いよいよソロの滞在も最終日。昼の便でジャカルタへと飛び、そこからCXで繋いで香港経由成田行きという計画となっている。
朝食会場で、もはや毎朝の定番ドリンクとなったインドネシアの伝統生薬を飲み眠気覚まし。今日は疲労回復、体力増進効果があるという薬草の煎汁とウコンの生薬を飲んだんだが、これまた苦みが強烈で、一口飲んだらどんな眠気も吹っ飛んでくれる。こんだけ不味いんだし、偽薬ではなく本当に理薬効果があると信じたい。
ということでプラシーボ効果も含めてちょっと元気が出てきた気がするので、最後の気力と体力を振り絞り、空港へと移動する前にトリウィンドゥ市場とバティック博物館に立ち寄ってみることにする。
トリウィンドゥ市場はマンクヌガラン王宮の広場前にあり、ホテルから歩いて10分程度。今までの経験と目的地への距離から考えて、ベチャだと高くても10,000ルピア程度と自分の中では見積もっていたが、ホテル前のベチャ軍団に聞くと人差し指・中指・薬指を立てて「サーティー(=30,000ルピア)」と強気一辺倒。それが少しホテルから離れたところの日陰で転寝していたお爺さんに頼むとやっぱり10,000ルピアで良いですよ、って。やっぱり外国人が宿泊するホテル前に屯するような奴らにロクなのはいない。
はっきり言って歩くのと変わらないゆっくりとしたペースでペダルを漕ぐ車夫さん。10分弱して、三角屋根が特徴の木造伝統家屋に到着した。
ひゃあ!晒し首!インドネシアの伝統芸で使うお面なんだろうけど、顔面串刺しというのは余り宜しい見せ方ではない。顔立ちも如何にも処刑囚といった強面な感じだし。
中に入ってみると、これでもかと言わんばかりの古めかしい骨董品の数々が通路にも溢れ出ていて、骨董品市場というか、ガラクタ市みたくなっている。
トッペンと人形劇の繰り人形が主力製品となっているのかな。余り広くはない敷地内にレトロなアンティーク製品が所狭しと並んでいる。
お面だけでなく、インドネシアの伝統的生活を描いた浮世絵風の硝子絵も良い味をだしている。そういや先に立ち寄ったジョグジャギャラリーでも自動車用ガラスにエナメル絵を施した作品が並んでいたが、インドネシアではガラス工芸も盛んなんかな。
スペースというスペースにぎっしりと並べられた商品たち。敷地面積的には狭い市場とはいえ、一点ものが多いので、じっくりと品々を吟味していたら結構な時間が必要となる。
年代物の仏具に混ざって、本当にガラクタでしかなさそうな石コロまで。まさかジャワ原人の人類化石とか生痕化石じゃあるまいな。
ゴミなのか商品なのか微妙な線上にあるものも多い。古銭くらいまでなら骨董品だろうとの判断がつくが、バイクの部品とか螺子、鍵、空き瓶、片足だけのクロックスなんかが埃まみれで路上にランダムに放置されてたら商品というか紛失物取扱所と思うだろ。You want?って聞かれて驚いたわ。
殆どの店員は消極的で向こうからは話しかけてこないのだが、紛失物取扱所で若いふくよかな姉さんに話しかけられる。
姉「まぁ珍しい!日本人でしょう!(空き瓶を指差して)これ要る?」
私「よく分かったね!結構日本人が来るんでしょう。(空き瓶の話はスルー)」
姉「日本人に会うのはあなたが初めてよ!ジョグジャには多いんだろうけど。」
私「そうなんですねー。こういう骨董品、日本人好きそうだけど。」
姉「こないだ来た日本人はねー、これを買っていったのよ。」
「会ってるじゃないですか。」
嘘がすぐにバレるそんな迂闊なインドネシア人、憎めません。
【トリウィンドゥ市場(Pasar Triwindu)】
住所:Jl.Diponegoro
営業:毎日08:00頃~17:00頃
【2015年ジョグジャカルタ・ソロ旅行記】
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