ギリギリまでマレーシア航空の本丸ラウンジの本気サービスを堪能し、最後の最後に香港行きの機体へと乗り込んでいく。
あっちゃー。搭乗してみると、ボロッボロの革シートを装備したご老体だった。革張りシートは新しいと高級感があるけれど、ヨレッヨレ・ボロッボロだと醜いことこの上なし。
頂いたウェルカムドリンクを速攻で一気飲みする芸を披露すると同時にドアクローズ。アップグレードオークションや当日のアップセルで売り捌いたのか、この日のC席は激埋まり。赤ちゃん連れも二名もいて、耳栓無しでは厳しいフライトとなる予感。
定刻通りにKULを発ったMH0432便はタイランド湾を抜け、インドシナ半島を北上する。フライトマップにわざわざメッカへの距離と方向が表示されるのがイスラム圏のキャリアならでは。日没の時間になったら隣のオバQさんがメッカに向かって祈りだしたりするのだろうか。
この日は乱気流の関係でシートベルトサインが中々消えず、インドシナ半島に達する頃にようやく機内食のサーブが始まった。
機内食メニュー | |
アペタイザー | チキン・ラムのサテー |
チキンの胸肉サラダ | |
メイン | チキンヌードルのガーリックソース和え |
ノルウェー産照り焼きサーモン | |
ラムとマッシュルームのシチュー | |
デザート | フレッシュフルーツ |
チーズケーキ |
本日のお品書き。ロンドン・パリ・アムステルダム・シドニー・パース・メルボルン・アデレード・オークランド(ニュージーランド)・イスタンブール・インチョン・北京・上海・成田・大阪路線だとシェフ・オン・コールサービスが使えるのだが、KUL-HKG路線は残念ながら対象外。
テーブルクロスが敷かれ、先陣切って出てきたのはマレーシア航空名物のサテー。アペタイザーどころの量じゃなく、これだけでビール片手に腹いっぱい食えてしまうほどのボリュームだ。その上、インドネシアのジョコ大統領を黒くしたようなマレー人中年CAがお替わりは如何かとマメに飲み物やパンを持って回ってくる。食のボリュームに関しては本当に圧巻だ。
サテーで胃の容量の半分がもって行かれたところ、間髪入れずに前菜とデザートが運ばれてくる。
そして、お待ちかねのメイン。ナイフとフォークでチキンと格闘し、なんとか汗かきながらメインのプレートを平らげた。本当、腹一杯で苦しい…。そんな私にジョコ大統領が一言、「サテーのお替わりは如何?」。強烈だわー。
赤ちゃんも寝入って無き止んだし、食後は窓の外を眺めてまったり。
マレーシア航空はボロ機材もありCAも洗練されている訳じゃないけれど、田舎臭さの残るMHクルーによるサービスも慣れれば悪くないもんだし、何よりドンドン食べさせ飲ませてというノリが大食漢には嬉しいところ。サテーは在庫が切れるまでお替わりし放題、クルーも「食え食え」のノリで接してくれるし。赤提灯で一杯やるような感覚で飲んで食べて楽しめるマレーシア航空、意外とアリだと思います。
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