鉄道でバンコクからピサヌロークへ 109号立ち席

前日のクリスマス日帰り上海出張が2015年の仕事納めだったので、早速26日午前便でバンコクへと飛ぶことに。
今回の年末年始旅行の目的地はピサヌロークとスコータイというタイが誇る古都。バンコク入りしたその足で鉄道でピッサヌロークへ北上する。

飛行機はキャセイのA330、着席してから降機までノンストップで死んだように寝てたのでフライトに関する記憶は一切無し。ランディングの振動で起きるまで寝っぱなしになるくらい疲れきっていた。
ひだり みぎ
空港からはタクシーでフアラムポーン鉄道駅へ直行。時間がかなり圧していたので、いつもは危険にしか感じないスピード狂運転手がこの日ばかりは心強く思えてきた。13:45発のチェンマイ行き109号を逃したら次が19:35発となってしまうので、何としても109号に間に合わせたかったのだ。

13時20分、無事にフアラムポーン鉄道駅に到着したものの、非常な混雑ぶりに何だか嫌な予感が…

はい、嫌な予感的中。発券窓口にてパッキャオ似の担当に行先を告げると、「ノーシートアベイラブル、サー」と無情の宣告が待っていた。翌日まで空きが無いらしく酷く同情した顔をされたけど、同情するなら座席チケットをくれ!と言いたいところ。やっぱり人気あるバンコク-チェンマイ路線での当日アタックは無謀だったか…。

バンコクに一泊して翌日昼の鉄道で移動するか、立ち席で強硬移動するかの難しい判断を迫られた。ピサヌロークまでは普通に走って7時間、遅延などを考えると8-9時間かかることも見込まれる。激務明け早々の疲れ切った体に長時間の立ち席はシンドイが、可処分時間が限られるサラリーマン旅行者としては1日でも無駄にしたくない。ということで、果敢にも立ち席での移動を選択することに。

STANDEEという鬼畜な文字が記載された乗車券。立ち席って言っても日本の新幹線の乗り心地とは全く違いますからね。乗る前から戦々恐々ですわ。

ダフ屋的な奴を探してみるなど最後まで悪足掻きしてみたが、残念ながら万策尽き乗車。
ひだり みぎ
13:45発の109便はバンコクとチェンマイをノンビリと15時間で結ぶディーゼル列車で、寝台席の無い糞車両。


どんな糞車両の糞シートでも立ち席と比べれば座れるだけ羨ましく思えてきますがね。オバサンの膝の上でも良いから座らせてもらいたいわ。

これから7時間超もの時間を車内のどこでやり過ごせばいいのか…。最適な巣を探し求めて車内を放浪する。

この手があったか!連結部の端っこにある出入り口、イケるやん!


と思ったけどさ、全然イケてない。駅に着く度に移動しないといけないわ、人の出入りは激しいわ、床は硬いわ、振動は激しいわ、埃塗れになるわ、、トイレがすぐ隣で臭いわ、轟音で音楽も余り楽しめないわで、走り出して直ぐに立ち乗り修行の過酷さを悟る。

ひだり みぎ
そんな悲しみの中、定刻から3分遅れでバンコクを出た列車は民家や商店の横をスレッスレで走りながら加速していく。

ひだり みぎ
タイらしく沿線に黄金の仏陀がいたり寺院があったり…


草むらのど真ん中にストゥーパが生えてたりと、最初の1時間程は何だかんだで外の景色を楽しめていたのだが…

ひだり みぎ
暫くすると外の景色も変わり映えしなくなり飽きる。そして、砂埃が激しくなり、連結部修行に励む仲間の数も増えてきて不快度指数が加速度的に上がってく。


陽が暮れてきた。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
結局、連結部修行は9時間にも及び、顔も髪も砂埃塗れ、体は汗まみれという悲惨な状態で命辛々ピッサヌロークに到着した。


23:00前というのに駅前は賑やか。バイタクの運ちゃんも屯してるので足には困らないが、自分の足で歩いて地理感覚を把握しておきたかったので宿泊先のトップランドホテルまでは徒歩移動することに。

ひだり みぎ
スコータイ王朝時代から要衝として栄えた古都ピサヌローク、駅前を中心に意外と栄えてて、夜中だというのに治安の悪さは感じない。


鉄道の線路に沿って北に真っ直ぐ歩くこと15分…


大きな幹線道路に面した一角にトップランドホテルが見えてきた。デパート併設でかなりの規模のホテルである。

ということで、これから暫くはピサヌローク・スコータイ旅行の記事をアップしていきます。

【参考情報】
タイ国鉄のオフィシャルページでは座席の事前予約は出来ないが、代理で事前発券してくれるサービスを使えば事前に座席を確保することができる。⇒参考記事
手数料は100バーツ程度。今回の小生のような惨めな思いをしないよう、予め旅程が決まっているのであれば事前発券サービスの利用をおススメしたい。



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【2016年スコータイ・ピサヌローク旅行記】






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