JL759 成田⇒ホーチミン 787-8エコノミー 搭乗記

今年は飛行機の搭乗記を殆ど書けてないですが、例年と変わらぬペースで公私共に乗り倒してて、JALのダイヤモンドが見えるところまで来ました。
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残念ながら上司やらなんやらの同行者と一緒に移動するケースが多くなったことや仕事絡みのフライト情報をアップしにくくなってしまったことも搭乗記を残せていない理由の一部ですが、それ以上に、JALだと周囲の目が気になり写真が撮りずらいんで、ネタが残らないのであります。

さて、この日は個人的事情により単独で成田からホーチミンへ。成田に着くなりエコ客のくせしてJGC専用チェックインカウンターから優先セキュリティパスを経由してファーストクラスラウンジへ一直線。全力で申し訳なさそうな顔をしながらワンワールド他社のエメラルドカードをラウンジ嬢に提示し、入室許可を得る。権利とはいえ申し訳ないというか肩身が狭い思いをするのだが、やっぱり寿司が食べたいんじゃ。

係員の方がキャセイのカードをいじくってる間にフロントに置かれた小物展示品を観察していると、別の担当者が色々と説明してくれた。このジャンボのジェットエンジン部品で作ったジャズバンド、ベアリングやら溶接棒やらタービンブレードやらで人形と楽器が形作られ、ステージはチタニウムディスクを再加工して作られているそうだ。何故にジャズバンドにする必要があったのかは聞けなかったが、まさに匠の技を活かした世界に一つだけの逸品である。


入室時にマッサージなんかも勧められたが、寿司バーへと直行。職人さんは板前法被の下にきっちりネクタイを締めてて似非職人感たっぷりだけど、腕は確かでネタの素材も良い。寿司だけでなく、こんなもんもありまっせ~ってことで刺身もガッサリ頂いてしまう。


JALの牙城である第二ターミナルにズラリと並んだ鶴丸マークを眺め、新鮮な寿司をつまみ、純米大吟醸酒のグラスを傾ける。至福の時である。


ラウンジで小一時間の贅沢を満喫させてもらってからサテライトのゲート94へ向かうと、高齢者大国日本の縮図かよと思いたくなるくらい車椅子の利用者が長蛇の列を成している。医療ツーリズムで栄えている訳でもないし日本から決して近くもないホーチミンくんだりに御高齢の方々が大挙して押し寄せる意味が分からない。

NTR-SGNの機材は787-8はSS8じゃなく2クラス仕様でC席がシェルフラットネオの旧型。よって、エコノミー席も新感覚エコノミーでお馴染み、阿部寛も満足のSKY WIDER IIじゃない。NRT-HANはJAL SKY SUITE仕様の新型B787-8(SS8)型機なんですけどね。

レカロ製シートの配列は3-3-3ではなく2-4-2の8アブレスト。777との対比で横幅は約2センチ広くなり、肘掛け間の座席幅は約47センチ、座席ピッチは79センチとなっているそうだ。感覚の鈍い自分には2センチの差は余り分からんもんだけど、広いにこしたことはない。

ひだり みぎ
シートポケット以外に携帯やらペットボトルやらが収まる小分け収納用のポケットがあったりと一工夫されているし、ユニバーサルPC電源・USBポート・RCAジャックが配備されているのもありがたい。もちろん、テーブルをたたんだ状態でも使えるドリンクホルダーも完備。


縦方向に大きくなった窓も特徴的。日よけの開閉式のシェードの代わりにボタン1つで透過光量を5段階に電動で調整でき、眩しい思いをせずに外の景色を眺められる優れものだ。色の濃いサングラスをかけて外を眺めているような感覚かな。機上では外の景色を訳も無く眺めているのが好きなので、これは嬉しい新機能である。


そんなこんなでエコ席周りを観察していると、あっという間に出発時刻がやってきた。隣席ブロックって訳じゃないだろうけど、ぱっと見95%の埋まり具合で自分の隣だけ空席という幸運にも恵まれて、ウキウキ気分での出発だ。

離陸から20分もして平行飛行になる頃には早やシートの観察も終わったので、映画でも見ることに。モニターも進化していて10.6インチとビジネスクラス並みの大きさでタッチパネル式。香港便でお目見えするようなご老体機体の見るに堪えない液晶と違って画質も良いのでじっくりと映画が楽しめる。

エンタメシステムはMAGIC V。MAGIC V・VIを対象に昨年あたりから機内エンタメの充実化が図られているとのことで、日本人ウケしそうな最新映画や昔のヒット作品なんかがガッサリと入っていて乗客を飽きさせない。


離陸後約40分、バック・トゥ・ザ・フューチャー2を楽しんでいるところでドリンクとつまみの提供が開始されるが、ドライ納豆がエコでは配布されないようで地味に凹む。

続いて紀伊半島南沖を過ぎた頃に機内食“JALキッチンギャラリー”がやってくる。でっかいトレイに何やら容器満載で運ばれてくるけど、カラーも統一されていて、ゴチャゴチャしているというよりは小洒落たプレゼンテーションという好印象を持つ。何でも、キッチンギャラリー自体が美味しいだけでなく楽しくなるようなコンセプトでプロデュースされたそうだ。確かに、味気ないアルミの蓋と茶色い餌が特徴の他社エコ飯に比べると、色彩豊かで見た目が良い。

ボトルの水があるのもポイント高し。


メインのハンバーグはサイゼリアレベル以上で、安い舌の自分には十分に美味しく食べられる。この後には小ぶりながらハーゲンダッツも出るし、非常に満足度の高いエコ飯と言えるだろう。


台湾の最南端上空に差し掛かる頃には食後のコーヒー・茶のサービスも一段落したようで、キャビンの照明が食後の眠りを誘うかのようにブルーに変化。そして、機内販売が片付いたところで照明は更に暗くなる。LEDを使った室内照明も787の特徴で、季節や時間帯によってライティングの色を変幻自在に変えるそう。767あたりと比べるとエンジン音も静かだし、人気が出るのも頷ける。

隣人無しでゆったりスペースを我が物として占拠出来たし、実に快適なフライトであった。早いとこJALのダイヤモンドに到達できるよう継続して頑張っていきたいと思います。

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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    JJアブラハモ様
    この度はコメント頂きありがとうございます。また、お返事が遅れ申し訳ございませんでした。
    PRSTってどうなんですかね。例えば20万FOPでPRST確約といった具合に基準が明確なら目指しやすいのですが…。

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