マカオ一の巨大リゾートホテル・シェラトンマカオ コタイセントラル

週末に時間が空いたので、いつ以来かも覚えてない久方ぶりのマカオへぶらり旅へ出ることに。いつもはマカオと言えば専ら半島側の歴史街を探索するのだが、今回はパーッと気晴らしにコタイの一巨大カジノリゾートでの刺激ある非日常を楽しみたいと思う。


マカオ入りは珠海の珠海の拱北イミグレから。出国レーンが増えたので混雑が緩和されたとの朗報を聞いていたが、外国人レーンは以前と同じ2レーンのみ…結局、中国側のイミグレで40分の足止めを喰らい、その後、歩いてマカオ側の入国管理局へ行き、そこで更に15分のウェイティング。やっぱり週末朝の拱北出国はキッツいわ。

ひだり みぎ
マカオ側に抜けたらこの通り、各カジノの大陸客争奪戦が繰り広げられている。ベネチアン・サンズ・コタイセントラル・シティーオブドリームス・ギャラクシー・スターワールド・リスボア・MGM・ウィン・エンペラー・ランドマーク・プレジデント等の主要カジノはそれぞれ無料のシャトルバスを運行してるので、お金をかけずに移動できるのが助かるわい。もちろんカジノを利用しない場合でも受け付け無しで気軽に乗車できるので、どこかに行きたい場合は近くに大型カジノが無いか確認しておいたら良いだろう。


参考までに、マカオの主要カジノの地図を纏めたので張っておく。代表的観光地のセナド広場だったらリスボアホテルかソフィテル・ポンテからの移動が一番楽。これらの無料シャトルバスはフェリーターミナルや空港からも乗車可能。こいつを乗りこなしてこそのマカオ通でっせ。

さて、時計を見たら、マカオ入国時点でお昼前。チェックインにはまだ早いので、とりあえずの朝飯としてマカオ名物のポークチョップバーガーを頬張ってみる。有名なだけで特別オイシイもんではないと思うけどな。

支払いは香港ドルで。マカオにはパタカという専用通貨があるけれど、香港ドルと中国元も幅広く流通してる。香港ドルとはレートが余り変わらないし、大金はカードで、少額決済は香港ドルで支払えば良いかと。

食べ終えていつも通り香港ドルで支払うと、まさかの撰銭で受け取り拒否。なんでも10ドル効果は偽物が出回っているのでババを引きたくないんだとか…。今度からお釣りは10ドル札で貰うよう心がけよう。

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腹を満たし、コタイセントラルが運航している黄色い巡回バスでシェラトンへ。

コタイセントラルは今回宿泊するシェラトンだけでなく、ホリデイイン・コンラッド・セントレジスの宿泊施設や、ショッピングモール、カジノ、巨大コンベンションセンターなどが揃うメガ・コンプレックスになっている。
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近未来的で独創的な外観の右2棟がシェラトンのスカイタワーとアースタワーで、左がコンラッド/ホリデイイン。コンラッドの左には更にオープン間もないSPG最高峰のセントレジスが建ち、4つのホテルで合計6,000室超という超巨大リゾート施設が形成されている。

ランク的にはコンラッド>ホリデイイン>シェラトンとなり、豪華なホテルサービスを期待するならコンラッドかセントレジス、安価にコタイ地区のカジノリゾートを体験したいならホリデイイン、そのどちらもほどほどにという場合はシェラトンが選択肢になるだろうし、IHG派ならホリデイイン、ヒルトン派ならコンラッド、SPG派ならシェラトンというようにブランドありきの選択もアリだろう。

このコタイはこれだけに留まらない。周囲には他にも「ヴェネチアン」「プラザ」「シティ・オブ・ドリームズ」「ギャラクシー」と巨大カジノリゾート施設が全て徒歩圏内に集約してる。

それぞれのリゾートに入るホテルもまた錚々たる顔ぶれ。

【ヴェネチアン】
ヴェネチアンホテル

【プラザ】
フォーシーズンズ

【コタイセントラル】
コンラッド
セントレジス
シェラトン
ホリデイイン

【シティ・オブ・ドリームズ】
グランドハイアット
ハードロックホテル
クラウンタワーズ

【ギャラクシー】
ギャラクシー
バンヤンツリー
オークラ
JWマリオット
リッツカールトン

名前だけ見ると、ホリデイインの場違い感が半端無いんだよなw。オールスターに一軍半レベルの選手が選ばれちゃったみたいな。元々開業予定だった別の高級ホテルチェーンが開業前に撤退した為にホリデイインが入居してきた経緯があるというので、新品同様の高級ホテルの居抜き物件がホリデイインによりリーズナブルに提供されていると考えることもできるけど。


今回宿泊するシェラトンがあるコタイセントラルはベネチアンやプラザとは道路を隔てた反対側に建つけれど、双方を繋ぐ屋根付きで空調の効いた連絡通路があるので、夏でも雨天でも移動は苦にならない。

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コタイで先陣切ってオープンしたリゾート施設・ベネチアン。オープン当初は「おぉ!!」って興奮したけれど、慣れとは怖いもので、今やテーマパークの張りぼて感が…


13時過ぎと良い時間になったので、一旦シェラトンへと戻る。こちらの南国風エントランスはコタイストリップ側のもので、主にタクシーの乗り降りで使われる。シャトルバスで移動する場合はバス発着所のある東側エントレンスを利用することになる。

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エントランスから中に入ると、そこは南国らしい熱帯植物が並ぶアジアンリゾート風なコタイセントラルのショッピングセンター。ガラス屋根からたっぷりと自然光が注ぎ込むリゾート感一杯のコタイセントラルには、グッチやボッテガヴェネタをはじめとした日本人観光客にもお馴染みの高級ブランド店からマカオを代表する焼菓子の老舗まで、100店以上が幅広くラインナップされている。食に関しても充実してて、ちょっと小腹が空いたときに便利な屋台メシやファストフードが連なる大型フードコートや小洒落たロビーラウンジに各国レストランが入ってる。とにかく選択肢が多いので、何日か館内に籠城しても飽きが来ないだろう。

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清涼感のある噴水と滝を中心に岩と緑を張り巡らせた熱帯雨林のような景観を作ったり豪華なラウンジがあったり、とにかく巨大で迷路のよう。


ショッピング回廊の中心は老子のようなホーチミン市のような慈悲深そうな御顔をした運命の神(God of Fortune)が立つパラダイスガーデンになっている。

壁に掛けられているポスターは「カンフーパンダ」「シュレック」「マダガスカル」。ドリームワークスとタッグを組んで、家族向けリゾート観光ホテルとしてアピールしてるみたいだ。
ドリームワークスのキャラクターグッズが散りばめられたファミリースイートルームを用意したり、朝食会場にキャラクターが乱入したり、ショッピングモールでパレードが始まったり…ホテルでありながら、家族が和気藹々と楽しめるテーマパークのようにもなっている。郊外型ギャンブル都市だったラスベガスがエンターテインメント都市として変貌していったように、マカオも大人だけの街ではなく家族全員で楽しめる娯楽の街へと変化しているようだ。


ドーム屋根風の天井から腐った洋梨みたいなオブジェがぶら下がるチェックインカウンターは一般的なホテルと比べれば広いけど、3,896室を誇るメガホテルにあってはこれでも不十分。チェックイン・チェックアウトの時間帯は常に大混雑してるので、飛行機やフェリーの時間が決まっている場合は時間に余裕を持ってチェックアウトされることをお勧めしたい。

小生が来た時には未だチェックインには早かったので人が疎らだったが、フロントへと繋がるベルトパーティションの列に入ろうとしたところをポルトガル系のデブな婆さんに制され、「チェックインタイム 15:00!」とか言って問答無用でチェックインを断られる。いや、他にも並んでる人達いるじゃないですか…

こういう義強で片情張りなご老人には何を言っても無駄なので、無言で婆さんのもとを去り、4階のラウンジへ。

巨大ホテルだけあってクラブラウンジも中規模ホテルのロビー並み。スタンディングでのチェックインだが、ラウンジの受付は空いているので、早めにチェックインしたかったり混雑を避けたい方はクラブルームの宿泊をおススメする。

ロビーフロアの婆さんには突っぱねられたけど、ここでは問題無くチェックインしてくれた。
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通常のクラブベネフィット以外にウェルカムギフトを選択できるは素晴らしい。自分は22:00にライムスプリッツァーをお願いした。

通された部屋はアースタワーのエグゼクティブスイート。アワード宿泊なのに素晴らしい部屋をアサインしてもらって、申し訳ない。翌日は16:00迄のレイトチェックアウトも快諾してもらったし。

ドアを開けたらすぐに南極かのようにギンギンに冷やされたリビングルームとなっていて、その隣に独立したベッドルームがある。

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ポップな印象のリビングルーム。やっぱりお爺ちゃんお婆ちゃんは余りコタイには泊まらないんだろうな。

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ベッドルームもカーペットやクッション、カーテンの柄が特徴的だけど主張し過ぎてもなく、全体的には落ち着いたアジアンテイストな雰囲気。

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シングルソファーに巨大ミラーが特徴的なデスク周り。いや、ホント、カーペットもカーテンもシェラトンにしては癖のある柄なんだけど、それでも不思議と客室全体の雰囲気に馴染んでる。


広々としたバスルームはモダンチャイニーズ風。

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向かって左側がシャワーブースで、右側がバスルーム。その中間にバスタブが配置されていて、まるで風水を意識したかのような左右対称構造になっている。ゆったりとしたスペースの使い方で、中々気持ちの良い入浴が楽しめる。

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ミニバーは意外と面白味無し。

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過度に豪華なインテリアやアメニティーはにが、必要なものは全て揃ってる。

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窓の外にはヴェネチアン。反対側は殺風景な工事現場ビューなので、コタイストリップ側が断然おススメ。


足元にはスカイタワーとアースタワーの間のプール。シェラトンマカオは客室数が多いだけに、ターゲットと雰囲気の異なる3箇所のプールが用意されている。メインロビーの吹き抜け上にある「サラ・プール」は子供向けの浅いプールや狭いプールが沢山あるのが特徴で、プールサイドレストランでラテン料理をテーマにした食事も楽しめる。サラ・プールと同じく4階にある「ジャヤ・プール」はシュレックなどのキャラクターが描かれたカバナが用意されるなど、ファミリー向け。そして、がっつり泳ぎたい系のゲストは8階の「ティキプール」へ。

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さて、せっかくなので、酒を飲む前にカジノへ向かおう。コタイセントラルのカジノはコンラッド/ホリデイイン側にあるヒマラヤ(Himalaya)とシェラトンのロビー横にあるパシフィカ(Pacifica)の2箇所。それぞれ1階にあり、両方ともフロアの反対側が見渡せない程に広大。カジノメンバーシップは同系列のサンズマカオ、プラザカジノ、コタイセントラル、ヴェネチアンの各カジノと共通のサンズリワーズクラブとなる。利用状況に応じてゴールド⇒ルビー⇒ダイヤモンドと会員ランクが上がるし、貯まったポイントで飲食代金、エンターテイメントプログラム、ショップなどでコンプサービスを受けられるので、今後も継続利用される方は是非入会されたし。入会費年会費無料で、パスポートさえあればものの数分でカードができる。

この日のプレイヤーやはり大陸人メイン。遊び感覚というよりは博打であぶく銭を稼いでやろうとする面々が多く、楽しく遊ぶという感覚とはちょっと違う殺気だった雰囲気が漂っていた。ミニマムベッドもバカラでHK$500~(≒6,500円)と低くは無い設定額なので、安く手軽に遊びたい方は半島側の地元系のカジノが良いだろう。

勝ってる人に乗っかる作戦で行ったが、瞬殺でしたね、エエ。 プレイヤー席と天井インテリアが赤系統色で統一されてるので、カジノゲームに熱中して理性を失うような心理が働いたのか、闘争本能が擽られてしまったのか分からぬが、珍しく追い銭投入に走ってしまった。 カジノでホテルへの寄付を済ませた後はクラブラウンジへ。
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マカオ最大、全世界にあるSPGのホテルでも最大となる3,800室超のメガホテルだけあって、ラウンジも巨大。エントランスから入って左右両方に広大なスペースがあり、小さいながらもプールに面したテラス席もあるようだ。 【ラウンジサービス】 営業時間:07:00-23:00 朝食:07:00-10:30 カクテルアワー:17:30-19:30


バーカウンター。

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いや、本当、中国人の食への執念って凄まじいものがある。これだけ座席数があるのに、あっという間に満席ですわw配給の奪い合いでもめたくないので、フードファイター達が落ち着くまでマカオビールでやり過ごす。カジノでお金を落としてきた悔しさもあるのか、マカオビールがススム君。

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やっと空いてきたのでダイニングエリアへ。サラダは新鮮な野菜。皮がパリパリの豚肉、マリネや点心、新鮮な野菜に果物やスイーツ。ハムやサラミ、スモークサーモンにチーズ等が揃っていて、酒の肴だけではなくここで夕食を済ますことができてしまう。

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肉肉しい。

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朝食も、クラブラウンジへ行くと案の定テーブルが…。スタッフもてんてこ舞いになってるし、シリアル用のミルクの補充は来ないし、ちょっと大衆レストラン化してしまってるな。まぁこればっかしはホテル規模が大き過ぎるので仕方がない。優雅なスモールラグジュアリーを求めるならフォーシーズンズを選ぶのが一番だろうな。

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朝からシャンパンが標準装備されてるのは評価できる。

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最後にプールへ。

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メニューには余り惹かれなかったので、適当に泳ぐだけ泳いで部屋で昼寝。

たっぷり16:00前まで滞在を楽しみ、ロビー階のフロントへ。ロビーにいたスタッフにチェックアウト用の列を聞いたところ、私がチェックアウトとしとくんで、カード下さいって。何の記入も要らず、カードを渡すだけという素晴らしいエクスプレスチェックアウトでシェラトンマカオでの滞在を締めくくることができた。

マカオと言えば半島側派だったけど、やっぱりたまには刺激を求めてコタイに泊まるのも悪くないと気付かせてくれたシェラトン。コタイには他にもたくさん泊まりたいホテルがあるのでリピートはまだ先の話となってしまうけど、また来ても良いなと思わせてくれるホテルの一つとなりました。有償でもコタイのホテルにしては安いしね。

シェラトンマカオ コタイセントラル/澳門喜来登金沙城中心酒店


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住所:澳門路氹金光大道金沙城中心
tel : +853-28802000



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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    グリーン様
    こちらこそいつもコメントどうもです~。
    拱北のイミグレの件…確かに中国人用の出国レーンが増えていたので全体としては混雑が緩和された印象は受けましたが、テロ等の関係で一人一人のパスポートチェックに時間をかけているのか、外国人レーンは相変わらずでした。無謀にも一番混雑する土曜日朝に突っ込んでしまった自分が悪かったです(涙)
    マカオはやっぱりハマってしまいますね。わざわざ日本から週末に弾丸澳門旅行でやって来る人がいるのも頷けますw

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