地のホテルを選ぶ方はアクティブに町歩きをするタイプが多いかと思うので、展望の良し悪しは余り関係ないか。
プールとジム
プールウィング8階の屋上にあるプールは15メートル程で極小だし、部屋がガーデンウィングだとグランドフロアでエレベーターを乗り換える必要があるので面倒くさい。
プールは開放的な屋上にあるものの、周囲には背の高いビル群が聳え立っていて、リゾート地のようにのんびりゆったりとした優雅な時間の過ごし方はできん。まぁそもそもフォーポイントはそういったコンセプトのホテルじゃないのでね。仕事終わりにリフレッシュで泳げるくらいで良いんです。
飲食施設:
アイリッシュバプ“The Drunken Leprechaun”のハッピーアワーを攻める。
フォーポイントはラウンジが無いので、18:00-20:00のSPGプラチナ会員向けカクテルアワーもアイリッシュパブで開催される。オードブル全四種は食べ放題だが、ドリンクの無料提供は一杯まで。
食べて飲んで、寝る前に軽く一泳ぎしようと思ったら、夜のプールサイドバーが簡易ディスコになってパーティーピーポーが激しく踊られてたw。とても隣で泳げるような雰囲気じゃなかったので、しっぽを撒いて即退散。
翌朝、朝食はロビーフロアのカフェレストラン「イートリー」で。カラフルな色使いの空間だけど、どぎつくなくカジュアルな気分で食事を楽しめる。
朝食は残念ながらプラチナ特典に含まれなくなったようで、今回はウェルカムギフトとして朝食を選択した。普通に朝食を付けると一人頭450バーツ(≒1,400円)なので、ウェルカムギフトの250ポイントを選ぶよりは朝食を選んだ方がお得感がある。
所感:
トリップアドバイザーやアゴダでの評価は良好のようだが、宿泊費の価格帯も上がり、無料宿泊も平日2,000P・休日3,000Pが一律7,000Pまで引き上げられ、更に朝食カットによりプラチナ特典の魅力も薄くなってしまったので、SPG会員としては厳しい評価を下さざるを得ない。近所のウェスティンとの値差も縮まってきてるし、プラチナ会員でバンコクに泊まるならウェスティン以上をお勧めしたいかな。ただ、SPGプラチナ会員でもなく、「ホテルでは寝るだけだけど、ある程度清潔でプールくらいはある中級ホテルが良い。」という方や、「立地条件が良く、公共交通機関でバンコクを見て回りたい。」という旅行者にはミドルクラスの手頃なホテルとしてオススメできる。
【フォーポイント・バンコク スクンヴィット15/Four Points By Sheraton Bangkok, Sukhumvit 15】
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住所: 4 Sukhumvit Klongtoey-Nua, Wattana, 15 Sukhumvit Road, Bangkok 10110
電話: +66 2 309 3000
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