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ワット・チェディ・シー・ホーンと謎多き城壁南部の寺院群


続いて、ワット・チェトゥポンの向かい側にあるワット・チェディ・シー・ホーン(Wat Chedi Sri Hong)へ。相変わらず観光客はおろか地元民の姿すら見えず閑散としている。一応は城壁南部も世界遺産の一部として登録されている筈だが、城壁内部から距離があるからか、マニア向けのような扱いになっているのかな。


敷地内にはベル型のチェディの奥に壁の一部を残した御堂もあるようだ。誰がいつ建立したのか不明という謎多き寺院だそうだが、保存状態を見るにワット・チェトゥポンと同じくスコータイ王朝後期に建てられたのではなかろうか。


壁の一部が残る御堂跡。全体的な傷み具合は少ないけど、中央に鎮座する坐仏は膝から下のみを残して崩壊してしまってる。


ここの見所は何といってもこのベル型仏塔だろう。基壇の台座に像やら獅子やらの彫物が見える。


残念ながらこれらの像は破壊されたのか荒廃が進んでいて、無造作に首が転げ落ちているような酷い有様だ。「たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ…」どこからともなく諸行無常の響きが聞こえてきそうな雰囲気である。

ひだり みぎ
像や獅子だけでなく、聖水を持った仏のような人物像(?)が漆喰で描かれているのも辛うじて見える。象と象の間や象の上に仏像が配されていたのだろうか。像に支えられた仏塔はスコータイでもカムペーンペットでもシーサッチャナーライでも見てきたが、象と仏像が一体となって仏塔を支える形式を見たのは初めてだ。


アンコールの女神・デバターの浮彫のようにも見受けられる。何とか風化させずに保存をしてもらいたいものである。


ワット・チェディ・シー・ホーンを離れ、今度は城壁東部を目指して細道を道なりに北上する。道脇に広がるバナナやサトウキビ畑、農地の間に点在する荒廃した遺跡や鶏を放し飼いにする民家…。城壁の南部にはとても世界遺産の町とは思えない長閑な景色が広がっている。

一路北にバイクを走らせていると、左手に面白い遺跡を見つけた。

手持ちの地図には載っていないが、朽ち果てそうな看板にはワット・ウィハーン・トーン(Wat Wihan Thong)と書かれている。


手前に礼拝堂跡、奥には何やらオムスビ山のような物体の姿がある。

ひだり みぎ
仏塔が崩れ落ち、スキー場の斜面のように漆喰で塗り固められたのだろうか。何となくだけど、自分の中で映画「未知との遭遇」に出てきた謎の山とリンクして鳥肌が立つ。平野の中にポツンと打ち捨てられた宗教施設ってだけで不気味なのに、ここは何だか変な磁気を発してそうな独特の畏れ多い雰囲気に包まれている。


更に北に進んだところにあるワット・ムンランカも、型にはまらない形をしていて独特の雰囲気を持っている。

ひだり みぎ
ピラミッドのように5段の階段状の仏塔で、上まで登れるようになっている。頂上で何らかの儀式を行ったのか、それとも仏塔が建てられていたのか…。城壁南部は比較的新しめの寺院ばかりだが、建築目的などが明らかにされていない謎多き寺院が多いようだ。

これにて南部地区の遺跡が終わり、やがて旧市街地と新市街地とを結ぶ幹線道路へ出た。ここから東部地区の見学に入っていく。



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【2016年スコータイ・ピサヌローク旅行記】















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