シー・サッチャナーライを流れるヨム川の畔

ワット・プラシー・ラタナーマハタート遺跡を見終えた後は、ヨム川に沿ってシーサッチャナーライ遺跡公園の方向へと進む。ここから遺跡公園までは2キロ超あるので、バスで来られた方はバスの停留所脇にあるレンタルバイク屋でチャリを借りておくことをお勧めする。歩けない距離じゃないけれど、暑さが徐々にボディーブローのように効いてきて苦戦すること間違いなしなんで、チャリのレンタル料金40バーツで楽が出来るのなら安いものだと。


私はバイクで来てたのでゆっくりとバイクを西に向かって走らせる。道中にもポツリポツリと遺跡があって楽しめそうだ。


こちらはワット・チョムチェンというアユタヤ時代に修復されたと見られる仏塔と寺院跡。どうやらここら一帯にはスコータイ王朝により町が築かれる前から村々が存在したようで、いわゆる元町的なところなんだとか。町の集会所的な役割の寺院だったのかな、凄くこじんまりとしたたたずまいの寺院跡である。

ひだり みぎ
形の良い三角屋根をした仏殿の中の坐像は漆喰が剥がれ落ちてしまっていて、軽く触っただけで崩壊しそうな雰囲気だ。顔がのっぺらぼうで不気味すぎるので触るのも憚られるけど。


裏手の仏塔も基盤はしっかりとしているが、先端部分が捥げ落ちてしまっている。完璧な姿じゃないぶん、むしろ遺跡っぽくて良いじゃないですか。

ひだり みぎ
そんな遺跡の脇に場違いな建物を発見。どうやら小さな博物館のようで、往時の寺院再現図やら地面を掘り返した発掘現場にどなたかの人骨やら陶器やらなんかが展示されていたが、急に係員が来て100バーツの拝観料を求められた為、見学を打ち切って敗走。100バーツもの価値など到底無い代物だ。

*後に知ることになったが、シーサッチャナーライ遺跡・チョムチューン考古学的発掘場・サンカローク窯跡はいずれも入場料が100バーツで、3か所通し券が220バーツでも買い求められるとのこと。

ひだり みぎ
クネクネと激しく蛇行するヨム川。水アリ山アリで風水的に運気の良さそうな場所だったので、暫し畔に座って休憩する。暑いんですよね、スコータイ。ワット・プラシー・ラタナーマハタートの売店で水を買っておいて正解だった。今日だけで既に2リットルくらい水を飲んでいる。


休憩後、バイクにまたがり木々に覆われた田舎道を西へと進む。


今度はワットチャオチャンというクメール式の寺院跡を発見。12世紀後半から13世紀前半にかけて統治したクメール王ジャヤーヴァルマン7世時代の寺院という。ジャヤーヴァルマン7世は首都のアンコールトムから王国各地の宗教施設に至る“王道”を築いた伝説的な王で、ここは彼が遺した王道の最も北にある療養所とされているそうだ。王道とか、本当にロマンある。アンドレ・マルローの王道という本は難解乍らも東南アジアへの興味を駆り立ててくれる傑作なので、東南アジアの遺跡とかに興味のある方にお勧めしたい。


直ぐ近くにも別の寺院があったが、もうワットを見過ぎてお腹一杯でバイクを降りる気にもならなかったので、バイクに跨ったまま写真だけ撮ってスルー。


細々とした遺跡が並ぶエリアを抜け、更に西へ進むと…


到着!入場料は100バーツ。チャリは良いがバイクでの入場は認められないとのことなので、インフォ前の駐車場に駐輪。


チケット売り場から城壁まで更に1キロ弱。汗水たらして歩いた末、干上がった水濠と、その先に城壁が見えてきた。

ひだり みぎ
シー・サッチャナーライ遺跡公園は王都スコータイより一回りほど小さい城壁と堀に囲まれていて、この城壁内外に歴代王達が数多くの寺院を建設した。歴代の王が王に就任する前に副王として統治したのが、このシー・サッチャナーライだったそうだ。王になる為の登竜門なんだから、そりゃあスコータイ王朝にとっての重要拠点である。


デカい!スコータイ遺跡公園に比べればまだ小さいが、それでも総面積は45平方キロメートルと充分に広大な城壁内にかつて栄えた都市の名残が広がっていて、中には有料(20バーツ)トラムなんかも走っているくらいだ。

【シーサッチャナーライ遺跡公園】

営業時間:08:30~17:00
住所:Muangkao, Si Satchanalai, Sukhothai 64130

【2016年スコータイ・ピサヌローク旅行記】







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