本日はタイとラオスを隔てる大いなるメコン川を渡ってビエンチャンへと向かう。船でも平泳ぎででもなく、友好橋を通って陸路でね。
ノンカイのバスターミナルからは07:30・09:30・12:40・14:30・15:30・18:00と一日6便の国際バスがビエンチャンへと出てる。運賃も55バーツと安く、こいつに乗っかって国境越えするのが最もポピュラーな移動方法のようではあるが、わざわざ町外れのバスターミナルに行くのが面倒くさい。ということで、本日は友好橋の手前にあるバスターミナルからバスに乗ってラオス入りすることに。
場所で言うとここら辺。ノンカイ市街地から国道212号線を友好橋方面に進み、突当りを左に折れて直ぐの場所にある。
ローカルな雰囲気のバスターミナル。旅人はこぞって国際バスで移動するのか、意外にも観光客の姿は無く、殆どが皆さん夜逃げでもされてるところなんですかってくらい大量の物資を抱えて移動中のローカルピーポー。
チケットを20バーツで購入すると、5バーツと15バーツの領収書が渡された。国境まで5バーツ、タイ側の国境からラオス側の国境まで15バーツということであろう。
*コメント頂いた匿名氏情報:「国境のバス代は15バーツで、5バーツは時間外の割増料金」とのこと。
チケットを買い、エアアジアっぽい黒の革シートを搭載したバスに搭乗。
細々とした国境貿易で生計を立てられてる商人なんだろうけど、どうやってそんだけの荷物運ぶんだよ!!!って突っ込みたくなるくらい皆さん大量のビニール袋を抱えてる。いや、なんかもう皆さん漏れなくこんな感じなんで、自分だけビニール袋を抱えてないと手元が寂しく思えてしまうくらいw。
友好橋の手前でタイ側の出国手続きの為に一旦停車、大量の商人と共にバスの外へと吐き出される。出国後は先ほど手に入れた15バーツの領収書を見せて中立地帯で停車中のバスへと乗車、こいつで友好橋を渡ることになる。
これがまた凄い人なんだわ。もういっそのこと座席を撤廃して囚人運搬車仕様で全員立ち乗りにしてくれればいいのに。
乗車率300%超、流石に某国みたいに屋根まで乗客がビッシリなんてことはなかったけど、もうこれ以上無理って状態でも容赦なく人が詰め込まれていく。
そんな奴隷船が如き人口密度のバスに容赦なく詰め込まれ、何人かはドアから体半分以上外にはみ出た状態でやっと出発してくれたw
メコンの川が両国を隔てる国境となっているので、掲げられている国旗が橋の途中でタイのものからラオスのものに変わる。ただ、せっかくの陸路国境越えだけど橋の全長は1キロ超程度、ものの数分で渡り終えてしまうので、国境越えの感動に浸っている余裕はない。あっという間の出来事だ。
ラオス側の入国手続きは…
1. パスポートを提示して入国審査料を支払い、電子カードを受け取る。
2. 入国カードを記入し、入管窓口で入国手続き。
3. 電子カードを通して改札を通過、入国する。
という流れになる。分からずにウロウロしていると親切なオジサンが色々と教えてくれたりするが、最後に必ず「ビエンチャンまでタクシーどうですか?」と営業されることになるw。始めに恩を売っておいて断りずらくするよいう人情深い日本人用の営業なのか知らんが…裏のある親切に要注意。
こちらは入国審査料金のプライスリスト。平日08:00-16:00の間だと1,000キップ(5バーツ)のところ、16:00-22:00の時間帯や土日祝日は12,000キップ(55バーツ)かかってくる。営業時間外特別手数料とか入管職員への個人的上納金や贈収賄の類かと思ったら、普通に領収書が発行されてきたので一安心。
今回は通常営業時間外だったので、12,000キップを支払って電子カードをゲット。
続いて入国カードを記入し、イミグレ窓口で入国手続きにあたる。
出国手続き後、この改札を抜ければ晴れてラオス入国だ。僅かながらの入国審査料を徴収するためにこのような大げさな設備を設置したのかと思うとなんだか笑えてくる。
ラオス側のイミグレは流石に首都への玄関口だけあって規模が大きく賑やかだ。両替屋も多くあるので手持ちキップ無しでの特攻でも困ることはないだろう。
さて、ここから国際バスの人はそのままバスに乗ってタラートサオバスターミナルへ。私のように国際バスでの移動じゃない人は、ビエンチャン中心部まで公共バス・トゥクトゥク・タクシーなどで向かうことになる。
1. タクシー(300B)
2. トゥクトゥク(200B)
3. バス(タラートサオ・バスターミナルまで6,000キップ≒25B)
トゥクトゥクやタクシーの運賃は定額制のようなので、上記の値段から高くなることはあっても安くなることはない。まぁ一人旅だったらバスでの移動が一番だろうな。
ビエンチャン市街地のタラートサオ・バスターミナルへは14番のバスで40分程だったかな。運賃は6,000キップで、乗車後暫くしてから車掌が回収にやってくる。
のどかな田園風景が広がるなか静かな旅路。国境から40分程度でビエンチャンの中心であり14号線の最終駅であるタラサートバスターミナルに到着した。
【2016年コンケン・ウドンタニ・ヴィエンチャン旅行記】
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はじめまして。ノンカイに寝台列車で到着するので利用してみようと思いますが、バスの本数はどれくらいなのでしょうか・・・?