一風変わったブティックホテル ソフィテルSOシンガポール宿泊記

日曜日は遅めのランチを食べた後にマットレス・ラン。IHG系列のインタコからアコー系列のソフィテルSOへと移動する。ソフィテルSOは著名建築家やファッションデザイナーとの協業により「唯一無二の斬新でコンテンポラリーなデザイン」を表現したアコーが誇るラグジュアリーブティックホテル。モーリシャスとバンコクにもソフィテルSOがあるが、いずれもぶっ飛んだ強烈デザインで好評を博しているようなので、どうしても一度ソフィテルSOに泊まってみたかったのである。

ひだり みぎ
シンガポールのソフィテルSOは2014年5月31日に開業。1927年にイースタン・エクステンション電信会社として建てられたネオクラシック様式の歴史的建築物をフェンディやシャネルのデザインを手掛けた稀代の敏腕デザイナーのカール・ラガーフェルド氏が雰囲気たっぷりに改装。クラシックとモダンが融合した斬新かつエレガントなホテルに仕上がっている。

回転ドアを通り抜け、狭いながらも近未来的でハイソな雰囲気のロビーへと入場。線香臭が強すぎるフロントにて全力ホスピタリティ系のイケイケフランス人ムッシュの奇妙なノリに付いていくのに苦労するも、何とかルームキーを貰って部屋へと移動。シンガポール人の女性スタッフは落ち着き払った上品な立ち振る舞いだったが、あのフランス人のテンションは何だったのか。ヒッピーなホテルの印象に合わせようと無理にアゲアゲテンションを演じているのか、単にファンキーな人間なのか。いずれにせよ、シラフの自分にはついていけなかった。
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因みにスタッフの制服もカール・ラガーフェルド氏によるデザインらしい。チャラいというかカジュアルで、およそホテル従業員の格好とは程遠い感じの制服なので、不意にMay I help u with ur luggage?とか声かけられると「ファッ!!??」ってなる。


ソフィテルSOシンガポールの客室数はスイート9室を含む全134室。客室カテゴリーはコージー(25m²)・コンフィー(25m²)・スタジオ(35~45m²)・スイート(80m²)・VIP(90m²)の全5タイプで、今回はコーナーのスタジオルームをアサイン頂いた。という訳で…ラブホテルそのものといった感じのホールウェイを一番奥のコーナーまで進む。


ドアを開けると正面には白亜の宮殿かのような白い壁にやたらと映える黄色い壺。コーナールームだからか間取りが歪なのと、フランス人の体臭だか香水のような匂いが少しきつ過ぎるというのが第一印象。

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入って直進するとメインルームで、右に折れるとウェットエリア。


角度的に画像に収まらなかったが、トイレには恐らくタオル掛けようと思われる真っ赤な手のオブジェが壁からニョキって生えてたりと、いきなりソフィテルソーワールド全開だ。

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アメニティ類は八角形のプラナカン風デザインのの入れ物に収納。アメニティにLooking  oh-so good やらsmeeling oh so goodとかso so so so書かれていて、否が応でも田口壮選手の人の良さそうなはにかんだ笑顔が頭の中で思い浮かんでくる。すっごい良い選手だったんですよ、現実でもパワプロでも。

ウェットエリア出入り口の正面にあるクローゼットにはバゲージラック・傘・バスローブ、ランドリーやシューグッズが入っている。

靴入れやランドリーバッグはシンガポールに因んだデザインで統一。そう、ホテル所在地の文化や歴史といったコンセプトをモダンな形で表現している点もソフィテルソーの特徴の一つなのだ。


メインルームはフランスの気品とシンガポールの現代性を掛け合わせたかのようなインテリアが特徴的で、悪趣味にならないギリギリのさじ加減で纏められている。


照明の使い方も絶妙で、全体的には落ち着きある無難なムードに纏められているのだが、部屋のデコレーション一点一点を見るとアーティスティックな感性に溢れていて超絶個性的。

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カラフルなタッチで描かれたナポレオンの肖像画やエッフェル塔という分かり易いフランスアピールがあったと思えば…

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ブックエンドやペーパーホルダーは中華・シンガポール風にしてみたり。ユニークと言えば聞こえは良いけれど、デザイナーが好き勝手に思いついたものを突っ込んでみましたみたいな感じがしないでもない。欲しい物を何でも自室にぶっこむ感性豊かな中学生みたいな。


天井にはドーム屋根のようなドリーミーな照明ボックスがあしらわれてたり、ベッド周りも特徴的。

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ベッドサイドにはiPhoneと iPadを完備。


デスクにもあれやこれやと細かなアイテムが盛り沢山で、ごっちゃごっちゃしてる感は否めない。


この蒸篭、何だろうと思って開けてみたらウェルカムスイーツが入ってた。モチモチした系のおやつだけど、別に蒸篭で蒸し上げられたというわけではない。


ミニバーのプレゼンテーションは御洒落!

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So HealthyとSo Sweetは分かるが、So Saltyとか嫌だろ。

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冷蔵庫内のドリンクは全点無料。…といっても全てノンアルコールで大したもんは入ってないけど。

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夜はルーフトップの「ハイ・ソー(HI-SO)」へ。周囲の摩天楼群を見渡しながら金色のタイルをあしらった雰囲気抜群のインフィニティプールで泳ぐも良し、落ち着いたカバナでオリジナルカクテルのグラスを傾けるも良しと、狭いながらも中々に洒落た空間になっている。

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ウェルカムドリンククーポンでカクテルも頂けるとのことで、モヒートをチョイス。Buy5 Get8と分子も分母も大きいところを見ると、余り一人で飲むような場所じゃないのかな。

Hi-Soは一杯だけで切り上げて、適当に酒場を求めて周辺をブラブラすることに。立地は最高で、チャイナタウンに行くにもマリーナベイにも歩いていける。
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その上、数々の屋台料理が楽しめるラオ・パ・サ フェスティバル マーケットも直ぐ目の前で、飲食にも困ることはない。


約60ものストールが入る金融街ど真ん中のフードコート ラオ・パ・サ。中華やマレー・インドネシア・インド・タイ・日本料理まで幅広く揃っていて、夜になると外の通りにサテー屋台が並んでオープンエアのビアガーデンといった賑わいを見せる。


中の方が落ち着いて食事を楽しめるかな。恐らくシンガポール一綺麗なホーカーズになるので、地元系フードコートや屋台はちょっと…と衛生的に抵抗感のある方にはお勧め。ただ、その分お値段は地元民向けホーカーズより全体的に高め。


適当にホテル周辺を歩き回り、吸い寄せられるようにウェスティンへ。


お目当ては33階のCook & Brew。100種類超のビールメニューを誇るビール好きにはお勧めできるガストロバーである。

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照明暗めで落ち着ける。最近は疲れてるんでパーティーパーティーしたところよりもこういった場所を好む。


カウンター席を勧められたが軽食も頂くのでテーブル席をお願いしたら、テーブルが樽というね…。

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先ずはお勧めのオーストラリア産Pure Blonde(S$8)、続いてスコットランドはBrewdogのフラッグシップビールであるパンクIPA(S$16)。パンクIPAは型破り感満載なネーミングの通り、ラガービールの40倍以上もホップを使った特別なビールで、香りもお味も超濃厚。IPAの特徴である『甘い、苦い、芳しい』をぐっと煮詰めて濃くした感じ。それでいて柑橘系で度数も3.8%と低いんで飲み易く、グビグビいってしまう。


系軽食メニューもSG$7.0(≒600円)~ウェスティンにしては大変良心的な価格設定。
メニューはCook and Brewの公式ページで確認あれ。

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食って飲んでソフィテル帰還。


翌朝はしっかりと朝食を頂きます。

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本格的なKopiコーヒーが頼めるのが良かったけど、食事のセレクションは余り多くない。

立地的にはラッフルズプレース・チャイナタウン・マリーナベイが徒歩圏内と便利ではあるし、ホテルも綺麗なんだけど、なんだろうな、「ここじゃない感」。サラリーマンの一人ステイにはちょっと肩がこっちゃうというか、面白いコンセプトで話題性抜群なホテルには間違いないんだけど、一泊で良いかな、定宿にはしないよねっていうのが率直に感ずるところ。

ソフィテル ソー シンガポール(Sofitel So Singapore)


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住所:35 Robinson Road, Singapore
電話:+65 6701 6800



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【2016年シンガポール旅行記】













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