2015年も終わり

嗚呼2015年も残り僅か十数時間。

今日は遠出することもないので、宿泊中の民宿で朝からまったりと。他の宿泊者は朝一でピサヌロークに去っていったし、今日は本当にやることがないし何もしたくない…ということで、暇に任せて2015年度のホテラー・マイラーとしての活動を簡単に総括して来季の指針を定めたいと思う。

【ホテル】
SPGに傾斜しつつも他チェーンに関する知見を広げるべく、今年はホテルプログラムや先入観に縛られずに幅広いホテル選定を心掛けたつもりだが…数字ベースで振り返ってみると、露骨なSPGへの偏重を示す集計結果が出てきて驚いた。SPGに50泊したのは認識してたけど、今年はSPG以外にももっと泊まったと認識してた。SPG以外は私用の週末ワンナイトステイが多いので、宿泊数ベースの集計だと偏ってみえるのだろう。

SPG:50泊
Accor:15泊
IHG:10泊
Marriott・Ritz:7泊
Hyatt:4泊
Nikko:4泊
Fiarmont・Raffles:3泊
その他:10泊前後

SPG:マリオットへの身売りとエアカナダ経由での特典航空券発行規定が改悪となったことによりSPGの扱いに関しては熟考させられたが、重度のSPG中毒を患ってしまってる自分としてはやはりSPG無しでは生きられないとの診断結果となった。未だ身売り問題の渦中にあるSPGだが、ブランド層・自分の行動範囲に於けるネットワーク・カスタマーサービスの質・携帯アプリの使い勝手・会員プログラムの充実度に優れ、やはり総合力ではダントツのナンバーワンチェーンであるという評価は揺るがない。愛は盲目とはよく言ったもので、もう自分は完全なるSPG依存症患者であり、身売りされると聞いても縁を切る決断を下せない。リスクはあるけれど、SPGが抱えるカスタマーベースを取り込みたいマリオットとしてもSPGのプログラムを無下に扱うことは出来ないだろうとタカをくくって来年もお世話になろうと思う。

IHG:ポイントの加算が遅い上に加算漏れがあったりするのでポイント管理が面倒だが、インターコンチネンタルは流石のクオリティ。当たり外れの振れ幅が大きいと感じたクラウンプラザを使いこなせれば更にIHGプログラムの使い勝手が良くなると思うので、来年はクラウンプラザの見極めをテーマに頑張りたい。

Accor:プラチナの特典が意外と充実しているので、最低限プラチナステータスを獲得・維持できるだけの宿泊はしていきたい。キャンペーンを駆使すれば年間10泊足らずでもプラチナを維持できるので、唐突に入ってくるアコーのキャンペーンを拾えるようアンテナを張り巡らせておくことが大事。ホテルとしてはGMなど経営陣から食事に誘われたりと客と経営陣の距離が近いと感じたが、一つ一つの対応がグローバルメジャーとは思えんほど雑でお粗末だし、カスタマーサービスなんて無力にも等しいレベルなのが痛いところ。かねてから指摘していた高級ブランドの欠如に対してはFRHIホールディングスの買収という解を打ち出してきたが、FRHIの高級志向を取り入れるというよりもフェアモントやラッフルズにアコー式バジェット路線を走らせるなどという愚策を採らぬよう切に願う。

Hyatt:正当な価値判断を下せるだけの宿泊実績が無いのだが、概ね好印象。ただ、自分の行動範囲ではブランドオプションに欠けるのが致命的なので、中々深堀りしていこうと思えない。

Marriott:一躍SPGの買収先となったマリオットは良くも悪くもドライでビジネスライクなアメリカ的対応がどうも肌に合わなかったので、SPGとくっついたとはいえ今後は積極的には泊まろうとは思わない。

ということで、来年はIHG=SPG>アコーという優先順位に決め、IHGスパイヤアンバサダー(あわよくばロイヤルアンバ)・SPGプラチナ・アコープラチナの3冠を目指したい。

【飛行機】
マルコポーロクラブの規約変更を受け、CXに残留するか、JLへ回帰するか、はたまたBAという時流の波に乗るか、優柔不断な自分の心は右に左に揺れに揺れた。

CX:上級会員へのボーナスマイルやライフタイムステータスが無いことが引っかかっていた上にVクラスの座席保証ベネフィット消滅ときましたからね…。どうにもダイヤモンドのステータスを維持する価値が見いだせなくなってしまったので、今回の丸子の発表を鶴の神のお告げだと考え、JALへの旨変えを決意した。ただ、自分にとってマルコポーロクラブという会員プログラムの魅力は著しく損なわれてしまったものの、CXのビジネスクラスの質の高さは航空業界でも随一だと思うので、今後は乗りたい時だけキャセイのビジネスクラスに乗るくらいのスタンスで関係を続けていきたい。

BA:ゴールド会員(ワンワールドのエメラルド相当)へのボーナスマイルがエグく、特典航空券のお得度や使い勝手も抜群。JALのクラスJを使った修行で容易にゴールドに必要なポイントも稼げそうではあるが、BA4区間縛りをクリアする為の年次ヒースロー詣でが大きなネックとなり泣く泣く断念。ただ、Aviosにポイントを変換できるHSBCのクレジットカードをプライマリーカードとして利用すれば年間100,000アビオス超は稼げるはずなので、陸マイラーとしてBAのマイルプログラムを活用していきたい。

JL:なんか消去法みたいな感じでJALだけが土俵に残ったぞw。まぁでも、日本に戻ったら業務上で飛ぶぶんには御JAL様メインになるだろうし、JALへの回帰が一番無難であり当然の結論かと思う。改めて調べてみたら意外と上級会員のベネフィットも充実してるしな。

JALの良い点
・上級会員だと獲得マイルが上澄みされる。DMだとフライトマイルに対して130%のボーナス。
・ダイヤモンドだとマイルの有効期限無し。
・アップグレードのディスカウントキャンペーンが気前良い。
・ライフタイムステータスがある。

特に、アップグレードに必要なマイルが非常にお得。FLY ONステータスを持ってると、サンディエゴ、サンフランシスコ、バンクーバーあたりは往復30,000マイルで、パリとフランクフルトは34,000マイル、マニラ・中国・香港・台湾・韓国に至っては12,000マイルでエコノミー(Kクラス以上)からビジネスに往復アップグレードできるらしい。(参照サイト:JALマイレージバンクの公式サイト)本当かよ?と疑うレベルで、未だに怪情報ではないかと疑心暗鬼でいるので、間違っていたら識者の方にご指摘頂きたい。

悪い点は乗っていくうちに明るみになってくると思うので、来年の今頃にJALダイヤモンドのPros and Consを纏めてみようと思う。

では、そんなところで!新年快楽!

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コメント

  1. M.Masashige

    ポンズ様
    いつも楽しく、参考になる記事をありがとうございます。
    優れた文章力と情報量に圧倒されながら、毎日のように楽しませていただきました。特に各ホテルチェーンの詳細な解説には驚きを持って読ませていただきました。
    来年もよろしくお願いします。どうか、良いお年をお迎えくださいませ。

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